◆忍◆ ニンジャ名鑑#220 【ラヴェジャー】 ◆殺◆
INW(イモータル・ニンジャ・ワークショップ)のニンジャ。INWが作り出したアンデッドニンジャ達それぞれの特徴、弱点、嗜好性癖を把握し、ほとんど一人で管理している。彼自身はアンデッドではないが、おぞましいジツを持つ。
登場エピソード
「フンッ!ハッ!フンッ!ハッ!」
「万事解決でございます。ああ、一時間も離れておりましたか、どれほど私がリー先生の身を案じたか…」
人物
- イモータル・ニンジャ・ワークショップ(INW)の執事ニンジャ。所属組織であるINWが秩序ある形で維持され、それに仕え続けることを至上の喜びとする。
- リー・アラキらによって作り出されたゾンビーニンジャ達の飼育管理を担う他、実験材料となる人間の調達、実験のモニタリングなどもこなす。
- しかしあくまで飼育係であって科学者ではないため、彼自身は非科学的で迷信深いパーソナリティの持ち主である。ブッダの敬虔な信徒でもあり、いつか自分達の所業に裁きの鉄槌が下されるのではないかと恐れてもいる。
- さらにニンジャソウルやカラテを「呪い」であると考えており、ゾンビーニンジャに関してはそれが永遠のものになるとして忌避の感情すら抱いている。
- どこぞのニンジャにしてはかなり控えめで邪悪ではない集団と似た考えだが、いかにしてそのような価値観を身に付けたのかは不明。
- どうやらソウル憑依で肉体を醜く歪められたことで卑屈になってしまったのが原因の模様。
- どこぞのニンジャにしてはかなり控えめで邪悪ではない集団と似た考えだが、いかにしてそのような価値観を身に付けたのかは不明。
- 自らを拾ってくれたリー先生に絶対の忠誠を誓い、INWの屋台骨たるフブキ・ナハタにも並々ならぬ信頼を寄せる。ブルーブラッドも立場的には上司にあたるが、尊敬の念は薄いようだ。
- とはいえ、「スレイト・オブ・ニンジャ」ではブルーブラッドが生死不明となった際に大きなショックを受け、それまで彼と共にした研究生活を振り返っており、仲間意識はある模様。
- 第1部のソウカイヤ健在時には全く姿を見せなかったためその出自は不明だが、作中の台詞からツキジの主に仕えるツキジ・ダンジョンの番人のような存在であることが匂わされている。
- ニンジャスレイヤープラスのN-FILES【ホワット・ア・ホリブル・ナイト・トゥ・ハヴ・ア・カラテ】にて、コドク・ニンジャクランのグレーターニンジャのソウル憑依者であることが明かされた。
- N-FILESより前に掲載されたニンジャスレイヤープラスのインタビュー・ウィズ・ニンジャ PLUS版(32)では、「元は求人広告に応じてINWにやってきた人間の執事であったが、事故で殉職した後ゾンビーニンジャとして復活した」と説明されていたが、これは当時原作者が設定メモを紛失していたことに起因する設定ブレであり、彼自身はアンデッドニンジャではない。
外見
- 執事服めいたニンジャ装束を身に纏い、背中を曲げた、ずんぐりとしたシルエット。
- 外出時は覆面とメンポで顔を隠しているが、ラボ内やジツを行使する際は素顔を晒しているようだ。フブキ曰くその容貌は醜いとのこと。
- 長身のブルーブラッドから見下ろされている描写があり、(背を曲げた状態ではあるが)少なくとも彼よりは背が低いと思われる。
元ネタ・考察
- ラヴェジャー(Ravager)は「荒らす者」「略奪する者」の意。
- その名前は後述のジツに由来するものと思われる。
- なお、"Ravager"の発音は「ラヴィジャー」に近い。
ワザ・ジツ
- 鈍重な印象を与える外見に反し、優れたニンジャ敏捷性とノミめいたジャンプ力を持つ。
- 得物としてサスマタを手にしているが、武器としてよりもズンビーの飼育、調教など道具として使われる場面の方が多い。
- 元プロ執事であったことと、ソウル憑依後はツキジ地下に隠れ住んで動物達を飼っていたため、INWの執事兼飼育係としてこの上なく最適なスキルを持つ。
- ソウルの影響で生体毒、疫病、ウイルスなどに対して強い耐性を持つ。
マインドラヴェージ・ムカデ・ジツ
「オゴゴゴーッ!」
- 頭部だけでも握り拳ほどもある、黒光りする大型奇形ムカデを口から吐き出して相手の口内に押し込むことで、「和やかにこころよく本心を語ってくれる」ようにする精神操作系のジツ。コワイ!
