キーワード/【キングダムハーツ】

Last-modified: 2024-01-27 (土) 06:49:10

概要

この作品のタイトルにもなっている「大いなる心」、「王国の心」などと呼ばれる、真の光、あるいはありとあらゆる心の集合体、もしくは世界の中心。
ゼアノートの研究結果では「世界の心が繋がったもの」、「全ての心が回帰する場所」とされているが、その実態の多くは謎に包まれている。
KHIIFMの予約特典であるアナザーレポートによると、ディレクターの野村氏曰く、「」という本来目に見えない「生命の証」の集合体。

  • この台詞は象徴的であるが、同じくアナザーレポートによれば、我々がKH世界の「生命」と聞いて思いつくような動植物やキャラクターのみならず、海や川などの自然そのものにも心があり、後述の世界の心のキングダムハーツにはそれらも含まれているという。恐らく全ての心が集約された真のキングダムハーツにも同じことがいえる。

KHシリーズの戦いの根源であり、元々はキーブレード戦争の原因となった、伝説に登場する「真の光」がキングダムハーツと呼ばれていた。KHIとKHIIでは「心の集合体」をキングダムハーツとし、何度もソラ達と敵対する存在が求め、人工的に作り出している。
種類は違えど、全てのキングダムハーツはハートの形をしており、さらに人の心のキングダムハーツと真のキングダムハーツはハート型の月のような見た目で、月のように発光していた。
また、キングダムハーツそのものに意思は存在しない(野村氏の雑誌インタビューより)。

  • これは推測に過ぎないが、心が感情を司るものだとすると、その心の最たるものであるキングダムハーツには喜怒哀楽などの単純な感情はあっても思考が関係する意思は存在しないというのもうなずける。裏アンセムレポートを見る限り意思や思考はノーバディ側に属しているようだし、codedでも「意思」と「心」は別物として扱われている。
  • 色の描写はまちまちで、KHIIに登場した人の心のキングダムハーツとKHIIIの真のキングダムハーツは黄色、BbSやKH0.2に登場した真のキングダムハーツは水色。KHIで出現していた世界の心のキングダムハーツについては形あるものとしては描写されていないが、出現の際にどす黒いハート型の雲が輪郭を作っている。
    • キングダムハーツの色が何を要因として決定されるのか、そもそもそこに法則性が存在するのかどうかは未だ明かされていない。
      • 厳密に言うとKHIIIが発売するまではある程度の法則が見出せていたのだが、KHIII内での描写によってそれが覆った形である。詳しくは後述する「色に関する謎」の項を参照。

人の心のキーブレード」はキーブレード戦争後の世界再編の時に再び戦争が起きるのを防ぐために誕生した鍵で、この鍵が無ければキングダムハーツには近づけないようになっている。
このため、現在の世界ではキングダムハーツに近づくためには各世界に散らばる7人のセブンプリンセスの心を集め、人の心のキーブレードを作り出すという手順を踏む必要がある。

  • 真のキングダムハーツを守るために作られたはずだが、KHIでは人の心のキーブレードと共に呼び出される闇へと通じる鍵穴は真のキングダムハーツではなく世界の心のキングダムハーツの元に通じている。
  • 世界の心のキングダムハーツも真のキングダムハーツも、世界の心が集められて完成するという性質がある。しかし前者は、心を無理やり集めて作り出されたものであり、KHIのエンディングでわかるように、相当な数の世界の心が集められていた。
    また闇の扉は、キングダムハーツに対して直接開かれた扉であるが、カイリのおばあちゃんのおとぎ話では、真のキングダムハーツは闇の中で眠っていると言われていた。
    本物と似通った性質であったために、KHIでは歪んだ状態で闇の世界に出来上がってしまったと考えられる。

χの舞台であるおとぎ話の世界では、光はキングダムハーツの恩恵であるとされている。
また、χBCでは大量のLUXを集めることでキングダムハーツを出現させられると語られた。

