Renault FT

Last-modified: 2018-06-05 (火) 19:36:21

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Tier 1 フランス 軽戦車

公式紹介ページ

スペック

HP105
車体装甲厚(mm)16/16/16
最高速度(km/h)21
重量/最大積載量(t)4.69/4.89
本体価格(シルバー)0
修理費(シルバー)0

戦車パッケージ

パッケージ名
(必要経験値/購入シルバー)
FT AC
(100/3,600)
D1
(70/3,800)
 FT 
(0)
Char à canon 37FT 31FT 31(25mm)
FT BS
(145/3,700)
H35
(115/4,200)

詳細

パッケージ名エンジン武装履帯砲塔
出力弾種貫通力ダメージ総弾数弾代発射速度
照準時間
精度
旋回速度砲塔装甲旋回速度視認範囲HP通信範囲
Renault FTRenault37 mm APX SA18M17RenaultFT La tour 110590
90AP
APCR
HE
29
46
18
30
30
36
2370
2G
6
24
2.50
0.54
4016/16/1443250
Char à canon 37Renault M26/2737 mm APX SA18M26/27RenaultFT La tour 110590
95AP
APCR
HE
29
46
18
30
30
36
2370
2G
6
24
2.50
0.54
4416/16/1443250
FT 31Franklin13.2 mm Hotchkiss mle. 1930M26/27RenaultFT La tour 2115300
100AP
APCR
23
26
8
8
7201
1G
123.29
2
0.57
4422/22/1641280
FT 31(25mm)Franklin25 mm Canon Raccourci mle. 1934M26/27RenaultFT La tour 2115300
100AP
APCR
46
68
27
27
3605
2G
28.57
1.50
0.44
4422/22/1641280

解説

フランス戦車ツリーの起点となる戦車。
Tier1の戦車は、撃破されても修理代がかからないのがポイント。
Tier1イギリス中戦車Vickers Medium Mk.Iより鈍足な最高速度21kmが特徴といえば特徴。
エンジンを換装しても最高速度は変わらないが、体感的に加速と旋回速度が上がっているのは感じられる。
装甲厚は全周16mmとなかなかの装甲厚だがやはりTier1なので抜かれてしまう上にHPも意外と低いので注意が必要となる。
更に特徴的なのはFT 31パッケージに搭載される13.2mm Hotchkiss mle.1930である。
フランス戦車の特徴である自動装填装置を備えた主砲で1射撃で数発のAP弾を発射するもので瞬間火力は圧倒的ではあるが、リロードに時間がかかるので全弾射撃が終了した後は身を隠すか、射撃途中で敵の動向を見て任意リロードを行うなど適切な判断を心掛けたい。
FT 31(25mm)パッケージに搭載される25mm Canon Raccourci mle.1934は上位Tierにも通用する貫通力を持っているので自分に合ったスタイルでのパッケージを選択したい。
ただ、どちらの主砲にも言える事なのだが、最大射程距離が短いという事である。
ドイツ、アメリカ、イギリス、ソ連はプロヴィンスであれば500mぐらいは届くのは体感済みであろう。
フランスのこの主砲は380m以降の距離が射程距離外となってしまうので恐らく射程距離は381m~400m前後であると推測される。
良くも悪くもフランス戦車の基本を押さえた車両であるので射程距離以外は特に注意を払う所はない平均的な車両である。

史実

それまでの固定戦闘室やスポンソン(車体張り出し部)から、重機関銃もしくは、短砲身砲を生やした初期戦車から脱却し、近代的な回転砲塔をもつ戦車の雛形になったのが、ルノーFT17です。
第1次大戦での塹壕戦主体の戦場に対応するべく、塹壕へ飛び込んで制圧した後に、塹壕からまた抜け出る軽戦車をコンセプトに歩兵随伴戦車として設計されました、そのため、車体後部に尾橇がついており、超壕時に車体がひっくり返るのを防止しているのが特徴で、兵士からは「鉄の尻尾」と呼ばれていました。
1916年から開発がスタートして12月にはモックアップ完成、翌年2月には試作車両が完成してテストに供され、直ちに制式化されるという、異例の速い開発スピードでした。 
同年4月には150両が完成、継続して4,635両の発注を受けましたが、ルノー、ベルリエ、ソミュア、ドゥローニ・ベルヴュの5メーカーで3,187両を生産中に第一次大戦が終結、残りはキャンセルされ、新品と余剰になった物を併せて1,000両ほどがアメリカ、イタリア、日本、ベルギーや中国などに輸出されました。 
そのうち、いくつかの国ではライセンスの取得をしたり、コピーされたりして自国生産ないしは、自国で独自改良され生産されるほどの当時としてはベストセラーとなりました、いくつかの輸出先からの注文に応えて、シュナイダー社と共同で改良型NC(Nouvelle Ciar:新型戦車)も数種造られました。 
ただし、輸出されたFT-17は余剰になった中古どころか、新品でさえ故障が多くクレームも殺到、なかなか買い手がつかないことから、ほとんどバーゲン価格で投げ売りされましたが、次々とイギリスを始めとする各国から新戦車が輸出されるようになり、ほとんど魅力の薄くなったFT-17は大量のデッドストックを抱える結果になっています。
後に、最もバランスが取れた黎明期の戦車という評価を得ています。

旋回砲塔に武装を搭載する方式を採用することにより、対歩兵に柔軟な対応が取れることがメリットとなり、後の戦車もこれに追随するわけですが、砲塔は車長兼砲手が収まるだけ、車体も鉄板1枚分の装甲に操縦手が囲まれているだけの非常にコンパクトなものでした。
主武装は8mm機関銃でしたが、後期型は7.5mm新型機関銃に換装されました、しかし、ドイツ軍の装甲の前には殆ど無力といっても過言ではなかったようです。
1917年末には21口径37mm砲搭載型も生産されました。
エンジンは車体後部の機関室に収められたルノー製直列4気筒エンジン39馬力で、約5tの車重に対し最大速度は9km/hでした。 ただし、機関系統の信頼性が低いことが起因して、4~6km/h出ればいい方で、数キロ走行しては整備を要するのが常でした。 電気系統も製造熟練度が低く、改良されても故障に悩まされ続けていました。
車体はリベット接合で、装甲厚は車体側面16mm、底面・上面6mm、砲塔全周22mmというものでしたが、初期モデルは転輪は誘導輪に合板が使用され、鋼製のリムで補強されていました。 後期生産には、全鋼製誘導輪に改められています。

ドイツ侵攻時には520両が第一線で配備されておりましたが、フランス軍の運用がドイツの機甲戦主体の戦術に対処しきれず、無線も無いために殆どが撃破されてしまいました、残った車両は埋められてトーチカとして使用されるか、鹵獲されるかでした。
フランス休戦後は、FT17/18 730(f)と称され、ドイツ軍により2線級任務としてフランス国内の警備や対パルチザン、保安部隊や鉄道警備隊で使用されていて、列車に搭載されて列車警護に使用されたり、フランスでの国防任務や初期訓練などに使用されていました。

ちなみに、FTの名称は軽量を意味する「Fibel Tonnage」と書かれる資料もありますが、実際はルノー社内部での整理記号だった説もあるそうです。

コメント

  • 実は7国中3国がこの系列で始まる、WoTのスタート地点的な戦車w 本家だけあって、安定性はコレが一番良い。 主砲の選択はお好みで。 やや大きめに角度を取ると障害物無しでも結構耐えるが過信は禁物。 最悪乗員が全落ち(=即脱落)してしまう。 -- アメジスト? 2015-10-14 (水) 15:15:22