Tier 7 ドイツ 中戦車
スペック
車体
HP | 1,200 |
---|---|
車体装甲厚(mm) | 85/50/40 |
最高速度(km/h) | 48 |
重量/最大積載量(t) | 44.27/45.0 |
本体価格(シルバー) | 1,380,000 |
修理費(シルバー) |
戦車パッケージ
┏ | ━ | ━ | Tiger II (108,000/2,450,000) | |||||
┃ | ┏ | Panther II (88,500/2,390,000) | ||||||
Panther (53,000/1,380,000) | ┳ | PzKptw VG (18,300/40,500) | ━ | Panther G (7.5cm) (34,100/94,500) | ┻ | Panther F Lange (50,200/223,070) | ┛ | |
┗ | Panther A.W. (12,000/46,200) |
詳細
パッケージ名 | エンジン | 武装 | 履帯 | 砲塔 | 他 | ||||||||
出力 | 弾種 | 貫通力 | ダメージ | 総弾数 | 弾代 | 発射速度 照準時間 精度 | 旋回速度 | 砲塔装甲 | 旋回速度 | 視認範囲 | HP | 通信範囲 | |
Panther | Maybach HL 210 TRM P30 | 7.5 cm KwK 42 L/70 | Pz.Kpfw.Panther Ausf.A | Pz.Kpfw.Panther Ausf.G | 1200 | FuG 5 | |||||||
650 | AP APCR HE | 150 194 38 | 135 135 175 | 81 | 109 7G 98 | 11.76 2.29 0.34 | 25 | 100/45/45 | 41 | 350 | 310 | ||
PzKptw VG | Maybach HL 210 TRM P30 | 7.5 cm KwK 42 L/70 | Pz.Kpfw.Panther Ausf.G | Pz.Kpfw.Panther Schmalturm | 1270 | FuG 7 | |||||||
650 | AP APCR HE | 150 194 38 | 135 135 175 | 80 | 109 7G 98 | 13.04 2.29 0.34 | 28 | 120/60/60 | 26 | 380 | 415 | ||
Panther A.W. | Maybach HL 210 TRM P30 | 10.5 cm KwK 42 L/28 | Pz.Kpfw.Panther Ausf.G | Pz.Kpfw.Panther Ausf.G | 1200 | FuG 7 | |||||||
650 | AP HEAT HE | 64 104 53 | 350 350 410 | 42 | 120 10G 128 | 7.50 2.29 0.55 | 28 | 100/45/45 | 41 | 350 | 415 | ||
Panther G (7.5cm) | Maybach HL 230 TRM P30 | 7.5 cm KwK 42 L/70 | Pz.Kpfw.Panther Ausf.G | Pz.Kpfw.Panther Schmalturm | 1270 | FuG 12 | |||||||
870 | AP APCR HE | 150 194 38 | 135 135 175 | 80 | 109 7G 98 | 13.04 2.29 0.34 | 28 | 120/60/60 | 26 | 380 | 710 | ||
Panther F Lange | Maybach HL 230 TRM P30 | 7.5 cm KwK. L/100 | Pz.Kpfw.Panther Ausf.G | Pz.Kpfw.Panther Schmalturm | 1270 | FuG 12 | |||||||
