Tier 1 アメリカ 軽戦車
スペック
HP | 105 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 10/10/10 |
最高速度(km/h) | 41 |
重量/最大積載量(t) | 7.2/7.6 |
本体価格(シルバー) | 0 |
修理費(シルバー) | 0 |
ツリー
パッケージ名 (必要経験値/購入シルバー) |
┏ | ━ | ━ | ━ | ┓ | ||||
┃ | ┏ | T1E5 M1933 | ┗ | T1 HMC (140/3,300) | ||||
┃ | ┣ | ━ | ━ | M2 Light (120/3,400) | ||||
T1 (0) | ━ | T1E1 Counningham | ╋ | T1E1 M1932 | ┻ | T1E4 Cunningham | ┏ | T3 HMC (110/3,000) |
┗ | ━ | ━ | ━ | ┻ | T2 Medium (120/3,500) |
パッケージ
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
T1 Cunningham | Cunningham V-type | 37 mm Gun M1916 | Cunningham E1 | Cunningham D1 | 105 | 90 | |||||||
125 | AP APCR HE | 28 45 19 | 30 30 36 | 104 | 0 2G 8 | 24 2.50 0.54 | 46 | 10/10/10 | 43 | 240 | |||
T1E1 Counningham | Cunningham V-type | 37 mm Semiautomatic Gun M1924 | Cunningham E1 | Cunningham D1 | 105 | 265 | |||||||
125 | AP APCR HE | 33 53 19 | 30 30 36 | 100 | 0 2G 8 | 28.57 2.50 0.50 | 46 | 10/10/10 | 43 | 240 | |||
T1E1 M1932 | Cunningham V-type | 37 mm Browning Semiautomatic Gun | Cunningham E2 | Cunningham D2 | 115 | 265 | |||||||
125 | AP APCR HE | 39 63 19 | 30 30 36 | 100 | 0 2G 8 | 28.57 2.50 0.46 | 49 | 10/10/10 | 41 | 280 | |||
T1E5 M1933 | Cunningham V8 | 20 mm Hispano-Suiza Birgikt Gun | Cunningham E2 | Cunningham D2 | 115 | 265 | |||||||
132 | AP APCR | 30 41 | 12 12 | 360 | 3 1G | 72.58 1.89 0.50 | 49 | 10/10/10 | 41 | 280 | |||
T1E4 Cunningham | Cunningham V8 | 37 mm Browning Semiautomatic Gun | Cunningham E2 | Cunningham D2 | 115 | 265 | |||||||
132 | AP APCR HE | 39 63 19 | 30 30 36 | 100 | 0 2G 8 | 28.57 2.50 0.46 | 49 | 10/10/10 | 41 | 280 |
解説
アメリカ戦車ツリーの起点となる戦車。
Tier1の戦車は、撃破されても修理代がかからないのがポイント。
装甲はあまりにも薄く、特に機関砲を搭載した戦車の全弾命中で呆気なく破壊されてしまう。
アメリカ戦車の特徴でもあるクセが無く扱いやすいが、特に飛び抜けた部分が無い為にTier1では平均的と思える車両ではあるが、敢えて言えば精度がドイツに次いで高い事が特徴である。
照準時間に関してはこのTier帯ではソ連、イギリスといい勝負なので左程不便を感じるわけでもないが、ドイツ製戦車を中心に戦っているプレイヤーからすれば長い照準時間と少しだけ違う精度に戸惑う事も多いだろう。
T1E1 M1932パッケージとT1E4 Cunninghamパッケージに搭載されている37mm Browning Semiautomatic Gunはドイツ軽戦車Leichttraktorの3.7cm KwK 36 L/46.5よりは貫通力、ダメージは劣るもののある程度の性能は持っているのでそんなに悪い主砲でもない。
高い視認範囲を持つドイツ軽戦車Leichttraktorから視認範囲を得られれば先制攻撃のチャンスを得られるだろう。
ただ1発毎に照準がぶれる為に連発は禁物だが、超至近距離であれば5発全て叩き込む事ができ、その瞬間火力はTier1随一ではあるが、そんな戦闘には滅多にお目にかかれないのが難点だろうか・・・
T1E5 M1933パッケージの20mm Hispano-Suiza Birgikt Gunは瞬間火力に長けている為、装甲の薄いTier1程度なら容易く破壊出来る機関砲なのだが、上位Tierに対しては少々力不足である。
両砲とも気を付けたいのはリロード時間が非常に長いので注意をしてほしい。
