Tier 6 アメリカ 駆逐戦車
スペック
車体
HP | 560 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 114/25/25 |
最高速度(km/h) | 42 |
重量/最大積載量(t) | 28.18/28.89 |
本体価格(シルバー) | 884,200 |
修理費(シルバー) |
戦車パッケージ
パッケージ名 (必要経験値/購入シルバー) |
┏ | ━ | ━ | T25 AT (45,000/1,327,000) | |||
M36 Jackson (51,900/884,200) | ━ | T71(76) (21,850/114,100) | ┻ | M36B2 (26,960/132,700) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
M36 Jackson | Wright Continental R-975EC2 | 76 mm AT Gun M1A2 | M36T41 | M36T74 | 560 | 395 | |||||||
350 | AP APCR HE | 128 177 38 | 115 115 185 | 54 | 96 7G 68 | 19.35 1.70 0.34 | 28 | 76/25/25 | 16 | 370 | |||
T71(76) | Wright Continental R-975C1 | 90 mm AT Gun M3 | M36T42 | M36T74 | 560 | 395 | |||||||
400 | AP APCR HE | 160 243 45 | 240 240 320 | 47 | 255 11G 255 | 7.50 1.70 0.34 | 30 | 76/25/25 | 16 | 370 | |||
M36B2 | GMC 6046 | 90 mm AT Gun M3 | M36T42 | M36T78 | 590 | 615 | |||||||
420 | AP APCR HE | 160 243 45 | 240 240 320 | 47 | 255 11G 255 | 7.50 1.70 0.34 | 30 | 76/25/25 | 16 | 370 |
解説
旋回砲塔を備えたTier6アメリカ駆逐戦車であり、M10 Wolverineの正統進化版。
攻撃面は優秀。強力な90mm AT Gun M3を装備し、ライバルのM18 Hellcatより搭載弾数が17発多い。
通常弾の貫通力160mmは同格中戦車主砲に少し勝る程度だが、Tier6は装甲に対して貫通力の強化が大きいこともあって、Tier7HTにもある程度貫通を期待できる及第点といったところ。対して金弾の貫通力は同格トップクラスの243mmに達し、少し控えめな通常弾を補って余りある性能を持つ。照準時間は標準的かつ最短クラスの1.7秒であり、単発火力や精度も上位とはいかないが不足は無い。
唯一の欠点として、発射速度が低いためDPMが単発火力重視の大口径砲よりもさらに低いことが挙げられるが、そのような砲も同格なら精度や照準時間に難があるため、持ち前の取り回しの良さで積極的に場所を変えるなど、主導権を奪って補おう。
同格で精度や照準時間の欠点を持たない砲としては、8.8cm L/71に次ぐ性能であり、十分な貫通力・攻撃力を備えながら扱いやすいこの砲を旋回砲塔に搭載した、不満要素の小さい攻撃能力が本車とM18 Hellcatの売りとなっている。
防御面は前身から全体的に向上している。丸みを帯びた砲塔と傾斜した車体装甲で中戦車張りに殴り合いは出来るものの、同格は互いに貫通しやすく耐久力やDPMの不利が響くため過信は禁物である。とはいえ、格下の榴弾砲に貫通されにくくなり、側背面を貫通されても一発耐えられる耐久力を得たのは小さくない利点。
本車は弱点とみなされやすい正面車体下部が傾斜込みで170mm相当と厚いため、相手にした場合、貫通できないことがあるので注意が必要である。
機動力は重量増加に対してエンジンが変わっていないため低下しているが、陣地転換に困らない程度のスピードは備えている。
索敵能力は前身と変わらない。視界370mは他国中戦車に追い付かれているため相対的な優位性はないが、劣ってもいない。通信範囲も必要十分。
総合的には前記のとおり攻撃力・防御力を強化したM10 Wolverineといった性能を持つ。
