ワールド/【エンド・オブ・ザ・ワールド】

Last-modified: 2023-09-10 (日) 21:26:57
原作オリジナル
仲間キャラなし
通常BGMEnd of the World
戦闘BGMFragments of Sorrow
登場作品KHMoM

KHIのラストワールド。世界の闇の中心地であり、心を奪われ闇に落ちた世界の断片を繋ぎ合わせて構成された世界。世界そのものを飲み込む強大な闇が渦巻いている。
ワールドの外観は、FF7でのホーリーとメテオのぶつかり合いをモチーフにしている。

  • "End of the World"、そのまま訳せば「世界の終わり」や「世界の果て」となるが、後述する世界の牢獄の研究室を調べると出てくる文章には「果てる世界」との単語があり、この訳が公式のものだと考えられる。

強力なハートレスが多数生息しており、世界の心を捕らえるための牢獄もある。
しかしそこにはまだ闇に飲み込まれていないはずの世界もあり、まるで世界の全てを飲み込むことを暗示しているように思える。

  • あるいは、世界を隔てる壁が壊れた事によって多少ながらそれぞれの世界が崩壊しかけており、その世界の僅かな一部分が取り込まれていたのだろうか。

最下層には闇の世界へ直通する扉が存在し、奥には闇の探求者アンセムが作り上げた「キングダムハーツ」があった。


世界の闇の中心地と呼ばれているが、グミシップで来航でき、ワールド内に闇の世界への扉があるため闇の世界ではなく、光の世界でもないため、狭間の世界であると思われる。
キングダムハーツの扉(闇の扉)の土台がある場所も、ディレクター曰く「どこか別の世界にあった場所」であったため、アンセムを倒してそこに留まっていたソラたちは、その世界が戻る場所へと流れ着くことになった。

  • KHIアルティマニアでは、闇へと通じる鍵穴が開いた事で出現した場所と書かれている。
    公式設定かどうかは不明だが、もしそうでなければ、アンセムは闇の回廊が使えるのでキングダムハーツのある場所までひとっ飛びできたはず。
    光の世界に元々あったが、鍵穴が開いたことで形を表したのかもしれない。KHIIでも存在しなかった世界は最初モヤモヤしていた。

全ての元凶であるアンセムが倒され、闇の扉が閉じられたことによりとらわれていた世界の心は解放された。
そのため、エンド・オブ・ザ・ワールドはCOM以降では存在しない。


訳やその名前から紛らわしいが、KHIIIに登場する終わりの世界とは、その名前に込められた意味も含めてまったくの別物(こちらが先出)。


登場キャラクター→キャラクター/エンド・オブ・ザ・ワールド


場所

闇への入口

スタート地点。果ての魔空の一端にある岩の中にある小さな洞穴で、エリアとしては非常に狭い。
セーブポイントがあるという以外は特に何もない。

果ての魔空

一見するとだだっ広い場所だが、実は見えない壁が存在しているため自由に動き回ることはできない。
先へ進むには、ところどころにある岩の指し示す方向に進んでいく必要がある。

  • ただしこのルート上にない宝箱のところへ行くには自力で道を見つけなければならない。
  • これらの宝箱を含め、このマップにある宝箱のうちいくつかは、開くと別の場所に飛ばされて強制的に戦闘になる。これに勝たなければ宝箱の中身は手に入らない。
    • 「別の場所に飛ばされて」とはいうものの、実際は同一マップかつ同一位置で周囲の見えない地形が実体化しているだけである。動画サイトでは地形を実体化させた真の果ての魔空をチートで散策している動画があったりする。
  • これらに加えて強制的にハートレスとエンカウントするポイントが何箇所かある(基本的には強制エンカウントは初回のみだが、最後のベヒーモスだけは訪れる度に戦わなければならない)。

巨大クレバス

果ての魔空にてエリア最奥部の強制戦闘を終えるとたどり着くエリア。
名前の通り切り立った断崖絶壁な上、単純に下に降りたり上に登ったりするだけでは次のエリアに通じるポイントへたどり着けない。
このような構造から、宝箱コンプを目指す人にとっても非常に面倒臭いエリアとなっている。
このエリアから果ての魔空へ戻る手段は存在しない。完全な一方通行である。果ての魔空に戻りたい時は一旦世界の牢獄まで進んでワールドマップから再度闇への入口へ降りる必要がある。


