中断セーブとリセットを利用する事で乱数を調整する裏技の総称。
これを利用する事で特定のモンスターとのエンカウント数を増やす事ができる。
また、レアモンスターとの遭遇を容易にする事が可能な作品もある。
特定の手順を行う事により、生成される乱数を全く同じ特定の数値に固定してしまうプレイ法。
乱数が同じであれば、その乱数が使われる事象(敵の行動やアイテムドロップ等)が全く同じになるため、
あらかじめパターンを覚えておいて全く同じ行動をとれば、完全に同じ状況を再現できる。
(ただし、味方のステータスなど別の要素に左右されてパターンが変化する場合もある)
「乱数調整」や「状況再現」、「電源パターン(電パ)」などと呼ばれる事もある。
関連項目:その他/【乱数固定】
FF1~3(FC版)
エンカウントテーブルがあって、電源を入れるとその順に敵が出る。
256回戦うか、電源を切るとテーブルは一番初めに戻る。
リセットボタンを押すだけではテーブルは変動しないため、
エンカウント→目当ての敵が出ない→リセットして再開、とやれば手早く目当ての敵に会える。
- この方法ではセーブ場所から遠い地域に出る敵とは会えないが、何回目の戦闘で出現するかを数えておけば
あらかじめ戦闘回数を調整してから行くことで楽に出会うことができる。
FF3では水辺にふれるとえらい勢いでカウントが吹っ飛ぶので、有る程度調整可能とか。
他には…上手くやれば、マインドフレア、グリーンドラゴンの回避とかできるのかな?
まぁそっちは出現率が多いので完全回避は無理だと思うが…。
俗にレアモンスターと呼ばれる敵(FF1のデスマシーンやFF2の鉄巨人、FF3の三色ドラゴンなど)は256回中に4回しか出現しない。
- 実際にエンカウントを調整してマインドフレイアなどの危険な敵との遭遇を抑えたFF1のやりこみプレイは存在している。
- 階層によって敵の出現テーブルが変わるため、ある階層でそのままエンカウントすると危険だが、
他の階層で余分にエンカウントしておくことで危険な敵との遭遇を回避できる。- 同じ敵でも階層が違うとエンカテーブルの配置が異なっている場合が多いため、このようなテクニックが成立するようだ。
レアモンスター枠は大抵強敵なので、回避するためにこの技を用いる手もある。
具体的にはダンジョンに入る前に一度セーブし、電源を落としてテーブルを初期化すれば、
余程遠回りをしない限りレアモンスターと遭遇することは無い。
エンカウントテーブルの先頭に設定された敵パーティであれば再開直後に確実に遭遇できる。
序盤でミノタウロゾンビを狩る時に使われることがある。
とはいえ先頭のグループは最も出現頻度が高いので、上記を除くとあまり出番の無い小技である。
FF1(携帯版)
マップが切り替わるごとに自動的に中断データが作成されるように設定できる。
再開場所・時期は、そのマップに入った直後である。
そして再開後、三歩までは強制的にエンカウントする場所を歩かない限り、絶対にエンカウントしない。
これを応用すると、たとえ全滅したとしても中断データから再開でき、
さらにはマップに入った直後なので、階段の真上から再開しても二歩歩くだけで前のマップに戻ることができる。
当然前のマップに戻るだけで中断データが作成されるので、
携帯版FF1は厳密に言うと違うのだが、端的に言えばどこでもセーブが可能である。
難度が高い携帯版ではありがたい仕様である。
唯一この技が使えないのが、氷の洞窟の落とし穴から下の階に落ちるとき。
当然前のマップにすぐに戻れない上に、その部屋から出る際の強制大量エンカウントは避けられない。
- 再開後三歩まではエンカウントしないという仕様から、
ボス戦に負けると中断データが消えるというデメリットがあるにせよ、
低レベル攻略時のラスダンでこの技は大いに活用できる。
FF3(スマホ版)
スマホ版では、不測の事態に見舞われアプリが落ちたとしても、自動的に作成された中断データから再開できるようになっている。
とはいえ全滅した場合には中断データは消去されてしまうので、残念ながら「どこでもセーブ」というわけにはいかない……。
……と思われがちだが、中断データは「戦闘突入時」に自動で作成され、「全滅時」に消去されるため、
「全滅する前ならば、戦闘中にアプリを終了させる」ことで戦闘開始直前の中断データから再開できる。
つまり「スマホ版のFF3はどこでもセーブが可能」である。
FF4(GBA版)
中断セーブをしてから再開後2回目のエンカウントでアラームを使った時と同じモンスターが出現する。
- これってロード画面で何秒待つかでエンカウントテーブルが決まるって方式じゃなかったっけ?
