スーサイド

Last-modified: 2024-04-07 (日) 20:54:35

◆殺◆ ニンジャ名鑑N29 【スーサイド】 ◆伐◆
飛び降り自殺を試みた高校生に「パンク・ニンジャ」のソウルが憑依。心肺停止からの復活を果たす。巨大なアフロヘアーと肩のタトゥー、サングラスが特徴。ニンジャ装束を着ない。周囲の者の生命力を吸い上げるソウル・アブソープション・ジツの使い手。

改訂前名鑑

◆忍◆ ニンジャ名鑑#29 【スーサイド】 ◆殺◆
飛び降り自殺を試みた高校生に「パンク・ニンジャ」のソウルが憑依。心肺停止からの復活を果たす。巨大なアフロヘアーと肩のタトゥーが特徴、ニンジャ装束を着ない。周囲5~20メートルの範囲の生命エネルギーを自動的に奪う利己的ニンジャ。

登場エピソード

 

「ヤモト=サン、お前は俺とは違う。友達がいるし、これから先の事も考えられる。だからダメだ、ソウカイ・ニンジャなんて、くだらねぇ」


人物

 

外見

  • ニンジャスレイヤープラス身長一覧表によると身長173cm。アフロヘアーに上半身裸というパンクな外見。
    • 名鑑ではニンジャ装束を「着ない」とされているが、これは彼に憑依したパンク・ニンジャのソウルに由来する。装束を着せてもそれをボロボロに崩壊させ、エネルギー光に還元吸収してしまうとのこと。
    • ソウルがパンクなのでそういう決まりは無視しているのが原因らしい。
    • なお、この現象が起こるのはニンジャ装束と認識したものに対してのみであり、それ以外の服、例えばジャケットなどを羽織ることは出来るようだ。

元ネタ・考察


ワザ・ジツ

  • 第1部時点でのカラテについては訓練用クローンヤクザ10人ほどを一撃で吹き飛ばす程度のワザマエ。メンターのソニックブームに言わせれば「ギリギリ仕上がった」レベルであり、ニンジャと正面切って渡り合うのは実際難しいようだ。
  • 第3部最終章では下記のジツが効きにくい機械類を相手にするため、右腕に鎖を巻きつけてニンジャ腕力と合わせることによりカラテを強化させている。
  • ネオサイタマ電脳IRC空間のキャラクター紹介によると、戦闘時のジツ:カラテ比率は7:3とのこと。

ソウル・アブソープション・ジツ

  • 周囲の人間の生命力を「白いコロイド光」めいて手のひらから吸収するユニーク・ジツ。
    • 吸収された生命力は自らに還元され、傷の治癒、身体能力の底上げが可能。ただし強化はさほど長続きせずに減衰していく。
    • パンク・ニンジャの利己的な精神が具現化した力であり、スーサイド本人が抑制を行わなければ常に無差別的に機能してしまう模様。
  • クローンヤクザ程度なら数十人規模でまとめてオタッシャさせる威力を持つが、ニンジャはソウルも強いのかそう簡単に吸い尽くすことはできず、僅かに怯ませる程度であった。
  • エネルギー吸収の副産物として、ニンジャソウルによって形成・生成されたものを無効化できるようである。作中では、アナイアレイターが生成した鉄条網を触れる端から分解する描写が見られた。
  • ドラグーンのようにロボットに組み込まれた生体部品からも吸収出来るが、生体リソースの少なさから、得られる生命力の量はごく僅かである。
さらなる成長
  • 第3部ではジツをより強化させており、グレネード弾をノーガードで受け止め、爆発と同時に受けた傷を治癒するという人間離れしたワザを披露している。
    • これほど無茶な再生は吸収のタイミングがずれると流石に危険なようだが、「生命力」や「回復力」どころの話ではなく、十分に反則級である。
  • また、彼自身のカラテの成長もあってかニンジャにも通用するようになったが、ある程度長く接触しなくてはならないため、やはりヒサツ・ワザの域には達していない。
  • 遠距離から吸収する場合は、犠牲者の身体から流れ出したコロイド光が彼の手のひらに吸い込まれる。なお、第3部では手からコロイド光を「飛ばして」犠牲者を捉えると表現されている場面が見られるが、これが彼のワザマエの向上を示すものかは不明。

