フォレスト・サワタリ

Last-modified: 2024-02-04 (日) 08:54:34

◆殺◆ ニンジャ名鑑N39 【フォレスト・サワタリ】 ◆伐◆
ヨロシサン製薬のバイオ研究員にグエン・ニンジャのニンジャソウルが憑依。極めて不安定な精神状態にあり、自身を元ベトコンと錯覚している。研究所を脱走しバイオニンジャらによるサヴァイヴァー・ドージョーを創設した。竹槍が得意。

改訂前名鑑

◆忍◆ ニンジャ名鑑#39 【フォレスト・サワタリ】 ◆殺◆
ヨロシサン製薬のバイオ研究員にグエン・ニンジャのニンジャソウルが憑依。極めて不安定な精神状態にあり、自身を元ベトコンと錯覚している。研究所を脱走しバイオ・ニンジャによるサヴァイヴァー・ドージョーを創設した。竹槍が得意。

登場エピソード

 

「ベトコンは大人しく貴様のヒサツ・ワザの披露を待っていてはくれんのだ」
「ジゴクでは……覚えておくがいい……!」


人物

  • ヨロシサン製薬の元末端研究員にして、グエン・ニンジャニンジャソウル憑依者。
  • ソウルの影響で偽りのベトナム戦争の記憶に支配されており、突拍子も無い発言や奇行を繰り返す。その立ち振る舞いは「サワタリめいた狂気」と表現され、忍殺世界における狂気の代名詞となってしまっている。
    • 一方で時には冷静な状況判断能力を活かすこともあるため、余計にたちが悪い。
    • ニンジャソウルの持つ記憶に自我を蝕まれているという点では、ある意味ニンジャスレイヤーに最も近いニンジャ存在であると言えよう。
コミカライズにおける描写
  • 無印コミカライズにおいて、ついに「サワタリめいた狂気」がビジュアル化された。サワタリの視聴覚を占領するナムの地獄が紙面に溢れ出す様は必見。
  • それと同時に、サワタリの近くに居る面々もその影響を受けて米兵コスプレ等をする羽目になり、ヘッズのニューロンと腹筋に重篤なダメージを与えている。
 
  • ヨロシサンの実験体であるバイオニンジャ達と共に自由を求めて脱走し、サヴァイヴァー・ドージョーを創設した。
  • バイオニンジャを企業の道具ではなく「サヴァイヴするための肉体と力を持つ存在」と定義している。ゆえにサヴァイヴァルをし、サヴァイヴァルの為に戦っている。
    • バイオニンジャの生存に必要なバイオインゴットや新たな仲間を求めて、定期的にヨロシサン関連の施設などを襲撃している。
       
  • 「不必要な、無駄な殺し」と「サヴァイヴに必要な最低限の殺し」を分け、「必要な最低限の殺し」であっても殺されるモータルにも家族や人生がある一つの命であることを意識しており、その点でも気晴らしで殺人を犯すその辺のニンジャよりはマシと言えよう。
    • しかしそれは「共感可能性の低い、狂人の勝手な理屈」であり、彼らがモータルに害を及ぼす無法者集団であることには変わりない。それゆえ、彼がニンジャスレイヤーのスレイ対象から外れることはない。
       
  • 「フォレスト・サワタリ」は実際彼のニンジャネームではなく、モータル時代からの本名のようだ。
    • ヤモト・コキと並んでニンジャとしての名前が判明していない(もしくはニンジャネームを持たない)ニンジャの一人である。
       
  • サヴァイヴァー・ドージョーのバイオニンジャ達からは「大将」と慕われている。サワタリ自身も彼らを自らの「家族」と称し、狂ってこそいるものの非常に仲間思いであることが伺える。
    • 狂えるサワタリと彼をリーダーとして慕うサヴァイヴァー・ドージョーの面々は、ショッギョ・ムッジョながらどこか憎めず愉快。
  • そもそもサワタリの狂気の原因の一つはバイオニンジャ達を養わねばならない重責であり、ヘッズからは実際「いい人」と言われることも。
    • その証拠に、第2部で仲間とはぐれていた時期にはニンジャかどうか怪しいほど小市民化していた。
       
  • エピソードが展開するにつれ、他に多種多様な狂人が出てきたこともあって、狂人という印象が薄れ気味になっている感もある。その一方で、仲間達をいずれ真のジゴクに連れて行くつもりであるらしいが……。
     