  • ただしキングダムハーツの出現は禁忌であり、グウラはあえて禁忌を冒すことでマスターを呼び戻そうと画策していた。
    • ちなみにこの「禁忌」という点に関して、KHIIIRMにも「禁忌」の語が登場した。χBCでマスター・アヴァがグウラに対して言った通り「キングダムハーツの出現は禁忌」であって、「禁忌」という語がKHIIIRMにおいても同じ意味で用いられているのだとすれば、この「禁忌」とは具体的に何であるか、考察の余地があるのではなかろうか。
  • この時代では闇に飲まれていない筈なので、出現させるだけならχブレードを用いる必要はないということなのだろうか。

DRでもマスター・ウォーデンによって当時のキングダムハーツに対しての認識が語られる。それによると、キングダムハーツの出現はやはり禁忌であるが、言い伝えによれば混沌の闇の中でも輝く特別な7つの真の光を集めることで出現するとされ、開放すれば世界が浄化されると言われているが、それが闇を滅ぼすことを意味するのか定かではないとのこと。
この発言により、キングダムハーツの開放を目指したヴィーザル達は世界の秩序の要を動かし、世界の秩序を揺るがすことで真の光を見つけようとしていた。しかしそれはうまくいかなかったようだ。

  • 7つの光を集めるということにしか触れられていないため、ここで言及されているのは実際には世界の心のキングダムハーツのことだろうか。

一方、バルドルはヴィーザルに7つの光を集めさせる傍ら、自分は13の光を闇に堕とし、13の闇に見立てようとしていた。こちらは真のキングダムハーツの製法に近いが、「闇に堕とす」とは言うものの実際には消滅させていただけである。ヴィーザルが光を集めることを諦めたため、この方法で真のキングダムハーツが出現するのかは不明のままである。


ちなみに、本項目で解説している作中に登場するキーワードは「キングダムハーツ」だが、ゲームのタイトルとしては「キングダム ハーツ」と間に半角スペースを挟んだ表記が正しい。

世界の心のキングダムハーツ(KHI)

闇の探求者アンセムハートレス世界の心をかき集めさせて作り出したキングダムハーツ。
キングダムハーツ自体に対して直接開かれる、闇の扉の奥に現れた(アナザーレポートp.28参照)。
心の闇から生まれたハートレスがキングダムハーツに回帰しようとする本能があるため、アンセムはキングダムハーツを「全ての心の闇」と解釈し、キングダムハーツから闇の力を手に入れようとしていた。

  • アンセムレポート9によると、ハートレスになる前のはキングダムハーツから心の謎を探ることが目的だったと思われる。
    肉体を捨てたのは闇と考えているキングダムハーツを探るには、自分の身体はもろすぎると考えたため。

集められたセブンプリンセスたちの力によって呼び出される「闇へと通じる鍵穴」から、世界の闇の中心部と呼ばれる「エンド・オブ・ザ・ワールド」へ行き、奥に進めば闇の扉へとたどり着く。
闇へと通じる鍵穴から漏れた闇を伝い、完成したキングダムハーツの場所に向ったアンセムと、アンセムを倒しにきたソラたちによる決戦後、敗れたアンセムは闇の扉の奥にあるキングダムハーツに大いなる闇を求めようとする。
開かれた扉からは闇の力が漏れ出すが、ソラが「キングダムハーツはどんな闇をも消し去ることのできる心、光なんだ!」と断言した時、扉の隙間から眩い光が差し込み、アンセムは消滅。
彼が倒れ、ソラと王様によって闇の扉に鍵がかけられたことでハートレスが集めていた世界の心は解放され、集まっていた世界の欠片が元に戻って世界が再生されるとともに、このキングダムハーツは消滅した。

  • アンセムとの最終決戦前では、扉の背後にいびつなハート型の雲の形が現れているが、決戦後には背景の雲がきちんとハート型になっている。アンセムは、完成までに時間を稼いでいたのかもしれない。

KH0.2の王様によると、真のキングダムハーツより「少し規模の小さい」とのこと。すべての世界の心が集まっているわけではないので、ある意味当然である。

人の心のキングダムハーツ(KHII・Days)

XIII機関がエンブレムのハートレスをキーブレードで倒した時に解放される心を一箇所に集めることで作り出したキングダムハーツ。

  • 集めた方法は不明。XIII機関はやけに技術力が高い。

心を失った者が得る事で完全な存在になると思われていた。
しかし、本来キーブレードで倒されたハートレスから解放される心は、元の場所で元の姿に戻るシステムになっており、その心を強引に奪って一か所に捕えていることで、キーブレード使いがハートレスを倒してもハートレスになっていた人たちが元に戻れなくなってしまっていた。

