お薬投与カープ

Last-modified: 2024-03-19 (火) 08:02:34

広島東洋カープの蔑称。


サビエル・バティスタの概要

ドーピング発覚

2019年7月24日、広島のサビエル・バティスタはドーピング検査で「クロミフェン」「ヒドロキシクロフェミン」の陽性反応が出る。バティスタは再検査を要求するが再び陽性、8月17日付けで一軍登録を抹消された。

記事

広島に激震、バティスタがドーピング検査陽性で抹消
https://www.nikkansports.com/baseball/news/201908170000491.html

逆転優勝を目指す広島に激震が走った。17日に日本野球機構(NPB)のアンチ・ドーピング特別委員会からサビエル・バティスタ外野手(27)がドーピング検査において陽性通知を受けたため、1軍選手登録を抹消することを発表した。今後については、調査裁定委員会の制裁を待ってあらためて発表するという。

バティスタは今季103試合に出場し、打率2割6分9厘、26本塁打。3番に座り、打線の中核を担っていた。

広島は14日に自力優勝の可能性が消滅。首位巨人と4・5ゲーム差の2位で、リーグ4連覇に向けて正念場を迎えている。思わぬ形で主力打者が離脱した。

広島とNPBの対応

しかし再検査の結果が出るまで一軍の試合に出場させ続けていたことや、バティスタは大活躍していたが離脱した途端にチームが転落したことなどから、広島の対応が疑問視され、これらの蔑称が生まれた*1。バティスタについても「95番という選手」などと呼ばれるようになった。

その後、9月にNPBから課された処分が「6ヶ月間の出場停止」であり、出場停止期間が9月~2月とシーズンにほとんど被らず、事実上お咎め無しとなったことから、NPBにも批判の矛先が向けられた*2

2019年シーズン終了後

シーズン終了後、バティスタは何食わぬ顔でドミニカウィンターリーグに参加していた*3
さらに11月5日、退団が発表された外国人選手4人の中にバティスタがおらず*4週刊ベースボールの佐々岡真司監督へのインタビューでバティスタと契約更新する見通しであることが明かされ、保留者名簿にも名前が載ったことから広島球団のバティスタへの対応の甘さと未練が浮き彫りになり、更なる批判を生んだ。

結局謹慎終了の2020年3月2日をもって、「反省の色が見えない」として契約解除。だが同じくドーピングが発覚した元オリックスのメネセスが報道に先行する形で即座に解雇、楽天のアマダーですら年内に解雇されたことを思えば、遅すぎる対応だったと言われても残当だろう。

クロミフェンとヒドロキシクロミフェン

クロミフェンは「クロミッド」という商品名で国内でも流通しており、主に不妊治療薬(排卵誘発薬及び精子不足の治療)として使われている*5。「ヒドロキシクロミフェン」はクロフェミンが体内に入って吸収された際に生成される代謝物である。
単体で使用してもパフォーマンス向上などが見込まれるものではないが、「ホルモン調整薬および代謝調整薬」として禁止薬物に指定されている。

 

クロミフェンはステロイドを使用した際の副作用の一部を抑える効果があるため、ステロイドと併用される場合が多い。しかし隠蔽作用は無く、クロミフェンの検出がステロイドを使用したという根拠にはならない。
また、クロミフェンは海外製のサプリに成分表示されていなくても紛れていたり、海外製の食肉にも含まれている場合があるため他競技ではこれらが原因でドーピング検査で引っかかった事例もある。
バティスタもドーピング検査当時に海外製サプリを2種類服用していたが、検査で1種類はクロミフェンは検出されず、もう1種類は既に全て消費済であったため検査できず、海外製サプリが原因かどうかは特定できなかった。
ただし、仮にこのサプリがドーピング陽性を示した原因であったとしても、上記のような要因でドーピング検査に引っかかる可能性は懸念されている項目であるため、故意でないにしろバティスタに過失があったという事に変わりは無い。

