作品/【Final Fantasy X】

Last-modified: 2023-02-15 (水) 20:16:18
ff10title.jpg
世界一ピュアなキス。
僕達は、運命に立ち向かった。

概要

FFシリーズの10作目で、PS2初の作品。2001年7月19日発売。
武蔵伝やゼノギアス等で培った、キャストボイスをこの作品から使用するようになる。
 
世界観は中世ヨーロッパ風ファンタジーや現代社会の機械文明からは大きく離れ、
FFシリーズとしても珍しい東南アジア風の世界観、テーマも宗教、と大きく違う。
機械は絶対的な影響力をもつこの世界の宗教に禁じられている。だが…?

  • 機械は禁じられているが、魔法は当たり前のように存在している。
    FF6と正反対の世界観といえる。

倒すべき敵であるエボン教エボン=ジュ『シン』が絶対悪とも言えず、FF悪役の伝統である「無」は出てこない(強いて言えば『シン』になろうとしたシーモアくらい)。
勧善懲悪を超えた「厳しい真実」と「優しい嘘」の選択という考えさせられるストーリーや、宗教の支配する東南アジア的な世界観、よく立ったキャラクターなど、彫りの深いシナリオは高評価を得ている。

  • 絶対悪とは言い難いが十分以上に残虐非道であり、「敵を憎めない」ジレンマに陥ることはない親切設計であるのでご安心を。(余程のディーププレイヤーでもなければ「敵側に感情移入」などしないだろうし)

ストーリーの暗さはシリーズ中でも一二を争う程で、後半なんか完全に鬱状態になるプレイヤーも多いはず。
ハッピーエンドとも言い難いし…。
主人公とヒロインが結ばれないのも珍しいな(一応続編で何とかなったが)。

  • 戦争を主題にしたあれに比べればまだマシな方なのだろうか。
  • 今までの流れを期待した古参プレイヤー程、鬱になるケースは多いかも知れない。でも、
    フラグ無しに強引な鬱展開に持ち込んだわけではないので、この鬱展開を評価した人はいると思う。
  • 主人公が死ぬゲームは珍しくないが主人公とヒロインが結ばれないのは少数派かもしれない。ただ前作では結ばれなかった。

FF初のCTB(カウントタイムバトル)と、
結構自由に成長させることができるスフィア盤が導入、ワールドマップが廃止されたという、ものすごく異色なFF。
また、召喚獣を自分で操れるというのもある
敵には属性があり(普通のFFでもあるけど)数を減らした分ものすごくわかりやすい(文字以外)。
属性は炎・氷・雷・水・聖・(一応)重力。
…重力はともかく、なぜ聖属性の召喚獣が出なかったのか?
それ以前になぜ水属性のみ召喚獣が居ないのか? すごく不思議である。
また、FFでは初の、その後の物語が用意されており、
【永遠のナギ節】【FFX-2】)とにかく初めて尽くしである
 
最初の頃こそ主人公よりヒロインと脇役が目立っていたがクライマックスが近付くにつれ
主人公の秘密が明らかになり最後の最後で親父との激突や消えるシーンで盛り上げたシナリオはさすが。

  • 水属性、と言うか水中専用の召喚獣が元々は用意されていた(リヴァイアサンなどが担当)のだが、
    これらはユウナが水中で戦闘出来なくなってしまったのと同時に削除された。
    聖属性は半ば隠し属性扱いなので、召喚獣が用意されなかったのもある意味必然だろう。
    • もし予定通りリヴァイアサンが登場できていたとしても
      十中八九水属性を吸収するであろう水棲モンスター相手に活躍できたかは怪しいところ。

若い世代がストーリーの中心となり活躍していくFFが多い中、このゲームはおっさんが熱い。
FF10はおっさんゲー(いい意味で)と評価する人も少なくない。
別に若い世代の個性が薄いあるいは定まってないだとか、ストーリーで不遇をかこっているだとか、そういったことは少ないのだが…。
 