  • これがKHIIにおける「ソラが機関を倒さなければならない理由」であり、Daysで消え行くシオンがロクサスにキングダムハーツの解放を願った理由である。
  • 奪われた時点で大規模な影響が出る世界の心と違って心が回収されても影響が見えにくいが、ある意味世界規模の集団拉致・監禁である。

KHIの時期には、ソラがヴィランズやアンセムの野望を阻止するためにハートレスを倒していたので、心を集める計画は一応順調に進行していたか、順調に進行する見通しはあったと考えられる。しかし、機関は自分たちの思い通りに動くキーブレード使いを欲していた。
そこで機関は、レプリカ計画によってキーブレード使いを量産し、人の心のキングダムハーツを円滑に完成させようとした。ところが、忘却の城ではマールーシャが反逆を企てたためにソラを思い通りに利用することができなくなると同時にレプリカ計画のキーパーソンであったヴィクセンも消滅してしまったため新たなレプリカを作ることが不可能となり、さらには計画の肝であるレプリカのシオンとその能力のコピー元であったロクサスが強く自我を持ちすぎた上、機関を脱走、2人とも消滅してしまったために計画は頓挫してしまう。
しかし機関は2人の消滅によって記憶の再生が完了したソラにハートレスを倒させることにして、何とか人の心のキングダムハーツを作り続けた。
XIII機関の1年越しの計画の末にあと一歩で完成するところまでたどり着くが、本物の賢者アンセムに破壊され不完全な状態になる。

  • 賢者アンセムは人の心のキングダムハーツをデータ化することで分解しようとしていた。しかしこの手法は失敗しており、いくつもの心が降り注ぐシーンはあったものの破壊された分の心が全て無事だったのかは不明。

そのキングダムハーツと融合したゼムナスにソラたちは戦いを挑み勝利。
キングダムハーツは戦いの後に消滅した。
 
3Dにて、本来の役割はXIII機関のメンバーにマスター・ゼアノートの心を植え付けるための媒介だったことが判明した。

  • 媒介とされるキングダムハーツが消滅しているので、実際にはキーブレードマスターの秘儀である人の心を取り出す術によって行われたと考えられるが、逆に復活したマスター・ゼアノートは媒介関係なく術を使っているので、キングダムハーツをどう使用するつもりだったのか不明。
    • ゼムナス主導で計画を進行する=マスター・ゼアノートが復活していない状態で運用する予定だったとすると、人の心のキングダムハーツはキーブレードマスターの術と同等の機能を持つ装置なのかもしれない。

Daysによると、ロクサスが機関に入ってから94日目で一応の形が完成したらしい。

  • ストーリーが進むに従ってだんだん大きくなるのがわかる。

余談であるが、3Dリク編でもKHIIの時の完成寸前のキングダムハーツを見ることができる。

  • このときリクが冒険していたのは「ソラの夢の中」であったため、ソラの記憶を反映している悪夢の中の存在しなかった世界でもこのような状態になっていた。
  • ちなみに一番よく見える場所は「混沌を見下ろす場所」のアンチブラックコートと戦うことになる広場である。

真のキングダムハーツ(BbS・KHIII)

χブレードと共に存在し、χブレードに守られていると言われるキングダムハーツであり、おとぎ話で謳われる「真の」。
マスター・ゼアノートのレポートによると、『すべての世界の心が集約されたキングダムハーツ』とされている。

  • 前述したように「世界の心のキングダムハーツ」は、世界の心を無理矢理集めて作り出された偽物と考えられる。
    • ゼアノートレポート3では「各世界の心を一つに集める事で、キングダムハーツは完成する」と書かれているが、ゼアノートレポート7では「人為的に集められたキングダムハーツ」と「すべての世界の心が集約されたキングダムハーツ」を別物として書かれている。
    • BbSのヴェントゥスとヴァニタスで造った不完全なχブレードと、KHIIIの完全なχブレードのような関係と言えるかもしれない。

