Tier6 - スウェーデン 中戦車
スペック
HP | 700 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 55/30/20 |
最高速度(km/h) | 45 |
重量/最大積載量(t) | 25.6/29 |
本体価格(ゴールド) | 3,700 |
パッケージ
Strv m/42-57 (3,700G) |
詳細
パッケージ | エンジン | 主砲 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 車体旋回速度 | 砲塔装甲 | 砲塔旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
Strv m/42-57 | 2 st Scania-Vabis 607 | 7,5 cm kan strv 74 | Strv m/42-57 Alternativ A.2 | Strv m/42-57 Alternativ A.2 | 700 | Ra 400 | |||||||
340 | AP ** HE | 148 190 38 | 150 150 185 | 60 | - -G - | 10 2.30 0.35 | 38 | 40/20/20 | 32 | 350 | 710 |
解説
史実
Strv m/42は、1941年からランツベルク社でL-60軽戦車をベースに国産開発されたウェーデン陸軍中戦車です。
1938年第二次大戦間近の頃、機甲部隊増強にチェコなどから戦車の輸入を始めました。 チェコのCKD/プラガ社から後のLT vz. 38(ドイツに併合後の38(t)戦車)となるTNH-SvをLT Vz.38Sとして輸入しましたが、1939年にドイツがチェコを併合したため発注した車両が90両、納入途中でドイツ軍に差押えられてしまいました。 スウェーデン政府はチェコと交渉を行い、ライセンス生産の形をスウェーデンが行うことで合意、こっそりと未完成分のパーツも受け取りStrv m/41として同じスウェーデンのスカニア・バヒス社でも生産を開始しました。
戦火は近隣のフィンランドまで近づいており、Strv m/41も戦車進化の波に残される様になってくると、性能的に見劣りするとされて1941年に新戦車の開発をランツベルク社に指示しました。
これに対し22t級の75mm砲搭載という形で応えて、Strv m/42として開発が急ピッチで進められました。
車体・砲塔共に溶接製で、装甲厚は55~59mm、車体中央から後部にかけて背の低い上部構造物を持っていて、車体前方に操縦室左方に操縦手が位置し、下にはトランスミッションがあります。 操縦手ハッチは視察装置付きのやや小さいもので、上構前面に付いています。
トランスミッションは油圧式と電動式の2種があり、電動式は初期の60両のみに搭載されたらしいとのこと。
車体中央は戦闘室で砲塔が載り、後部は機関室でスカニア・バビスL603ガソリンエンジン(160馬力)2基を搭載していましたが、これは後にボルボA8Bガソリンエンジン(380馬力)1基に換装されています。型式区分において、油圧式トランスミッション搭載車はH、電動式はM、バビスL603エンジン搭載車はT、ボルボA8B搭載車はEで区別されており、その組み合わせで主にStrv.m/42TM、TH、EHの3種類があります。
車体の大型化に伴い下部転輪はダブルタイプ片側6組、サスペンションはトーションバー式による独立式懸架を採用、起動輪は前方、誘導輪は後方にあり、上部転輪はダブルタイプ片側3組で構成されています。
砲塔は背の高い全周旋回式で、砲塔上面中央部は更に膨らんでいるのが特徴になっています。
主砲は短砲身75mm砲m/41で、左にオフセットして搭載され、右には同軸機銃が連装で装備されており、それぞれ防楯が別個に装着されていました。 砲塔側面前よりには視察クラッペがあり、後ろ寄りの左右にはクラッペ付きの乗降ハッチが付きます。 砲塔上部右には車長用キューポラがあり、周囲には視察装置が設けられ、乗降ハッチも付いていました。
1941年11月には見切り発車で生産発注が出されたのですが、翌年1642年に制式採用はしたものの量産開始が遅れ、生産体制の整った1943年4月から1945年1月に282両が引き渡されました、しかし、部隊配備のあらかた終了した1944年では既に世界の戦車の性能からすれば時代遅れな性能となってしまったのでした。
全長6.215m、全幅2.34m、全高2.585m、戦闘重量22.5t。最大速度42km。乗員4名。
第2次大戦後、イギリスから購入するセンチュリオンが導入される50年代初頭まで第一線部隊に配備されていました、流石に短砲身のままではまずいと思ったのか、同じ75mmながら長砲身に換装されていたそうです。
後にStrv74に改造されるか、またはIkv73に名称変更されています。
ちなみに、ドイツ軍に差押えられたスウェーデンに輸出予定のLT Vz.38S(スウェーデン型の意)90両は禁輸措置により、自由スロバキア軍へ回され使用されています。