後、CMでは「世界一ピュアなキス」なんて銘打って発売していたが、内容的には「世界一不器用な親子愛」のほうが近いと思う。

  • ワッカはまだ23才だぞ?
  • キマリも「ロンゾ族の"青年"」で、25歳位じゃなかったか?
    • キマリは獣人に属するため年齢不詳気味だし、ワッカは昨今の10代のイケメン美男美女が溢れるゲームの中、珍しく短髪ガチムチ兄貴キャラで、女性が好みそうな若くて細身な男性とは真逆に位置する。アーロンは渋さの塊なので説明不要。
      PS以降グラフィックの向上により、主要メンバーがほとんどが10代後半以下みたいな見た目重視も珍しくない最近のJRPGでは、あくまで相対的に見て年齢層が高いと言う印象の問題だと思われる。
    • バレット「・・・」 シド「・・・」 ヴィンセント「・・・」 ケット・シー「・・・」。VIIの方がよほどおっさん率高い件。

あまりにもこっ恥ずかしいSCEのCMは当時の語り草。
あれで内容を誤解した人も多いであろう。


一部のキャラのみ水中で戦闘ができるが、
信じられない事に「水中で長時間息を止めていられるから」らしい。

  • 幻光虫の効果で訓練していれば五分間は息を止められる設定がある

ちなみに永遠のナギ節で、ユウナが息を止める特訓をしている姿が見られる。

  • 五分ってかなり心もとないような…しかも戦闘で動きまくってるし。
    実際現実にも五分以上息を止めれる人がいるんだから、もっと長く設定してもよかったのでは?
    • FFVウォルスの塔で7分、FFVIIマテリア「せんすい」なしで20分なんだから、5分は心許ないな。
  • 一流のブリッツボールの選手にもなると、20分どころか水中で昼寝ができるほどになるらしい。
    実際、ティーダがはじめてビサイド島に流れ着いた時は、水面にうつぶせ状態で気を失っていたが生きていた。
  • 呼吸以外にも水圧や視力の問題がある。
    これらも幻光虫の効果でなんとかしているのか?
  • ブリッツの試合ではナップ系食らうとで寝ちゃう訳だが……

FF10として世に出た今作だが、開発段階では「セブンティーン」というタイトルの作品だった。
17歳になると死ぬ病気が蔓延する世界でもうすぐ17歳を迎える主人公(ティーダやユウナのプロトモデル)が教会(エボン寺院のプロトモデル)の教えに従って治療のために世界を回るが、実はその治療法こそが病気を蔓延させる原因だった…という感じの物語だった模様。
ティーダとユウナが兄妹などといった初期設定もあったらしい。


2003年にスクウェアとエニックスが合併したため、旧スクウェアのナンバリングタイトルとしての【最後】のファイナルファンタジーになった。(11はネトゲなので・・・)
最後かもしれないのが本当に最後になってしまった。


20世紀の国産RPGの作風を採用した最後のFFが本作と言ってもいい。FF11以降のFFシリーズは21世紀型RPGシステムへと本格的に舵を切るようになる。以下に例をあげると

  • それまでの国産RPGの象徴的システムであるランダムエンカウントシステムは11以降は完全に廃止。
  • 『主人公=男性』という概念もなくなった
    • 古風かつステレオタイプなヒロインキャラ(女らしさがある・ピンチのときはやっぱり男性主人公に助けてもらうなど)もいなくなる
    • そこは別に変わらないだろう。
      FF6はティナが一番の主役だし、FF7も世界を救う大役をエアリス、格闘技で敵を倒すティファ、魔女がテーマのFF8など強い女性が目白押し。21世紀の女主人公もFF13のライトニングだけ。
      12のアーシェやパンネロ、15のルナフレーナなど、お姫様的なヒロインは21世紀だろうが変わらない。
  • モンスター退治をすれば金が稼げるという法則が通用しなくなる。もっともこれは8の時も取り入れられていたが、11以降はそれが主流になりつつある。
  • このwikiサイトではあまり関わりないが、11と14では「自分一人でゲーム機で楽しむのではなく、オンラインでみんなで楽しむ」という20世紀ではあまり見られなかったシステムを採用

