主な勝利条件: 偉業勝利・支配勝利・制覇勝利
創作と建造の種族であるワイルドウォーカーは、岩と木々を結び合わせて巨大な生けるモニュメントを作り上げようと躍起になっている。彼らのダストとの関係は激しく危険だ。その影響で、彼らは突如として狂戦士の怒りを爆発させることがあるのだ。
- 物語
- ワイルドウォーカーは、もともと、森に暮らす狩人集団のエルフたちに過ぎなかった。彼らは天性の才能で岩と木々を巨大な建造物へと作り替え、都市は深い森の中に巨大な緑の塔として聳えていた。この「共感(The Sharing)」と呼ばれる行為は、彼らが信仰の対象とする動物の野性的で奔放なエナジーをエルフに体感させるのだった。
「共感」状態にあるエルフたちは、精神的に緊張している間、野獣の魂が燃えさかる炎のごとく溢れ出し、支配してしまうリスクも負っていた。それにも関わらず、より大きな「共感」を求めて、ますます獰猛な獣を求める者が後を絶たなかった。
動物の獰猛さを受け入れ、森へと消えていく者が出る中で、民族は原始の野性的な魂か、塔の民主化かを選ばざるを得なくなった。喧々囂々の末に、彼らは「共感」と決別することを誓い、ワイルドウォーカーと名前を変えて、暗い過去から遠く離れたところに新たな塔を築くべく出立したのである。
「共感」が彼らの魂に影を残しているかどうかは、時の流れだけが教えてくれるだろう。
勢力の特徴
共有 | 自国の領土、および隣接する領土内にいる敵軍を発見する力が与えられる |
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生きた街 | 夏の間、森林がある地形から +1 |
ダストの遠見*1 | ダストエクリプスの間、マップ上の全地域で森林タイルの移動コストが2から0.5になる |
- 解説
- 主に生産力に長ける勢力。生産力さえあれば内政も軍拡も可能で状況に応じての動き方が可能。
- 生産力を他のFDSに変換する研究が時代 IVと少々遅い。生産に注力しすぎて研究遅れやダスト不足に陥らないよう専門都市を用意することも考慮しよう。
- 初期ヒーローの習得スキルも優秀で、都市に置くことで生産力をさらに伸ばせるスキル系列が強力。
- 加えて初期戦闘ユニットが長射程持ちで優秀。鈍足相手なら引き撃ちで狩ることができる。
- 行動を制限するようなマイナススキルもなく、やれることが多い。
- 逆に言うと、状況に応じて適切な手を打ってこその勢力なので、考えることが多く中級者向け。
テクノロジー
開始時
- 栽培 (時代1)
- 種苗保管庫と畜産研究所を解禁
- 下水道 (時代1)
- 下水道を解禁
固有
- 森林の達人 (時代4)
- 森林タイル上に居るユニットの防御値:+25%
ユニット
民兵
すべての都市は、その壁が脅かされるとき兵を徴収することができる。防衛の最終ラインであるこの市民による兵団は、家族を守るために自らを犠牲にする覚悟ができている。
- 種別
- 歩兵
- 初期装備
- 長槍 - 鉄 - 上質, 兜 - 鉄 - 上質, 胸当て - 鉄 - 上質, 脛当て - 鉄 - 上質
槍(両手), 頭部, 胴部, 脚部, アクセサリーを装備可能 - ステータス
視界 戦闘 能力 射程 移動 Era Ⅰ 60 4 32 24 10 16 3 1 2 迅速 1, 天候作用 Era Ⅱ 78 4 42 31 13 21 3 1 2 Era Ⅲ 96 4 51 38 16 26 3 1 2 Era Ⅳ 114 4 61 46 19 30 3 1 2 Era Ⅴ 132 4 70 53 22 35 3 1 2 Era Ⅵ 150 4 80 60 25 40 3 1 2
開拓者
開拓者は移住や植民活動の主役となる。少数の有志から結成され、未知の領域を歩み、新しい故郷を見つける。
- 種別
- 歩兵
- 初期装備
- 長槍 - 鉄 - 上質
槍(両手), 胴部, アクセサリーを装備可能 - ステータス
-
デカリレンジャー
森林での戦闘や櫓を用いた戦いに慣れたワイルドウォーカーの弓兵は、オーリガで最も危険な軍隊である。より高い位置から攻撃するとき、敵ユニットに有効なダメージ与えその勢いをそぐ。
- 種別
- 射撃
- 初期装備
