物品・概念など

Last-modified: 2023-12-10 (日) 20:53:36


種族

エルオの人は、地球のホモサピエンスとは似て非なる生物。
現在、人間族エルフ族アジュート族が登場している。

人間族


人間族は 魔力 の多寡や遺伝的性質によって始祖主祖従祖隷祖の4系統に分類される。
始祖・主祖・従祖とエルフ族は「魔力持ち」 と呼ばれる。
隷祖は魔力を持たない。

魔力の有無や量による分類は先天性であり、その区分は(一部例外を除き)血統により隔絶している。
鍛錬する事で魔力を後天的に増やすことは出来るが、生後に従祖が主祖に進化したりはしない。

交配表
 主  主 
従(稀)
祝(極稀)
始(極々稀)

戦闘力は、主祖は虎・従祖は猫・隷祖は鼠、くらいの差がある。
隷祖が束になっても従祖に勝つのは難しく、従祖が束になっても主祖に勝つのは難しい。


因みに貴族主祖的に近親相姦への忌避感は殆ど無いのだが、これは主祖概念オリジンである操の民が
祝福の子である双子の兄妹の『近親交配による一族形成』から始まった故事に由来する価値観である

始祖

比類なき魔力を持つ人間族の系統。
隷祖と隷祖の間に精霊の至高たる祝福を受けて生まれるとされる、歩く戦略兵器。
ゼスは多くの主祖を子に持っていたと言う逸話から性欲は一般人並の様である

有史以来ゼスとオルシアンの2例しか確認されていない。
ゼス、オルシアンともに右目が赤・左目が青のオッドアイで白髪。

但し両者には『厳選個体』と『野生個体』程度の能力差があると思われる

主祖

強大な魔力を持つ人間族の系統。
極めて丈夫で基本的に病気知らず。同じ主祖や成熟魔獣との戦闘以外で傷付くこと自体稀。
それらとの戦いで仮に下半身が吹き飛んでも、餓死するまで生き永らえることが可能。
このように生命力が非常に高いことから100歳を越えて存命、というのは珍しいことではない。さすがに120歳、となると数がぐっと減ってしまうが。
戦場では決戦戦力。強大な成熟魔獣を倒すことが出来る存在。
通常武装の従祖が100人いても瞬殺できる。対主祖武装の従祖100人なら全滅させるのにかなり苦労する。
対主祖武装の従祖100人で構成される主祖軍であれば割と簡単に主祖を倒せる。
従祖と隸祖だけの軍は奇跡レベルの超幸運に恵まれない限り主祖は倒せない。

貴族や高位司祭などの上位身分にして支配階級。その数は多くない。
理由としては性に繊細な者が大半を占める上に些細な事でEDを発症する為に
妻は一人だけと言うのが普通なので産めよ増やせよとは行かないからである

  • ウィルク談
    貴族男性が貴族女性を抱くことに躊躇するのは、ただ性欲が乏しいことだけが理由ではない。
    超火力を持つ人間兵器・主祖と全裸で立ち向かわなければならないことに対する恐怖心は非常に大きいのだ。

祝福の子

隷祖と隷祖の間にのみ極稀に生まれる主祖。
貴族支配地では、支配体制側への牙を有する事から発覚すれば狩り出され将来を管理される運命にある。
貴族主祖と比べれば魔力量は明確に劣るが(それでも従祖とは比べ物にならない魔力量ではあるのだが)
性欲は一般人並な為に「男性の祝福の子」であれば従祖兵を意図的に増やせるので野良の脅威度は高い

初代エヴェナピス家当主やガリアナ・ミロード子爵のように、平民から成り上がるケースあるのだが
上記「性欲旺盛」という特徴から従祖兵を大量に抱えてるケースがあり一概には侮れない存在である

従祖

そこそこの魔力を持つ人間族の系統。
マスケット銃程度では骨折すらしないほど丈夫。また隷祖なら即死する程の重症でも死なない。
従祖の枠の中でも魔力鍛錬や魔法習得などで幅があり、騎士家従祖と平民従祖では大きな差がある。
戦場では実質的な主戦力。隸祖兵が従祖兵と戦うのは人間が弓と槍で主力戦車に挑むようなもの。