鉄巨人狙いにも有用。
予め出現パターンをメモっておいて、タイトル曲の鳴るタイミングを目印にしてピンポイントロードすると良い。
FF4TA(Wii版)
Wii版ではWiiリモコンのHOMEボタンからリセットしてから
ゲームをロードしたり再開したりすると、乱数もリセットされる。
時間経過による乱数消費は無く、またセーブデータの内容に関わらず初期乱数は常に一定。
これを応用し、特定のステータスのキャラを用いて特定の行動を行うことで、
任意のドロップアイテムを100%入手することができる。
- 特にフリーシナリオではレベルのカンストが早いため、
カンストレベルで装備品を整えてさえいれば、簡単に様々なレアアイテムを確実に入手できる。
乱数は主に「歩数」によって消費される。(単純に「一歩歩く=乱数1消費」と置き換えられる)
戦闘中の行動にも「歩数」が消費されるので、これを回避するためにタイトル画面から「遊び方」を選び、
トレーニングルームでセオドアを歩かせることで、安全に確実に歩数を消費させることができる。
アイテムを落とす歩数の周期が共通なモンスターも多く、
倒した時点で988歩消費しているとスロット4のアイテムを落とす敵が中でも多い。
- ただ中断技のまとめサイトもあるのだが、特定のステータスである必要がある以上、
終章でしか入手できないアイテムの入手法には、レベル99・5人分のアダマンシリーズといった
高い能力を要求されるものが多い。 - まとめサイトはあくまでも「アイテムコレクション」を主眼に置いているため、
ある程度の低レベルでレアアイテムを活用したいと思う人は、
自力でFF4TAの乱数の仕組みを調べて自力でドロップ方法を解明する必要がある。
また本編・リディア編・パロム編・月の民編のチャレンジダンジョンでレアアイテムが取れるかどうかは
「ダンジョンに突入した瞬間」によって決定されるため、特定の場所にセーブした後に乱数をリセットし、
ロード後に特定の手順でチャレンジダンジョンに突入することによって、100%確実にレアアイテムを入手できる。
この方法が可能な編は何度でもレアアイテムを取れるように変更されているので、ありがたいことである。
ちなみにこの方法が取れないチャレンジダンジョンでは、
レアアイテムが一回までしか取れない仕様になっている。
- この技FF4に応用できないか?と思われるかもしれないが、FF4の乱数はフレーム単位の時間経過でも消費されてしまうため、
よほどのことがない限り乱数制御でレアアイテムを取ることは難しいだろう。- さらにはこの技でエンカウント・敵の行動をある程度制御できるようになるので、
ゲーム内時間をできる限り抑える形式のタイムアタックに応用ができる。
- さらにはこの技でエンカウント・敵の行動をある程度制御できるようになるので、
FF5(GBA版)
GBA版の有用な裏技。中断して再開するとその後のエンカウントが固定される。
(セーブ→電源切る→電源入れる、でも可)
- 中断再開後、1回目がパーティ3の微レア(出現率約1/4)・2回目がパーティ4の最レア(同1/16)のテーブル。
3・4回目が頻出枠1、5回目が頻出枠2のテーブルが出現。パターンを知っていれば何が出るか把握可能。
再開後2回目のエンカウントがレア枠のモンスター(その地域で最も遭遇率が低い組み合わせ)になる。
ラストフロアのムーバーやウォルス海域のスティングレイがこれにあたる。
再開後5回どころか、全エンカウントテーブルが完全に固定される仕様。
検証したところ、少なくとも10回目までの固定を確認。
- 1回目:微レア
- 2回目:レア
- 3回目:頻出枠1
- 4回目:頻出枠1
- 5回目:頻出枠2
- 6回目:頻出枠1
- 7回目:微レア
- 8回目:頻出枠2
- 9回目:頻出枠1
- 10回目:頻出枠2
応用すれば中断により各エリアの出現モンスターテーブルが把握できる。
