ライザ・スレート

Last-modified: 2020-01-22 (水) 03:43:35

「…これを見ても、あなたは私を人だと言えますか?」

Lisa Slate

プロフィール
シンボル
種族人間
武器ブライトキラー
ブライトストライカー
性別
年齢16
外見
服の色黒と白
アクセサリー
肌の色
身長157.3
髪の色
瞳の色スレートグレー
モチーフ豊玉姫神(トヨタマヒメ)
センブランスアクイジション・オブ・グリム
ステータス
所属
元所属
職業
パートナー
関連人物イカルガ・ヘリオドール
ノーチェ・ルアル
トラオム・レギールング
サリー・フォレスタ

外見

[添付]
黒髪を腰あたりまでストレートで伸ばしている。ファッションにあまり拘りはないが、黒やグレーの半袖の上着と白いやや短めのスカートが好みでいつも着ているため、外見はほぼ固定。イカルガと出会うまで、ブライトストライカーはナックルダスターと盾を畳んだ状態で左腕に常に装備していた。

人物

【最も忌むのは自分という怪物か、怪物という自分か】

常に1人で行動している少女。
自分の存在そのものを忌み嫌っており、常にどこか影のある目付きで、かつ無表情で無口。そして、グリムを見れば容赦なく、可能な限り素早く倒す。
自身のセンブランスの暴走によりグリム諸とも友人を殺してしまった過去があり、そのセンブランスを恐れた親に捨てられ、他の友人も失った。自分の意思ではなかったとはいえ、自らの手で友人を殺めてしまったことが心に暗い影を落としており、自分自身と自分のセンブランスを嫌い、他人を傷付けない為に自ら孤独の道へと進み、自分自身を『化け物』と卑下するようになった。しかし、その膨大な負の感情がグリムを引き寄せてしまうため、常にセンブランス暴走のトリガーを抱えているようなものであり、悪循環に嵌まってしまっている。

イカルガとの出会いとその後

ある日、多数のグリムと1人で戦い苦戦していたところを、ビーコンアカデミーからの外出中に偶然通り掛かり助太刀に入ったイカルガと出会う。最初は彼を拒絶していたが、何度拒絶しても近付いてくるイカルガに折れて勝手にさせているうちに居心地の良さを感じるようになり、暴走状態を見てもなお離れず『化け物なんかじゃない、お前は人だ』とはっきり言われたことで、イカルガには心を開くようになる。それ以来、相変わらず他人とは距離を置いているものの、イカルガと話す時には敬語が消え、直接連絡を取って休日に待ち合わせをするほどまでになる。再三の拒絶にも諦めず近付いてくれたイカルガに、今度は自分が近付く番だと、新たな決意を固める。
抱いたのは、依存心混じりの恋心。しかし、ライザはまだ、自分の心に芽生えた感情の正体に気付いておらず、ただひたすら『イカルガの側は居心地がいい』という感覚のままに行動している。
まだ10代前半ながら、5年以上もの長い期間1人で野外生活をしていたため、サバイバルスキルはかなりのもの。

RWBY本編Volume3終了後

ビーコンアカデミー崩壊後、ヴェイル市街に拠点を置いたINDGと共に暮らし始め、数年ぶりに家と呼べる場所ができた。
また、徐々にだがイカルガへの恋を自覚し始めている。ただし、知識として恋愛というものを知らないため、『恋をしている』『恋愛感情を抱いている』という点は一切理解していない。
今までまともに手入れをしていなかった髪がかなり傷んでいたので、主にノゾミが全力でケアを開始。髪型に拘りはないと言っているが、慣れの他にイカルガが『可愛い』と言ったことがあるためか、実はストレートの長髪に拘っている。
恋心を自分なりに自覚した後も、それまでと同じく無自覚のアプローチを続けていた。しかし、イカルガがライザに告白しようとした際の前振り(?)の最中に、自分が何を望み、何を欲していたのかを急速に自覚。そのまま、イカルガの告白に割り込むような形で自ら告白し、直後にイカルガからも告白されたことで、恋人同士となった。意外にも独占欲が強く妬きやすいタイプだが、周りに被害を及ぼすことはなく自力で解決する。
知識不足と女子としては致命的なまでの恥じらいの無さが手伝い、時折天然でイカルガの理性を飛ばすギリギリの行動をとることも。恥じらいがないとはいえ、一切の抵抗がないのはイカルガに対してだけである様子。
ちなみに、一般教養の面で無知な部分が目立つが、これは単に知識を得る機会が無かっただけで単なる馬鹿ではなく、教えられたことの飲み込みは非常に早く応用も上手い。イカルガ達が教えた勉強の内容はすぐ身につけてしまうため、普通に生きていればかなりの優等生になっていたであろうことが推測される。また、この飲み込みの早さと応用の上手さが今まで生き抜いてきた決め手とも言え、不足している一般教養の代わりに自らの経験に基づき独学で身に付けたサバイバルに関する知識は専門家並みである。言ってしまえば、生きていくために必要とされる知識が違っていただけの話。
両親との思い出自体は残っているが、記憶の中の両親は顔が黒塗りで、正確な声も思い出せないほどにその存在を忘れている。そのため、偶然再会した母親のことも、嫌うことすらできない他人としてしか見ることができず、事実上決別した。これに関しての後悔は特に無いが、自分が両親を忘れ去っているという事実から『人は誰かのことを簡単に忘れ去ることができる』ということに気付き、自分が親しい誰かを忘れること、誰かから忘れられることに対する恐怖が芽生えている。

