ユエ・タオニャン

Last-modified: 2021-04-23 (金) 14:23:38

「タオ、いっぱいがんばるから!ほめてほめて!」
「これは私の痛みだ!私だけの苦しみだ!お前なんかに、分かってたまるか!」

ユエ・タオニャン

Yue Tao niang

プロフィール
シンボルキャラのシンボルやエンブレム [添付]
モチーフカラー
漢名月桃娘
旧姓綾桃娘(リン・タオニャン)
種族
武器シャーレイポピー?
性別
年齢18歳
外見
服の色青、白、桃色
肌の色玉のような白い肌
身長160cm(+厚底5cm)
髪の色桃色
瞳の色桃色(虹彩にクローバー型の花の花弁)
モチーフ楚漢戦争『虞美人』
センブランス四面楚歌
ステータス
所属ビーコンアカデミー
チームKYNG
-カザマ・ホオズキ
-ノックス・ロッテンコニー
-ゲンゾウ・クニミツ・キリガクレ
パートナーノックス・ロッテンコニー
関連人物イラプト・バーナー
ランドルフ 天敵
過去編https://privatter.net/p/5038682

外見

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桃の花を具現したような麗しい風貌の美少女。
子供と比較しても大差のないスレンダーな体型で、華奢な体つきからは想像もできないほどの腕力と脚力を備えている。
汗や血液、体全体の水分から果汁を帯びた蠱惑的な芳香を発する特異体質の持ち主。しかしそこに至るまでに複雑な事情が絡んでいるため本人は匂いを気にしている。
ちなみに髪はいつもノックスに結ってもらっているらしい。
普段は人目に触れないようにしているが、首元には何かで締め付けられたような痣と、大きな刺青が背中に刻まれている。

人物

アニマ大陸に位置する貧しい村の出身。綾家の一人娘。
父親からは暴力、母親からは育児放棄という愛のない家庭で育ち、子供の身でありながら既に児童労働に従事していた。自立して村から出る自由を手にすることを目標とすることで精神の均衡を保っていたが、親元を離れ村から出たいと強く思う彼女の願望は、望まぬ形で叶えられることとなる。
9歳の誕生日を迎えると同時に裏社会の人間に両親に誘拐される。移送される車内で、タオニャンは両親によって売り飛ばされたことを悟るのだった。
奴隷市場で富豪の月(ユエ)家に長女として迎え入れられてからというもの、少女奴隷・桃娘*1としての生涯を全うするように服従を強いられ、月家の親兄弟から惨い仕打ちを数年に渡り受け続ける。
生きる希望すら失いかけた時、窓の外から見えた空を自由に飛び回る黒鳥に強い憧れを持つようになり、それはやがてへの憧憬に繋がることになる。
4年という月日が流れた頃、月家の居住地がグリムの大群に襲撃される事件が起きた。その過程でタオニャンは多くの人間の死を目の当たりにしたことで精神が破綻し幼児退行に陥る。彼女も命を落としかけたが、討伐任務に当たっていたノックスの父親に救われ、以後ノックスの家で家族同然に育てられる。当時13歳であった。記憶を無くしているため、自分が桃娘だった過去は全て忘れている。栄養失調で体が不自由だった時にノックスに身の回りの世話を焼いてもらった影響で彼を実の兄のように慕っている。ノックスの父から護身術として徒手格闘やら剣術を教わり、3年間という短い期間の中でありながら異常な速度で成長を遂げていく。17歳になり、ノックスの後を追うようにビーコンアカデミーに入学した。

性格

時期により性格が異なるが、一貫して愛されたいという願望が強い少女であることが伺える。

幼少期~奴隷時代
父親からの暴力に怯え、母親に存在価値を認めてもらえない孤独な忌み子。
周囲の人間は自分たちの生活に手一杯なため、見て見ぬふりをされていた。奴隷になってもそれらが変わることはなく、やがてタオニャンは、声を上げたところで周りの人間が手を差し伸べてくれることはないのだと自覚するに至る。故に感情の起伏に乏しい少女であった。
親からの虐待、月家での性的暴行から、彼らを彷彿とさせる人間に対して恐怖心と憎悪が入り交じった感情を抱いており、時を経た今でもその気持ちが変わることはない。