騎士や低位司祭などの中位身分、または武官の一部や平民の冒険者など、それなりの数がいる。
例えばクオルデンツェ領に住む従祖や主祖は総人口の1%未満
性欲は一般人並だが従祖同士でも従祖の子が生まれる確率は稀なので結局増え難い
その為に「従祖や隷祖にお手付きしまくる男性主祖貴族」は歓迎される傾向にある

隷祖

魔力をまったく持たない人間族の系統。
ちょっとした病気や怪我によってすぐに死ぬいたって普通の人間。The平民。
戦場では弾避け要員。

エルオ大陸の大半の人間はこれ。例えばクオルデンツェ領に住む隷祖は総人口の99%以上。

エルフ族

霧の大地に住む種族。
騎士家の従祖2~3人分の魔力量を持ち、好意の魔法など人間族には無い独自の魔法を編み出している。
外見的には見た目が整った者が多い。特有の横に伸びた長い耳をしている。

アジュート族

マムシュレッド地方に住む種族。
魔力をもたない種族で、猫耳やしっぽのような獣のような外見的特徴を持つ。
身体能力に優れるということもなく、人間の隷祖と変わらないとされている。

勇者

特別な力を持ったアジュート族の個体の通称。
祝福の子と同様に極稀に生まれ、常識外れの武力と生命力を持つとされる。
ただし人間の魔力持ちと違い、その力は遺伝しない。

生まれながらにしてマムシュレッド地方最強なので、大抵はマムシュレッド連邦の当代王朝と戦う運命にある。
勇者が勝てば新しい王朝が立ち、勇者が負ければ既存の王朝が続く。

※勇気ある者でもないし、魔王と戦ったりもしないし、伝説の剣を抜いたりもしない。

世界観・文化

エルオ語

エルオ大陸の共通語。
アルファベットに似た69個の文字で記述され、筆使いによる装飾用の書体や、飾り文字という無意味な文字列により美しさを重視する。
(史実地球の筆記体やフラクトゥールに、発音しない文字を加えた様なものだと思われる)
その為、アナグラムのような言葉遊びはほとんどされない。

◆作中で使われたエルオ語

  • フェイアージ - ブス、不細工、醜女
  • ルオタッド - 葡萄樽


かつては他にも多くの言語があったが、過去に司祭勢力によってエルオ大陸が統一される過程で古代語を除きほぼ駆逐されてしまった。現在は古文書に残るのみ。
なお、竜や鬼などはウィルクが前世地球の概念を基に翻訳した言葉なので、実際の表現は異なっている。

古代語

かつての支配者である 操の民 の母語。
操の民が滅んだ現在では、知識階級の教養や一種の御洒落として使われているのみ。

司祭勢力の開祖ゼスは操の民を滅ぼした事を後悔し、その言語である古代語を懐かしんで使用を奨励した。
よって、聖統家とそれに連なる家は古代語に関する書物を有し、学んでいることが多い。

◆作中で使われた古代語

  • ヴォイス - 麦
  • シュトラ - 織物を染色する、(転じて)むらなく広がる
  • ヴォイス・シュトラ -麦がむらなく広がる(→エルオ有数の穀倉地帯であることを示す)
  • ネアイース - 閑散とした人気の無さを表す形容詞
  • リフ - 市場
  • ネアイース・リフ - (直訳するなら)寂れた市場
  • ガン - 「忠誠」「誠実」の古代語をもじったもの
  • ○○リィ - ○○の娘
  • ネウ - 宿駅
  • ネル - 塩
  • ネウネル - 塩の宿駅
  • シベルクローガ - 幸運の亀甲
  • シルファザゼア - 地に落ちて
  • シルファザゼル - 地に落ちる
  • シルファザゼア、シルファザゼル - 盛者必衰の理。地面に落ちた種子が巨木となり、やがて朽ち果て地面に倒れる様から。
  • ガー・ナールアイン - モグラっち
  • クラゥ・イティフ - キノコちゃん