基本的に敵は出現しないのだが、すり鉢状の地形になっている部分に入り込むと突如敵が出現し、すべて倒すまで脱出できなくなる。該当する地形は2ヶ所。
ファンタジアの魔人戦前にインビジブルエンジェルスターと任意で戦えるのはこのポイントだけだが、巨大クレバスのセーブポイントからはワールドマップに出られないため、果ての魔空→巨大クレバス→世界の牢獄を経由してマラソンするハメになる。ファンタジアの魔人を倒さないとスーパーグライドが手に入らないので面倒なことこの上ない。
当然ベヒーモス戦も必須。オリジナル版であればミスリルオリハルコン稼ぎのついでに吹き荒れるカゼを収集できるルートとして一考の余地はある。

  • 世界の牢獄からも巨大クレバスには戻ってこられるが、今度は上に戻るのに非常に手間がかかる。ベヒーモスと戦うのとどちらが効率が良いかは悩ましいところ。

世界の牢獄

このマップはいくつかの島に分かれていて、島同士は光る球体に触れることで行き来する。
島の中央には大きな光の柱があり、柱に触れるとこれまで訪れたワールドにそっくりな場所に飛ばされる。
この光の柱は元の世界で鍵穴を閉じていない場合には色が異なる。
訪れた先のワールドの鍵穴を封印していない場合は、ここに現れる敵を全滅させなければ先へ進むことはできない。
なお、オリジナル版のみ飛ばされた先にある宝箱にはそのワールドのボスや中ボスを倒した時に手に入るアクセサリが入っている(FM版では合成素材の各種魔石になっている。またもともとアクセサリが入っていないものに関してはそのまま)。
100エーカーの森のマップには敵が出現せず、セーブポイントが存在している。

  • ほとんどのワールドがこの世界の牢獄に取り込まれているが、モンストロは登場しない。鍵穴がないなど特殊なワールドであり、本来所属するワールドはKHI時点では闇に取り込まれていることが理由だろう。
    ホロウバスティオンに関しては後述のアンセムの研究室が該当すると考えられる。

登場するハートレスは基本的に各ワールドの固有ハートレスが中心となっている。
固有のワールドを持たない連中については、ソルジャーラージボディトラヴァースタウンエアソルジャーディフェンダーワイバーンオリンポスコロシアムウィザードワンダーランドのマップに出現する。
また、ピュアブラッドであるシャドウダークボールや、エンド・オブ・ザ・ワールド固有敵であるエンジェルスターは出現しない。
インビジブルは後述のアンセムの研究室で出現する。
 
本編ではカイリ救出後、各ワールドの敵配置が大幅に変更され、ディフェンダーやウィザードが各地に出張するため、元々生息していた固有ハートレスに関してはかなり狩りづらくなってしまう。そのため合成素材集めに関してはこの世界の牢獄で行ったほうが効率が良い場合が多々ある。

世界の牢獄(研究室)

最後の島の柱に触れると、アンセム(ゼアノート)が使用していたであろう研究室に飛ばされる。
この場所だけは一度しか訪れることができず、文章を読んだ後に出ると柱が消えて、柱のあった場所に先へ進むための穴が出現する。
出てくる敵はインビジブルで、通路と研究室内にそれぞれ出現。

研究室内部に入ると閉じ込められてしまうが、この中にあるコンピューターの文章を読んだ後に出現する敵を全滅させれば出られる。
コンピューターの文章が読めるのはこの時だけ(出る前なら何度でも読めるが、出た後はもう入れない)。参考のためここに記述。

おお、心より生まれ落ちたる
心なき闇の子ら。
 
なんじらすべての世界を食らい、
"果てる世界"と成さしめよ。
 
なんじらすべての心を集め、
大いなるひとつの心とせよ。
 
ひとつにしてすべての心。
すべてにしてひとつの心。
 
すなわち王国の心、
"キングダムハーツ"
 
それこそは大いなる心。
秘めたるは大いなる闇。
 
光を封じるひとつの闇へ、
今こそ帰れ、闇の子よ。
 
"キングダムハーツ"を開くは
闇を持たざる心の力。
 
闇なき心は世界に7つ。
7つは"鍵穴"そして"鍵"
 
ふたりが闇の扉を結ぶ。
ふたつの"鍵"が扉を結ぶ。
 
光を封じる闇への扉。
光ある者を通さぬ扉。
闇より生まれし闇のみが、
扉をくぐり回帰する。
心中の闇の中心へ。
 
おお、心より生まれ落ちたる
心なき闇の子ら。
 
闇の扉が開く時まで
ありとあらゆる心をむさぼれ!

