キーワード/【キーブレードマスター】

Last-modified: 2023-11-14 (火) 22:23:02

光と闇の均衡を見守る光の守護者。
キーブレードの使い手の中でも、キーブレードの正しい知識と相応の技術や実力を修め、心身共に世界を守っていくに相応しいと自らの師匠に認められた者だけが名乗ることができる、特に優れたキーブレード使いの称号。
師匠が弟子の力量を見極める必要があると判断した場合は承認試験を行うこともある。

  • 行わなくてもキーブレードマスターとして認めることは可能なようだが、今のところ承認試験なしでキーブレードマスターに認められた人物は見受けられない。
  • あくまで自分の師匠から称号を授からなければ、たとえ他のマスターが認め、マスターと同等の力量があっても正式なキーブレードマスターとは言えない。
    • このため、マスター・ゼアノートから「マスター」と呼ばれていても、テラはキーブレードマスターとは言えないことがBbSアルティマニアのインタビューで語られている。
  • ただし、ソラリクのように師匠が事実上存在しない場合はキーブレードマスターを引退した身であるイェン・シッドが承認試験を受け持ち、結果リクがキーブレードマスターとして認められている例もあり、ある程度の柔軟さもうかがえる。
    • しかしこれは現在キーブレード使いがイェン・シッドの元に集っている状況であること、またマスター・ゼアノートの脅威もありキーブレードマスターの確保が急務だったことからくる処置でもあると考えられる。たださすがに自分の師匠が死んでしまったこの2人がもしキーブレードマスターになるとしたらやはり代役を立てるしかないと思われる。

マスターとなった人物は、世界で起こる異変を察知するための監視の他、次代のキーブレードマスターを育成する使命を持つ。キーブレードを扱う素質を持つ者に継承の儀式を行って新たなキーブレード使いの候補を選び、修行をつけてキーブレードに選ばれる心技を教える。弟子がキーブレードに選ばれれば、更にキーブレードマスターになるまで育てる。

  • 弟子の異動も比較的自由であるようで、作中ではヴェントゥスの師匠がマスター・ゼアノートからマスター・エラクゥスへ変わっている。
  • また、王様の弟子に関する描写がなく、アクアもソラにキーブレードの継承をさせなかったことから必ずしも弟子をとる必要はないと思われる。

かつては世界各地に存在していたがその数は次第に減っていき、BbS序盤の時点ではエラクゥスマスター・ゼアノートアクアの3名しか確認されていない。

  • しかもそのうち二名は(KHIII開始時点で)キーブレードマスターとして事実上行動できない状態となり、一人は倒すべき最大の敵となってしまった。

その後、王様がマスターに承認され、3Dでは新たにリクがマスターとして承認された。

  • ただし、今回は承認されなかったソラも、マスターの称号に相応しいと認められている。
    • 実際のところ、ソラが称号を得られなかったのは敵の策に嵌ってしまったからというより、その結果力を失った状態だったからという理由の方が大きそうである。

そしてKHIIIでアクアも帰還した。

また、イェン・シッドは元々マスターであったが現在は退役している。現在もキーブレードを扱えるかどうかは不明である。


おとぎ話の時代にダンデライオンのユニオンリーダーであり、ブレインからマスターキーパー予知書を受け継ぎ、その後デイブレイクタウンの崩壊から逃れたエフェメラが初代キーブレードマスターとなっている。
また、デイブレイクタウンの跡地にスカラ・アド・カエルムを造ったのも彼とされ、スカラ・アド・カエルムにはマスターキーパーを掲げるエフェメラの像が建っている。

  • ちなみにマスター・エラクゥスとマスター・ゼアノートは彼の血脈である。

エフェメラ以前に存在し、デイブレイクタウンを治めていたマスター・オブ・マスター及びその弟子達も当時は「マスター」と呼ばれていた。また、マスター・オブ・マスターにはマスターがいないらしい。

