「リフォージング・ザ・ヘイトレッド」

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登場人物

あらすじ

その日も、犯罪都市ネオサイタマはマッポーの一側面をありありと写し続けていた。

数年前、マルノウチ・スゴイタカイビルで勃発したヤクザクラン同士の衝突により、多くの市民が犠牲となった。
悲劇の真実は隠蔽されたが、犠牲を後世に伝える奥ゆかしい慰霊碑が、スゴイタカイビル前には設置されていた。それはネオサイタマの数少ない慈悲と哀悼の象徴であるかに見えたが、それも商業用地拡大のために撤去されることになってしまった。
あまりに性急な撤去計画によって、大多数の市民はその事実すら知らず、オブジェクトは関心を払われることもなく、整然と取り壊され始めた。

アマクダリ・セクトのニンジャを狩り続ける復讐鬼・ニンジャスレイヤーは、独りスゴイタカイビル屋上からその様子を見降ろしていた。
あの闇のニンジャ抗争の日から始まった復讐は、例え碑が消えようと終わることはない。ただ妻子にセンコを捧げるだけだ。
意を新たにするニンジャスレイヤーであったが、その時、宿敵ラオモト・チバからの挑戦状を携えたクローンヤクザ部隊が現れたのである。

フジキド・ケンジは今宵も戦い続ける。ナラク・ニンジャの邪悪なささやきと、己の人間性の葛藤の狭間で抗いながら……。

解説

第2部以降では珍しい短編エピソード。
第1部以来のニンジャスレイヤーの変化と、不変が描かれる。第1部が既読でも再読重点をオススメ。書籍版も出ている。しよう。
フジキドがアマクダリ、そしてニンジャへの「憎悪を鍛え直す」、短いながらも第3部のストーリー展開の上で欠かせないエピソードだ。

物理書籍版では「不滅のニンジャソウル#6：リフォージング・ザ・ヘイトレッド」に表題作として収録。
フジキドの心理描写や回想を中心に加筆が行われ、彼が選んだ道がより明確なものとなっている。