などなど。上記のスクウェアとエニックスの合併話も合わせて、色んな意味で本作は20世紀のFFの総決算とも言える作品であろう。

サウンド

9まで一人で全ての曲を作ってきた植松氏だったが、
今作ではサウンドプロデューサーになり、濱渦正志仲野順也と共に作曲を担当。
10-2は松枝賀子と江口貴勅、12は崎元仁、13は濱渦正志が音楽担当になっている
その後の植松氏は7アドベントチルドレンで全曲、12の主題歌、14で再び全曲を担当している。

  • 7ACは関戸剛氏、福井健一郎氏、河盛慶次氏との共作である。
  • 1は全曲植松氏じゃないんだけど…
  • 上記の通り今作では3人で作曲となっているため
    曲によって各々の氏の持ち味がはっきりと出ている。
    特に植松氏以外の両氏の曲は、今までの植松氏の曲に慣れたプレイヤーには
    新鮮に聴こえ、新たなFFサウンドの一面を切り開いてくれた。
    ただし、その一方で三者の曲は明らかに毛色が違っており
    ひとつの作品の曲として統一感が感じられない部分もあり
    その点に関しては個々の曲がどれも素晴らしいだけに残念か。
  • 14も現在は祖堅正慶氏との連名。

ザナルカンドにて」やそのアレンジ曲(「萌動」とか)が美しい。

システム

シリーズで初めて戦闘中にメンバーの交代ができる。
また、この作品から、戦闘時に操作するメンバーが「パーティー」ではなく「バトルメンバー」と呼ばれるようになった。

  • このバトルメンバー(3人)が同時に、戦闘不能石化吹き飛ばしのバトルいずれかになると、「バトルメンバーでない人」が無事でもゲームオーバーとなる(1人でも逃げていれば、残りの2人がこのようになってもゲームオーバーではない。)。また、上記の状態のメンバーは交代もできない。
  • キャラごとに得意・不得意がはっきりしているため、敵によってキャラを出したり引っこめたりすることを前提としている。プリン系やエレメント系には黒魔法のルール―、虫系や鳥系には命中の高いワッカ、甲羅系や龍系には「貫通」武器のあるアーロン、機械には「盗む」で一撃死にできるリュック、トカゲや狼には素早さと攻撃力のバランスが取れたティーダといった具合である。ゲームの中で、敵の攻略法を説明してくれる親切仕様である。
    • キャラごとの特性はごく一部を除き完全にステータスのパラメーター依存であり、極端な成長変な制限によって失われてしまうものであり、最終的には特殊技のみの区別となってしまうので注意。
      • 縛りプレイを変な制限って…
      • 自己満足のためのものである以上、そうした見方があっても致し方無し。

全体的にエンカウント率が高いうえ、敵の攻撃のダメージも結構大きい。
(スフィア盤に配置されている防御系スフィアが少ないためにHPでダメージを受けきる感じになる)
戦略性重視の戦闘システムのためか、難易度は高めに設定されている。
特に、ガガゼト山以降の戦闘はかなりきつい。(中途半端に育てていると、一回の戦闘でボロボロになります。)

  • それゆえ、バトルメンバーの入れ替えはノーコストで行える上、数ターン先の敵味方全ての行動順序を見ることができる。また、FF6のように時間に追われることなく、じっくり戦略を練るのに没頭できる。
  • きつければ、ナギ平原から雷平原まで戻って敵を捕獲するか
    延々と沸くグアドガード相手に稼ぐ手段が有効。
    終盤のボスは初回プレイではほぼ確実に一回以上ゲームオーバーになるほどの強さを持つ。

