《設定》/【アースガルズ】

Last-modified: 2023-05-11 (木) 23:37:30

本来ならばゴーレムの項目で解説すべきなのでしょうが、他のゴーレムとは一線を画す存在であるため、別個に解説します(by本ページの作成者)

【関連項目】
《設定》/【ゴーレム】
《音楽》/【戴天神城】?


並み居るWAのゴーレム勢の中でも別格の存在。
初出となる1stでは魔族との大戦の際に作られた、“神々の砦”の別称を持つゴーレム。防御に優れており、両腕にはいかなる攻撃をも防ぐ対消滅バリアジェネレイターが搭載されている。全高17トール、重量175ウェイ。
対消滅バリアは触れたもの全てを完全に消滅させる攻防一体の強力な武装であり、その出力はマルドゥーク(2ではルシファア)のファルガイアの大陸、ファルガイアそのものさえも破壊する対地兵器を完全に防ぎ、超大規模な次元崩壊さえもある程度耐える程。*1また機体そのものも堅牢な造りで白兵戦能力も高い、攻守のバランスが取れたゴーレムである。
1st、2nd、Fではデザインや異名は違うものの、ゴーレムとしての性能は上記のとおりになっている。

他の(4th、TV、花盗人を除く)作品でも登場しているが、その扱いは乗り物兼頼もしい味方だったり好敵手だったりと作品ごとに異なる。
4thではファルメルが同様の異能を備えており、やはり“神々の砦”のハンドルを頂戴している。


元ネタは北欧神話における、主神オーディンを筆頭とするアース神族の王国。巨人族が建てた堅牢な砦によって守られており、上記の異名はそれにちなんだものと推測される。


1st

ロディ一行が魔族の居城フォトスフィア?に乗り込む術を探している最中、偶然巨人のゆりかごにて休止状態で安置されていたところを発見する。当初は起動させる方法が皆目見当もつかなかったが、望まず兵器として創られたことを自らの境遇に重ね合わせたセシリアの呼びかけに共感する形で、千年の時を越え再起動を果たし、以降ロディ一行の“仲間”として魔族と対峙することとなる。
再起動当初は機能不全のため虎の子の対消滅バリア発振機構は不完全な形でしか機能していなかった(それでも移動中の魔獣との遭遇を防ぐ程度の出力はあった模様)が、ARMマイスターの一人ニコラ?の協力によりエネルギー増幅装置ルーンドライブを搭載されることで本来の機能を取り戻し、フォトスフィアの絶対防衛機構ソルデリーターを打ち破る他、浅瀬を渡るための移動手段としても活躍する。
最後はカ・ディンギルと別次元の崩壊したエネルギーから、それまでのセシリアのお願いではなく、自らの“意志”とでも呼ぶべき自律行動によって一行を身を挺して護り、再びの眠りに就いた。

2nd

マリアベルのフォースアビリティで召喚できる。LV2の「アースガルズ?」とLV4の「アースガルズ2?」の2種類が存在する。いずれも敵全体に無属性の魔力ダメージを与える。
ゴーレムとしての性能は1stやF同様だが、多数が製造されており、焔の災厄時には地平線を埋め尽くす程の数による防衛線が張られていた。

3rd

シリーズ初のエネミーとして登場。ミレディがヒアデスのデータを用い作り出したゴーレム 『code:神々の砦』。そして、本作屈指の漢。

パーソナリティ

性別:不詳
年齢:不詳
身長:250cm
体重:470kg
好きなフォトデータ:衝撃のスクープ系
基本的な生き方:ゴーレム三原則に準じる


預言者達が自らを守らせるために叡智を活用して創造したゴーレム。胸部に搭載したジェミニ回路の効果により周辺事象を記録、自己判断に基づき発展推論による最適行動をとるようデザインされた「真理より生み出された生命」。レイライン観測所でミレディの随伴のもと試験稼働し、ヴァージニア一行を圧倒する。やがて記録されたデータの『想い出』により感情が形成され、喋るようになる。外つ国の遺産ではミレディの命で今度こそヴァージニア一行を始末せんとするが、ウェルナーの撹乱弾(ジャマーバレット)により機能不全に陥り徹底を余儀なくされる。三度目の交錯である無限連環永久機関では自らの意思でヴァージニアらと戦う事に歓びを感じていたが、ジェイナスの裏切りにより損傷、ギャロウズ秘策によって太古のファルガイアに強制転送されてしまう。
その後記憶の遺跡で長きに渡りスリープモードに入り、現代になって預言者達のピンチに馳せ参じ、涙のかけらの奪取に貢献する。機神のゆりかごでウェルナーとバリア合戦を繰り広げた後消息不明になるが、Chapter 4にて魔界柱の制御装置を破壊しヴァージニアらのピンチを救う。それは、ヴァージニア達と決着をつけ、倒される事で逝った主人らに追従するという彼の生き方に基づいたものであった。彼の生き方、戦う理由はジェットに大きな影響を与え、自暴自棄に陥っていた彼に戦う理由と生きる理由を与えた。