全弾撃ち尽くす前に運良く隠れる事が出来れば、手動リロードで弾丸を補充する事を頭に入れておいてもいいだろう。
特にTier1は戦車の基本である操縦、射撃を求める者も多いが、軽戦車の強みである隠蔽率の高さを利用した偵察や狙撃を学ぶのにも適しており、手放す気が無いのなら余分なクレジットで拡張パーツである迷彩ネット、双眼鏡を装備しての茂みからの偵察、狙撃をする技術を学ぶのもいいだろう。
前述の通りであるが上位Tierへの攻撃を考え、バランスの取れたT1E4 Cunninghamパッケージを選択するのが無難ではある。
史実
T1カニンガムは、1922年に陸軍省が兵器局に対して開発を要請したのが始まりで、5tカーゴトラックに積んで輸送可能、37mm速射砲と7.62mm機銃装備、対7.62mm徹甲弾防御、路外速度32km/h、航続距離80km、乗員2名といった要求が出されました。
この時は兵器局が開発に熱心でありませんでしたが、1926年に歩兵委員会が第1戦車群用歩兵用軽戦車(ルノーFT17の後継)として.50口径・.30口径機銃交換可能、戦闘重量6t以内、最大速度32km/hといった要求を出し、1927年の陸軍次官によるイギリス陸軍実験機械化部隊視察で軽戦車の必要性も認識されたため、1928年に72両を製作することになりました。これに応じて陸軍省兵器局自動車部のラムベル少佐が開発したのがアメリカ陸軍T1歩兵用軽戦車です。
従来からアメリカは試作車をTと番号で呼び、制式化するとM(Material)と変える習慣が有り、例えばT1E1の場合、試作車にはT=Test、1=各クラス毎の設計番号、E=Experimental(改良タイプに付く)、1=改良回数と付けるようになっていました。
本車のほかにT1試作重戦車もT1と付くため、混乱を招き易いとよく言われています。
アメリカ兵器にM1の型式が溢れかえっているのもこのためです。
1927年1月21日から設計を開始、3月末からジェームズ・カニンガム・モーター社で、社内名称G1T1の名で試作が始まりました。
車体前部に機関室、車体後部に操縦室があり、車体後部上に1名用砲塔が搭載、車体の砲塔搭載部は一段かさ上げされていて、その中央前部が前に張り出しており、操縦手の頭が収まるようになっています。 その部分の前面と両側面には視察用スリットが設けられていました。
エンジンはカニンガム製V8水冷ガソリンエンジン105馬力、トランスミッションはコータ型摺動選択式、操向装置はクラッチ・ブレーキ式、エンジンは車体中央、トランスミッションは車体後部に搭載されていて、操縦手はエンジンを足で挟み、車長はトランスミッション上の椅子に腰掛ける形になるというものです。
サスペンションは農耕トラクター用の硬式懸架方式で、転輪は片側8枚、起動輪は後方に位置しています、履帯はヘビー・グローサー付き鉄製スケルトン型リング式で信地旋回可能となっています。
兵装は37mm短戦車砲M1918が1門と、7.62mm同軸機銃M1919が1挺、装甲厚は車体前部9.5mm(7.62mm機銃弾防御)、側面6.4mm、砲塔前面9.5mm、側面6.4mmでした。
T1E1は、T1のテスト結果を受けた改良型で、社内名称G1T2が1928年から製作されました。
車体前方を履帯よりも後ろに引っ込め、車内の燃料タンクを車体後部両側面に移すなどして、エンジン出力も110馬力に強化し、車内冷却空気の循環を改善しました。
試作車は1928年10月10日から3日間にわたりモンタナ州のフォート・レオナード・ウッドからペンシルベニア州のゲディスバーグまで約1,150kmを往復するという試験走行を実施、その結果平均速度17.2km/hで走行し、故障無しという結果となり優れた性能を発揮しました。
1929年までに4両が製作され、一応M1軽戦車として制式化もされましたが、量産はされませんでした。
また、騎兵部隊に配備するという話もありましたが、こちらも消滅してしまいました。
T1E3は、T1E1のサスペンション改良型です。
T1E2のリーフスプリング式サスペンションが性能不足だったので、垂直コイルスプリング式サスペンションと油圧式ショックアブソーバーの組み合わせに変更したものです。1931年に製作されました。
早速、T1E3をテストしましたが、エンジンの熱気と排気ガスにより操縦手の視野が妨害され、機関スペースも無駄に大きくなっているというクレームが歩兵部隊から出されたため、陸軍兵器局は英ヴィッカーズ・アームストロング社製ヴィッカーズ6トンA型軽戦車との比較試験を1931年夏に1ヶ月間行いました。
その結果、ヴィッカーズ6トン戦車A型の方があらゆる面で優れていたため、T1E1の車体を前後逆にして機関室を後部に持って行き、サスペンションをヴィッカーズ6トン戦車A型と同じリーフスプリング付きダブルロッカーアーム式に変更、履帯を幅337mm・履帯ピッチ101.6mmの新型に変更するなどの改良を加えたものがT1E4となりました。
エンジンはカニンガムV8水冷ガソリンエンジン140馬力に増強で、トランスミッションは摺動選択式、兵装は37mm戦車砲M1924が1門と変わりませんが、7.62mm同軸機銃がM1919A4へ変更されました。 装甲厚は車体前面16mmに増えています。 T1E4も全般的な耐久性に問題があり、制式化されませんでした。
次いで、T1E5はT1E1の操向装置を二重差動式に変更したもので、1932年に製作されましたが、やはり正式化には至りませんでした。