ハートレスが世界の心を求めている理由や、闇の扉についての説明等が明かされているかなり重要な文章。
「7つは“鍵穴”そして“鍵”」とあるが、おそらくセブンプリンセス闇へと通じる鍵穴人の心のキーブレードのこと。
恐らくアンセムレポートの「別データ」とはこの文章であるものと思われるが詳細は不明。


この場所にある装置については長らく謎のままだったが、Uχのストーリーにおいて、デイブレイクタウンこの研究室にある装置と同じものが存在していたことが判明した。

  • これが同じ構造の別物なのか、まさに同じものなのかは不明。

魔人の地

ここでは、ディズニー作品「ファンタジア」からチェルナボーグ(アルティマニアではファンタジアの魔人と表記されている)がゲストで登場しソラたちに襲いかかってくる。
感じ方には個人差もあるが、敵の中では強い部類に入る。

戻るための道標のようなものは見受けられないのだが、ひたすら上昇することで世界の牢獄に戻ることができる。ここで戻れないと後述の交じり合う世界での連戦で詰んでしまう可能性があるため、ある意味では当然だが…。

火口

ファンタジアの魔人を倒すと進める火山の火口部分。
入ってすぐに見える光に触れると噴火口に行くが、一番下まで降りた先にある穴に入ると、後述の世界の一部が取り込まれているマップへショートカットできる。

噴火口

ファンタジアの魔人を倒すことで出現した穴の内部。薄暗い洞穴となっており、その先を抜けると後述の世界の一部が取り込まれたマップに移動する。
このマップの壁には、闇に落ちた世界の一部が取り込まれている。噴火口は4マップあり、そのうち3つがそれに該当する。
海外のサイトでは、1つは黒いいばらと木々、小さな塔。2つ目は悪魔のような木々と小人の住む家のドア。3つ目は石のタペストリー。最後は小さなガラス玉と考察されている。

交じり合う世界

壁にエンブレム種のハートレスについているシンボルがある空間。
ここに入るといきなりベヒーモス(FM版ではアークベヒーモス)との戦闘になる。しかしこのベヒーモスに勝ったからといって油断してはいけない。本当の恐怖はこの後に訪れる。
ベヒーモスに勝った後で壁のエンブレムに近づくと、エンブレムが少し崩れるとともにインビジブルエンジェルスターダークボールといったハートレスが次々と出現する。これらを全滅させてエンブレムを完全に崩さないと先に進めないうえ、途中で引き返すと再びベヒーモス戦からやり直しになってしまう。
ちなみにこの連戦最初に出てくるベヒーモスは倒してもアイテムを落とさない(経験値は得られる)。
 
連戦を突破し最後の休息に到達したあとはインビジブルエンジェルスターが登場するようになる他、キノコ系ハートレスがさり気なく姿を見せる。FM版ではネオシャドウも登場する。
数多くの強制戦闘で出現するインビジブルとエンジェルスターだが、最終的に任意で戦えるのは上述の巨大クレバスとこの交じり合う世界のみ。
 
なお、COMには同名のマップカードが存在する。

最後の休息

交じり合う世界の地獄の連戦をくぐり抜けた先にあるエリア。
名前通り、このワールドにおける最後のセーブポイントが設置されている場所で、エリアの奥にある扉を開くといよいよアンセムとの最終決戦が待ち受けている。

想い出の島

デスティニーアイランドの離れ小島にそっくりな場所。
ここがアンセムとの最終決戦の地となる。

KH

ホロウバスティオンに現れた「闇へと通じる鍵穴」を封印したソラたちは、アンセムを追ってこのワールドに降り立つ。
アンセムを倒して闇の扉を閉じた結果、集められていた世界の心は解放されて世界は再生し、世界の欠片で構成されたエンド・オブ・ザ・ワールドは世界の再生の過程で元の欠片に分解され、消滅した。

ソラたちはエンド・オブ・ザ・ワールドが分解される際に立っていた、闇の扉の土台となっていた世界に飛ばされてしまう。
そこは青々とした空と緑いっぱいの草原が果てしなく広がる場所であり、そこに現れたプルート王様の手紙を持っているのを見つけたソラたちは、プルートを追いかけ元気に道を駆け出していった。
そしてその先で謎の城に入ることになる。


強制戦闘が多い上にセーブポイントが少ない。ラストダンジョンと呼ぶにふさわしい難関ワールド。
ワールド固有のハートレスはインビジブルとエンジェルスターで、両者ともかなりの強敵。道中でのMP切れに備えてコテージなどを持ち込んでおきたいところ。
ここまでで鍵穴を封印していないワールドがある場合は道中の強制戦闘数が増えるためますます大変。
 
上述の通り交じり合う世界での大連戦はエンド・オブ・ザ・ワールド最大の難所であるが、バンビ召喚でミスリルを入手できる唯一のポイントでもある。
あえてUターンして敵を復活させながら荒稼ぎするのも一興。レベルもガンガン上がっていくが。

MoM

「ワールドトリップ」で訪れることのできるワールドとして登場。

KHI以降の(リメイク作品やリマスター版を除く)続編作品で登場することは一度もなかったが、本作では久々の再登場。実に18年ぶりの登場となった。