性格

無口、無愛想、しかも目付きには普段から影があり近寄り難い雰囲気のため、あまり人が寄り付かないが、それは彼女自身が望んでいることである。
根は優しく、他人が傷付くことを極度に恐れる性格。ただし、他人とのコミュニケーションが苦手なのは元からである。
他人と接しなければならない時は、必要最低限のことだけを話し、距離を取るために敬語を使い、自らが嫌うセンブランスをわざと使ったり、相手が嫌がったり怒るような言葉を投げつけて自分を嫌わせることで、相手を自分から遠ざけようとすることもある。
また、後述のセンブランスによりグリムを取り込んでいるためか、他者の負の感情には非常に敏感。

イカルガに心を開いた後

「よかったら…イカルガも、食べてみる? おいしいよ、このパフェ」
他人を遠ざけることが行動に染み付いてしまっているが、心を開いた相手には敬語を使わなくなると同時に笑顔も見せるようになり、どうにかしてコミュニケーションを取ろうと努力し、気に入った相手のことはよく知ろうとする。何かの反動なのか、言動は少し幼い。
二人称は、拒絶している相手や初対面で見ず知らずの相手には『あなた』、多少は警戒を解いている相手には『さん』付け、完全に心を開いた相手には呼び捨てになる。とはいえ、呼び捨てにしているのはイカルガに対してだけ。例外はシェリーであり、妹分として見ているのか『シェリーちゃん』と呼んでいる。
あまり表に出さないが、甘いものが大好きという年相応の面もあり、特にチョコレートパフェが大好物。
今までの経験からか、孤立気味であったり特異な体質により苦労してきた人物にはシンパシーを感じやすい様子。また、他人に礼を言われることにあまり慣れておらず、毎度のように反応に困っているがその実満更でもない。
表情豊かに見えるのはイカルガや友人の近くにいるためであり、1人でいるときや面識のない人物と話す際等はほぼ無表情。ただし、目つきである程度は感情を読み取ることができる。
その振る舞いや態度から周囲に無関心であるようにも見えるが、実際は過去のこともあり好奇心旺盛で、常に意外なほど様々な部分に目を向けている。

