ディアハンター

Last-modified: 2023-12-13 (水) 08:03:06

◆忍◆ ニンジャ名鑑#135 【ディアハンター】 ◆殺◆
ソウカイ・ニンジャ、ガントレットが秘密裏に創設していたスリケンスナイパー訓練所「シャーテキ」の元・主席訓練生。ソウカイ・シンジケートの消滅にともない闇に身を潜めていた。その実力は師をも凌駕する。

登場エピソード

 

(((怒りとは。果たして何だったか)))


人物

  • アマクダリ所属のスナイパーニンジャ。シャーテック出身。
  • 比較的若い番号で名鑑に登場しているが、凄腕のスナイパーにふさわしくその確たる所在が長い間杳として知れなかったニンジャ。第3部で主役エピソードを与えられ、初めて外見や人格の一部が描写される。
     
  • 元々は孤児で、ディセンションと同時にシャーテック・ドージョーに拉致され、過酷な訓練を受けたらしい。その過程で感情は摩耗し、もはや悼みや憎しみ、怒りといった感情の痕跡は見受けられない。
  • 第3部の時点でシャーテック創設者ガントレットの戦死「ジ・アフターマス」がおよそ3年ほど前と見られ、そこから彼の生い立ちを推測するに、非常に若いニンジャだったのかもしれない。
     
  • 第2部「ディフュージョン・アキュミュレイション・リボーン・ディストラクション」においてマルノウチ・スゴイタカイビル前でダークドメイン率いるザイバツ勢を迎え撃ったアマクダリ・ニンジャの一人である名称不明のスナイパーニンジャは彼ではないかという説は早くからヘッズの間で囁かれていた。
  • 後にザ・ヴァーティゴ=サンの口からも「このニンジャはディアハンターだろう」との回答がなされている他、書籍版での改訂により同エピソードの直後に配置された「シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー」にも登場しており、この説の信憑性は100%ではないものの実際高いため、以下その活躍も含めて記述する。
    • さらに後のコミカライズ版でも彼であることが明示されている。実際確定だろう。

外見

  • 都市迷彩色の装束を着用し、トライアングル状に三つのスコープが配置されたフルメンポを被る。
  • から独自改良したスナイパースリケン射出機構を装備しているものと思われていたが、なんと素手である。その右腕は左腕よりも拳一つ分、長い。
    • 右腕が左腕より長いという特徴は猿臂(えんぴ)とよばれ、平安時代の伝説的アーチャーであるチンゼイ・ハチロが弓の鍛錬を繰り返した末、そのような腕になったと伝えられる。しかも彼の場合は拳一つどころか右腕が左腕よりも四寸(約12cm)も長かったという。ニンジャよりオバケじみているのナンデ!?
    • さらに彼はその鍛えぬいたカラテによって「鎧武者を数人纏めてぶち抜く」「矢が掠めただけで手足が千切れ飛ぶ」「ウォーシップを一射で撃沈する」などのニンジャめいた活躍を繰り広げた。ゴウランガ!
    • 後述するディアハンター=サンのスリケン投擲威力も当然だといえよう。

元ネタ・考察

  • ディアハンター(deer hunter)とは「鹿狩人」の意味。
    • 恐らくは往年の戦争映画「ディア・ハンター」が由来か。ベトナム戦争の狂気の犠牲となった若い兵士たちを描いたその内容は、彼の生い立ちに通じるものがあるのかも知れない。

ワザ・ジツ

スナイパースリケン・ジツ

  • 名鑑通り、シャーテック主席訓練生として相応しいワザマエの持ち主。師匠同様、ダークドメインでさえ反撃できぬほどの超々遠距離からのスナイプが可能。第3部では実に4km遠方の標的目掛けてスナイプを行った。
  • また、それだけの遠距離にもかかわらず、その威力は爆弾と見紛うほどのもの。その様は地の文をして「ナムアミダブツ!なんたる長距離攻撃!」と言わしめた。どっかの数10mの至近距離から狙撃するスナイパーとは大違いである。
  • 恐るべきはそれらスナイプを「素手」で行なっている事。シャーテック・ドージョーの過酷な訓練の成果か、右腕が左腕よりも拳一つ分長く、そのニンジャ筋力も相当な物のようだ。
    • スナイパースリケンには手甲状の加速器を用いるのが通常だが、ディアハンターにとってそれらは「邪魔」なものらしい。これもガントレットの考えが神格化された、シャーテック至上主義の成果だろうか?