エルオ大陸の名付け

  • 王国や帝国の貴族や騎士は「家名+名」が基本。
    例:クオルデンツェ・ウィルク、シュピアゼイク・ヴェレット、ガトーレン・リアライト
  • 王国の平民、霧の大地の人間は、姓を持たず名のみ。
    例:アンナ、ルペッタ、ルシア
  • 霧の大地のエルフは、姓は無いが部族名はある。
    例:スレイド族のイブ
  • 司祭は「家名+名+位階+役職+司祭名」が基本。
    聖統家出身だと、家名と役職の前にゼスの子を意味する言葉が加えられる。普段は司祭名で呼ばれることが多い。
    例:ゼスリィ・カトレアーク・ルコット・キパラ・ゼスリィ・カーライン・ローナ
  • リックアーガやマムシュレッド、その他地方は不明。

エルオ大陸の暦

1年は360日、1ヶ月は30日、1週間は7日。
時計らしい時計は無く、施設で観測した太陽の位置から1日の大体の区切りを決めて鐘をつく。
聖高会では聖暦と呼ばれる紀年法を使っている。

エルオ大陸の気候

春夏秋冬に近い季節の移り変わりがある。
ただし不安定なのか、年による変動が大きい。
星読師と呼ばれる専門家による季節変動予想は、熟練であればほぼ的中する。
また各地のフィールド内は外とはまったく異なる気候になっている。

エルオ大陸の病気

風邪はある。幼い頃にウィルクがかかったり、ニューネリー出発前にコハリィがかかったりした。
性病もある。活動報告にて判明。魔力持ちなら治せるので問題なし。
胃潰瘍もあるかもしれない。ミレンドルヴァ大公は主祖だったので胃潰瘍になれなかった。

エルオ大陸の貨幣と物価

作中年代のエルオ大陸では金貨や銀貨などの金属貨幣が使用されている。
レヴィオス王国のキリス金貨、聖ナヴェンポスのテッソ金貨など各国様々。
またレヴィオス王国では建国以来1種類の銀貨のみを継続して使用している。別名王国銀貨
一方、ジンカーエン帝国では皇帝の代替わり毎に銀貨を改鋳している。
かつての聖ナヴェンポスでは陶磁器製の貨幣が使われていた。旧聖貨と呼ばれる。

城下町に済む平均的な家族なら、切り詰めればキリス金貨2枚で半年は食いつなげられると思う。多分。(2話)
キリス金貨は2枚あればニューネリー市民の家族が半年は生きていけると思う。多分。(27話)

2話「筆おろし相談」のテッシュ曰く、ウィルクが平民の生娘(処女)を抱く場合

  • キリス金貨1枚だと妥当、5枚だと負い目を感じさせる事が出来る
  • 二度目以降は銀貨
  • 妊娠した場合はキリス金貨10枚程度が必要

火葬

エルオ大陸における死者の弔い方は火葬するのが良いと考えられており、此れは司祭的思想に基づく慣習である

例えば貴族主祖の遺体であれば魔法で完全に灰になるまで焼き尽くのが最上とされていて
騎士家の場合であれば主家貴族に頼み、富裕平民なら燃料を集めるか平民従祖に依頼する
しかし貧乏な平民では遺体を焼く燃料も魔力も無いので已む無く土葬するのが普通である

逆を言えば中途半端に形の残る黒焼き程度に火葬する蛮行は最大限の尊厳破壊行為であり
断絶関係にある敵対貴族主祖の死体を黒焼きにして城門から吊るすのは武勲とされている

貴族

土着貴族、司祭系貴族、新興貴族、など。
由来は様々だが、現在は司祭から離れた主祖家の総称のようなものとなっている。
長く聖高会の名の下で司祭の指揮による統治実務を担ってきたが、200年前から始まる長き戦乱や、それによるゼルドミトラ・クラード、レヴィオス・デリッポスなどの傑物の台頭を期に、司祭とは袂を分かった。
戦乱により荒れ果てた大地を見せられたせいか、大地の守護を至上命題とする者が多い。

貴族家

主祖を当主とする家。
土地を治め成熟魔獣から守護する。

騎士家

従祖を当主とする家。貴族家に仕える。
騎士家の当主を騎士と呼び家臣団を構成する。その中で最も主に近しい騎士を筆頭騎士と呼ぶ。

従祖の増え方から「騎士家女性が主家の男性貴族にお手付き」される事は歓迎される価値観が根付いており
それは人妻であっても例外では無く種付け托卵された子を家に迎え容れるのは名誉な事とされている