世界が光で満ちていたおとぎ話の時代は、光は目に見えないキングダムハーツの恩恵と信じられていた。
しかし、キングダムハーツを求めたキーブレード使い達がキーブレード戦争を起こし、キーブレード戦争の後、キングダムハーツは闇に飲まれてしまった。真の光を失ったままの光の世界は、闇の存在が蔓延ることになった。

 
χブレードによって真のキングダムハーツの扉を開いた者は、全世界を掌握できるとされている。
さらに、キングダムハーツの扉が開かれると新世界が創造されるとされ、そのような人間の領域を超える現象を引き起こした扉の開放者は、人ならざる者へと生まれ変わるとされている。
ただし、キングダムハーツの扉を実際に開いた者はおらず(少なくとも知られていない)、実際に何が起こるかはキングダムハーツそのものと同じように不明のままである。

  • KHIIIにてマスター・ゼアノートが扉を開いているが、人ならざる者に生まれ変わるような描写はなかった。開かれたすぐ後に守護者達が扉を抑えたためだろうか。
    • そもそもマスター・ゼアノートは完全には扉を開けておらず、条件を満たさなかったのではないだろうか。スカラ・アド・カエルムには阻止のために追いやられたみたいなことを言っているし、追い詰められてなお何度もχブレードを使おうとするあたりその目的はかろうじて未然に防がれていたと思われる。ゼアノートが半開きにしたのが勝手に全部開こうとしていたのをソラたちが閉じた、ということなのかも。
      • KHIIIRMでも「キングダムハーツの扉が開かれたらどうなるのか」という趣旨の質問をアクセルがしているため、恐らくは開かれていない判定なのだろう。
  • 闇の扉は「キングダムハーツの扉」と呼ばれることもあるが、ここで言う「キングダムハーツの扉を開く」という行為とは関係ない。
    こちらの方は「真のキングダムハーツの力を解放する」と言った方が分かりやすい。
    • 実際、KHIIIで「キングダムハーツの扉が開かれた」といっても形としての「扉」が存在するわけではない。
  • BbSではχブレードを手にしたヴァニタスが「χブレードで扉を開き、全ての世界が繋がる」と発言している。
    この発言からするとキングダムハーツの扉を開くことによって起こるのは「新世界の創造」ではなく「世界が繋がる」ということになるが、世界の状態によって扉を開いた時の効果が異なるということなのだろうか。それとも、単純に世界を掌握できることを表しているのだろうか。
    • χブレードで全世界の扉を開くことによって、真のキングダムハーツが完成し、世界が繋がるとも解釈できる。
  • 真のキングダムハーツとは上記の通り全ての世界の心が集まった存在である。描写は無いが、恐らくはその中に生命などの心も含まれる。「全ての心が集約された」存在である。そして作品世界での強さ、力、その他奇跡のような出来事の多くは「心」とその繋がりに起因する。もちろん心そのもので、「生命の証」でもあるそれらが全て集約された「キングダムハーツ」という存在を掌握すれば全ての世界の命運と強大な力が得られるのは当然だろう。とはいえ真のキングダムハーツが現れただけではその場にいる誰にも、そしてキーブレード墓場という世界そのものにも崩壊などの影響が起きていない(人の心や世界の心のキングダムハーツのように全ての心を「奪わないと」作れないわけではない)あたり、厳密に言えば個々人の持つ心とキングダムハーツの中にある心は同一ではない。すなわちたとえるなら個々人や個々世界の心は端末で、真のキングダムハーツはマザーコンピュータであり、χブレードはそのマザーコンピュータにアクセスするツールということだろうか。