ムービーをスキップできないのが残念。


ミニゲームが最大の鬼門となっている。

  • とれとれチョコボ
  • 落雷避け
  • 蝶避け
    • とれとれチョコボは裏技があるためある程度難易度が緩和されるが、それもインターナショナル版やHDリマスター版では削除された。
      おかげでキマリ、ルールーに続き、主人公のティーダですらも最終版では二軍降格の危機に。

召喚獣の使い勝手が非常に良くなっており、
【召喚ボンバー】なる珍技も生まれた。


最終的にキャラクターが育ってくると、
召喚獣は食らうと全滅確定、もしくは非常に不利になる技の前に召喚して食らってもらうという
まさに召喚盾としての役割を担うことになる。

  • おねがいしますっ

FF8・9では色違いの同形モンスターはほとんどいなかったが、今作ではどこへ行っても色と名前を
変えただけなんじゃないかと思うほど同形モンスターが多く、種類が少ない。
しかもモンスターのタイプによってそれぞれ長所と弱点がほぼ固定されており、
どの色違いも全く同じパターンで勝てるので戦闘が単調になりがち。

  • ちなみに、同形モンスターで最も強いモンスターはなぜだか体色が黒くなる傾向がある。

PS2が出たすぐ後あたりに出たので、PS主流の当時としてはかなり綺麗なポリゴンだった記憶がある。
最初はそればっかり目に行って、「画面の移り方で出現モンスターがわかる」「基本デザインが同じ魔物ばっかり」って気づいたのはかなり後のことだった。


PS2に移転したシリーズであるが
実は、PS2は過去のゲームハードと比べると、耐久年数が悪く
初期のバージョンを中古で買うと、中々起動しない場合が多く
ゲーム中にフリーズすることも少なくない。
また、コントローラーも年々品薄になっており、中古価格でも割高になっている。
(中古でコントローラー抜きで販売しているケースも多い)

  • 外見や裏面に記載されているVerをしっかり確認してから購入することであるが
    どのVerでも年季によって読み込みが悪くなったり、熱処理対策が甘いことが指摘されている。
    更に、PS3ではPS2は対応していないので、中古でも価値が高くなっている。
    • FFのようにソフトリセットできるならともかく
      ドラクエのようにリセットしなければならない場合はやりにくい
    • 買いなおす前に、レンズクリーナー湿式(1000円くらい)を購入して見ると良い
      3回くらいやって駄目だったら買いなおすしかないが

インターナショナル版

package.jpg

後にインターナショナル版が発売。
アビリティの追加、ヘレティック召喚獣などの隠しボスが追加されている。
内容はどちらかというと上級者向けの内容となっている。


ボイスが英語(+日本語字幕)に変更。
「インター版はボイスが英語化」の伝統の始まり。
(元祖インターナショナルのFF7の頃はボイス自体がなかった)


日本語字幕がオリジナル版と大きく異なる。
おかしな言葉を使っているセリフも多い。


特典にFF10-2への繋ぎとなる物語の映像作品永遠のナギ節とメインメンバー7人の声優へのインタビュー(ティーダ、ユウナのみ日本語版、北米版両方)を収めたディスクが付いている。
ただし、アルティメットヒッツ版には付いてない模様。


ダーク召喚獣関連で一部バグがある点に注意。
ヘレティックヴァルファーレ戦ではフリーズの危険が、
ヘレティックイフリート戦のイベント周りではストーリーを
グアド族がアルベドのホームを襲撃している所まで逆戻り出来てしまう。
後のアルティメットヒッツ版では修正されている。
ただし、アルベドのホームバグについてはアルティメットヒッツ版でも
修正されている物とされていないものがあるようだ。