  • 養子縁組
    主家の男性主祖が愛妾にした平民女性へ種付けして産まれた子は騎士家へ養子に出されるのが普通とされる

    此れは魔力鍛錬等のノウハウが平民隷祖には存在しないと言うのもあるが母体保護の為でもある
    隷祖が従祖を育てるのはリスクの高い行為であり子供の癇癪で母親が殴り殺された例もあるとか

文官

貴族家に仕える官吏のこと。
従祖文官や隷祖文官など。

武官

貴族家に仕える軍人のこと。
従祖武官や隷祖武官などで、戦場では士官や下士官の任にあたる。

使用人

貴族家に仕え、城中で働く人たちの総称。

【以下、クオルデンツェ家・ニューネリー城の使用人について】
騎士家出身で城内の運営を取り仕切ったり、当主の補佐を務める上級使用人と市民出身で単純労働に勤しむ下級使用人に大別される。
下級使用人は女性のみで容姿が最大の採用基準。これは女性使用人が主家男子のお手つきになることを期待してのことである。
市民にも「顔採用」のことは広く知られており、「ニューネリー城使用人」の経歴が婿探しの際に有力なカードとなりえるため、中流以上のクラスの市民は美形の娘が生まれると将来の使用人採用を狙って礼儀作法についての教育を施すことを検討するほど。

ちなみに、上級使用人も女性は同様の理由から容姿優先である。男性使用人の採用は完全な能力主義、とのことだが…

工務兵

平民の戦闘工兵。
架橋などの高度な専門技能を有する、ある種の常備軍。
土地の守護を重視する貴族直轄の道路工事兵団。
史実地球のローマ軍団兵のような役割。

エルオ大陸には「橋を見て城を知る」という諺が存在している
橋を架けたり城塞を造るのは工務兵の仕事なので、領内の工務兵が架けた橋を観察し
そこから工作精度を割り出せば城塞の防衛力を凡そ把握出来ると言う意味合いである

影家

貴族家の中で表に出てこない存在。戦力を隠す上で重要とされる。
貴族家は一部の血族を影家に送る。
貴族家は他家に対し何となく影家の存在を匂わせ、影家の者が住んでいるような館を建てておいたりする。
なお軍を率いる経験もないし、謀反が怖いことから魔力の使い方や鍛え方は最低限しか教育を受けない。
そのため通常の貴族家の主祖より少し弱い。

北方大遠征

レヴィオス家による霧の大地の蛮族平定作戦のこと。
霧の大地に住まうエルフの奴隷獲得や、将来の領地拡大の布石として定期的に行われている。

王国軍

レヴィオス王国の名の下に編成される統合作戦部隊のこと。
ジンカーエン帝国と違い貴族領の寄り合い所帯である王国には常備の統合軍が存在しないが、例えば司祭勢力のような各貴族の共通の敵が出現した際に決起され編成される。

共同報復約定

レヴィオス王国における共同防衛を定めたお約束。
約定者が第三者に攻撃された場合に、共同で報復することを国内外に表明すること。
常時ではなく臨時に期間限定でなされる。専守防衛のみに有効。

原則援軍義務が課されていない王国における数少ない例外。
なお約定がなくとも司祭勢力からの攻撃には王国が団結する義務がある。

ライシュリーフ城

シュピアゼイク家が誇る頑強な砦城。
ヴォイストラ平野北方の交通の要衝にあり、対帝国・対クオルデンツェ家の重要な防衛施設。
本城とそれを取り巻く複数の支城で構成される要塞線。
かつてジンカーエン帝にも破られなかった「ヴォイストラの大盾」と称えられていた。

クオルデンツェ家の対シュピアゼイク家方針によれば、当初「攻略に10年かかる」と予想されていたが、ウィルクの逆奇襲によってわずか2日で陥落。
この偉業を成し遂げたウィルクは「()盾割り」の呼び名が付いた。

