希実香がざくろを襲ったときにKEFがボソッとつぶやいた。
「...ざくろ・ラブ・ジュース」
その音節に(キリッ などは付かない。
ただ、しっとりと ただ、緩やかに
百合の花が開くささめきが聞こえるのみであった。 『素晴らしき日々』