ストーリー中での活躍

(((ネタバレとは。果たして何だったか)))
  • 「ディフュージョン・アキュミュレイション・リボーン・ディストラクション」に登場したスナイパーニンジャはニンジャ相手のキンボシこそ無いものの、ブラックウィドーを的確に援護し、クローンヤクザの頭部を次々に破壊せしめ、ダークドメインにこそ回避されるもインペイルメントの騎馬を撃破して機動力を削ぐなど、渋い活躍をみせた。
     
  • 書籍版で大幅にリライトされ、時期的に「ディフュージョン~」から連続するエピソードとなった「シージ・トゥ・ザ・スリーピング・ビューティー」にも登場。今回も姿は見せなかったものの、ナンシー・リーのセリフから狙撃手が彼であることが明らかにされた。
    • このことから「ディフュージョン~」に参戦していたスナイパーニンジャが彼である可能性が高まったとも考えられる。
  • ビル屋上で交戦するニンジャスレイヤーアブサーディティを狙って長距離狙撃を敢行。ニンジャスレイヤーを吹き飛ばし、アブサーディティを戦闘不能に追い込んだ。また敗北を悟ったワイルドハントが自分もろともニンジャスレイヤーを葬らせるべく大規模な領域侵犯を起こしたため、スナイパースリケンで彼の心臓を撃ち抜き致命傷を与えた。
     
  • Twitter連載順で彼の名が初めて現れた第3部の短編エピソード「トゥー・ファー・トゥー・ヒア・ユア・ハイク」は彼が実質的に主人公であり、彼の視点をメインに話が進み、その過去や内面も多少語られる。
  • 無辜の一般市民を囮に使い、ニンジャスレイヤーを4km先からスナイプする状況を作り上げ、何の感慨も無くただ狙撃の瞬間だけを待ち続ける彼の姿はある種の壮絶さを感じさせるものだった。
  • そして到来したその瞬間、目論見通りに投擲されたスナイパースリケンは、ニンジャスレイヤーのスリケンによって投擲手へと跳ね返されていた。
  • 自らの渾身の一撃によって脳を破壊され爆発四散する直前、最期に彼のニューロンに映ったのは、彼が失って久しい「怒り」の感情を奥底に湛えたニンジャスレイヤーの眼であった。

一言コメント

彼にはより長時間のコメント経験がある。
  • ↑野球のバッティングでは実際に速球の方が打たれた時によく飛ぶという。スリケン同士のカチ合いとは別の現象と考えた方がよいのでは -- 2017-06-07 (水) 23:53:20
  • ↑ まっとうな分析の筈なのに「ニンジャ物理法則」の方が納得できてしまう気がするのナンデ…ニンジャいい加減にしろよ… -- 2017-07-08 (土) 03:43:24
  • ↑↑ボールは弾性体だから自身がバットに衝突したときに変形に運動エネルギーが使われて、その復元+バットでエネルギーが乗るから -- 2017-07-08 (土) 11:42:26
  • つまりはカラテが凄かったということですね -- 2017-07-09 (日) 00:17:31
  • アラバマオトシで相手にだけ衝撃を与えたり、エンパイアステートビルから落ちても前転すれば良かったり、打ち返した球に投球の威力が含まれていたりするのがニンジャ物理法則の世界なので、弾ね返ったスリケンが投擲者に当たったからといって、(現実と同じように) 弾ね返した側が投擲した側と同じ遠投能力を持つわけではない、ということでしょうネー -- 2017-07-09 (日) 11:30:39
  • アームパンチなる実際むせそうなヒサツ・ワザがありそうだ。 -- 2019-02-17 (日) 12:54:04
  • 出自を考えると探偵サイゴやゲンキジャスティスが例えに出てくるの切ねえな。きっとそれらに憧れた普通の子供だったんだろうに -- 2020-06-05 (金) 10:53:15
  • コミカライズではザイバツに先制を入れたのが彼だとはっきり描写されましたね。そして狙撃手めいた出で立ちが実際カッキェー! -- 2021-11-06 (土) 15:13:57
  • コミカライズだと兄貴たちと驚いたり戦慄してて割と感情豊かに見える -- 2022-02-08 (火) 12:05:01
  • アイエエエ、ターレットレンズ! -- 2023-12-13 (水) 08:03:06