清華民国の行政区分

清華民国の行政区分は、基本的には省級、地級、県級、郷級という4層の行政区のピラミッド構造から成る。郷級の下には住民自治の基層組織居委会や村委会などの基層自治組織が設けられている。

概要

清華民国は人口の4割が農業に従事する大きな領域国家である。このために地方行政を4層の垂直構造に分けて統治されている。最上層を第一級行政区画と呼び、清華民国の広大な領域を33の省と12つの特別市、2つの特別行政区に水平分割している。
第二層の地級の行政単位は地級市、自治州などがある。地級市は市と称するものの、都市部と周辺の農村部を含む比較的大きな行政単位である。
第三層の行政単位が県、県級市である。華国では「市」の下部に「県」がある。
第四層の行政単位は郷や鎮などの郷級行政区である。

省

旧王朝期、中央を直轄する中書省と、その地方支所を意味する行中書省が置かれ、後者は行省と略された。行省はそのまま管轄地域の呼称ともされた。
中書省や行省が廃止され三司（承宣布政使司、都司、提刑按察使司）が置かれ、その領土は2京（北直隷・南直隷）と13の承宣布政使司が管轄するようになったが、その管轄地域も俗に省と呼ばれた。
清朝期には地方行政区画として省が復活し、主に長城を境界として、異民族の地に対するいわゆる「中華」であった地域を内地十八省とした。
現在の省(しょう)はこれを継承しており、地方行政区画のうち最上位のものを指す。
現在、33の省がある。

特別市

特別市(とくべつし)は、最高位の都市であり、省と同格の第一級行政区画である。現在、南京首都特別市、上海特別市、北京特別市、天津特別市、広州特別市、深圳特別市、哈爾浜特別市、武漢特別市、西安特別市、重慶特別市、青島特別市、大連特別市、厦門特別市の12市がある。直轄市は市轄区と県を管轄する。

特別行政区

特別行政区(とくべつぎょうせいく)は、本国の地方行政制度とは異なる行政機関が設置され、独自の法律が適用されるなど、大幅な自治権を持つ地域のである。現在、英国から返還された香港の香港特別行政区、葡国から返還された澳門の澳門特別行政区の2特別行政区がある。

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関連項目

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