- 参考(外部サイト):モンスター遭遇テーブルデータ
中断から再開後、各テーブル中の03(微レア)→04(レア)→01(頻出枠1)→01→02(頻出枠2)という順に固定される。
これを利用してなかなか出ないモンスターがすぐに出てくる。
経験値やギルを大量に稼げるムーバーやハーデスもこの技で簡単に出てくるので、凶悪な裏技といえるだろう。
- ちなみにFF5のモンスターパーティはフィールド(8×8区画)・ダンジョン(エリア単位、ロンカ遺跡後半のように一見同じグラフィックの別エリアあり)とも「4通り」。
- FF5は最大4種類のモンスターパーティから出現するモンスターが決定され、
それぞれ確率はパーティ1:90/256、パーティ2:90/256、パーティ3:60/256、パーティ4:16/256=1/16=(6.25%)。
- FF5は最大4種類のモンスターパーティから出現するモンスターが決定され、
アスピスなどシンボルエンカウントでも1回分の消費となる。
例えば中断→再開→アスピス遭遇→以降普通のエンカウントとした場合、アスピス→レア枠→頻出枠1→頻出枠1→頻出枠2…と続く。
この技をバル城地下で使うと再開後必ず2回連続で石像(LV:45)5体組が出現する(レベル5デスで瞬殺)ので
中断→再開→2回戦闘→中断…
と繰り返せば第二世界でのABP稼ぎの効率が格段に上がる。
- 船の墓場の世界地図が手に入る船で使った場合はアンデッドラスク2体セットが2連続で登場するため、3ABP×2を短時間で稼げる。序盤にしては破格の量。
- フィールドからだと世界地図エリアが一番近いが、
ベッドエリア・セーブポイントの上の階(とその上の階)も同じエンカウントテーブルなので、そっちの方が楽。
- フィールドからだと世界地図エリアが一番近いが、
- 第一世界海上では電源投入直後1回目:ジャコール西沖or北の山東沖→2回目:イストリー沖とすれば
2連続でコルベット×2(2000ギル・3ABP・0EXP)とエンカウント可能。
制限プレイのABP・ギル稼ぎにどうぞ。
エクスデス城でこの技を使うと9階では1回目の戦闘でブルードラゴン×3(15ABP)が、
8階では2回目の戦闘でレッドドラゴン+ブルードラゴン(13ABP)が必ず出現するので
中断→再開→9階で1回目の戦闘→8階で2回目の戦闘→中断…
と繰り返せば1回の中断でなんと計28ABPという第二世界では破格のABPを得られる。(石像5体組×2でも16ABP)
ただし、いずれも強敵なのでレッドドラゴンから盗める炎の指輪を入手するまでは安全とは言い難いうえ、
同時に経験値も多く入ってしまうため低レベルクリアでは使えない。
逆にエンカウントを回避する目的でも使える。ギルの洞窟で1歩移動後に中断再開を行うとギルガメとのエンカウントが避けられる。
2歩でも回避できるが、まれに遭遇してしまうので注意。
FF5(iOS/Android版)
旧スマホ版では修正されて不可能。
エンカウントテーブルの固定は無くなったが、エンカウント回避には引き続き利用可能。
ロードで中断セーブが消えなくなったため、回避失敗からのリカバリーが容易になり、また大胆に攻められるようになっている。
FF6
FF6では、全滅することによってエンカウントテーブルが最終セーブの時点までリセットされる。
これを利用した獣ヶ原での稼ぎがしばしば制限攻略で活用される。
FF6(スマホ版)
iOS/Android版では、戦闘中に強制終了→再開することで再び同じモンスターとエンカウントする。
レア枠のアイテムを盗めなかった場合などは強制終了してやり直せば良い。
- 例外的に、魔大陸は強制終了→再開することでエンカウントテーブルが変化する。
そのため、低レベル攻略最大の壁を回避しつつ、獣ヶ原への登録を効率よく行える。
FF7
