元阪神タイガースのヤンハービス・ソラーテの発言。
概要
阪神は2019年7月に打線強化のために強打のスイッチヒッターで内野全ポジションにレフトも守れると評判だったソラーテを補強する。
加入当初は「セクシータイム」のあだ名通りの活躍を見せつけ*1「セクシー」が一時流行するなど実力ネタ双方で活躍していた。
しかししばらくすると左右いずれの打席でもかのウィリン・ロサリオ以上のスラガガーぶりを露呈し急速冷温停止、さらにどこを守っても極度の守備難ぶりでチームの足を大きく引っ張った*2。その後、ドリスやガルシアとの兼ね合いもあり8月下旬に二軍落ちした。
そして9月5日にマツダスタジアムの一軍に再合流したが、スタメン起用でなく結果に関わらず数日後のガルシア先発登板日に入れ替えると通達されたことで「モチベーションが上がらない」と首脳陣に直訴しベンチ入りを拒否、結果即帰阪となり、その後9月9日に契約解除され帰国した*3。
なお、阪神時代に残した成績は20試合 打率.188 4本塁打 9打点 と絵に描いたようなスラガガーぶりだった。
首脳陣への評価
職場放棄は論外にしても、「日本球界に慣れないうちから本職でない守備位置をたらい回しするな*4」「コミュニケーションが不足していたのでは」「DeNAのソトは本職以外でもきちんと守っているのに」*5などの意見が出た。
また8月末からは鳥谷敬退団問題、掛布雅之SEAの満期退任なども重なり、前年の坂井信也オーナー&金本知憲監督解任劇や金本時代の大和FA流出までもセットにされ阪神フロント、特に揚塩健治球団社長と谷本修球団副社長の管理能力に大きな批判が集まることになった。このため「グリーンウェルの再来*6」扱いされる反面、フロントや首脳陣にかなりの問題があったためソラーテの名誉外様扱いについては賛否が割れている。
なおこの騒動における1番の被害者はソラーテと入れ替わり(の予定)で登録抹消されてしまった俊介という説が有力である。
その後
ソラーテ帰国後は例年と違い調子を上げ、一時期は5位まで転落したがそこから最大6.5あったゲーム差をひっくり返し大逆転CS進出、という皮肉*7なこととなった。
またシーズン終了後に掲載された日刊スポーツの検証記事の中で「他球団の首脳はソラーテの守備難を問題視して獲得を見送っていた」「現場は外野手の獲得を希望していた*8が獲ってきたのが内野手*9のソラーテ」と書かれており、「渉外担当が無能だったのでは」という見方も強くなった。
記事
ソラーテ帰国 モチベーション発言から3日…阪神が契約解除発表
https://www.sanspo.com/baseball/news/20190910/tig19091005030011-n1.html
(サンケイスポーツ)
阪神は9日、ヤンハービス・ソラーテ内野手(32)=前マーリンズ3A=の契約解除と帰国を発表した。6日の広島戦で1軍昇格のためにマツダスタジアムまで行くも「モチベーションが上がらない」と拒否。即刻帰阪となり、球団は解雇の方針を明かしていた。この日、東京・羽田空港から帰国の途に。“セクシータイム”は、一瞬で終わりを告げた。
最後まで本人の口から“職場放棄”の理由が語られることはなかった。あっという間の「セクシータイム」。球団はこの日、ソラーテの契約解除と帰国を発表した。本人は甲子園から500キロ以上離れた羽田空港に姿を見せ、大きな荷物とともに日本を去った。
「何も話すことはないです。何かあれば現場から発表しますので、そっとしておいてください」
前日8日、谷本修球団副社長兼本部長はソラーテについて、こう話していた。その言葉通り帰国のあいさつをすることもなく、そっと旅立った。
結果はセクシーではなかったが、来日してからの1カ月強はよくも悪くもファンをゾクゾク!? させた。6日の広島戦(マツダ)で1軍昇格するはずだったが、球場に着くと「モチベーションが上がらない」と首脳陣に直訴。矢野監督らと話し合った結果、即帰阪となった。前代未聞の造反劇で、逆転クライマックスシリーズ(CS)を狙うチームに水を差した。