余談

  • 2018年、鈴木誠也はInstagramに上げた動画でバティスタを「バカ外人」「クスリやってるなこりゃ」などと発言している。
    本人は身内向けの冗談と認識していたようで、バティスタも笑って対応したが、2019年5月末にYouTubeに転載されるとなんJでも話題になり、「いくらおふざけでも言っていいことと悪いことがある」「やってるのは失礼な発言を平気でできる鈴木誠也の方では?」と批判の的となった。
    4月末の試合中の鈴木による首切りジェスチャー*6のこともあり、鈴木誠也の人格を問題視する話題の1つとなっていたが、ドーピング問題発覚後は「1年越しの伏線回収」「内部告発したぐう聖では?」と評価が一転した
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  • 丸佳浩は2015年に広島市薬物乱用防止キャンペーンのイメージキャラクターを務め、「薬物は×!!僕は○!!」というキャッチフレーズと共にポスターに刷られたが、バティスタの薬物使用が発覚した際にこれが話題に上り、またバティスタが本塁打を打った際に自らのイニシャルに因んだ「Xポーズ」をしていたことからネタにされた。
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  • ゴールデングラブの記者投票でバティスタに1票を投じた記者がいた
  • 2020年2月13日にはシンガーソングライターの槇原敬之が覚醒剤所持の容疑で逮捕。槇原は球団歌「それ行けカープ」のリレームービーに出演していたこともあり、風評被害を受けることになった。


ジェイ・ジャクソンの概要

2020年シーズン開幕後の7月10日、2018年まで広島に在籍したジェイ・ジャクソンが大麻取締法違反により逮捕された。
前日に自ら申し出る形でロッテを契約解除となっていたことから様々な憶測が飛び交う中での突然の逮捕となりなんJ含めネットは騒然とした。
千葉市内の自宅で大麻が発見されたにも関わらず逮捕したのが広島県警であったことから、広島在籍中から捜査線上に上がっていたのではないかなどと推測されていたが、後述の記事からやはり目をつけられていたようである。
これにより広島も風評被害を受け、お薬投与は「薬物投与カープ」「お薬投与ハーブ」に(悪い意味で)ランクアップしてしまった。
ちなみに実際に広島でジャクソンが大麻を所持していたかどうかは不明。
なお、中では喧嘩で警察を呼ばれても「広島の選手だから」という理由で穏便に済まされていたという報道も出ていた(※真偽不明)。

また、ジャクソンのトレードマークとして笑顔があり「ジャクソンスマイル」と呼ばれていたが、逮捕されたことで「ジャクソンスマイルはラリっていただけ説」とネタにされた。

記事

大麻で逮捕のジャクソン容疑者を広島時代からマーク「子どもに会いたいと日本球界に復帰」と同僚(週刊朝日)

https://dot.asahi.com/wa/2020071100002.html?page=1


「大麻リキッド」(大麻を液体に加工したもの)所持の容疑で7月10日、広島県警に逮捕された千葉ロッテ投手だったジェイ・ジャクソン容疑者は、広島カープ時代から目をつけられていたようだ。

(中略)

 ジャクソン容疑者の疑惑が浮上したのは、広島の夜の街だったという。

「カープにおる時から、よく広島の歓楽街、流川などで飲んでいた。酔っ払い、ケンカをふっかけて、何度か警察が出動したことがあった。地元、カープの選手なので穏便にすませていた。そういう中から、ジャクソン容疑者が大麻をやっているとの情報がもたらされた。そこで内偵を進めて、7月7日の西武戦の試合後、千葉の自宅を球団幹部らが立ち会う中で、捜索した。ジャクソン容疑者はかなり驚いた様子だった」(捜査関係者)

不起訴処分

同年8月4日、「送致事実を認定するに足りる十分な証拠がないため」広島地検はジャクソンを不起訴処分とした。
あまりにも早い不起訴処分であったため、大麻の合法成分のみ抽出したCBDリキッドを所持していただけで広島県警の早とちりという説もある。

ちなみに、ジャクソンはその後8月28日にMLBのシンシナティ・レッズと契約した。


備考

過去に広島に在籍した助っ人の中で、ネイト・シアーホルツ*7とスティーブ・デラバー*8が広島退団後にドーピング違反で処分を受けていたことにより、過去にもドーピングに加担していたのではないかと更なる疑いが持たれた。しかしバティスタの件との因果関係を証明できる証拠は現時点で存在しない上、両選手共途中加入した年にクビと大した活躍はできなかった。


関連項目


*1 バティスタに最も苦しめられたのはよりにもよって最終戦で逆転3位となった阪神(被打率.362)だったため、天罰とも言われた。
*2 ちなみにMLBの場合は「公式戦○○試合の出場停止」という内容が基本であるため、こういった批判はまず挙がらない。
*3 なお極度の打撃不振に陥っていた模様。
*4 カイル・レグナルト、ジョニー・ヘルウェグ、ケーシー・ローレンス、フアン・サンタナの4人
*5 このため「バティスタは女の子だった」というネタも一部では誕生した。
*6 日本ではプロレス以外ではあまり知名度がないこともあって野球での罰則は殆どないが、海外では代表的な侮辱行為として、様々なスポーツで罰金や警告などの罰則がある。
*7 2015年
*8 2016年、わずか2試合の登板に終わっている