  • アニメイシヨンでの声優は関俊彦=サン。アニメ「忍たま乱太郎」の土井半助=センセイや「NARUTO」のうみのイルカ=センセイなど、他を牽引するニンジャのセンセイ役を演じた(サワタリ=サンもバイオニンジャたちのセンセイのような存在である)。
    • 一方で「機動戦士ガンダムSEED」のラウ・ル・クルーゼ=サンのような狂人も演じており、忍殺一の狂気を持つ彼との相性は抜群。
    • この他にも、様々なアニメや特撮などで活躍するベテランである。

外見

元ネタ・考察

  • 「サイゴン!」「モッチャム!」「ジェロニモ!」「ホーチミン!」などの独特の叫び声が印象的。
    • 外見や使っている武器はベトコン風だが、本人のセリフや行動はベトコンと米兵が混在し、かなり混沌としている。
  • 「サイゴン(Saigon)」は南ベトナムの首都であった都市。1975年4月30日、北ベトナムによって接収され、ベトナム戦争は終結。北ベトナム(社会主義国家)主導の南北統一に繋がる。アメリカおよび南ベトナム政府視点で「サイゴン陥落」、北ベトナムおよびベトコン(南ベトナム反政府勢力)視点で「サイゴン解放」と呼ばれるこの出来事は、それぞれの陣営の敗北と勝利とを象徴するものである。戦後、この都市は北ベトナムの亡き指導者の名をとり「ホーチミン(Ho Chi Minh)」と改名された。
  • 「モッチャム(mot tram)」はベトナム語で100(または、パーセント)の意味。また、乾杯の時には日本語で言う「一気!一気!」のノリで「モッチャム!モッチャム!」と叫ばれる。
    • 本人は食事の際や、興奮しているときによくこれを言う。
    • 「チャム」の綴りがtramなのは不思議かもしれないが、ベトナム語表記の決まりごとなので納得すべし。
       
  • 「ジェロニモ(Geronimo)」はもともとは白人に対抗するゲリラ運動を展開したアパッチ族(所謂ネイティブ・アメリカン)の戦士であるが、第二次世界大戦以降は米軍兵士の間で空挺降下する際に発せられる掛け声ともなっている。
    • Wasshoi!」のように勢い付けの掛け声で使われるイメージである。
       
グエン・ニンジャに関する考察
  • 彼に憑依した「グエン・ニンジャ」に関するヘッズ達の考察も実際白熱した。
  • ニンジャソウルが有する記憶とフォレストの意識が混濁しているらしいが、大半のリアルニンジャは平安時代に活躍したものであり、彼がベトナム戦争の記憶を持っているのは長らく大きな謎だった。
  • その後のエピソードで、日本以外の国・平安以外の時代にもニンジャソウルに成り得るニンジャ達が普通に存在していたことが判明したため、現状では「グエン・ニンジャがベトナム戦争の兵士だった(陣営は不明だが)」と考えるのが妥当か。
  • また、あるニンジャの正体が明かされてからは、ベトナム戦争に関わった者達の集合意識がニンジャソウル化したのではないか、という考察も登場した。サワタリの意識がベトコンと米兵とで入り混じっている事からも、この説を支持するヘッズは少なくない。
     
  • サワタリの初登場から約8年の時を経て公開されたオリジンエピソード「アジェンダ・ディセント」では、現実のサワタリの行動と混濁する形で生前の「グエン」の様子が描かれている。

ワザ・ジツ

  • バイオニンジャ達を率い、ニンジャスレイヤーと何度も拳を交わしながらも生き延びただけのことはあってカラテは相当なワザマエであり、並のニンジャでは相手にもならない。
    • 宿したグエン・ニンジャのニンジャソウルの影響か、並のニンジャなら爆発四散するであろう致死的攻撃を受けても耐え、サヴァイヴしてのける恐るべきニンジャ耐久力の持ち主でもある。
  • ネオサイタマ電脳IRC空間のキャラクター紹介によると、戦闘時のジツ:カラテ比率は0:10とのこと。
  • 心臓が右胸にある、右胸心である。他の臓器が全て左右反転した全内臓逆位であるのか、心臓だけが右胸にあるのかは不明(ちなみにあんまり知られていないが、現実のモータルの心臓は胸のほぼ真ん中にある)。