コーボビア線

レヴィオス家が誇る要塞線。
コーボビア平野にあり、レヴィオスの本拠地コーボビア市を守る為の防衛施設。
位置関係から、現在は主に対アテラハンの為の施設となっている。

領旗

領を象徴する旗。
その領地の特色を表している物や、司祭支配からの脱却を宣言する挑戦的な意匠など。

領旗(旧)

司祭を起源に持つ貴族領の本来の旗。かつて聖高会から与えられた統治委任証。
青・白・赤のトリコロールを背景に市章が描かれている。

青地館

王都レヴィオスにある学園。開園数十年ほど。
レヴィオス王家によって運営される学び舎で、王国の貴族家に生まれた主祖が留学する。
エルシニアの禍により学生が激減してしまった為、現在は閉鎖中。

大決戦

御家存亡を賭けた最終決戦のこと。
相手を討ち滅ぼしたい陣営と負けが込んで後の無くなった陣営が総力を挙げて行う一大会戦。
魔力残滓の後遺症を恐れて普段は前線に出ない主祖が複数同時に会する大スペクタクル。


司祭

ゼス教による宗教勢力。
かつてはゼス教の教えの下でエルオ大陸全土を支配していたが、200年ほど前の戦乱により権威が失墜した。
現在は聖都マグアオーゼとその周辺を残すのみになっている。

聖高会

始祖ゼスを創始者とする宗教組織。正式名はゼス教聖高会

聖ナヴェンポス

国名

聖都マグアオーゼ

聖ナヴェンポスの首都

聖高教会

聖高会の教会施設。
反聖高会を掲げたレヴィオス王国では、教会は見つけ次第破壊されほとんど残っていない。
クオルデンツェ家は元帝国貴族のため、ニューネリー市には200年以上前に建設された教会が残っている。

純教典

ゼス氏が書いたとされる原初の教典。
ゼスの大陸旅日記や、各地の寓話、精霊の御言葉のまとめ本。
太陽の大精霊、白き雪の原、など様々な精霊が登場するが、その名前は無い。

聖教典

純教典を元に、聖人のお言葉で後年どんどん厚くなっていった後付けの教典。
某貴族曰く司祭支配の為のクソ本。
登場する精霊に名前が付いているのはこちら。

精霊

作中で語られた精霊(精霊名は聖教典のもの)

  • 太陽の大精霊ウォーテントサーマ(純教典では「太陽の大精霊」)
    最高神のような存在の精霊。よく知らない人はこれに祈りを捧げとけばOKな存在。(なお参照情報として魔獣の死骸は太陽に天日干しされると消えてなくなる。230話引き継ぎの冒頭文より)
  • 大地の大精霊ハーファネアル
    精霊の一柱。
  • 雪原の精霊ティアメッサレイル(純教典では「白き雪の原」)
    ハーファネアルの眷属の精霊。
  • 戦場の精霊ゲトゥラナーガ
    気難しい性格をした精霊。オルシアンの異名「ゲトゥラナーガの化身」に使われた。
  • レチュポテンプ
    怪我をしたり苦しんでいる弱者を助けた人間の前に現れ、良い運命を恵んでくれる精霊。
  • モッツァウィーネ
    精霊の一柱。まだ食べられるものを捨てると、モッツァウィーネの祟りがあるらしい。
  • ゴーコックフォジオ
    精霊の一柱。まだ食べられるものを捨てるのは、ゴーコックフォジオの加護を蔑ろにしているらしい。
  • オクトハーム
    ウィルクとミニットがデートする際に待ち合わせた像の名前で、オクトハームを模している(活動報告より)
  • 精霊ゼス
    ゼスは死後に精霊となり、たまに御言葉を伝えに来ているらしい。その言葉を聞いた者が聖人とされる。
    なお純教典には登場しない。

聖人

精霊となったゼスからお告げを授かった、とされる人。
その実態は司祭支配の為の偶像、なのかもしれない。

教徒

ゼス教の信者全般。

聖教徒

ゼス教聖高会の信者。

聖人会

聖高会の最上位の運営組織。教皇と最高司祭19人の合わせて20名からなる。

教皇

実務上で一番偉い人。聖軍の最高指揮権も持つ。

聖巫

信仰上の象徴。実権は無い。人と精霊の間を取り持つ存在とされる。現在の聖巫はゼスリィ・カトレアーク・ルコット・キパラ・ゼスリィ・カーライン・ローナ。
過去には教皇に匹敵する権力を持っていたが、それが原因で戦乱を招いた。
初代聖巫はゼスの孫娘、らしい。

