本家FF4発売から数ヶ月後に発売された、難易度低下版FF4。
FF4がクリアできない場合、これでクリアすると良い。
単純に敵の弱体化、バグの削除などの他に、
細かいところに説明が入ったり、名称が分かりやすくなったりと低年齢向けの内容になっている。
また、「いのり」や「おもいだす」といったいまいち役に立たないコマンドも削除されている。
何故かラスボス・ゼロムスの姿がまったくの別物に変わっており、4AのゼロムスEGはこれが元ネタである。
余談だが、名称の簡略化とは言ったものの、逆に分かりにくくなっているものも少なくない。
「ハマグリあくま」「すなおとこ」「ばじんせんし」「じゅもくのあくま」「ちにうえたやり」
など、何というかドラクエ的で味わい深いものがある。
ちなみに、小泉今日治氏の初仕事がこのイージータイプの名称変更担当であったことが
サガフロ2のアルティマニアで明かされている(こぶたのしないとか中々面白い名前だと思う)。
- ケアル2!
- きょだいばいきん!
- モンスターや武器の名前は全体的に英語(カタカナ)を日本語に直していることが多い。
子供にわかるようにという意図なのだろうが、スピリット→あだしびなど、比較的耳にする英単語が、あまり聞く機会のない日本語になっているパターンがある。
またギガントード→フロッガーやクリセイルス→リーチグレートのように、どっちにしろ子供にはわからんのではという変更も。
- モンスターや武器の名前は全体的に英語(カタカナ)を日本語に直していることが多い。
アラームが無くなってて、例のプリンは確かエンカウントになってたな。
出てきた時は、月の内部を全域ぐるっと回ってアイテム集め中に出てきたので、
その間に運が良ければ1回あえるくらいの確率じゃないかと思うんだが…
それ以降全然出てきてくれてない。
もしかすると条件が必要とか、FF7のなんとか???の様な、特殊な設定がされているのかもしれない。
- 月の地下渓谷の全域に現れるらしい。
イージーとはいうものの、アイテムの大幅削除(銀の砂時計、青い牙(イベント専用)等)があることや
ゼロムスの行動パターンに全体死の宣告が付いていたりと、
トータルで見るとあまり難易度は変わらなかったりする。
- つまり、ここで言うイージーとは、難易度のことより、
操作方法が簡単だ、という意味が大きい。
選択肢を減らすことで、単純にレベルを上げて
力押しで攻略するゲームにしたのである。
海外版基準で作られている(と言うかほぼ丸写し)。
サンダラ→サンダー2など魔法もどことなく海外っぽくなっている。
- つまりは現在のインターナショナル版の先駆けか。
- なお、実際は海外SNES版FF2(FF4)よりも日本版FF4ETの方が1ヶ月ほど発売が早かった。
ちなみに海外版ではさらに、イージータイプには残っていた「あんこく」も削除されている。
シルフはMPが25回復(つまり±0)というとんでもないバグが実装されている。
なのでリディアのシルフで回復しつつ、ローザにホーリーを使わせるという戦術も可能。
- 正確には「召還選択時にMPが足りるかどうかの確認を行うだけで、肝心の使用時にMPを消費するプログラムを入れ忘れた」というバグ。
シルフは通常版でもMP関係で妙なバグを抱えていたので、それを直した際にミスったのだろう。 - 一方、通常版に存在したバグの
アイテム増殖技やデジョンでクリスタル早獲りなどは消されているので
通常版よりも厳しい場面もある。
何故かミスリルソードが削除され、代わりにこぶたのしないが追加。
- 磁力の洞窟の救済措置ですね。
- 加えて半ば罠武器と化しているミスリルソードを除外したかったのもあるかもしれない。
ほとんど買う価値ないからねあれ…
- 加えて半ば罠武器と化しているミスリルソードを除外したかったのもあるかもしれない。
パロムのつよがるが削除されたのは痛い。
他の削除コマンドは微妙なものが多かったのでまだいいのだが…。
- ドラクエ的とのことばがあるが、実際ドラクエをやっていた層を意識したと思われる。
今でこそドラクエも多様な技があるが、当時はたたかう、じゅもん、ぼうぎょ、にげる、どうぐくらいであった。
つまり、多様なアビリティを削ることで、ドラクエに近い感覚でプレイできるようにしたようだ。
上記の通りに、(ストーリーこそ同じだが)アイテムやラスボスの姿も違うのでオリジナル版(ジアフターも含む)とはパラレルワールドであると解釈できる。
今作のみこのシーンにセリフが用意されている。
ルビカンテの火炎の攻撃力下がっている。
当時FF4無印版と間違えて、本作を買ってしまった人も多いかもしれない。
特にゲームに疎い人とか。親に「FF4買って。」とせがんだら、親が本作を買ってきたという人とか。
- 無双シリーズの猛将伝などと違い内容がほぼ同じなので問題無いとは思う。
- パッケージには操作をやさしくした、ストーリーは同じといった注意文が大きく書かれている。
なので間違えて買う人はいないと思うが、親が「簡単な方が良いじゃない」という余計な気を利かせて買ってきた場合はあるかも。
説明書の他に、全キャラの紹介と地底世界突入までの攻略情報を書いた小冊子「冒険ガイドブック」が付属。
詳細な攻略データは無いものの丁寧に書かれているので、RPG初心者には丁度良いだろう。
ただ例によって細かい間違いが多く、磁力の洞窟でヤンの装備を素手推奨にしていたり、セシルの最強装備がラグナロク(正しくは「かみがみのつるぎ」)と書かれていたりする。
また、シドのコマンドがしらべるではなく「のぞく」になっている。二箇所に渡って間違っているので、開発中はコマンド名も変更する予定だったのかもしれない。
攻略本も出版されている。
こちらの内容も本編のものよりいくらか簡略化されているイージー仕様。詳しくは項目参照。
「ディスペル」が削除されているが、ディスペルの効果を持つ「はどうのつえ」が効果そのままで残されている(フースーヤの初期装備)のため
「失われた魔法を発動させる月の民」というそれっぽい画を見られる