- ムカデがラヴェジャーの口から飛び出し、地面に接して地に伏せた相手と接触してもなお半身がラヴェジャーの腹の中に残っていることから、体長はかなり長い模様。
- 正確には精神毒を注入するらしい。彼曰く「後遺症はない」らしいが、実際こんなことをされたらいかなニンジャとはいえ精神的後遺症が残るだろう。
- 地の文=サンにもジツの行使を「ハズカシメ」と表現され、ジツが成った暁には「傷が残らずとも、彼女(エーリアス・ディクタス)はじきにセプクするだろう」と語られるほどのおぞましさを持つ非道行為である。
- そもそもジツの名前が"mind ravage"(精神破壊)な時点で無害とは程遠いのでは……。
- 名鑑の「おぞましい」という記述が真実であることは疑う余地もないが、作中ではエーリアスに使おうとしたため、ムシカン・クランのヘッズが盛大にフィヒった。まさにマッポーの一側面である。
ストーリー中での活躍
- 初登場の「フィジシャン、ヒール・ユアセルフ」ではブルーブラッドと仲が良さそうな様子を見せ、生首になった彼をしっかり回収し、愚痴まで丁寧に聞くスゴイ級の執事ぶりを見せる。
- その奇怪ながらニンジャとしては奥ゆかしく、不思議で底の見えないキャラクターから再登場が待たれていたが、「ホワット・ア・ホリブル・ナイト・トゥ・ハヴ・ア・カラテ」にて再び本編にエントリーする。
- リー先生に伴われINWにやってきたドラゴン・ニンジャから災厄の匂いを感じ取り、なんとかして彼女をラボから追い払おうとするも、知的好奇心の前に我を忘れたリー先生には全く取り合ってもらえず、さらにドラゴン・ニンジャからも竜の一睨みめいて凄まれすっかり憔悴し切ってしまう。
- この際、リー先生から捨て置かれ精神の均衡を失ったフブキの一人ミュージカルに合いの手を入れるなどの狂態を演じた。
「……お前たち……殺せ!殺せ!殺せーッ!地の果てまでも追いつめ、奴らを殺せーッ!神話級ニンジャが何だ!神が何だ!お前たちは神の法をねじまげた怪物だ!殺せーッ!」
- ドラゴン・ニンジャへの恐怖を克服し、彼女がINWに潜入した真の目的をフブキと共に暴いたラヴェジャーは、ラボ内のゾンビを手当たり次第動員して彼女を葬ろうとする。しかしその最中、フブキが半ば事故に近い形でドラゴン・ニンジャの攻撃に巻き込まれ、致命傷を負ってしまう。
- 決して報われることはないと知りながら、ラヴェジャーはフブキを深く愛していた(なにやら美的や豊満を重点してはいたが)。彼女を助けられぬことを悟った彼は美しい姿のまま埋葬しようとするが、フブキの願いはズンビーとなってでも永遠にリー先生の側にあることだった。
- フブキを呪われしゾンビーニンジャとすることに激しく葛藤しながらも最終的には彼女の遺志を汲み、リー先生と共に彼女を甦らせようとするが……。
- 「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」ではINWの一員として参戦し、ブルーブラッドの首を回収するなどのサポートを行った。
一言コメント
- 謎の生き物(死んでるが)係ニンジャ。今の所奥ゆかしいアトモスフィアだが実際名鑑の言うおぞましいジツがなんなのか気になる。 -- 2013-03-10 (日) 18:59:47
- パラゴン=サンの例考えるとこの人も実際強そうな -- 2013-03-10 (日) 19:04:43
- せむし男でマッドサイエンティストの助手ってイゴール=サンモチーフか。 -- 2013-03-10 (日) 19:27:26
- 「略奪する者」という名前に従うなら、やはり相手のカラテか体力か記憶か、何かしらを奪うジツなのだろうか -- 2013-04-14 (日) 20:21:24
- やたら高位のソウルを集められてるのって、この人のおぞましいジツによるんじゃなかろうか。ニンジャネーム的にも。 -- 2013-04-30 (火) 01:41:12
- ラヴェンジャーとかゾンビとかヘッズの勘違いで評価の下がっている残念ニンジャ -- 2013-08-28 (水) 00:08:44
- 評価下がってはいないんじゃないか…? -- 2013-08-28 (水) 00:59:07
- ヘタレ執事カワイイヤッター! -- 2013-08-28 (水) 17:45:33
- ガンダルヴァ・リアリティ・ショックなんか見ちゃうと忍者めいたジツである事もあって案外普通だなと思ってしまう(彼真書) -- 2013-09-26 (木) 12:20:28