ロッテンコニー家~ビーコン入学後
月家の一件から幼児退行、記憶喪失に陥り、ノックスとその両親の元で第二の人生を歩むことになる。
過去の境遇を不憫に思った周囲が蝶よ花よとかわいがったため、天真爛漫でややワガママな一面のある少女に育った。
勉学はこれまで教わってこなかったが、ロッテンコニー家で短期間のうちに文字の読み書きや知識、格闘技を会得したことから聡明であることが伺える。しかし勉強自体は嫌いなようで、テストの成績はクニミツと同等かそれ以下であり最下層常連。*2
好きなものはカブトムシとノックス。暇さえあればアカデミーの広場に繰り出し虫取りをしている姿がよく目撃されている。
ビーコンアカデミーに入学してからは、イラプト・バーナーというクロウタドリのファウナスの青年にいたく懐くようになった。

記憶戻り後
2年生の半ばに起こったある出来事を境に記憶が戻る。
幸せだった暮らしと奴隷時代からくるトラウマの板挟み状態だったが、チームメイトやイラプトに支えられ立ち直る。なお、この時からイラプトに対する恋心を自覚しはじめ、積極的にアプローチを試みているが当の本人からは小動物扱いされており異性としてはあまり意識されていない。*3
天真爛漫な性格は変わらないが、記憶戻り後はむしろ甘えん坊気質に拍車を掛けている。その実、本当の親から愛情を注がれてこなかった孤独感を埋めたいという潜在的な承認欲求の表れである。
しかしそれは3年生までの話であり、次第にタオニャンはチームメイト随一の不屈の精神力と気丈さを発揮するようになる。
好きなものはイラプト、カブトムシ、ノックス。
周囲からは「タオ」と呼ばれている。

戦闘

パラメーター

通常時

攻撃力B
耐久力E
敏捷性B
射程距離D
回避力A
オーラ量C

センブランス発動時

攻撃力S
耐久力E
敏捷性S
射程距離A
回避力S
オーラ量C
※S~E判定。一般のハンターの平均値をDとする。なお、数値と戦闘スキルは必ずしも直結する訳ではない。

能力

武器 シャーレイポピー(双頭錘)
シャーレイポピーは双頭錘→双錘へと形態を変える。柄の先端にある球状の錘はモーニングスターや流星錘にも変形が可能。
特徴的な靴は踵に一定の衝撃を与えると刃が飛び出す仕組みになっている。厚底部分にダストを仕込むことにより、刃はそのダストに応じた効果を発揮する。
オーラを纏っていない相手の頭蓋を容易に叩き割ることができる重量級の武器・双頭錘は並大抵の筋力では振るうことすらままならない代物だが、遠心力と重さを利用し、錘自体の動きに少しばかりの方向を加えることでタオニャンはこれを自在に操ることができる。それにより武器のスピードを殺さずに流れを維持、あるいは加速させながら攻撃を行うことが可能。
精神が幼い故に戦い方は感覚的ではあるが、飲み込みが早い上に潜在的な戦闘能力は高い。相手の攻撃をいなし、カウンター技を狙う戦法を得意としている。
格闘技:劈掛拳、八卦掌に似た拳法。
なお、徒手格闘の方が強い。
センブランス「四面楚歌」
死の淵に臨む時、または最愛の者の生命が危険にさらされた時普段は脳によって抑制されている力の100%を完全解放する。
有り体にいえば「火事場の馬鹿力」であり、さらにオーラによるブーストを掛けることで限界以上の絶大な力を発揮する。
本人の意思とは無関係に発動。逆に云ってしまえば追い詰められないと使用することすらままならない。
発動時は瞳が発光し、オーラが可視化して体に紅い蒸気を纏う。花弁を舞わせながら地上に降り立つ姿は神々しいまであるが、その繊細な肉体から放たれる驚異的な力は怪物と呼ぶ他ない。
制御されている力を無理矢理引き出すため体への負担が大きく、相手に致命傷以上の打撃を与える代わりに使用後はまともに動くこともままならなくなる。まさに諸刃の剣。月家のグリム襲撃の際に覚醒するも、タオニャン本人はこれがセンブランスだとは認識していない。


*1 桃娘とは、離乳期を過ぎてから桃だけを与えられて育った少女を指す。やがて少女からは何とも云えぬ芳香を放つ体臭、果汁を帯びた体液が分泌されるようになる。これは妙薬として好まれ、金持ちや権力者達はこぞって買い求めたという。
*2 地頭は良いためカザマのスパルタ勉強会を経て好成績を残したこともあったが、相当キツい思いをしたらしくカザマから勉強の話題を出されると涙目になってしまう。
*3 タオニャンの一方通行に思われがちだがイラプトも少なからず学生時代から彼女を恋愛対象として意識はしていたらしく、イラプトが卒業すると同時に結ばれている。