ニンジャ野伏力

  • 作中の登場人物の中でもずば抜けて高い驚異的な潜伏行動のワザマエ。
  • 目を放した隙に忽然と姿を消してしまうほど洗練された忍び足や、高いワザマエの相手にも致命的一撃を決めうるアンブッシュ技能、全力疾走するニンジャを背後から追いかけてなお感知されず見失わず、ニンジャ相手の二重尾行すら可能な追跡能力などを持つ。この辺り、彼は最も忍者らしいニンジャの一人と言えよう。
    • また、野伏力には「野伏めいた技術と知識」も含まれる節があり、前述の野外での食糧調達・料理や星読みに有益な野草の知識など、ドージョーのサヴァイヴ生活を力強く支えている。
       
  • 特にアンブッシュ技能に優れる描写は多く、そのワザマエはザ・ヴァーティゴ=サンも絶賛するほど。
    • 他のニンジャに比べると「アンブッシュの範疇・時間」がやや長い傾向にあり、ニンジャスレイヤーに「アイサツもなしか!」と批判されたこともある。

バイオ筋力

  • 研究員時代に実験で移植されたもの。ニンジャ化による強化と併せて彼の戦闘力を高めている。反面、サブジュゲイターのヨロシ・ジツにはスタン効果を受けてしまう。

武器

  • 今のところユニーク・ジツを持たずスリケンも使わない彼だが、ベトコンを思わせる多数の武器を所持している。多数の武器を携帯し、かつ状況に応じて手早く持ち替えて使うワザマエこそがサワタリのジツと言えるかもしれない。
「お前にナムの地獄の一端を見せてやろう」
武装解説
編笠サワタリのトレードマーク。盾としてスリケンなどを防ぐほか、その縁はブレードになっており、隠し持った奥の手としてここぞという時の投擲武器になる。
腰のバイオヒョウタンを折りたたむことで編笠になる設定があったが、物理書籍版で削除された。
マチェーテいわゆる鉈。森林行軍のために使われた作業用の刀。「マチェット」とも。
最も使用頻度が高く、投擲することも多い。
タケヤリ名鑑にも記されているサワタリの得意武器。鋼の四倍の強度を誇るバイオバンブー製の槍。組み立て式のようだ。
ククリナイフネパールの少数民族・グルカ族が生んだコンバットナイフ。
「く」の字型に湾曲した刀身が特徴で、サワタリは数本を所持している。
アニメイシヨン版のデザインではマントの至る所に開いた穴からこれの握り手が生えており、大量に持ち歩いていることを示唆している。
弓矢劇中では火矢とアンタイニンジャ・ウイルスの塗布された毒矢を用いている。ザ・ヴァーティゴ=サン曰く広義ではドク・ジツやカトン・ジツに含まれるらしい。
銃弾をも目視して掴み止めるニンジャが相手では不利とも思えるが、相手の虚を突くワザマエを駆使してきっちり命中させている。
ダガー特に変わりのない両刃の短剣のようだ。「オペレイション・レスキュー」で、失ったククリの代用として使用した。
ボーラ両端に分銅のついた投擲ロープ。相手の足などに投げつけ絡み付かせることで動きを封じる。
鍋爆弾ネジ釘を充填した鍋を炸裂させ面制圧する危険な武器。
材料の入手難度から、不正規戦・非対称戦において組織力に劣る側でも運用できる凶悪武器である。
  • なお、これらの武器はスリケンやジツ由来の武器のように自然生成されるわけではなく、全てどこかから調達してきたものである。
 
「もう一回、アレだ、頭、やれねえかよ!」

サヴァイヴァー・ドージョー・イチノタチ

  • 「オペレイション・レスキュー」で使用された、複数武器を用いる連撃。サワタリのヒサツ・ワザの一つと思われる。
  • ククリナイフ投擲で敵の両足首を切断し、奥の手の編笠投擲で頭部を切断、更に得意の竹槍で突進し敵を無残な貫通体に変える。地の文=サンをして「恐るべき連続攻撃!」と言わしめたほどで、実際オーバーキルめいている。
    • 使用時は相手が相手だったためオーバーキルめいているが、実際は通常飛び道具で敵の体勢を崩し、奥の手の編笠で致命打を与え、竹槍でトドメを刺すといった所だろうか。
  • ドージョーの奥義めいたアトモスフィアだが、最終的にはドージョーの皆が習得するのか、ニノタチ・サンノタチは果たして存在するのか、元ネタは指輪物語なのか塚原卜伝なのかなど謎が多い。
 