  • 一方で、良性バグと呼べるについては完全に修正されてしまった。
    (この修正は下記のHD版についても同様)
    • 超ディレイは兎も角、タンケットのハメ抜けやとれとれチョコボの低難度化については
      プレイヤー救済という側面もあったため、これらの修正は上記のダーク召喚獣の一部出現条件共々、
      不満点の1つとして挙げられる事も多い。

HDリマスター版

2011年9月14日、PlayStation Vitaの発表会にて本作のHDバージョンが、PS3とPS Vitaで発売されることが発表された。レートは何故かCである。
インターナショナル版をベースとしており、日本語ボイスで収録。
PS3版はFF10-2も同時収録。PS Vita版は10と10-2は別売だが、二本を一つの箱に詰めたtwin packやFFX仕様のPS Vita本体を同梱したものも発売される。
追加要素として、野島一成の書き下ろしエピソードが30分にも及ぶボイスドラマとなってスタッフクレジットに収録される。
ドラマはX-2(復活ED)から更に一年後のスピラを舞台として描かれる模様。

  • 見終わったあとしばらく放心状態だったわ。
    まあ事前公開されてた部分でもティーダがモノローグで「楽し"かった"」って言ってたからある程度予想はついてたが………。
    • スクエニは「-2」が付く作品は幸せに終わらせちゃ駄目みたいな制約でも課してんのかね?
      • 別視点からの意見を書いてみる。まず新キャラのチュアミだけど確かに初見では確かにムッとなる。理屈で物事を考え、周りを見下さんばかりに自信に満ち溢れた態度はいかにも若者らしく、そして初々しい。そんな彼女が世界を知り現実という壁にぶち当たり、続編で如何にして子供から大人へと成長していくのか非常に楽しみである。世間知らずだった頃の自分と姿が重なって共感すら出来たし、最近では精神的に未熟な主人公というのは貴重になりつつあるから尚更だ。次にティーダとユウナについて。ボイスドラマで起こったことをそのまま受けとるとファンとしては困惑せざるを得ない。しかし作中での幻光河での異変、ユウナの豹変ぶり、突然訳の分からないことを口走るクルグム、そして消えたはずのシンの再来――。人の思いを宿す幻光虫と深く関わりのあるものばかりが狂い、何か裏があるようにしか思えなかった。10ー2の時のように10はこうあるべきだと決めつける人たちの批判を反映するが如く、スピラがシンの時代を懐古しているようでもあり、色々と妄想が広がってワクワクしっぱなしだった。個人的には続編が楽しみでしょうがない。
      • 誤解が多いので、少し野暮だと思うが敢えて説明すると、ユウナが再召喚されたティーダに冷たく接するのは、ティーダが自らがユウナによって召喚されていることを認識したら消えてしまうから。
        「好きな人ができた」というのも、存在が希薄なティーダをシン討伐の危険に巻き込まないためである。
        このあたりの心情は、ルールーの「あの娘のこともっとわかってると思ってた」という発言や、10-2でティーダと再会して心から喜んでいたユウナの様子、現にティーダに対する強い想いがあるからこそティーダが消滅を免れていることから明らかである。

発売日は2013年12月26日に決定。
タイトルは、「FINAL FANTASY X HD Remaster」
PS3版は、『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』
というように、10-2と『ラストミッション』とともに収録されている。
PS VITA版は10と10-2は別売だが、二本を一つの箱に詰めたTWIN PACKやFFX仕様のPS Vita本体を同梱したものも発売
 
FF10の発売10周年記念作品として2011年に発表されたが、なにせ10年前の作品のため、失われているデータも多く、開発が長期化したという。
永遠のナギ節やX-2ラストミッションも収録されている。
PS3版は1080p出力に対応。メインキャラのモデリングはハイポリ・ローポリともに、プリレンダムービーのCGモデルに近い形で作り直されている。
全編が日本語音声となり、英語音声は未収録。声と口の動きが合っていない点が指摘されているが、仕様上仕方ない。
BGMは全体の2/3にあたる約60曲がアレンジされた。
音声出力はPCM 2chに統一(PS2版は本編はステレオ、一部ムービーのみDolby Digital 5.1chに対応)。