貫通と発射速度が控えめである他は全体的に良好な砲に貫通力トップクラスの金弾という構成から、実質的な攻撃能力が優秀であり、支援役として格上戦でも十分な貢献が期待できる。その反面、発射速度の遅さと厚くない装甲から、同格が相手でも撃ち合いで不利なのは変わらない。
格上でも同格でも同様に、撃破に固執して撃ち合いに付き合うようなことはせず、取り回しの良さを活かして地形や遮蔽物を利用したり味方と協働することで、相手の手数を抑えて丁寧に削っていくことを心がけよう。
人気のM18 HellcatがLTを兼ねたTDなら、こちらが兼ねるのはTier5.5MTとでもいったところ。脅威になる格下車両や攻撃以外の仕事が少ないことによる心理的余裕が戦果に繋がるかもしれない。
史実
M10ウルヴァリン駆逐戦車をヨーロッパ戦線に投入したアメリカ陸軍でしたが、ドイツ戦車の重装甲化と火力の強化が脅威となってきたために、1942年4月に高い火力の火砲を陸軍から要求され、当時アメリカ軍最大級の90mm高射砲M1のM10駆逐戦車への搭載を採用する案がもたれました。
1942年12月にT7の名称が与えられた車載型90mmM1砲を搭載する試作型と、1943年11月にM10A1をベースとするT71E1試作型が作られ、各種試験の結果、砲塔を中心に改修が施されて1944年3月に量産が開始されました。
当初は訓練用に使用されていたM10A1の車体を流用するとして、それに開発された新型砲塔を載せ試作車のT7E1が完成し、1944年7月にこれがM36駆逐戦車として制式化されました。 1945年までに1,413両ほどが作られ、米軍駆逐戦車部隊の切り札として1944年6月のノルマンディー上陸作戦以降、需要が増加し最終的には2,324両に達しました。
このうち、車体の供給が追いつかなくなったため、ベースの更にベースであるM4A3中戦車の車体にそのまま砲塔を載せた折衝案のM36B1が187両、M10駆逐戦車の車体にM36駆逐戦車の砲塔を乗せ換えをしたM36B2が724両作られました、この中には大戦終結により余剰となったM10駆逐戦車が順次M36B2にコンバートされたものも含まれるそうです。
ノルマンディー上陸以後のヨーロッパ戦線においては、歩兵支援の駆逐戦車としてより、90mm砲の威力から主力戦車のM4中戦車と同等以上の対戦車運用もされていたことが多かったそうで、M4中戦車より活躍した部隊もあったほどです。
ヴィレル・ボカージュの戦いなどでは、丘上や畑のあぜ道など地形を利用したハルダウン戦術を駆使して、四号戦車などと激しい戦闘を行った記録があります。
戦後はアメリカ軍により朝鮮戦争で使用されたほか、フランス軍がインドシナ戦争など植民地鎮圧にも使いました。
コメント
- M18 Hellcatの実装によって、すっかり影が薄くなってしまったこの戦車。Hellcatと比べると装甲も厚いという所しか長所が無い(総弾数もこっちが多いけど)。もっと防御力が欲しければ、M6も90mmを搭載しているし、T95を使いたければ、T28 PrototypeからT28を経由すれば、T95の開発も出来る(ちょっと手間がかかるけど)。T25 ATを使うには、この戦車を開発するしかないけど・・・どうなんですかねぇ? -- 2014-08-09 (土) 19:21:01
- 特に強くも弱いもない普通の駆逐戦車だよ。砲も視界も充分だし速度も遅くはない。基本を押さえていれば充分活躍できる。これを扱えない人がM18のルートに行ってもこれと似た特性でよりマッチングが厳しいT25/2を扱い切れないと思う。 -- 2015-01-02 (金) 23:25:01
- 改良砲塔を載せなければ、お手軽運用でそこそこ強い扱いやすい駆逐戦車。 人によっては私のように地獄猫より強く感じる人もいるかもしれない。 正面装甲は見た目以上に耐えてくれるため、高低差やそこらの小岩を上手く活用して傾斜を強化すると敵軍をHageさせる悪魔ぶりを発揮出来る。 砲の安定性は若干怪しいが悲観するほどではないので落ち着いて全弾貫通を狙おう。 -- アメジスト? 2016-05-08 (日) 02:48:20
- ちなみに改良砲塔を載せるとどうなってしまうのかというと、出力20↑&HP30↑と引き換えに『超絶薄い上に正面からぶち抜かれて致命傷になる天板が追加される。』 薄過ぎてじそーほーに撃たれても即死ものである。 絶対に改良砲塔を載せちゃダメだぞ!! どの道、防盾横をぶち抜かれるとアウトだが、、、。 あと側面が安定のアメリカクオリティなので極力真正面を向く事w -- アメジスト? 2016-05-08 (日) 02:52:54