「俺がこうしてベラベラ喋っておるのは、即ちこのregion空間を俺が既に掌握し終えた事実を示す。準備には充分すぎる時間があった……ヘッズに逃げ場はない」「いよいよネタバレを見せてやるぞ」

陣地構築

「ナムはイサオシ無き死のフィールド……ベトコンは貴様の力の十全の発揮を待ってはくれんのだ……」

  • 「デス・トラップ、スーサイド・ラップ」で初披露された、ベトコンめいた多重トラップキリングフィールド構築のワザマエ。
  • サワタリに掌握された戦闘空間では、いずれも致命的な無数のトラップが四方八方より対象に襲い来る。このキリングフィールドにおいて生半可な回避行動はジリー・プアーに退路を狭めるだけであり、追い込まれ隙を見せればフーリンカザンを得たサワタリ本人の同時攻撃アンブッシュが待っている。
    • 決まれば歴戦のニンジャといえど一切の抵抗を許さずソーマト・リコールに追い込みうる悪夢的ワザマエであり、まさにナムの地獄の再現と言えよう。
  • 以下に使用されたトラップの数々を登場順に列挙する。
    武装解説
    トラバサミアメリカン・ウキヨエなどで罠の代名詞的に描かれる、踏みつけた足をバネ仕掛けで拘束するアレ。
    ニンジャのイクサでは、たとえ一瞬でも動きを止められ、意識を乱されることは致命的である。
    木杭振り子仕掛けかあるいは何らかの発射装置によるものか、恐るべき勢いで突進貫通殺せんと迫る杭。
    かつてベトコンが用いたゲリラトラップを彷彿とさせる。
    ケモ・ショーユかの「ソイ・ディヴィジョン」で自身を苦しめた幻覚ショーユ。油断なくこれを確保し気化幻覚兵器として転用している。
    ワイヤー足を取ってバランスを崩すだけではなく、別個のトラップの発動スイッチにもなるトラップの代名詞的存在。
    これらは寸での所で回避された……が、ワイヤーの先にあるトラップ存在に意識を向けさせることにより足を止めさせる効果もある。
    事実、このトラップで足を止める場所に向けて多重にトラップが仕掛けられていた。
    ナイフ竹槍攻撃との連携で多方面から目標に迫るナイフ攻撃。
  • サワタリはこのキリングフィールドをニンジャが交戦中の戦場において、気取られること無く(発動に至らなかったものも含め)推定数分以内の即席で仕掛け終えている点も重点されよう。恐るべきニンジャ野伏力である。

ストーリー中での活躍

第1部での活躍
  • 本編初登場は「アポカリプス・インサイド・テインティッド・ソイル」
  • ヨロシサンを辞め、フロッグマンディスターブドノトーリアスと共にバイオプラントの地下に眠るハイドラを迎えに行く最中に、同プラントに潜入してきたニンジャスレイヤーナンシーを発見。ナンシーを捕らえ自らのヨメにすべく襲撃をかけた。
  • 激闘の末ニンジャスレイヤーに追い詰められるものの、仲間に救出され、地下に向かいハイドラと合流する。
     
  • その後、ネオサイタマ東部のジャングルで自給自足の生活をしてサヴァイヴしていたサヴァイヴァー・ドージョーであったが、「ワン・ミニット・ビフォア・ザ・タヌキ」ではバイオインゴットを確保すべく、サワタリとノトーリアスがヨロシサンの工場に潜入する。
  • 工場内で、別件で潜入していたニンジャスレイヤー及びナンシーと再び遭遇。ニンジャスレイヤーのアンブッシュで気絶させられ、その間にノトーリアスを倒されてしまう。
  • 仲間の死に怒り狂ったサワタリは猛攻を掛けるも、ナラクの力を使い出したニンジャスレイヤーを前に状況不利を悟り撤退。工場地下でバイオインゴットを入手し、そのまま脱出した。
     
  • 「ネオサイタマ・イン・フレイム」#1「ライク・ア・ブラッドアロー・ストレイト」において、トコロザワ・ピラーのトレーニンググラウンド内を進むニンジャスレイヤーの前に突如として登場。
  • お互い罵り合い、戦い、時には共闘しつつも先に進んでいったが、突如として現れたダークニンジャのアンブッシュを受け、胸を貫かれたサワタリは重油のプールへと落下していった。
     