能力

センブランスは『アクイジション・オブ・グリム』。彼女自身がこのセンブランスを嫌っているため普段は使用しないが、状況により使用、または勝手に発動する。
アクイジション・グリムは、手で触れたグリムを自身のオーラと混ぜ合わせて吸収し、自身の能力として取り込むというもの。発現当初は『グリムをオーラと一体化させて吸収して身体能力を上げるセンブランス』だと考えていたため、積極的に使用していた。
吸収時、一瞬グリムが死亡後と同様になり僅かに霧散した後、黒い塊となり手から吸収される。取り込んだグリムを能力として行使する場合、そのグリムの一部が自身の身体と一体化、または生える形で具現化し(例:腕がベオウルフの前脚に変化する、手がデスストーカーの鋏に変化する、背中からネヴァーモアの翼が生えて飛べるようになる)、複数同時行使も可能。さらに、同種のグリムを複数吸収すれば、その力も強くなる。ただし、吸収時には変化していない生身の手で十数秒間程触れなくてはならないため隙が非常に大きくなりチャンスも少なく、死骸なら瞬間的に吸収できるが効果が半減する。変化を解く時は、その部分がグリムの死骸が霧散するようにして消えて人間の部位に戻るが、その速度はグリムの死骸と比べて非常に早く、数秒も掛からない。
しかし、グリムと長時間相対していると意識ごとセンブランスに呑まれて暴走してしまう欠点があり、複数同時行使は体への負担と暴走リスクが大きくなる。彼女がグリムをセンブランスなしで可能な限り手早く始末し、他人と距離を置こうとするのはそのためである。暴走時は、一例として右腕はベオウルフ、左腕はアーサ、左手はデスストーカーの鋏、背中からはネヴァーモアの翼が生え、加えて腰の後ろからデスストーカーの尾が生えるなどの全身変化状態となり、さらに目が血のような紅色に光る。部位の組み合わせは一例であるが目が光るのは共通であり、この暴走状態はライザの体力が尽きるまで続き、その間は誰の声も聞こえない。また、行動パターンがグリムのそれに近くなるため、人間やファウナスが不用意に近づくのは非常に危険。とはいえ、ただでさえ体力とオーラを大量消費する全身変化状態で暴れ回るため、持続時間はそう長くはない。ライザが自らのセンブランスの本性を知ったきっかけは、この暴走状態で友人を殺害したことであった。
生成するグリムの部位は、元のグリムの部位のサイズを上限として大きさを変更可能。フルサイズにすればスペックを完全に引き出せるが、サイズにオーラの消費が比例し、種類と組み合わせによっては生成しただけでオーラが枯渇する。また、暴走時は全ての部位がフルサイズで生成される。
やろうと思えばグリム1体分をまるごと生成できるが、持続時間は非常に短い。また、生成部位はある程度変更可能(例:腕から小さなキング・タイジツを伸ばす)。
体に纏うように生成した部分は物理的ダメージを肩代わりするリアクティブアーマーのような役割も果たし、攻撃を無傷で防ぐ事ができる。ただし痛覚は通っているうえ、曲がりなりにもグリムの力であるためオーラによる防護ができないため、痛みはそのまま受けることになり、該当部位に大ダメージを受けると生身は無傷でありながら激痛に襲われる。

センブランスの本来の力

イカルガに対して心を開いて以降、センブランス暴走の症状が消えつつあり、むしろ意識を保ったまま力だけが向上するようになっている。
アクイジション・グリムの本来の力は、グリムをオーラと合成して吸収し、取り込んだグリムの力を膨大なオーラと引き換えにして自在に引き出し、さらに遭遇したグリムと共鳴させて力を増幅することによりその力をグリムに返す、対グリム用殲滅能力。ライザの『グリムから大切な人達を守りたい』という願いが形となったものである。
最初にセンブランスが暴走した原因は、グリムと共鳴したことによる急激な能力上昇にライザが付いていけなかったことが大きく、それがトラウマとなってしまったことで『この能力は暴走する』という思い込みが生じ、一時的にセンブランスを変質させてしまっていた。そして、ライザ自身が成長し、トラウマも克服しつつある今、センブランスも本来の形を取り戻そうとしている。
最も扱い慣れているのはベオウルフの腕で、センブランスを積極的に扱うようになってからは基本的に、左腕をベオウルフにし、右手に武器を持って戦う。そのためブライトストライカーは補助装備扱い。

センブランスを使わない状態で使用する武器は、銃剣とハンドアックスに変形する大型自動拳銃『ブライトキラー』と、展開式の盾とナックルダスターを備えたダストシリンダー搭載の籠手『ブライトストライカー』。今までに意識的、無意識問わず多数のグリムを吸収してきた影響で身体能力も年齢に比して高く、対人戦の場合、相手が並の人間であれば武器もセンブランスも使わずに懐に飛び込み、体術で捩じ伏せることも可能。

グリム『キメラ』

ライザの『心』という最後のリミッターを失った場合、センブランスが完全に暴走して身体を支配してしまう。こうなった場合、ライザの身体は変質したセンブランスに侵食されて次第に人間の形を失っていき、また魂もその力に食らい尽くされ消滅。魂の消滅に伴いセンブランスが解除されると同時に、ライザは完全にグリムと成り果てる。
その姿はまさしくキメラと呼ぶに相応しく、様々なグリムの部位が混ざり合った、歪かつ禍々しいもの。