- 弩 - 鉄 - 上質, 盾 - 鉄 - 上質
弓(両手), 弩(片手), 盾(片手), 頭部, 胴部, 脚部, アクセサリーを装備可能 - 特徴
- 射程4の長射程が売りのユニット。移動力2以下の相手なら後ろに下がって引き撃ちすることで一方的に攻撃できる。
も高めで、森の中でパワーアップする森林の怒りも長射程と噛み合っており使いやすい。
半面、は最低。位置取りを間違えるとあっという間に倒されてしまう。
高移動力で突っ込んでくるタイプの相手にはちゃんと壁ユニットを用意すること。
装備品は対飛行に強くなる両手弓がおすすめ。
- ステータス
-
テネイウォーカー
ワイルドウォーカーがオーリガの広大な森林から平原の都市に移住したとき、この森の力の化身も同行した。ワイルドウォーカーの起源のシンボルであり、前線の強力な戦士でもある。
- 種別
- 歩兵
- 初期装備
- 爪 - 鉄 - 上質
斧(両手), 爪(両手), 胴部, 脚部, アクセサリーを装備可能 - 特徴
- 時代IIの技術で解禁できる、特徴に乏しい近接ユニット。
少数勢力からマトモな近接ユニットが手に入らないようなら、開発するのも良いだろう。 - ステータス
-
アガシシャーマン
ワイルドウォーカーのシャーマンは獣の激情と交信する古代の儀式、共有のマスターである。彼らは呪文と爪の両方を用いて戦い、戦場での脅威となる。
- 種別
- 支援
- 初期装備
- 弩 - 鉄 - 上質, 盾 - 鉄 - 上質
弓(両手), 弩(片手), 盾(片手), 頭部, 胴部, 脚部, アクセサリーを装備可能 - 特徴
- 時代Iの技術で解禁できる、UPのサポートが使えるユニット。
組み合わせ次第では強力なのだが、初期ユニットが殴り合う気のない遠距離ユニットなので相性が悪い。
基礎性能も悪く、わざわざ研究してまで使う必要は無いかもしれない。 - ステータス
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ヒーロー
ヒーローのユニット種別と初期装備(装備種別)は共通する。
アホーテ・ザルターナはクエストヒーローになる。
- 種別
- 射撃
- スキル
- 射撃 / 共通 / ワイルドウォーカー
- 初期装備
- 弩 - 鉄 - 上質, 盾 - 鉄 - 上質, 兜 - 鉄 - 上質, 胸当て - 鉄 - 上質, 脛当て - 鉄 - 上質
弓(両手), 弩(片手), 盾(片手), 杖(両手), 頭部, 胴部, 脚部, アクセサリーを装備可能
- 解説
- クラスツリー、勢力どちらも優秀で指揮官・提督どちらもこなせる。
他帝国でも生産都市の傭兵として雇う価値がある。
アホーテ・ザルターナ
クエストヒーロー
狩人としてはごく平凡であったザルターナは,彼が12歳の時に天才的な建築家としての自分の才能に気付かなければ一生を平凡のまま過ごしていたことだろう. 嵐のような情熱に包まれたザルターナは,構造物を細部まで審美することや,応力とひずみの因果関係の研究など,あらゆるものを掘り下げることに日々を費やした. 素朴な ―彼にとっては野暮ったい― ワイルドウォーカーの暮らしに苛立ちを抑えきれなくなり,ザルターナは16歳の時に知識を求めて家を出た. 彼はオーリガを縦横に巡り,建築的に洗練された先駆者たちが残した遺跡の秘密を探し続けた. 古代遺跡の奥深くで高濃度のダストに浸されたザルターナは意識拡大を経験したことにより,多くの隠された秘密を,彼が知りたがっていたことを,"理解"してしまった. 彼の洞察力はテンソル解析に基づくものだが,悲しいかな,彼に見えているものやアイデアは誰かと共有するにはあまりに難解で,他者からは錯乱していると見られている.
- ステータス
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シトリ・オワシ
一射にして二個の標的を落とす技能で有名な,シトリの弓の業に匹敵する弓手はほぼいない.トゥエルブ・ボールの森の街を,フォーゴトンが攻撃した時,この技は,月無しの水の夜に住まう彼の兄弟の多くを救っている.この勝利の余波の中,まだ炎が木々を舐めて焦がしているその夜,シトリはワイルドウォーカーの階層の中で人気の高い人物となった.