  • サワタリがピラーに潜入していた理由だが、これはある人物による差し金であり、ラオモト・カンの選挙運動に対する妨害やニンジャスレイヤーのピラー攻略の助けを意図してのものだった。
  • 実際に、ピラーに潜入したサワタリは要所要所のセキュリティ・システムを破壊、さらにはトレーニング・グラウンドの仕掛けやピラーを昇るルートを潜入期間中に把握していた。そのため、ナンシーのハッキングも容易になり、ニンジャスレイヤーもサワタリの足跡を辿ってグラウンドの攻略法や正しいルートを知ることができ、トコロザワ・ピラー攻略の大きな助けとなった。
第2部での活躍
  • 「ウェルカム・トゥ・ネオサイタマ」(書籍版)において、その後のサワタリの安否が描かれる。重油プールに落ちた彼は類まれなる生命力で何とかプールを脱出し、カラテを以って傷口を止血した。
  • そして、ザイバツの攻撃で炎上するネオサイタマの町並みを目撃した彼は、持ち前のベトコン妄想が共産圏に突入してしまい、ドージョーの仲間の下へ帰るべく行動を開始、辛うじてピラーからの脱出に成功する。
  • その後、無事に仲間と合流を果たしたサワタリだったが、ネオサイタマがナパーム攻撃にさらされている妄想に囚われた彼はネオサイタマを捨ててキョートへ向かうことを決意。仲間と共にキョート行きの新幹線のコンテナに乗り込み、新天地へ出発した。
     
  • 「クライ・ハヴォック・ベンド・ジ・エンド」では、キョート到着後の彼の様子が描かれる。キョートに到着したドージョー一行だったが、バイオインゴット確保のため一時的に単独行動を開始したサワタリはそのまま仲間とはぐれてしまっていた。
  • アンダーガイオンの下層まで堕ちた彼は鉱山で労働するなどして暮らしていたが、同階層にある巨大シリンダー「ベヒーモス」へ向かうニンジャスレイヤーを偶然発見し、かつての覇気を取り戻す。そして、バイオインゴットを求めて彼を追跡しベヒーモスに侵入。手錬のニンジャを排除し、ニンジャスレイヤーとも遭遇したが、無事バイオインゴットの入手に成功し脱出した。
     
  • 「スリー・ダーティー・ニンジャボンド」では、偶然出会った娘・ワタアメから、イヴォルヴァーなるリーダーに率いられた新サヴァイヴァー・ドージョーに故郷のオタカラ村を襲われたという話を聞き、同じく居合わせたジェノサイドや川から流れてきたニンジャスレイヤーと共にオタカラ村を目指すこととなる。
  • 得意のサヴァイヴァル技能で一行の旅を支えるサワタリだったが、村の付近まで到達すると姿を消し、単身でドージョーの仲間の下に向かった。ようやく仲間と再会したサワタリは、ドージョーの掟に従いコブシで語りあい、絆を取り戻す。
  • その後、ジツで異形の姿と化したイヴォルヴァーに苦戦していたジェノサイドとニンジャスレイヤーの下へ、サヴァイヴァー・ドージョーを引き連れたサワタリが颯爽と登場。全員の力を合わせて、ついにイヴォルヴァーを倒す。
  • 全てが終わったあと、カラテを構え対峙するニンジャスレイヤー、ジェノサイド、サヴァイヴァー・ドージョー。その結末は彼らのみぞ知る……。
     
  • 「オペレイション・レスキュー」では、偽情報によりドージョー一行がヨロシサン廃研究所に誘い込まれてしまい、ヨロシサンの刺客サブジュゲイターによって全滅の危機に陥る。新入りのセントールの活躍で窮地を脱したものの、捕獲されたハイドラの救出と瀕死のフロッグマンのメディキット確保のため、サワタリは単身で動き出す。
  • そして、キョート城潜入への足がかりを求め同じ研究所に来ていたニンジャスレイヤー一行と遭遇。目的の一致した彼らと共同戦線を張る。次々と襲い来るバイオニンジャ達を倒しながら研究所を進む中、サワタリはサブジュゲイターのプロトタイプを解放し、ディスカバリーと名付けて仲間に引き入れる。そして、遂にサブジュゲイターの下に辿り着いた。
  • サブジュゲイターのジツでハイドラは洗脳され、サワタリもジツで動きを封じられて苦戦を余儀なくされる。しかし、ディスカバリーのジツでハイドラの洗脳解除に成功し、ニンジャスレイヤー達の活躍によりサブジュゲイターも撤退した。
  • その後、フロッグマンも無事回復し、新たな仲間も得たサヴァイヴァー・ドージョーは、ディスターブドの弔いを終えると、更なる仲間を求め再び進軍を始めた。
     