エネミーとしてのアースガルズ

レイライン観測所にて初めて戦闘になる。この時はまだ試験運用段階であり、物理攻撃のアイアンフィスト?バリアナックル?で攻撃してくる。また高出力バリア展開?データオプティマイズ?も使用する。
ただしこの戦闘はイベントの意味合いが強く、HPを0にした瞬間バリアフラッドを使用し、戦闘終了となる。
演出的には敗北しているが、EXPとギャラはきちんと入手できるので安心しよう。


その後外つ国の遺産にて2・3回目の戦闘が行われる。
2戦目ではミレディとタッグを組んで戦うことになる。1戦目同様アイアンフィスト、バリアナックル、高出力バリア展開に加えバリアフラッドによる割合ダメージ攻撃を行い、また主であるミレディと一緒に戦うためかオートディフェンサー?でミレディを常にかばい続ける。
なお今回もアースガルズのHPを0にするとスプレットバリア?で全員を昏倒させて強制敗北にしてしまう。
3戦目ではウェルナーの撃ちこんだ弾の影響で機能不良を起こした状態のアースガルズとバトルになる。
その時はアイアンフィストしか使ってこないため、楽に撃破できるだろう。


無限連環永久機関の時の祭壇にて4・5回目の戦闘に。
神々の砦?を実行し、迎撃態勢を整えそこへ攻撃をするとバリアナックルで反撃をしてくる。ただし神々の砦を行う前に雷属性の攻撃を受けると、一時的に誤作動を起こしアイアンフィストで攻撃をするので、RESの早いヴァージニアかジェット辺りに先手を取らせると楽になる。
5戦目はジェイナスに後ろから攻撃され負傷した状態でバトルになり、バリアストーム?でしか攻撃してこない。
しかしこちらもギャロウズを欠いた状態でのバトルになるため気を抜かないように。


長かったアースガルズとの戦いも魔界柱にて最終戦。
バリアナックル、バリアストーム、バリアフラッド、スプレッドバリア…とバリア攻撃目白押しとなる。

4th

ゴーレムとしては登場していないが、ファルメルが持つ異能力の名称であり、同時にファルメルのクラスでもある。“神々の砦”と書いてアースガルズと読む。
行使者の「対象を守る」という意志力の強さによってその保護能力が比例して増大し、理論上は核クラスの攻撃すら塞ぎ止め得るほどである。

5th

12000年前の強硬派(=本編でのベルーニ族)と穏健派(=本編での現生人類)の戦争の最中に穏健派がロールアウトした戦闘用ゴーレム。
ヴォルスングの手によってコールドスリープから目覚めたアヴリルを奪取したが、直後強硬派が放った討手を振り切るために已む無くアヴリル諸共パージした左腕が神々の砦に落下するところから物語が始まる。

物語中盤で強硬派の罠によって絶体絶命の危機に陥ったディーンらを救うべくロクス・ソルス艦橋に乱入。バーソロミューと共にファリドゥーンの追撃を振り切ってディーン一行を母艦である〈天路歴程〉号に導く。
その後、TFシステムの起動を阻止を目標とするディーン一行と行動を共にするようになる。

1stおよびF同様にヴィークルとしての機能を持つ他、新機軸として「行動パターンを予め組み立てて戦闘を行わせることができる」という要素が追加された。
…が、この戦闘システム、お世辞にも完成度が高いとは言い難く、特に補助系のアビリティについてはCPUの思考ルーチンの傾向と全く噛み合わないことが多いため、一部例外を除きまるで役に立たない。
そのため、基本的には攻撃一辺倒になるようにアルゴリズムタングラムを組むのが望ましいとされる。

  • 本作ではHEX戦闘なのにアースガルズが気ままに動き回るので、補助系のコマンドを実行した後にその位置に留まらなかったり能力低下を付与したHEXに自ら移動したり…と適当。役に立つのはダブルコマンドくらいなもの。スタッフもその辺認識してたかどうかはわからないがアースガルズで必ず戦わねばならないムスッペル?ミッドガルズ?ヨトゥンヘイムら3体のうち、ムスッペルとミッドガルズは初期状態のまま勝てる強さになっており、ヨトゥンヘイムも敗けてもイベントは進むようになっている。

F

異名が“戴天神城”と変わり、外観も1st時代に比べるとかなりスマートになった。
ストーリー上・ゲーム上の扱いは1stに準拠しているが、

  • ○ボタンでダッシュできる。
  • バリアシェルターでのアルハザード戦以降、搭乗中に□ボタンを押すことで機体前方にある大岩を破壊できる。
  • バルバトス戦の開始時に1stでは設定のみだった大陸破壊可能の対地兵器を防ぐ新規のムービーが追加。撃破時に新規ムービーもある。また、戦闘中の背景にバリアを展開した状態で登場(戦闘には参加しない)

以上の点が追加された。
特にバルバトス戦での演出は「アースガルズが単なるゴーレムではなく、れっきとしたロディ達の仲間である」という位置付けを確固たるものにしている。

XF

ヴァイスハイト?が記憶の遺跡のデータを元に作り出したゴーレム。
改良型や量産型も登場する。


*1 ザ・プレ2002/5/特別増刊号,2004/1/30冊子