870 | AP APCR HE | 198 244 38 | 135 135 175 | 80 | 109 7G 98 | 12.50 2.29 0.31 | 28 | 120/60/60 | 26 | 380 | 710 |
解説
アプデ3.5にて、名称が「Pz.Kpfw. V Panther」から「Panther」に変更。
VK30.02(M)から乗り換えとなるドイツ製中戦車。
初期武装である7.5cm KwK 42 L/70は同Tier帯の中では優れた貫通力を持つが、Pz.Kpfw.V G、Panther G(7.5cm)パッケージでも主砲は変更されない為、上位Tierへの攻撃は精密射撃が要求される。10.5cm砲を搭載するA.W.パッケージもあるがこのTier帯では最早通用しないケースが多い為、購入は自己判断が求められる。
F Langeパッケージで上位Tierにも通用する貫通力を持つ7.5cm KwK 45 L/100が搭載されるがダメージは変わらない為、火力不足を実感させられる。
Tier5であるPz.Kpfw.IVから比べ中戦車のカテゴリーである20tクラスから40tクラスと防御力と引き換えに重戦車サイズとなってしまっている為、隠蔽率の低下と被弾率を上げてしまっている。隠れているつもりでも車体の一部がはみ出してしまう事もしばしば。またドイツ戦車の特徴である側背面の装甲は薄く、正面下部に搭載されるエンジンが狙われる。特に正面の左右に大きめの弾薬庫が存在する為に同Tierや上位Tierに撃ち抜かれた場合、最悪弾薬庫誘爆で即死という結果にもつながる。
そこで拡張パーツの運用が求められるのだが、拡張パーツは3つしか搭載出来ないという約束事がある。
火力上昇の装填棒。スキルの底上げを担う改良型換気装置。は付けている人も多いだろうが、3つ目は特に慎重になる。視認範囲優先の狙撃寄り運用であれば双眼鏡。前線で運用するのならばレンズ被膜か前述の弾薬庫誘爆防止で湿式弾薬庫の搭載も選択肢に入る。
同時にスキルも重要で、あれもこれも取りたいのだが、5つ目からエリート車両であっても上がりにくさを実感させられる。
車長スキルも「教官」か「第六感」と経験値優先か生存優先かの二択から始まり、狙撃寄りであれば視認範囲確保の為の「偵察」と「状況判断力」。前線運用ならばそれにプラスして「弾薬を安全に収納」も求められ、更にはそれらの底上げを図る為の「戦友」。と枚挙にいとまがない。
基本的に狙撃寄りの性能を持つ主砲の為、遠距離からの攻撃がメインとなるが前述の隠蔽率の低下により発砲時に姿を晒してしまう事と大型化による被弾率故に見つかった場合は速やかに身を隠し、陣地転換を求められる。
単発ダメージが低く火力不足が否めないが、狙撃寄りに徹するか、前線運用に徹するか、はたまた狙撃しつつ前線運用もこなせる車両にするかはプレイヤーのスキルにもよるが、思った以上に使い勝手の良い車両である為に、Tire7まで上がってきたプレイヤーであれば自車両の性能を把握出来る力も備わっているはずである。
史実
戦車隊の中核を担う主力中戦車としてPz.Kpfw.III、Pz.Kpfw.IVを統合した新たな開発計画を打ち立てた。
しかしバルバロッサ作戦で赤軍の装備していたソ連中戦車T-34に衝撃を受けたハインツ・グデーリアン将軍は、後に戦車委員会と呼ばれる事になる調査団を東部戦線に派遣しT-34の評価を行った結果、以下の長所が報告された。
1.避弾経始を取り入れた傾斜装甲を採用している。
2.幅広の履帯を採用し、機動性を向上させている。
3.同世代の戦車と比較して7.62cm砲は、大口径であり威力に優れる。
以上の結果からT-34の優れた設計思想の前に従来のドイツ戦車の設計思想では太刀打ち出来ないと判断しその設計を大きく変更させる結果となった。
ダイムラー・ベンツ社とMAN社に1942年4月20日のヒトラーの誕生日までに30-35t級新型中戦車VK 30.02の設計が発注された。
ダイムラー・ベンツ社はT-34に影響を受けたデザインとなり、砲塔はMAN社より小型化されたデザインであった。
この砲塔はPz.Kpfw.IVと同じく3人乗りであったが、7.5cm L/70はダイムラー・ベンツ社の砲塔には重く長かった為に砲塔乗車人数を2人に減らす計画を検討したがその計画は中止となった。