FF7では、電源投入/リセット時からのエンカウントテーブルが完全に固定されている。
これを利用して、大空洞で多少効率的にムーバーを狩ることが可能。
また、「次にエンカウントするまでの歩数もセーブされる」という独特の仕様になっており、
こちらは制限攻略において大空洞のパラサイト回避などに活用される。
FF8でも同じような仕様になっている。
FF8
FF8ではダンジョン内と室内マップでのエンカウントパターンはハード起動時から順番が完全に固定されている。ただし他マップとのエンカを混在させるとその順にズレが生じる。
各マップには1~4の出現パターンがセットされており、ハード起動時から同じマップでエンカを続けると仮定すると、通算256戦目で1周し同257戦目以降は1戦目からのループとなる。
具体例
参考までに3マップでのエンカ分布を添付しておく。上記の通り他マップとのエンカを混在させると出現パターンにズレが生じてしまうため、目的のマップに到着するまではエンカウントなしを利用した方がいい。またソフトリセットではエンカパターンがリセットされないので注意。
なおデータはPS版から抽出し、マップ名はメニュー画面で表示されるものを使用している。
- 1周期256戦のうちパターンAとBに多く振り分けられているのが特徴。
- 4パターン型は他のマップでも全てこの分布に従っていると推察される。
- この分布ではパターンCはハード起動時から通算7、15、20、23、26、28、30、33、46、49、51、53、58、60、67、69、72、76、78、85、89、92、94、96、99、102、115、117、119、121、123、125、136、141、143、148、153、167、178、181、186、188、195、203、206、209、218、220、224、229、231、235、239、241、246、249、251、253戦目に出現する。
また同様にパターンDは通算2、13、24、27、29、31、35、47、52、54、56、61、64、68、73、81、93、124、146、158、159、182、183、212、222、223、232、236、250、255戦目に出現する。
- 3パターン型だがAとBに大きく偏っているのが特徴。
- カッコ内は通算257戦目以降の数値である。この分布ではハード起動後1戦目はグラナトゥム×1が出現するが、257戦目と513戦目はクアール×1が出現するためこのようになる。ただし769戦目(540戦目以降)は未調査である
というかこれ以上は2度とやりたくない。 - この分布ではパターンCはハード起動時から通算2、7、13、24、27、29、31、35、52、54、56、61、64、67、69、78、81、92、94、99、124、146、158、159、182、183、186、203、206、212、222、223、239、246、249、251、255戦目に出現する。
- オダイン研究所前と同じ3パターン型だが、エンカ分布が異なりパターンCにも比較的多く振り分けられているのが特徴。
完全ランダム出現であるワールドマップエンカとは単純比較はできないが、トライフェイスはエスタ・天国に一番近い島(同約10%)よりも出現しやすいと言える。 - この分布ではパターンCはハード起動時から通算2、7、13、20、23、27、29、31、33、35、46、48、50、52、54、56、59、61、64、67、69、72、76、78、81、85、89、92、94、99、102、115、117、119、124、136、141、146、148、153、158、159、167、178、181、182、183、186、195、206、209、212、218、222、223、229、231、235、239、246、250、255戦目に出現する。