  • 「キョート・ヘル・オン・アース」で、いつの間にか仲間になっていたファーリーマンを含むサヴァイヴァー・ドージョーの面々と共に再びネオサイタマに帰るべく、ガイオンでの騒動を尻目にして車を走らせたところで第2部における彼の出番は終わる。
第3部での活躍
  • 第3部でのサヴァイヴァー・ドージョーは新入りとしてカマイタチを加え、ネオサイタマの下水道を根城にし、同じく地下を根城にするINWと縄張り争いをしているようだ。
     
  • 「ソイ・ディヴィジョン」では、INWの本拠地であるツキジ・ダンジョンへの侵攻が失敗し、下水道へ敗走してきたあとのドージョーの様子が描かれる。彼らはショーユ工場の地下に位置するアジトに潜伏し、染み込んでくるショーユを食糧としていた。
  • しかし、ある日ショーユが変質し、摂食したサワタリとハイドラは肉体や精神の調子が一時的におかしくなってしまった。彼らはこれを化学兵器による攻撃と捉え、その場を逃れるべくINWの追っ手をかわしながらショーユ工場へ侵攻、工場の奴隷を虐殺し、地上を目指す。
  • ドージョーの一行は、工場の視察に来ていたアマクダリとの戦闘を回避し、さらに突入してきたニンジャスレイヤーの猛攻から逃れ、何とか犠牲者を出さずに工場を脱出できた。
     
  • 「デス・トラップ、スーサイド・ラップ」において、いつの間にかフィルギアと契約を交わしていたサヴァイヴァー・ドージョーは、アマクダリの攻撃を受け敗走するサークル・シマナガシを救出。共に下水道を通ってニチョームへ逃れようとする。道中、INWのゾンビー軍団に攻撃を受けてカマイタチが犠牲になるも、下水道を知り尽くしたフーリンカザンによってなんとかその場を逃れた。
  • ところが、敵の斥候のジツでシマナガシのルイナーの位置が特定されていることが判明。囮になってアマクダリを誘き寄せるルイナーだったが、サワタリは彼を密かに尾行し敵の斥候ニンジャを排除した。
  • その後もサヴァイヴァー・ドージョーの奮戦の甲斐もあってアマクダリの追手を退け、ニチョームに無事至ることができた。
     
  • 「ニチョーム・ウォー」ではニチョーム陣営として参戦。ドラゴンベインに重症を負わすなど大きな活躍をしたが、副官のフロッグマンを失ってしまう。それでも何とかニチョームを守りきり、アンタイ・ヨロシDNAにまつわるデータを獲得することもできた。
     
  • その後ニチョームは現世から隔離されてしまうが、「ニンジャスレイヤー:ネヴァーダイズ」にて再び現世と繋がるや仲間と共に素早く脱出し、カスミガセキ・ジグラットへ向かった。そしてジグラット内部でソウカイヤと共同戦線を張り、国会議事堂を突破。更にその先のカンミン・セクタで増援のサブジュゲイターと一騎討ちをし、彼を予め仕掛けていた竪穴めいたシュートに落とす。
  • その後サヴァイヴァー・ドージョー、そしてサブジュゲイターが現れたのはヨロシサン製薬本社ビルだった。実はサワタリはヨロシ・プラント襲撃の度にADMINパターンのパッチワークを掻き集めており、ジグラット・オフィスのデータを以ってそれが完成したことで、本社総破壊プログラムを走らせる。
  • ヨロシサン本社の破壊、それはバイオインゴットの根絶を意味し、バイオニンジャの絶滅と同義である。これこそ、「真のジゴクに連れて行く」という言葉の真意であった。
  • しかし、彼は土壇場になって決意が鈍り、途中でプログラムを停止させて本社から脱出する。わざわざ本社に侵入しながら、結局はペイガン技術を絶つこととサブジュゲイターを気絶させるだけで終わった。
  • ところがこの破壊プログラムの影響で本社のセキュリティが働かず、CEOの座に就いたサブジュゲイターは直後にネオサイタマ市警49課の強制捜査を許してしまう。

