「アビリティポイント」の略。シリーズを通してみればAPと略されることが多いが、
「アビリティポイント」の初出のFF5ではABPと略されていた。
FF5
「アビリティポイント」の略。バトル終了時に経験値・ギルと同時に入手する。
キャラクターの経験値とは別に現在就いているジョブに累積されていき、
各ジョブおよびジョブレベル毎に設定された値に達するとジョブレベルが上がり、
新しいアビリティが入手できる。
すべてのジョブをマスターするのに必要なABPは、次の通り。
- SFC版:12853
- GBA版:15328
- 旧スマホ版:15288
- ピクセルリマスター版:12813
GBA版・旧スマホ版では新たなジョブが追加され、
旧スマホ版以降はジャンプの習得ABPが50→10に変更されている。
経験値とは違い入手できるABPはモンスター毎ではなくモンスターのパーティ毎に設定されており、
ほとんどの戦闘で入手できるABPが1のところ、しばしば2ABP以上獲得できる敵パーティが存在する。
- 同じ種類のモンスターと戦うのに、組み合わせ(モンスターのパーティー編成)が違うと取得ABPがまるで違うケースも発生する。
例えばプロトタイプは沈んだウォルスの塔で他の敵と組んで再登場した際は、獲得ABPが単体時の4から3に下がる。 - 極端な例ではシングとベルフェゴールはラストフロアとExダンジョンの両方で出現するが、前者では25ABP以上に対して後者ではわずか4ABPとなる。
多くのプレイヤーが効率よくアビリティを獲得していくために、どんな敵の組み合わせがおいしいかを探し求めた。
- 第一世界では「経験値が0なのにABPが1入る」理由でガルラがひたすら狩られる運命にある。
他にアンデッドラスク狩りやブラックフレイム狩り(どちらも獲得ABPは3)、どくろイーター狩り(獲得ABP5)など。 - 第二世界ではバル城地下の石像狩りが有名。
- 第三世界ではシルビューヌ狩りやキングベヒーモス狩り。
一発稼ぎかバント稼ぎかによって人の性格が現れる。
参考項目→その他/【狩り】
FF5ではボスモンスターに経験値がなくABPのみ手に入る。
このことから低レベルクリアの戦略性が大きく増したため、
FF5は特に低レベルクリアが盛んに行われる作品となった。
- 具体的な入手数は5ABP以上(第2世界のエクスデスなど手に入らない例外を除く)。
逃走なしの場合、序盤の目安としては北の山攻略~飛竜入手あたりで50~60ABP、
火力船探索~カルナック城脱出あたりで100~150ABP前後となるはず。
格闘は45ABP、両手持ちは90ABPで習得するため、回復用の白魔法L1など最低限の寄り道をしても、水のクリスタルと火のクリスタルで新ジョブが手に入る頃に丁度便利なアビリティを1つくらいは覚えるよう計算されている。
- 飛空艇入手時で累計150~200ABPほど。以降は各種稼ぎが自由になる。
カルナック城脱出中は黒魔道士に切り替えても、この頃には格闘を移植した青魔道士でそこそこABPが貯まり、ブラックフレイムで少し稼げば累計100ABPの青魔法が手に入って忍者の「投げる」魔力ブーストが完成できる仕組み。 - 同時に魔獣使いで「あやつる」(累計60ABP)も覚えてしまえば青魔法を効率的に収集できる。
トルナ運河からカルナック城脱出あたりの時期までは、汎用性の非常に高い格闘に次いで、計画的に押さえておいたほうが良い累計30ABP程度のアビリティがいくつか存在する。
素早さや魔力といった能力値のキャラ補正とも相談しつつ、役割分担したり、或いは2人以上に覚えさせたりしておくと、アイテム消費で圧倒する戦法を採らずとも、目に見えて序盤の難易度が下がる。