  • キーブレードを作り出した本人なら当然かもしれないが。

彼らは後の時代ではロストマスターとして伝わっているようだ。

  • 野村Dによると、「ロストマスター」という名称は単に姿を消したマスターを意味しているとのこと。

エフェメラ以降、キーブレードマスターの中からは代々一人だけ正統後継者が定められている。
正統後継者(エラクゥスの一門)には旅立ちの地を守護する役目があり、この地を継ぐことになる後継者に代々旅立ちの地の秘密が受け継がれている。
旅立ちの地の秘密とは、歴代のマスターたちが施した、この地を封印する仕掛けのこと。承認試験会場の間の真ん中の椅子の裏に隠された鍵穴にキーブレードをかざすことで発動する。
旅立ちの地が何らかの危機に襲われたときは、後継者はこの仕掛けを発動し、闇の勢力に旅立ちの地を悪用されるのを防ぐ。仕掛けを発動すると旅立ちの地は姿を変え、仕掛けの謎は発動した正統後継者以外が解くことはできないとされている。

  • マスター・エラクゥスに承認されたキーブレードマスターはアクア一人なので、エラクゥスの一門の正統後継者および旅立ちの地の現在の守護者は自動的にアクアになる。
    • このままいくと、次の後継者はこの人になってしまう。
      • カイリはそもそも双方が継承したことを認識していない状態なのでたぶん後継者にはならない…と思われるが、彼女もまたKHIIIで光の守護者としてキーブレード使いになっているし、MoMのラストでアクアに修行を依頼する予定らしいので、修行が実現すれば後継者となりうる。
        別の有力候補はテラから継承を正式に受け、かつ双方が認識しているリクだろう。ただ正統性にこだわるのであれば、テラはそもそも正当後継者ではなく、さらにリクをキーブレードマスターとして承認したのはテラではなくイェン・シッドと言う点が気がかりだが。
  • 本編中では仕掛けを発動するにはマスターキーパーが必要だったが、これはマスターキーパーが後述する代々継承されるキーブレードだからなのか、当時の守護者がマスター・エラクゥスだったからなのかは不明。

ゼアノートレポートではマスター・ゼアノート自らが正統後継者ではないと記述しているが、ファミ通の野村インタビューによると正統な継承者としてマスター・ゼアノートはキーブレード(後述のように受け継がれるキーブレードの中でも最古の一振り)を、マスター・エラクゥスは始まりの地を継いだということになっている。

  • 正統なキーブレードマスターが代々守護しているのは旅立ちの地であるため、始まりの地=旅立ちの地であると考えられる。
    • キーブレード使いにとっての"始まりの地"といえるのは旅立ちの地ではなくスカラ・アド・カエルムの方だと思われるが、エラクゥスがスカラ・アド・カエルムを離れていることから何かしらの事情があるのだろう。

二人の師匠はどちらも継承していたと思われるが、なぜ二人に分割相続したのかなど現時点での詳細は不明である。


キーブレードマスター又はそれ相応の力を持つ者は「継承の儀式」で相手にキーブレードを持つ資格を与えることができる他、キーブレードで肉体から心を取り出す特殊な術を扱うことができる。この術は自らの心でも他者の心でも取り出すことができ、心の一部だけ取り出すことも可能。
3Dでは更に、心の一部を分けて他者に植え付けることも可能だと明かされた。

  • マスター・ゼアノートは作中で「心に光を持つ者に心を奪うことなどできない」と発言しているが、BbSアルティマニアではディレクターが、ハートレスマレフィセントなどの闇の存在は、心を抜き取るのではなく奪っていると発言している。
    「心を奪う」と「心を取り出す(抜き取る)」が同一の能力ではない可能性が高いため、キーブレードマスターの術が闇の者でないとできないわけではないと考えられる。
    • 上記の理由からBbSでオーロラ姫心を奪ったのはテラではないことが判明し、アルティマニアで実際に心を奪ったのはマスター・ゼアノートとマレフィセントであることが明言されている。
    • KHIでマスターではなく心に光を持ったままのソラがキーブレードを使って自らの心を取り出しているが、これも人の心のキーブレードという特殊なキーブレードの力であるため、また事情が異なる。
    • 心に光がある者というのはあくまで比喩であるとも考えられる。良心がある者に心を奪うような悪行はできないといったような。
    • 心を奪う力は、ハートレスの増殖を促したり、セブンプリンセスの心を取り出した時のような、名前の通り他者から心を取り出す一点のみの力であり、キーブレードマスターの術のような特殊な使い方はできないと思われる。
    • この術はキーブレード戦争の時代から存在しているものであるが、少なくとも現代のキーブレード使いは光の者として活動していたため、闇の者でないと使えない能力を「我らキーブレードマスターは特別な術を持つ」と表現するとは考えにくい。たとえマスター・ゼアノートでも「封印された」「隠されて伝えられた」という後ろ暗そうな表現をしそうなものである。