ダークシーカー編はマスター・ゼアノートが現在の世界をリセットし、光と闇が均衡する世界を創造するためにキングダムハーツの扉を開こうとしたことで起こった闘いである。

  • しかし、BbSではヴァニタスは上記の発言に続けて「そして全世界からキングダムハーツを求めてキーブレード使いが集まり、キーブレード戦争が再来する」と言っており、さらにエラクゥスとゼアノートの口論の内容から、キングダムハーツの扉を開くことで新世界を創造するというよりも、あくまでキーブレード戦争を起こし、世界が闇に覆われた後に何が起きるのか確かめることが目的であるように見える。
  • また、テラの肉体を乗っ取った際に、「世界は闇に始まり、闇に終わる」、「心のあるべき姿は闇」と発言しており、闇に傾倒していることが窺える。ゼアノートレポートには現在の世界は光が強すぎるから闇を台頭させる必要があると書かれているので、闇に傾いているのもおかしくはないのだが。
    • しかし、KHIIIで明かされた真意によると、「世界の起源は闇である」「その闇から光が、光から人、そして心が生まれた」「心から悪意が生まれ、闇が生まれた」という話運びとなっており、始まりと終わりが闇であるという点は同じながら、実際は「せっかく生まれた光という希望が最終的に闇を生んでしまう」という、むしろ「世界は闇に終わる」事を危惧したものとなっている。
    • マスター・ゼアノートの元々の理念に関しては、彼なりに本当に世界を想っての事だったのかも知れない。
      しかしそこからどんどん闇に傾倒する内に心が蝕まれて、極端な思想に傾きすぎたり私欲が混じるなどして考え方が歪んでしまったとか。
      ソラ達に倒されて、その頃の気持ちを少し思い出してKHIIIでの告白に繋がったのかもしれない。

キングダムハーツを出現させ、その扉を開くのに必要なχブレードを生み出すためにKHIの10年以上前から暗躍している。
 
BbSではキーブレード墓場にてχブレードが作り出されることで出現するが、そのとき作られたχブレードが不完全であったため、キングダムハーツの扉の開放は実現しなかった。そしてχブレードが破壊されると同時に雲海に覆い隠されてしまった。

  • この時マスター・ゼアノートはχブレード完成前に自分のキーブレードを光の球に変え雲海へと放ちキングダムハーツを出現させている。
    これはゼアノートレポート7に記述されているχブレードとキングダムハーツの関係性(χブレードが生まれた時に同時にキングダムハーツが出現する)などと矛盾しているように見えるが詳細は不明。
    • χブレードの破壊と雲海に覆われることが連動していることから、χブレードの素材となる光と闇が揃い完成間際だった為出現したということなのかもしれない。

その後、テラの身体を乗っ取ったゼアノートが記憶喪失になってしまったためにマスター・ゼアノートの計画は頓挫したかに見えたが、時間移動を利用して過去の自分達にキングダムハーツの扉を開くための幾つもの策を刷り込んでおり、その過程でハートレスとノーバディに分かれていたマスター・ゼアノートは、3Dにて人間として復活した。
KHIやKHIIで起こった出来事もマスター・ゼアノートのキングダムハーツを手に入れる計画の一端だったということである。

 
最終的には「7つの光」と「13の闇」の衝突というキーブレード戦争の再現によって、正しい方法でχブレードを作り出す計画が進行。
KHIIIのキーブレード墓場で7人の光の守護者13人の闇の探求者を衝突させて、ついに完全なχブレードが完成し、マスター・ゼアノートはキングダムハーツを出現させた。
χブレードによってキングダムハーツの扉が開かれるとキングダムハーツは闇に染まってしまった。

  • この時、バージョン1.06以前では扉を開くと同時に空は暗雲に包まれ闇が降り注いでいたが、1.07からは逆に扉を開いた途端、夜にもかかわらず空に光が満ち溢れる描写に変更された。

光の守護者側はマスター・ゼアノートを別の世界に飛ばしてキングダムハーツから引き離し、開かれたキングダムハーツの扉を皆で抑えている間にマスター・ゼアノートを討伐することになり、ポータル化したマスター・ゼアノートからソラ・ドナルド・グーフィーの3人はスカラ・アド・カエルムに飛ぶが、マスター・ゼアノートはスカラ・アド・カエルムにもキングダムハーツを出現させた。
スカラ・アド・カエルムのキングダムハーツは、出現時は元の色に戻っていたもののすぐに再び闇に染まり、さらに、マスター・ゼアノートの敗北後は元の姿に戻ったかに見えたが、今度は燃えるようなオレンジ色に染まってしまう。

  • この時、キーブレード墓場から見えていた方は消え始めていた。

マスター・ゼアノートはキングダムハーツはもう止められないと足掻くが、テラの心に宿っていたマスター・エラクゥスに諭され、最後はマスター・ゼアノートからχブレードを託されたソラが皆と力を合わせ、キングダムハーツの扉を閉じた。