第4部以降

◆忍◆ ニンジャ名鑑#0146 【フォレスト・サワタリ】 ◆殺◆
元ヨロシサン製薬社員であり、「グエン・ニンジャ」のソウルを憑依させたニンジャ。インディペンデント製薬会社兼小規模ニンジャクラン「サワタリ・カンパニー」のボスとして、アマゾン川流域の隠し砦に暮らしている。竹槍が得意。

◆ニンジャスレイヤー名鑑カードAoM-0146【フォレスト・サワタリCEO】◆プラス記事)

登場エピソード

 

「我々はこの地を、長き闘争と信頼関係の結果として獲得した。この地を簒奪者に譲るわけにはいかん。外敵から守り続けねばならん……!」


人物

  • アマゾン川流域にてサヴァイヴァー・ドージョーを母体とする新組織サワタリ・カンパニーを設立。代表取締役CEO兼大将兼主任技術者を務める。
    • 多くの肩書は飾りではなく、ビジネスと研究開発のために多忙な日々を送っている。
  • アマゾンの地で産出される不純エメツを原料とする薬品「ブラックタイガー」の開発により、バイオニンジャが必要とするバイオインゴットの代替を成し遂げ、バイオニンジャの新たなサヴァイヴの道を切り開いた。
  • 以前と比べてかなり安定した生存拠点を確保したためか、普段はかつてのようなナム妄想が鳴りを潜めている。
    • しかし、かつての好敵手の名を聞いたり、カンパニーの仲間の危機を知った時には狂気的言動が再発しており、狂気が根治したわけではない。

外見

  • 髪を後ろに撫で付けた精悍な髭面。普段の服装はモスグリーンの開襟シャツや白衣を着ている。
  • 戦闘時には円錐形の編み笠を被り、軍コートめいた上衣を身に纏う。

ワザ・ジツ

  • 戦闘スタイルには第3部までと比べて大きな変化はない。
  • しかし、かつての死が日常と直結していた日々を離れ、カンパニーの運営に忙殺される中でそのカラテのワザマエは全盛期には及ばないものとなっている。

ストーリー中での活躍

「まず幾つかネタバレをさせてもらう。スパイの類で無い事をな」
  • 第3部終了後、サワタリはサヴァイヴァー・ドージョーを率いて新天地を求めて世界各地を放浪し、最終的には南米大陸へと辿り着いた。
    • 南米大陸を目指したのはチェ・ゲバラと共闘するというサワタリのナム妄想による。
  • そこでバイオフロッグが苦しみだし、立ち往生を余儀なくされる彼らの元に偶然旅をしていたユカノが現れ、救いの手を差し伸べる。
  • バイオフロッグを治療する過程でユカノにニンジャピル作りの手ほどきを受け、アマゾンに存在する濁りエメツと各種ハーブを発見し、さらにバイオフロッグの体から染み出す油の薬効に気付いたサワタリは、それらを調合してブラックタイガーを生み出すことに成功する。
    • なお、バイオフロッグが苦しんでいた理由は、フロッグボーイを体から新たに誕生させる「産みの苦しみ」だった。
  • サワタリはここでサワタリ・カンパニーを設立してアマゾンに定住することを決断するが、以前からアマゾンを縄張りとしていたダイナソー・ニンジャクランと衝突する。
  • サワタリとヘルレックスによる代表者同士の勝負を行い、三日三晩の戦いの末にサワタリが勝利して彼らを軍門に加えた。
     
  • 「バトル・オブ・フォート・ダイナソー」では、ダイナソー・ニンジャクランの3人が裏切ったとハイドラに報告を受け、その対応を彼に一任する。
  • 困惑するハイドラに、武力だけが解決策ではないと教え、自分の力で緊急事態を解決する力を持てるように促す。
    • サワタリ自身が対応しない理由は、ブラックタイガーの合成が遅れているからであった。
  • その後、徹夜で十分な量のブラックタイガーを作り終えた彼は食堂へ向かうが、そこで食事するダイナソーニンジャ達を見て事態が解決したことを知る。
  • 自分の分の食事が尽きたことを知って力を無くすも、モニカが少し残していてくれた。
     