最高司祭

聖人会に出席できる19人の高位司祭のこと。

高位司祭

主祖の司祭。

低位司祭

従祖の司祭。

聖暦

ゼス教による暦。

聖統家

ゼスの実子の中でも特に信頼されていた子供達が興した家系。
始祖ゼスの正統な血統。

聖統魔法

聖統家にのみ伝わる儀式魔法。またの名を秘術。実用性はあまり無い。
聖統家毎に異なる魔法が伝えられており、その効果は広く知られているため、聖統家の者の身分証明としても使える。
聖統カトレアークには、「白の御手」という塩の結晶を実体化させる聖統魔法が伝わっている。

三厄

聖都を震撼させた「雷狐・魔王・乱世」の3つの事件の総称。
どの事件の原因にも聖統家が深く関わっているらしい。

雷狐

魔獣メアスレスのことと推測される。
聖軍による威信をかけた討伐に失敗してしまった聖高会の汚点。

魔王

使徒を率い聖高会に反逆した外法司祭オージレルの別名。
最終的に聖軍に討伐されるも聖高会にとっての汚点となった。

乱世

聖都を中心に約200年前から始まった内乱のことと推測される。
教皇位の継承を巡り聖高会が二つに割れ、全大陸規模での長きにわたる破滅的な乱世となった。

使徒

オージレルの熱狂的な信奉者のこと。

聖軍

聖ナヴェンポスの軍隊。
成熟魔獣の討伐や大規模な征夷軍派遣の際に編成される。
史実地球の十字軍のようなもの。

司法局

聖ナヴェンポスの法を制定する行政機関。
大原則である教典を基本に、それに反しない形でかつての操の民の法体系を叩き台に制定している。

聖騎士

聖軍のエリート。

遺宝

ゼスの遺した宝。始祖ゼスしか作成できず、同じ始祖のオルシアンでも作成できない。
聖統家が保有していたが、どの聖統家にももう遺されていないとされる。
その存在は聖都の司祭さえほとんど知らない。
過去、オージレルの父親は遺宝を使い潰す術を編み出し、それによってオージレルは強大な魔力を持つ主祖に育った。
ローナやファイスは、遺宝があれば今なら全ての教徒が救われると考えている。

転封

領地替えのこと。
かつては司祭の権威の下で貴族に所領の移動を命じる事が出来たが、司祭の権威失墜とパワーバランスの変化によりここ200年は行われていない。

魔法・魔獣

魔力

魔力持ちとエルフと龍が持つ特別な力のこと。
魔力を消費して魔法を使う事が出来る。主祖や従祖の頑丈さの源泉。
先天的な差もあるが、鍛えることが出来る力である。
また乳児期や妊娠時、高齢期は魔力の出力が不安定になる

魔法

魔力を消費して発現させる超常現象。
詳細は 魔法 を参照。

魔嚢

魔力を生み出し蓄える器官。
具体的な臓器としては確認されていないものの、魔力持ちは感覚的に存在を肯定している。

魔獣

人類に仇なす害獣。エルオ大陸世界の言わばモンスター。
詳細は 魔獣 を参照。

妖力

魔獣が持つ特別な力のこと。
これを消費して、大地を汚染したり、魔法に似た攻撃を放ったり、主祖の魔力を探知したり、奇病をばら撒いたりする。
魔力に似た特性を持つエネルギーであるが、両者は明確に区別されている。
魔獣の体を満たす妖力は魔力に弱い。また、妖力攻撃には魔力残滓がない。
魔獣は妖力を全て消費すると力尽き、塵となって消える。

魔石

魔獣から獲れる石。
魔絶石や特殊な武具の材料として需要があり、未熟魔獣を倒す冒険者の金策になっている。

魔絶石

一定の魔法を弾く特性がある石材。
魔石を加工することで得られる。どす黒い色をしている。
ニューネリー市やナンボナン市の城壁や王都レヴィオスの貴族区画で使われていた。