ストーリー中での活躍

「ふざけるな!」ネタバレしてやる!……そして気づく……既に、それを、している。
  • 「ラスト・ガール・スタンディング」では前述した通り、彼のニンジャへの覚醒とヤモトとの関わりが描かれる。
  • タラバー歌カニ」でヤモトと接触するも、命令に背き彼女を逃がそうとしたためソニックブームと交戦。ニンジャソウル吸収を試みるが圧倒的な実力差に敵わず吹き飛ばされ、そのままビルの高所から落下、脊椎を損傷し倒れる。通りがかりのクラスメイトの女子高生にジツを使うことで延命することも可能だったが、彼はそれをやりかけた上で止め、意識を失った。
    • 爆発四散などの明確な死の描写がなかったことから、生存に望みをかけるヘッズもいたが、ザ・ヴァーティゴへのインタビューではすでに死亡したかのような返答があり、望みは絶たれたかに見えた。
その後

第4部以降

◆忍◆ ニンジャ名鑑#0056 【スーサイド】 ◆殺◆
パンク・ニンジャのソウルを憑依させたニンジャ。ソウル・アブソープション・ジツは敵の生命力を奪い取る強力かつ残忍なジツであるが、彼自身はそこまで好戦的な性格ではない。現住所はアラスカのシトカで、不良少年達からアニキと慕われる。

◆ニンジャスレイヤー名鑑カードAoM-0056【スーサイド】◆プラス記事)

登場エピソード

 

「言葉じゃ無理か。我ながら威厳が足らねえや」


人物

  • 第4部ではアラスカの都市シトカに在住しており、地元の不良少年達からアニキとして慕われている。
  • 現地のヤクザクランである「過冬」に対しては中立の立場を貫いている。とはいえ、弟分が過冬によって窮地に陥れば「保険」を使用してでも助けようとする気概もある。
  • シマナガシのメンバーとは散り散りになって連絡も取り合っていない。ただしこれは諍いや決定的な決裂があったわけではなく、自然と離れていっただけである。
第3部終了後の足跡
  • シマナガシのメンバーと別れた後、彼はヘイゼルという新たな相棒と共に世界を舞台として危険なビジネスを展開する。シトカは彼にとって稼げる好きな街の一つであり、ヤンという舎弟も出来た。
  • 順調な日々を送っていたスーサイドだったが、ケチな街ヤクザのボスだと甘く見たシトカの支配者シンウインターに敗北したことで全ては暗転した。愛するフジミ・ストリートの人々を人質とする脅迫に屈し、ヘイゼルとヤンを殺害された彼は、過冬の構成員ですらないシンウインターの便利な掃除屋に落ちぶれた。
    • 上記の中立な立場はあくまで表向きであり、実際は過冬の犬に成り下がってしまっている。

外見

  • 外見年齢は三十手前に成長し、顎髭を生やしている。アフロヘアーは健在。
  • バイカーめいた姿で、メンポや装束といったニンジャ要素は相変わらず無い。
  • ニンジャスレイヤープラスの身長一覧表によると身長は180cmになっている。

ワザ・ジツ

  • 戦闘スタイルに第3部以前と大きく変わるところはなく、ヤンクじみたカラテとソウル・アブソープション・ジツを活かして戦う。
  • 武器として、第3部終盤と同じく鎖を使用している。
    • 鎖をジツの伝導体にすることが可能となったらしく、白い光を帯びた鎖で捕らえることにより、直接触れずともジツの影響下に置くことが出来る。これはニンジャにも有効。
  • ソウル・アブソープション・ジツは相手のカラテ粒子を吸収していると明言された。カラテミサイルもカラテ粒子を射出するジツなので吸収することが可能であり、実際複数回に渡って実演されている。
  • また、ジツの弱点として、瞬間的にカラテを流し込まれると過剰カラテで身を焼かれてしまうことも明かされた。

