「ビフォア・ザ・ストーム」

◆本エピソードは物理書籍版「キョート殺伐都市#7：キョート・ヘル・オン・アース（上）」に独占収録◆しよう◆

登場人物

あらすじ

アッパーガイオンの大学でバイオ工学を学ぶヨリコ・カンナバラは老舗着物工場の令嬢。
キョート絹織物ギルドのマスターも務める母の後継者としてすでに敷かれた人生のレール。
だが彼女の心は専攻するバイオ工学にあり、自身に経営者としての適性が無いことも知っていた。それは自分を縛ってきた伝統、血筋、慣習に対する疑問へと変わり、思い悩むヨリコ。
キョートにおいて「持てる者」のみが許されるモラトリアム。そんな中で巻き起こる椿事。

「いや……あれは……ニン……ニンジャを見たんだ」

皆が忘れ去った後も、その他愛無い出来事はヨリコの心にしこりを残し、やがて彼女は親友を喪ったある事件へと思い至る。それがガイオンの裏を覆う闇への片道切符とも知らずに……！

解説

青春時代の真ん中で道に迷う少女とニンジャ！「嵐の前」の静けさの中、悩める彼らの向う先とは！？
そして彼らの苦悩の先に何が待ち受けるのか。その目でしかと見届けよう。