KH0.2冒頭でキーブレード墓場に出現したところをルシュ(とキーブレードの目)が目撃している描写がある。

  • 時期はおとぎ話のキーブレード戦争が終結した直後だと考えられる。
  • χBCのグウラの発言から推測すると、この時点でキングダムハーツを出現させられるだけのLUXが揃ったということなのかもしれない。実際、戦争が近づくにつれてユニオンのLUX回収が激化している。

色に関する謎

KHIIIで出現したキングダムハーツは これまで真のキングダムハーツとして描写されてきた水色のキングダムハーツではなく、何故か人の心のキングダムハーツと同じ黄色をしている。
χブレードの完成に呼応して出現したということは、このとき現れたのは確かに真のキングダムハーツということであるはずだが……。

  • ゼアノートレポート7の「χブレードさえあれば全世界の心を集約したキングダムハーツが完成」するという記述、シークレットレポート#13の「光と闇の衝突で生み出される真のキングダムハーツ」という記述から、KHIIIで出現した真のキングダムハーツはχブレード完成と同時に新たに生まれたもので、古の時代に闇に飲まれた真のキングダムハーツとは『別物』である可能性はある。
  • 勿論、設定が変更された可能性やテクスチャのミスという可能性もないわけではないだろうが、BbSだけではなくKH0.2冒頭でルシュが見つめていた真のキングダムハーツも水色であったことや、トレーラーやPVでも黄色いままで映っており、マールーシャたちの瞳の色のように最後まで修正が入らなかったことを考えると…。
    • アルティマニア曰く、開発スタッフも「真のキングダムハーツは青だと思っていた」らしい。
      キングダムハーツの色については、野村氏の中には未だ明かしていない秘密があるのかもしれない。
      • 正確には、「真のキングダムハーツが『青』ではなく『黄』であることを、今回はじめて知りました」とのこと。つまり、真のキングダムハーツの色は「黄」である可能性は高い。
  • 案外、青いキングダムハーツは「LUXを集める事で誕生したキングダムハーツ」なのかもしれない。
    • そうだとしたらBbSで出現したものが水色だった説明がつかなくなってしまう気もするが。
      • BbSの方は「不完全だったから」で説明がつきそうな気がしないでもない。しかしKH0.2の方は分からない。
    • 逆にKH0.2冒頭のキングダムハーツがLUXの回収で出現したものではない可能性も考えられる。
      • χで描写されたキーブレード戦争では、戦いが激化するにつれ散っていったキーブレード使いの心が空に昇っていき、最終的に空にキングダムハーツが出現している。この描写を見ると、キーブレード戦争で散ったキーブレード使いの心が集まって誕生したキングダムハーツであるようにも見える。
      • そうだとするとそれは「人の心のキングダムハーツ(黄色)」に分類されるような気もする。

ソラはKHIの時の「世界の心のキングダムハーツ」自体は目撃していないため、彼がその見た目を知っているキングダムハーツは黄色い「人の心のキングダムハーツ」だけである。

  • 3Dでもキングダムハーツを見ることができるが、それが出現していた存在しなかった世界は上述の通りソラの悪夢の世界であり、そこにあったのは(あくまで夢の中なので実物でこそないが)「人の心のキングダムハーツ」であった。
    • 上記の通りこの「人の心のキングダムハーツ」はあくまで「存在しなかった世界=人の心のキングダムハーツがある」というソラの記憶からなる、言ってしまえばただの背景である。

ポータルの項にもあるが、キーブレード墓場に出現したキングダムハーツがソラが目撃したことのあるものと同じ黄色であることや、各地にポータルが出現し始めるタイミングと合わせ、キーブレード墓場のあたりから(もしくは全滅後)のストーリーは「ソラの見ている夢の世界の出来事なのでは?」という説が存在する。

  • ソラの記憶の反映であるなら、χブレードの見た目はもとより、スカラ・アド・カエルムはどこから出てきた、という問題が出るが。
    • 何よりそれ以降のKHIIIRMやMoMのストーリーがほとんど成り立たなくなってしまうが。