MAN社は従来のドイツ戦車の設計思想であり砲塔もPz.Kpfw.IVと同じく3人乗りであった。
2社の案は1942年1月から検討されフリッツ・トート軍需大臣(2月7日に飛行機事故死)。その後任のアルベルト・シュペーア軍需大臣によるレビューを受け、両者ともMAN社案よりもいくつかの利点があったダイムラー・ベンツ社案をヒトラーにすすめる事となった。
しかし最終提案時にMAN社はダイムラー・ベンツ社案を参考にした改善提案を提出。
同年5月、ヒトラーにより任命された特別委員会はMAN社案を選択し、ヒトラーも一晩検討しMAN社案を承認した。
その理由の一つとしてダイムラー・ベンツ社案は新型の小型砲塔を開発すると生産、設計を遅らせる結果となるが、MAN社案はラインメタル社が設計した既存の砲塔を使用出来る事にあった。
その結果、VK 30.02(M)が採用され1942年4月に「V号戦車パンターA型(Sd.Kfz.171)」と命名された。
しかし1943年1月に「パンターD型」に変更され、A型の名はより後の型につけられている。
これについては諸説色々ある。
1943年7月4日、クルスクの戦い(ツィタデレ作戦)に新型車両として前線に出るが、燃料漏れによる火災や更にクルスクの戦いまでPz.Kpfw.V Pantherは秘密兵器として秘匿されていた事と形が非常にT-34に似ている為に味方から誤射をされたりとクルスクの戦いで同じ新型車両として配備された自走砲Hummel、駆逐戦車Nashorn(当時の名称はHornisse)、駆逐戦車Ferdinandと比べると欠点ばかりが目立つが、その後の改良によってドイツ軍主力戦車としての地位を築いてゆく。
だが、Pz.Kpfw.V Pantherの戦闘能力にソ連は重戦車IS-2を、アメリカは重戦車M26 Pershingといった重戦車導入の流れに直接繋がってしまう。
余談ではあるが、よくPz.Kpfw.V Pantherの導入コストの話が出てくるが、武装と無線機を除いた金額であれば以下の通りの金額となる。(金額に関しては資料にバラツキがある為あくまで参考程度で受け取って欲しい)
Pz.Kpfw.V Pantherは117,100ライヒスマルク。
Pz.Kpfw.IIIは96,163ライヒスマルク。
Pz.Kpfw.IVは103,462ライヒスマルク。
Pz.Kpfw.VI Tigerは250,800ライヒスマルク。
兵器としての最高金額は80cm列車砲であるSchwerer GustavとDoraの7,000,000ライヒスマルク。
第二次大戦も中盤を過ぎると制空権が連合軍に移ってくる。そんな中、陸上では無敵のドイツ戦車部隊もヤーボ(戦闘爆撃機)の脅威にさらされ、甚大な被害を受けるようになり、夜間の作戦行動の必要性が出てきた。そこで赤外線暗視装置は戦前から研究がされていたのだが、ここへきてついに実用化され、G型ではごく一部に赤外線暗視装置を世界に先駆けて装備している。 ただし、赤外線探照灯の照射距離が500mと主砲7.5cm砲の射程より遥かに短く単体では用をなさなかった、そこで暗視装置付きパンター戦車部隊に同行する、Sd.kfz.251特殊装甲ハーフトラック改造の巨大な赤外線探照灯を装備したSd.kfz.251/20ウーフー(ドイツ語でフクロウの意)が開発された。
ウーフーの探照灯は対航空機用の探照灯を改造して作られ、なんと1,500m先まで照射することができた。5輌のパンター戦車隊に同行し、無線で連携をとりながら、夜間に連合軍に暗闇から襲いかかったと言われている。
また、エンジンの排熱を利用して暖房器を設けたり、エンジンの過熱防止用の自動消火装置(ただし故障が多い)、排莢時自動的に蓋が開閉して排気する機構等、新機軸が山盛りであったがそれ故初期トラブルや不具合が多かった、その他、射撃時の排煙は凄まじく、装填手がガスを吸って倒れる、戦闘終了後は煤で真っ黒になる等があり、車内に空気清浄機を増設する計画まであった。
実戦投入まで極秘にされていた為、教導師団教官は資料やメモを持つことは許されなかったので、質問等に答えられない事もあったとか。