ゼアノートレポート9では他人の身体を器とし、永遠に現世に留まる事が可能になるキーブレードマスターの秘術とされている。
 
マスター・ゼアノートは自らの野望が実現した世界を見るため、老いた肉体を捨てて現世に留まる計画を建て、テラ編の最後で自らの心を取り出してテラの身体に乗り移った他、かつてはヴェントゥスの心の闇のみを取り出している。
KHIIIではシークレットレポート#12とエピローグから、ルシュもこの術を使ってまさにゼアノートレポートに書かれていたように現代まで体を何度も入れ替えて生き続けていたことが判明した。


キーブレードマスターには師から弟子へ代々受け継がれるキーブレードが存在する。長い歴史の中弟子が増え、継承されるキーブレードも増えていったが、その中でもマスター・ゼアノートの持つキーブレードは最古の一振りである。

  • このキーブレードの名称は不明で、マスター・オブ・マスター曰く「名前はない」。それを聞いたルシュは「ノーネーム」と発言し、またこのキーブレードを「見つめる目」、「贖罪の山羊」と表現している。

ゼアノートのキーブレードは、χBCにてマスター・オブ・マスターが、予知書を書き綴るために弟子のルシュに託し、弟子から弟子へこのキーブレードを継承するという使命を与えていたことが明らかになった。
また、このキーブレードはマスター・オブ・マスターの目から作られたものであり、彼が時間移動した際に肉体を形成するための媒介としての役割も担っている。
シークレットレポートによればルシュはこのキーブレードをユニオンリーダーの一人に継承している。
ただしUχではルシュがこのキーブレードを継承する場面は描かれていない。
そしてユニオンリーダーの中でルシュと接触する場面が描かれたのはブレインのみであり、このキーブレードはブレインに継承された可能性が高い。そしてブレインはスカラ・アド・カエルムに辿り着いている。
上記は状況証拠のようなものだが、いずれにせよ何らかの経緯で最古の一振りはスカラ・アド・カエルムにたどり着いており、ゼアノートとエラクゥスがチェスのようなゲーム(アルバ&アーテル)をしている時にも壁にかけられていた。また、彼らの師であるマスター・ウォーデンも使用している。

その他の受け継がれたキーブレードについての詳細は不明である。
前述のようにスカラ・アド・カエルムには初代キーブレードマスターのエフェメラがマスターキーパーを掲げた姿の像が建てられており、エラクゥスの師にあたるマスター・ウォーデンもこのキーブレードを使用していることから、マスターキーパーも代々継承されてきたキーブレードだと思われる。

  • 継承された年数でいうと、上述の最古の一振りとほぼ同じであろう。
  • KH0.2についてのファミ通の野村インタビューでは、アクアが使用した光る鎖はエラクゥス一門に使える技であり、アクアがマスターキーパーを継いでマスターになったことで使えるようになったと明言されている。実際アクアがこの技を使ったのはマスターキーパーを継いでからである。ただし、光の鎖に関しては他者の心(おそらくマスター・エラクゥス)を宿したテラが使用している場面がある。DRでもエラクゥスの師にあたるマスター・ウォーデンが最古の一振りから光の鎖を出しているため、キーブレードは関係ないのだろう。
    • 王様の持つスターシーカーも受け継がれるキーブレードの可能性がある…かもしれない。