ストーリー中での活躍

「テメェの不始末で、俺のネタバレが一枚オダブツだッてンだよ!」
  • 連載順では第4部最初のエピソードとなる「フラワーズ・フロム・フロスト」にて主役として登場。横領の罪をスーサイドの舎弟になすりつけようとしていたモキシバスターを倒すも、シンウインターに舎弟を殺すように指示され窮地に陥る。同行していた謎のエージェントDZとシンウインターの取引によって命は奪わずに済んだが、代償として彼はネオサイタマへと向かうことを余儀なくされてしまった。
     
  • 「エリミネイト・アナイアレイター」にて再登場。ネオサイタマを訪れた彼を待っていた依頼は、デクタ・サキモノ・エメツ・テクノロジー・アンド・リサーチ社の管理する都市「サキモノシティ」を占拠したかつての仲間、アナイアレイターの排除であった。彼は表向きには異論なくその依頼を受け入れたものの、当然ながら彼の殺害は選択肢に入れておらず、信頼のおける面子としてルイナーとフィルギアを呼び寄せ、彼等と協力してニンジャソウルの暴走状態にあったアナイアレイターを正気に戻すことに成功。その後は住人の口封じを目論んだデクタ社の部隊を仲間と共に殲滅した。
  • だが、彼にはもう一つ仕事が残っていた。シマナガシのメンバーと別れた後、彼は顔馴染みのバーのマスターであるトベキをシンウインターの依頼に従い粛清する。かつてのような反骨心は薄れ、しがらみに囚われてヤクザの使い走りをこなすその姿には得も言われぬ哀愁が漂っていた。
     
  • 第4部シーズン2にて本編に登場。「ライフ・アフター・デス」ではシンウインターの命によりニンジャスレイヤーの捜索にあたる。コトブキを利用してニンジャスレイヤーを見つけ出し、磨き抜かれたカラテとソウル・アブソープション・ジツでニンジャスレイヤーを追い詰めるが、土壇場で若きニンジャスレイヤーに過去の己の幻影を重ねてしまったことによる精神的動揺が災いし、カラテ逆流を受けて敗北を喫する。
  • しかし、このイクサによってスーサイドはかつての反抗心を取り戻し、シンウインターへの反逆を決意。弱みを握っていたブルハウンドを屈服させ、ニンジャスレイヤーを追跡するスターファイアゼレズニーイを始末した。
     
  • 以後はニンジャスレイヤー達に協力し、時を同じくしてシトカに侵攻したソウカイヤを利用するなど老練な手管で過冬を翻弄するが、「カウンシル・フジミ」にて直接<筋>を襲撃したシンウインターと再び相対することとなる。以前よりさらに腕を上げたカラテで必死に食い下がるも、シンウインターの力はそれでもなお届かないほどに強大であり、またしても地に伏す結果となった。
     
  • 「ドラゴン・インストラクション」以降はニンジャスレイヤー達とは一旦別行動を取り、かつてシンウインターに破れ隠遁していたオールドストーンを拳によって説得し、彼の姿を再び見せることによってシトカの民を奮い立たせる。続く「フリージング・フジサン」では過冬の重要施設であるシトカ港湾取引管理ビルに攻め込み、これを占拠。同じくビルを狙っていたソウカイヤの示威行動に掣肘を加え、ガーランドらシックス・ゲイツの強者を相手に彼等が認めるほどの胆力を示して交渉を展開し、見事その場を収める。
     
  • ビルをオールドストーンに任せると、シンウインターとの決戦をすでに開始していたニンジャスレイヤーとサツバツナイトに加勢し、ニンジャと化したヒダリを打ち破るキンボシを上げる。「アルター・オブ・マッポーカリプス」におけるシンウインターとのイクサでは初めて彼に有効打を入れ、サツバツナイトやガーランドとの即席の連携であわやというところまで追い詰めるも、最後は他の二人共々シンウインターの決死のカラテに蹴散らされてしまった。しかし、ニンジャスレイヤーがシンウインターとのイクサを制したことにより、相棒と舎弟の仇はついに討たれたのであった。
     