- ボスの先手を取って動きを封じる場合、序盤はシーフ+補助魔法という組み合わせしかない。白魔法(サイレス)と黒魔法(スリプル)は優先的にL2までアビリティ化しておくと、マギサ・ガルラ・シヴァ戦辺りで非常に有効。
- シーフ役はひとりに担当させず、意識的にとんずらを複数人に覚えさせたい。盗みながらのカルナック城脱出が格段に楽になる。
- ほぼデスクロー用の準備になるが、青魔法習得の途中経過であるラーニングもできるだけ大勢に欲しい。
カルナック城脱出中にすべての宝箱を開けると、約40ABPの稼ぎになる。
この時期としてはかなりの上積みになると同時に、ジョブチェンジする時間も勿体無いイベントなので、当座の戦闘貢献力と今後のアビリティの伸びしろがあるジョブに集中して注ぎ込めるよう計画したい。
必須であろうシーフのほか、時魔道士や召喚士を伸ばしておくのがベターか。
黒魔法はその後の競合が強いのでしばらく停滞してしまう。
雑魚から得られるABPは、第二世界終盤までは大体1か2、たまに3といったところ。
それより多いのはどくろイーター(ABP5)やプロトタイプ(ABP4)などの特殊なモンスターに限られる。
エクスデス城(二回目)あたりから、4以上の組合せも頻繁に見られるようになる。
ボスのABPも後半ほど増え、第三世界では20くらい得られることが多い。
ラストフロアのモンスターは経験値を一切くれない代わりに、どんな敵パーティでも一回の戦闘でABPが20近く入る。
ムーバー3匹のパーティに至っては199と桁違いの稼ぎになる。
これまでの苦労はなんだったんだと言わんばかりの事態である。
GBA版以降は新アビリティのABPアップが追加され、強敵の多い追加ダンジョン用に、効率よくABPを稼げるようになっている。
特に稼ぎをせずほとんどの敵から逃げなかった場合、ラストフロアセーブポイント到着時点での累計ABPは約3000。
1ジョブマスターに平均600ABP必要。以下のカッコ内は累計ABP値。
- 格闘(45)、青魔法(100)、ダッシュ(60。とんずらが累積30)、適度な白魔法(L5 180)、テレポ・レビテトが使えるレベルの時空魔法(100)、序盤のある程度の黒魔法など、快適なプレイにはマスターまでいかないまでのABPの割り振りも必須。これらでざっと500ABP。
- 大海溝などアンデッドダンジョンの踏破でちょうど吟遊詩人がマスター(175ABP)される事も多く、3000から以上を引くと3、4ジョブほどマスターして最終決戦に突入する計算になる。
引継ぎも考慮すると優先してマスターしたいのは忍者(690)・狩人(600)・魔法剣士(680)・シーフ(635)。シーフは必ず一人はパーティーに入れたいので自然とマスターしていることだろう。クイックが使える時空L6(280)も欲しい。
フェニックスの塔のマジックポットの、100ABP×5を上手く活用しよう。
- 優先ジョブについては「すっぴん」の項も参照。
もちろん物理/魔法担当ごとに分けてマスタージョブを分担するのも大事。その場合は魔法剣士より召喚士を優先するなど、中盤あたりから目的ごとに計画を立てよう。
- 計画を立てるのは大事だが、ジョブやアビリティをしっかり吟味していれば物理/魔法の役割を分担することは実はそんなに重要ではない。
2、3ジョブほどのマスターによって4つの能力値とジョブ特性をカバーして、残りのABPで有用なアビリティをかき集めれば、全員オールラウンダータイプのパーティにすることも充分可能。
参考までに、以下はSFC版プレイメモ。
稼ぎなし、逃走ゼロ、ギルの洞窟には入らない、ものまね士回収、宝箱全回収=マジックポット全撃破、歌・召喚・青魔法・石板全回収でネクロフォビア到着のABPが約2650だった(オメガ・神竜未撃破、各100ABP)。