  • 「ウェルカム・トゥ・ザ・ジャングル」では、K2とK3が連れてきたコトブキに対し当初は突き放すような言動を見せるが、結局は彼女を受け入れ、ボディ補修用のパーツを提供した。
  • それから数日が経ち、コトブキが口にした「ニンジャスレイヤー」の名にサワタリが激しく動揺する最中、カンパニーの仲間であるディスカバリーとモニカが敵対している麻薬組織「エル・キケン」に攫われたという知らせがサワタリの下へと届く。サワタリはかつての戦士としての顔に戻り、仲間を救出するために出撃する。
  • サワタリ・カンパニーの奇襲によって始まったエル・キケンとの戦闘は熾烈を極めたが、サワタリは最終的に敵の首領デッドマンとの一騎打ちに挑み、そのマチェーテ捌きとトラップ戦術によって勝利を収める。イクサが終わった後、彼はマナウスへと向かうコトブキに餞別としてニンジャピルを渡し、彼女の旅立ちを見送るのであった。
     
  • シーズン4終了後、「スレイト・オブ・ニンジャ」にて、キャプテンジェネラルに預けた荷物を回収するためにネオサイタマを訪れている様子が描かれた。
  • そして「デス・アウェイツ:ピザ・タキ」では、年の瀬のピザタキに普通に客として現れ、聞いてもいないのに饒舌に語り始めエラボレイトを苛立たせる。
  • その後はホットサケを飲んでできあがってしまい、客全員に一杯奢ったり、アンモナイトと語り合ったり、パーティナイトを楽しんだ。

一言コメント

「撤退する。コメント報告と編集会議は後だ」
  • 「Roar(咆哮)」じゃない? -- 2021-07-22 (木) 17:58:51
  • デストラップ~の「きらびやかな新兵器など意味がない」は名言だと思う。フルメタルパニックの相良軍曹なんかもそうだが、こういうセリフはいかにも泥臭い本物の戦場を知る古兵的なアトモスフィアを感じさせて実際カッコイイ。 -- 2022-02-09 (水) 21:18:46
  • グエン・ニンジャ=サンと融合?した米兵もギンカクに行ってないのは極度密林戦闘継続の中でカラテが練り上げられてレッサーソウルが生じかけてた? -- 2022-02-15 (火) 10:08:55
  • 今はシェフを雇う立場になったが大将自体実は料理上手だったよね。 -- 2022-03-21 (月) 07:40:43
  • 小さな楽しみをできるだけ見つけるのがサヴァイヴァルには肝要だって荒野の三忍で言ってたしな。美味い飯はその最たるもんだろうし。(ヨロシサン研究員時代から得意だった可能性もあるが) -- 2022-03-21 (月) 20:46:48
  • サワタリ兄貴って、アーチ級憑依者で現代版のニンジャクランであるサヴァイバー・ドージョーの開祖?だし、相当な修羅場潜ってきてるし、リアルニンジャ化の要件満たしてそうだよな…まぁ経営者になった今、これ以上ニンジャの道を極める必要も無いかもだが。 -- 2022-06-01 (水) 21:38:48
  • サワタリ兄貴、今は仲間とか守るべき場所があって落ち着いてるけど仮に仲間が全滅させられたりしたら無差別に殺忍しそう。凄く好きなキャラだからそんな展開になって欲しくは無いけど。 -- 2022-10-04 (火) 12:10:56
  • ↑↑作中で最初に「ミーミー伝達手段としてのドージョー」を引っ提げてきた人ですしね。むしろサワタリ=サンがサヴァイヴァー・ドージョーのアーチ・ニンジャな? なにかの拍子でソウルが抜けたら、自分で自分のことサワタリ・ニンジャってカイデンネーム名乗りそうです。 -- 2024-01-03 (水) 08:05:24
  • ↑プロトニンジャスレイヤーではフォレスト・サワタリはニンジャソウル憑依者ではなくゲリラ・ニンジャのカイデンを得たリアルニンジャになっていたので名乗るならそちらの方になりそうですね -- 2024-01-04 (木) 17:03:41
  • ドイセンセイやイルカセンセイニンジャのセンセイにクルーゼ=サンの狂人成分足すとこうなるのか・・・?しかし、クルーゼ=サンの弟(クローン)のレイ・ザ・バレル=サンは狂っていなかった! -- 2024-02-04 (日) 08:54:32