  • その後は再びシトカ港湾取引管理ビルに戻り、シトカの街を蹂躙するヒャッキ・ヤギョを止めるべくオールドストーンやソウカイヤ、シトカのモータル達と共同戦線を張る。ヒャッキ・ヤギョのポータルを形成するモニュメントをネヴァーモアが突き刺したオールドストーンのカラテ・ハープーンを引っ張るという荒業で破壊し、新たなリアルニンジャの出現を食い止めることに成功した。
     
  • エピローグでは<筋>で健在な姿を見せており、シトカの復興についてオールドストーンとやり取りを交わしている。
    • そこにはもはや、親に捨てられ自殺を図った少年の姿も、無軌道な青年の姿も、死んだように時間を食い潰す男の姿もなく、ただシトカの顔役として人々のために生きる彼の姿があるのであった。

一言コメント

「……何かありゃコメントする。当然だ。どれだけ疎遠になろうが、必要な時にはよ」
  • パンク・ニンジャはモータルの感情の集積によってニンジャ化したらしいけれど、ハナミ儀式は必要なかったのだろうか。類似した存在と言えるナラクもグエンも核となったニンジャがいたが彼はどうだったのだろう。儀式も核もなしにニンジャ化できるのだろうか。パンクゆえにアンタイニンジャ的なニンジャであるとすれば、それらの過程を一切経ずにニンジャ化した例外的存在なのだろうか -- 2020-02-19 (水) 22:24:17
  • ソニックブーム=サンは皮肉で名付けたんだろうけど、人間性由来のニンジャネームじゃ人情味マシマシ男になるよね -- 2020-04-02 (木) 00:50:50
  • スーサイド=サンの舎弟はすぐ改心したが、かつての仲間だった謎のカラテマスターの舎弟ははたして改心するのかな?二人がアイツを見たら絶対昔を思い出して苦笑いしそう。 -- 2020-04-02 (木) 13:21:09
  • >パンク・ニンジャはモータルの感情の集積によってニンジャ化したらしいけれど、ハナミ儀式は必要なかったのだろうか。 フィルギアが関わってるそうだからもしかしたらカイデンさせたのもフィルギアかもな -- 2022-05-15 (日) 02:31:53
  • スーサイド=サンなんだかんだニンジャネーム変えないってことは、ソニックブーム兄貴から授けてもらったニンジャネーム気に入ってたのかな? -- 2022-07-22 (金) 23:50:43
  • 名前自身になんだかんだパワーは宿る(言霊理論だったり全ニンジャの師父も名前だけのパワーでヤバいのであまり口に出すものでもない的な話だったり)って考え方をすると書類的な面倒くささは無くとも心の問題でなかなか変えられないのかもしれない。それこそニンジャとして新生したフジキドやヤモトのような「きっかけ」が無くば普通は変えなかったりして -- 2022-07-23 (土) 18:55:59
  • ルサールカ=サンに執拗にオジサン呼ばわりされてて3部の時点で大学生くらいの年なのにそっから10年ってオジサン呼ばわりするほどか?もしかしてルサールカ=サンは実は大人がみんなオジサンに見えるほど年少なのか?とかいろいろ考えてたけどよく考えたらスーサイド=サンって10年前の時点でわりとオジサンめいた見た目してたな -- 2022-09-02 (金) 21:48:24
  • シンウインターにトドメを刺すのは誰でも良い。とは言ってたけど自分が手を下せなかった事は心の凝りとしては残ってて欲しくある。一度通用しなかった時に悔しさで地面叩いてた事も有ったし再登場が叶うならカラテもジツもそれをバネにしてより鍛え上げた姿で来てくれ -- 2023-07-10 (月) 12:49:07
  • アマクダリが崩壊してスッパリやめたっぽいヤモト=サン後方見守りムーブ、やっぱり自分起因のソウル憑依で友達と離れ離れにさせた自責の念からの行動だったと思うんだけど、3部後のヤモト=サン達の平和はほんの束の間で殆どは苦しい放浪の旅だったってのスーサイド=サンにとっては結構ショックな事実なのでは。しかもそうなったのは憑依させてしまったソウルが原因て言って良いし。 -- 2023-09-03 (日) 00:15:11
  • しかし俺はショーヤモの可能性をまだ諦めてはいない!だいぶ格が開いちゃった感はあるけれども! -- 2024-04-07 (日) 20:54:34