ランドルフ

Last-modified: 2021-01-20 (水) 21:47:03

「性善説とか、二元論ってのが嫌いなんだわ。オレたちゃ限りなくグレーな存在だろ?」
「折角この姿になってやったのだ、せめて10秒くらいは保ってみせろ」

Landulf

プロフィール
シンボルキャラのシンボルやエンブレム [添付]
本名ランドルフ・ヴァナルガンド
種族ネメシス
武器グレイプニル?
性別
年齢24歳(KYNG4年生時点)
外見
身長186cm
髪の色ウィステリア
瞳の色アリスブルー
モチーフフェンリル
センブランス狼憑き
ステータス
関連組織GENE社
チームGLIM
-ジオ
-イシカワ
-マーズ
パートナーイシカワ
関連人物ユエ・タオニャン

外見

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狼のファウナス。
オールバックの髪型、ギラついた眼光、開かれた口内から見え隠れする牙といった、ヴィランの名に見劣りしない"いかにも"な容姿。
浮き出た目元の血管は、ネメシスの施術による拒絶反応からできたもの。

人物

武力衝突で敗れ、捕虜となった過去を持つ。両親はレジスタンスのリーダー格で、争いを繰り返した末に敗れ死んでいったことを怨みながら、10歳から奴隷として働き始める。奴隷監督から振るわれる度重なる暴力に何度も生死の境をさまよったが「痛みを感じている自分はまだ生きている」と苦痛を自覚することで意識を保ち、耐えてきた。
14歳の時に所有主が死に、売り払われる前に逃げてきたところをGENE社に保護される。
プロジェクト・ネメシスの中では始祖にあたるジオ、廃棄された11名に続き総計12人目の被検体。そして2人目の成功例である。GENE社の求める基準に達するほどのオーラ量を獲得できてはおらず、拒絶反応も強いため当初は失敗作と見なされていた。これはプロトタイプであるジオの変異があまりにも目覚ましく、拒絶反応が一切起こらない完全適合者でもあったことから、結果的に平均値を跳ね上げてしまった要因もある。
ランドルフは研究員に自分以外のネメシスの存在は仄めかされてはいたものの、ジオのことやその詳細までは知らなかった。施設内の行動範囲にさほど厳しい制限がなかったジオは、かねてよりランドルフのことを一方的に認知していた模様。
自由からは程遠い退屈な軟禁生活の最中、ジオが反乱を起こしたことで状況が一変。
自身の下を訪れたジオにGENE社への報復に加わるよう誘い込まれ、好奇心から行動を共にするようになる。

性格

民衆を顧みず死んでいった両親、過去に目にしてきた人間の醜悪さはランドルフの人格形成に歪な影響を与えた。
暴力に怯えていたかつての少年の面影は消え、自身が与えた痛みによって相手が見せる反応に快感を覚える加虐嗜好の持ち主へと変貌。女好きで、女性研究員に頻繁にちょっかいをかけていたことでも知られている。
苦痛に歪む顔、憎悪に震える顔、彼にとってそれらは欲を満たすための興奮材料でしかない。奴隷時代に得た教訓から"人は痛みを感じることで始めて生を実感する"という持論のもと、生への執着は人一倍強く、それを他者に強要しようとする。
また、二元論で物事を捉える人間や性善説に関して否定的な見方をしており、正義、希望といった言葉を平然と宣う者の在り方を忌み嫌う。そういった、危機感が薄れ平和ボケした人間や、ハンターといった意志の強い人間の悲鳴を聞く瞬間が至上の悦びだとでも云うように振る舞う。これはかつて虐げられていた精神的苦痛によるソシオパス思考、そして一種のコンプレックスからきている。ネメシス実験の過程で、薬物の過剰投与による強引な変異を施された影響で発作的に起きる激しい頭痛が、彼の加虐心により拍車をかけているといっても過言ではない。
上記の加虐性欲を除けば頭の回転が速く、GLIMの中では比較的話の通じるタイプ。パートナーのイシカワが内心では自分を見下していることを見抜いた上で、彼の自尊心のために道化を演じている節がある。そこに情や保身いった意味合いはなく、理由としてはただ単純に「見ていて面白いから」。
それでも人を信用していないジオから唯一、一定の信用を得ているのも事実であり、ある種のビジネスパートナーのような関係を築いている。
ネメシスの資質に恵まれながらも、生に価値はなく死に意味はないとニヒリズム的傾向にあるジオ、彼本人が垣間見せる人間性の狂気、時に主張に反した行動に出る真意に興味を抱き、その行く末を間近で見るために行動を共にする。
自分を戦いの道具として利用したGENE社には相応の不満は抱いてはいたものの、突き詰めて言えばGENE社はむしろ命の恩人であるため、ジオのように行き過ぎた負の感情は抱いていない。どちらかといえばランドルフの憎悪の矛先は、正義の名のもとに力を振るうハンターへと向けられている。

能力

武器 グレイプニル(縛鎖)
ペンデュラムのような菱形の錘が両端に付いた縛鎖を自在に振り回す。
長い足を利用したテコンドーやカポエイラといった格闘技を主体に、アクロバティックかつ変幻自在な動きを体得している。
格闘技:テコンドー、カポエイラベースの我流
センブランス「狼憑き」
体長3mの大柄な獣に変身する能力。
人間形態はランドルフの力を抑制しているに過ぎない。獣化することで枷が解かれ、彼の本領が発揮される。
獣化状態でも言語による意思疎通が可能。獣化特有の暴走や思考力の低下を引き起こすこともなく、むしろ変身後は初老のように落ち着きを払った威厳ある人柄に豹変する。
蒼白い体毛に覆われたシルエットは、一見すると狼よりも聖獣のそれに近い。
非常に鋭く発達した牙、鉤爪を持ち、それらは獲物を無惨に砕き、そして引き裂く。
その俊敏性と強靭な筋力を兼ね備えた肉体から生み出される瞬発力は、歴戦のハンターですら凌駕し得る領域である。