道に迷わないプレイかつ常にダッシュで移動、一度入ったダンジョンは物資補給などで引き返すのも禁止、ムーバー未遭遇で2650なので、稼ぎなしで約3000というのは正しい目安と実感できた。このプレイの場合最多で3ジョブマスターとこれも概算に同じ。
第三世界~次元の狭間直前で得られる約1450ABPには、マジックポットの500ABPが含まれている点に注意。
FF5(ピクセルリマスター版)
ピクセルリマスター版にて上記と同じ条件でiOS版ver1.0.5をクリアしたところ、ネクロフォビア到着時で2960ABPだった(プレイメモの記述者と同じプレイヤーで方針も同じ。ムーバー神竜オメガ未撃破)。
今回の調査でもピクセルリマスター版の累計ABPは
- 北の山で45、カルナック脱出で150、第一世界クリアで350。
- 第二世界クリアで750(バリアの塔クリア時点で480、クルル加入時600)。
- 第三世界の次元の狭間突入時で2400(ここでSFC版比較で約1割増し)、ネクロフォビア戦後で2960=2650の1割ほど上回った。
- 付記としてクリア時間は第一世界5時間・第二世界5時間・第三世界7時間の合計17時間ほど。逃走無し稼ぎなしでバッツらがちょうどレベル40、一時離脱するレナがレベル38。
計測前の予測ではクリア時合計4000ABP以上の大差がつくかと思っていたが、三つの世界の区間別に見ても累計ABPがあまり変わらない。
エンカウント率関係の調査:
SFC版とピクセルリマスター版で同じルートを通り、敵は全てとんずらしつつ往復。SFC版は念のため乱数固定回避用に時々戦闘を挟む。
ピクセルリマスター版は中断からでは同じマスでエンカウントするのでこちらも計測前に適当な戦闘を挟む。
回数は10回実施しての平均。
- カルナック城の通常エンカウント、宝箱は開けないが全ての宝箱の前を通る:SFC版5回/PR版8回
- ギードの祠潜水艇から亀のいるフロアまで:SFC版8回/PR版8回
- ムーアの大森林入口から火災イベント発生マスまで:SFC版20回/PR版15回
- 真エクスデス城入り口から13階まで:SFC版13回/PR版13回
- 次元の狭間の砂漠~ラストフロアエクスデスのいるフロアまでのエンカウント:SFC版20回/PR版30回
- 大海溝をSFC版で逃走無し・宝箱全回収で踏破するとボス含め約90ABP、PR版では140ABPだった。
カルナック城や次元の狭間は明らかにエンカウント率が上がっているが、ムーアの大森林はSFC版の方がエンカウントが激しかった。
また真エクスデス城とギードの祠はSFC版もPR版もほぼ同じ。
ピクセルリマスター版のエンカウント率はどのダンジョンも一律に1.5倍になっているわけではなく、場所によってはSFC版よりもエンカウント率が下がっているダンジョンもあると思われる。
ボスや召喚獣などの固定敵から得られるABPは、第一世界で98、第二世界で66、第三世界~次元の狭間直前で240、次元の狭間で123。
またこれに宝箱から出る敵を加えると、敵パーティによる誤差はあるものの、
第一世界で135、第二世界で約80、第三世界~次元の狭間直前で約820となる(次元の狭間には神竜以外に宝箱から出る敵は存在しない)。
- 更にビッグブリッジのようにエンカウントパターンが限られるダンジョンを考慮すれば、割り引くべきABPはもう少し増えるだろう。
仮に第三世界~次元の狭間直前の獲得ABPからそれぞれ820を引くと、
SFC版が630ABP、ピクセルリマスター版が830ABPとなり、エンカウントによる増加は約1.3倍。
これなら、エンカウント率によって獲得ABPが明確に変化していると言えるだろう。
FFL
「アビリティポイント」の略。基本的にはFF5と同様。