そして2015年5月14日、PS4版『FINAL FANTASY X/X-2 HD Remaster』が発売された。正直そこまでPS3版との画質の差は感じられないが…
国内ユーザーと言うよりも、PS4の普及率が高い海外ユーザーをターゲットとしているのだろう。


2016年5月13日、PC(Steam)版も発売された。オートセーブ機能付き。

  • 結構頻繁に落ちる。オートセーブがなかったらやってられないかも。

2019年4月11日に、Nintendo Switch版とXbox One版が発売。Switch版はパッケージ販売もあり。
Nintendo Switch版とXbox One版はPlayStation 4版と同様の内容になるよう制作しているので、PC(Steam)版の追加機能は含まれないものとなる。

ボイスドラマ【WILL】

問題話題のHDリマスター特典ボイスドラマ。
見てもらえば分かるのだが、(ドラマの内容はともかく)製作中の資料などが数多く見れて面白い。


作品間の表記の揺れのせいで時系列が多少解りづらいのだが、
FF10→FF10-2→FF10-2.5→FF10-2真ED(2.5の最後がここにあたる)→FF10-2ラストミッション→ボイスドラマ
…となっている。


エボンの教えは『シン』については間違っていたが、日々の生活規範としては正しいのではないか。そう提唱する回帰派「エボナー」が大召喚士ユウナを象徴かつ擁護者として静かに穏やかに、しかし無視できない勢力を広げつつある中、評議会(青年同盟と新エボン党とマキナ派が統合されたスピラの統一政体。議長はヌージ)よりユウナのもとに1つの映像スフィアが届く。
使者は送儀士(異界送りを主業とする元召喚士)クルグムとその付き人のチュアミ。純粋に大召喚士ユウナを敬愛するクルグムとは対照的に、伝説のガード:アーロンの娘を自称するチュアミはあからさまなユウナへの反感を隠そうともしなかった。
映像スフィアの内容は「幻光河には1頭しかいないはずのシパーフが2頭映っているもの」であった。スフィアを確認したユウナは、ティーダのもとを訪れ、唐突に「好きな人ができた」と別れ話を突きつける。
 
一方その頃、幻光河には2頭目のシパーフを含めた多数の幻光体が出現しており、物見高い観光客が数多く訪れていた。そんな中の一人メイルーは母の幻光体を見い出し、異界での呼び寄せでは一方通行なはずの会話を交わしていた。
ワッカと共に調査に訪れていたユウナはその光景に驚き、異界送りしようとするクルグムを制止する。明らかな異常事態は止まるところを知らず、遂には『シン』の幻光体までが現れ……「私、『シン』を倒します。必ず倒します」とユウナは再びの旅立ちを決意する。
もう「匂わせる」なんて次元じゃない「続編あるよ展開」なストーリーです。


2人の成長が資料絵で最後に確認できる。主な特徴は

  • ティーダはジェクトっぽく頭にバンダナを巻いている
  • ユウナは髪の毛がロングになっていて昔が想像しにくくなっている

ルールーがビサイド村の村長になっている他、
新キャラクターとして

  • チュアミ(自称:アーロンの娘)
  • クルグム(評議会所属の送儀士)
  • メイルー(途中の登場人物)
  • メイルーの母(幻光体?)
  • メイルーの父
    が出演する。

視聴覚室

【視聴覚室】
FF10の特典映像

北瀬佳範野村哲也(キャラデザ)などが出演

鳥山求野島一成(シナリオ担当)、植松伸夫(音楽担当)、坂口博信などが出演
↑この2つを見れば、主要スタッフの名前と顔が一致するようになる
 
ゲームショップ予約特典のサントラ、コンビニのエイブスバンダナとヴァルファーレを選んだ人も多いのでは


詳細はこちら参照