- むしろ「忍者」らしくてびっくり -- 2013-09-26 (木) 20:15:06
- ヤマカゼ・ニンジャクラン風のトラディショナルなジツで大変良いと思いますハイ -- 2013-09-26 (木) 20:32:43
- 猫背ニンジャって、背中がパカッと割れて中の人が出きそうなイメージがある -- 2013-09-28 (土) 07:28:27
- ↑パラゴン=サンもそのクチだよね。彼の場合は(ある意味)本当に中身出てきちゃったけど…… -- 2013-09-28 (土) 09:07:35
- 敵ニンジャがモータルの死に涙したのは何気に初?(セントール=サンがそうだったかもしれないが) -- 2013-09-29 (日) 07:12:25
- フブキ=サンがああなった今、代わりにバイオ乳房で豊満重点な。 -- 2013-09-30 (月) 11:51:13
- 「彼」にバイオ乳房ナンデ!?欺瞞! -- 2013-09-30 (月) 12:01:58
- マーベル・コミックのジャーヴィス=サンとどちらが上なのだろうか・・・ -- 2013-09-30 (月) 19:56:59
- 初登場時は用務員のおじさんめいたアトモスフィアだったのに今回はバトラーめいたアトモスフィアとなっていた。設定が変更されたのか、訳文の試行錯誤であろうか、それともトリダに対してはあんな態度なのか…。 -- 2013-09-30 (月) 21:24:09
- ↑↑蝙蝠男のアルフレッド=サンはともかくジャーヴィス=サンに戦闘能力はあったっけ? -- 2013-09-30 (月) 21:58:32
- 「いや、駄目です!必ずや悲劇が!いや、しかし!ああ!」何たるアンビバレント不細工バトラー……カワイイヤッター! -- 2013-10-01 (火) 07:27:56
- 実際INW内で一番常識人めいてる -- 2013-10-01 (火) 15:56:12
- 今回の惨事は実際彼の暴走の結果な。彼は非論理的だからネェー。 -- 2013-10-02 (水) 11:28:22
- 知性も痛覚も減退したゾンビー達を飼育管理してるこの人のニンジャ飼育係力はヤバイ級なんじゃないだろうか。何らかのユニークジツですらあるように思える -- 2013-10-04 (金) 18:55:42
- ジツの応用で調教してるとか? -- 2013-10-05 (土) 01:58:08
- シキベ=サンに続く不細工カワイイヤッター!枠なのでは -- 2013-10-15 (火) 12:34:36
- ダッテッメコラー!?誰がブサイクだナンコラー!スッゾオラー! -- 2013-10-15 (火) 19:37:21
- グッドルッキング重点だったとしても、背中を曲げた、口からムカデが出てくるのは、残念なイケメンではないと思うことだなぁ。 -- 2013-10-16 (水) 20:53:12
- 何だか伝わりづらかったようだが実際シキベ=サンの名誉を思ってついヤクザスラングが飛び出てしまったのだ・・・シツレイ! -- 2013-10-16 (水) 22:27:03
- 背中が曲がったグッドルッキングで悪魔城ドラキュラジャッジメントの、小畑センセイが描いたグラント=サンが浮かんだ。あからさまに人外なグッドルッキングなら口から蟲を吐いてもダイジョブダッテ! -- 2013-10-16 (水) 23:03:11
- ジツの内容自体は恐ろしいものだけど、イクサで使えるものでないことは確かかな -- 2013-10-16 (水) 23:31:27
- インフェクション=サンと同じクランのソウルなのかもしれない やってることだいたい一緒 -- 2013-10-16 (水) 23:41:34
- ↑どちらの蚊柱が大きいか測りかねることだなあ。ムシカン! -- 2013-10-17 (木) 12:52:18
- 書籍版イラストがオールド・ミズキのオバケウキヨエに混ざっていてもまったく違和感が無い。そして吊りバンドカワイイヤッター! -- 2013-11-02 (土) 21:38:52
- おぞましいジツに言及しつつも、真実をあえて語らぬ書籍名鑑の奥ゆかしさに感激した。ジツ披露回はラヴェジャーさん重点回でもありますからネー -- 2013-11-02 (土) 22:50:17
- ↑↑同感!