- ステータス
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イプサ・ワチャ
子供の頃,イプサはワイルドウォーカーの権力の仕組みに魅了され,しばしば彼の霊獣である致死の毒蛇と交信し,部族の会議を盗み聞きしていた.イプサは毒蛇の化身となって高い枝の葉の間に隠れ,数時間も動かずに横たわって聞き続けた.レトリック,議論,外交,すべては権力者の取引の道具である.彼は速やかに学び,実践に移った.彼は仲間内での立場を強化するために何でも目撃し,村の若い衆の中の首謀者になるまでそれを続けた.無論,イプサが成人前に共有を行い,このような不名誉な振る舞いにこれを使うことは,言うまでも無く厳しい禁忌を破る事だった.指導者たちの特別な会談の際,村の長老が頷きの後に頭を完全に引いた時,垂木の上に毒蛇の油じみた光沢と瞬きしない眼光を見つけて恐怖に絶叫し,彼の悪行は明るみに出た.追放に怯えたイプサは裁判中に彼の成熟度,表現力,さらに情熱を示して長老たちに感銘を与えたものの,なお追放を受けた.おそらくは彼の指導者たちの無思慮さを彼が知っていることが理由となったのだろう.今日の彼は,魚が泳ぐことしかできない以上に,導く以外何もできない.
- ステータス
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ソヤラ・トチョ
比較的まじめな一族の中にあってさえ,トチョは厳粛という評判を受けていた.彼の年長の兄が野生のイエティの群れに殺された時,それはさらに悪化した.トチョは彼らを一匹一匹狩り立てると,彼らの髪から兜の前立てを作り,ヘルメットに取り付けた.彼の評判は冷血で危険な狩人に変わり,彼は"冬獅子"と称されるようになる.また彼の部隊は厳格で非情な統率者に畏敬の念を持っている.
- ステータス
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テモク・レイエン
冷酷なワイルドウォーカーの殺人者モエマ・イシをついに追い詰めた日,テモクはワイルドウォーカーの神話の中でも伝説的な人物となった.6度の冬が過ぎる前,イシは部族の家族全員を殺害していたのである.共有の能力を用いてハスキーに姿を変じたのち,最終的にブラインドマンズブラフで殺人者を罠にかけるまで,テモクは2年間氷と谷間を渡ってモエマを追っていた.テモクの忍耐,献身,そして耐久力は彼を打ち倒しがたい統率者としている.
- ステータス
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トラト・モシ・パクワ
非常な距離にわたって追跡できるよう訓練された才能ある狩人,パクワは,チーターを物神に持つ部族からやってきた.彼はワイルドウォーカーの町や市の周りを大きく円を描いてまわることに熟達しており,何か変化が起こらないものか,注意深く監視を続けている.ワイルドウォーカーの間では珍しく,いまだにパクワは,チーターとして行動する共有の能力をときどき用いている.これはかつて,飢えたライカンの群れに追われ,12時間以上も野生の姿のままでいることを余儀なくされた際に彼を破滅させかけた.追跡者から逃れるために古い森の奥に潜んだパクワは,腐敗して無活性なダストに満ち満ちたエンドレスの遺跡の中に隠れ場所を見つけだした.彼の存在はそれを目覚めさせ,彼の中に浸透し,そして彼を正気に戻した.数分後にライカンの群れが到達したとき,彼らは森の戦神に直面しており,それは群れの半数を叩き殺し,残余は巣に逃げ戻った.自らの体験に学んだパクワは部族の中で最も才能ある狩人となったが,ただ,彼のチーターとしての技能はごく控えめに,そして非常な必要がある時にのみ使っている.
- ステータス
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ウェイラ・シゴ
ホワイトマウンテンの常緑樹林に居を構える,疾走者のワイルドウォーカーの一団に生まれたウェイラは,熟練のシャーマンに庇護されて暮らしていた.シャーマンは彼に,原野の精霊といかに交信するかを教えた.あるとき,特に苛烈な冬が一団を南に押しやり,そこでウェイラはワイルドウォーカーたちの高位のシャーマンとして,潜在的な統率者と見なされるに至った.今やウェイラはオーリガを歩き,その知恵を尋ねる者すべてに知識を与えている.
- ステータス