外見がミズキ・シゲル=センセイ描くオバケ・カートゥーンのキャラクターめいているのだ!!
特にウカツなサラリマンは腰を抜かしそうだ。注意重点な -- 2013-11-06 (水) 21:08:14 - いかにもオバケ屋敷の執事をつとめるせむし男といった風情 -- 2013-11-07 (木) 16:23:47
- バイオスモトリの陰に隠れながら「おお……禍が……!」って言ってるのがカワイイだぞ! -- 2014-06-25 (水) 16:46:06
- ↑2 『せむし』は『背蟲』に通じ、こぶ状になった背の中に虫が入っているという迷信がその謂れである。ラヴェジャー=サンが蟲使いなのはそこからなのやもしれぬ。 -- 2014-11-09 (日) 07:26:34
- ハゲワシから降下グワーッ! フランケンシュタインの相棒グワーッ! -- 2015-03-15 (日) 18:55:38
- 建物のゴシックなアトモスフィアといいミュージカルといいノトルダムのカジモド=サンをほうふつさせることだなあ -- 2015-04-28 (火) 17:55:52
- この先いつかすごく投げやりに爆発四散しそうで心配でならない -- 2015-12-05 (土) 13:04:02
- 生首回収ヤッタ! -- 2016-07-06 (水) 02:58:09
- 実況はちょっとやめないか -- 2016-07-06 (水) 23:58:47
- このひとはゾンビーニンジャではないのかな? -- 2016-07-10 (日) 22:38:01
- ↑このページのトップの名鑑に明言してあるよ・・・ -- 2016-07-10 (日) 22:53:13
- キタロー・テイストと相まって、この人は故・田の中勇=サンの声が相応しかったと、私は長い間心に留めていた思考漏らす。 -- 2016-07-11 (月) 00:37:49
- このおぞましいジツってソウル由来なのかリー先生由来なのかどっちだろう? -- 2016-08-27 (土) 10:37:48
- やはり彼もまたムカデニンジャクランのソウル憑依者なのだろうか? -- 2016-11-25 (金) 22:05:05
- まあ十中八九そうかもしれませんネー 口から巨大ムカデ吐く所もムカデ使い達と共通してるし まあ、ブルーブラッドやフブキ=サン改めフォーティーンみたく何かしらの改造はされてそうだけど -- 2016-11-27 (日) 13:00:14
- ムカデ・ニンジャクランの者はムカデめいた姿やムカデを操るジツを使うのが多いみたいだからそうか。 -- 2016-12-16 (金) 11:52:05
- シャン・ロアの放つ夢に惹かれて、ズンビーの世話とかがおろそかになっていたりしていないか実際心配な -- 2017-10-03 (火) 13:59:05
- あーカンテラ持たせたい -- 2017-10-03 (火) 15:22:45
- カロウシタイが🐛を口に突っ込んでジツを施すあたりやはりムカデニンジャ・クランあたりか? -- 2019-01-18 (金) 21:07:54
- モータル→ニンジャ→ゾンビーニンジャではなく、登場時からゾンビーニンジャだったのか。検体番号13番のナックラヴィー完成時に既に世話係なので、ゾンビーニンジャとしてもかなり初期の存在ということに…そして本人もゾンビーとして蘇らされたのであれば、アンデッドを永遠の呪いと恐れるのも納得な -- 2020-12-04 (金) 08:31:51
- しかし、彼もいれると側近クラスはみんな生前と代わらない高い知性と自我を持ってることって判明したな。ソウルはムカデ・ニンジャクランな。 -- 2020-12-04 (金) 08:39:05
- プラスの最新の解説によるとやはりズンビーではなかった模様 -- 2021-06-13 (日) 14:03:06
- 憑依ソウルのクランがコドク・ニンジャクラン…蠱毒と孤独のダブルミーニングか? -- 2021-06-13 (日) 14:51:05
- コドク・ニンジャクラン…憑依ソウルも生きもの係じゃないか。コドクの…グルメ! -- 2021-06-14 (月) 12:12:11
- ムカデ・ニンジャクランかと思ったがそうじゃないのか。そしてニンジャ化前がグッドルッキングガイw -- 2021-06-21 (月) 13:14:46