宝珠

成熟魔獣を倒す事で獲れる特別な魔石。
魔獣が強いほど小さく、討伐時に残された妖力が多いほど色が濃い。
詳細は 宝珠 を参照

穢土

成熟魔獣によって汚染された大地、またはその土。
自然浄化を待つより他になく、途方もない年月が必要。

重度汚染の場合、隷祖なら触れるだけで肉体が腐り落ちる程の劇毒。
また穢土や穢土で汚染された食べ物を大量に摂取すると主祖でも命を落とす。

フィールド

霧のようなもので覆われている魔境。
魔獣を生み出す。
詳細は フィールド を参照

冒険者

フィールドに立ち入り、資源を採取したり未熟魔獣を間引くことを生業とする人間の事。
隷祖や在野の平民従祖が活躍している。

(ヒル)(フィールド)

フィールド内にのみ出現する吸血生物。山や森にいる(ヒル)とは別物。
不思議とフィールドから出ると溶けるように消えてしまう。
フィールドの霧が生み出す魔獣の一種ではないかと言われる。

魔力が苦手で、魔力開放するだけで簡単に取れる。薄く魔力開放していれば蛭は寄り付かない。
反面、放置すると失血死する程の害があるので、隷祖は定期的にフィールドの外に出る必要がある。

魔封印

魔力解放を封じる手段。魔封印をかけたい相手に魔力を無理矢理流し込むことによりなされる。
流し込む魔力が大きいほど期間が長くなる。
魔封印を行ったものが解除するか自然消滅により解消される。
いつ自然消滅するかはわかりにくいが、魔力持ちは封印崩壊が近いかどうかぐらいはわかるとされている。

魔力拡張

対象者に魔封印を施すことにより、魔嚢の容量、魔力の生産量や圧力を増大させる魔力トレーニング
幼いほど、魔封印の魔力が多いほど成長度合いがよいし、年を重ねるほど成長速度が鈍化する
実の所、貴族主祖祝福の子の『隔絶した魔力差』は此処に起因していると言っても過言ではない
祝福の子の親は当然だが隷祖であり、幼少期に魔封印を施されず育つので魔嚢が成長しないのだ
此れは騎士家出身従祖平民隷祖出身従祖の関係性でも起こりうる魔力格差である

  • 始祖オルシアン
    彼女は平民隷祖生まれであり魔封印を施されずに育った筈である
    其れ故に主祖ウィルクでも対抗する事が出来たと推察されている

魔力鍛錬

自らの魔力操作で魔力拡張を行う自己完結型の魔力トレーニング。
幼いうちから行った方が成長度合いがよい。
魔力の扱いに慣れずに成長すると魔力鍛錬自体も上手く行えない。

奴隷紋

奴隷に傷を負わすことなく多大な苦痛を与える見えない刻印。
登録した主人の魔力に反応して起動する。
魔力残滓を応用した魔法で、乱世以降、魔力残滓持ちの貴族が閃いて開発されたと言われる。

禁器

対主祖武装のこと。槍など武具の形をしている。
主祖戦における圧殺陣形で用いられ、魔力を流す事で主祖に対して避雷針のような働きをする。
材料に鉱物の金が使われるため非常に高価(金は非常に魔力が伝わりやすい物質)


政情不安定な大陸南部の平民には戦乱の予兆を感じると金貨を銀貨に両替したがる習性がある
これは禁器の材料として金貨を支配者層に徴発される事を恐れての生活の知恵的な理由である

対魔獣戦の武器

対未成熟魔獣武装のこと。
フィールド内の魔獣と戦う為に用いられる。
材料に鉱物の銀が使われる(銀は非常に妖力が伝わりやすい物質)

マナラル鉱石

鉱山から採掘される鉱石。
加工することでマナラル結晶になる戦略資源。

マナラル結晶

マナラル鉱石を精製した結晶。水晶のように透明で、光を通すと影が虹色になる。結晶サイズに比例した魔力を蓄える性質がある。
主祖が魔力を込めたマナラル結晶を使えば、従祖でも主祖級の魔法発動が可能になる。
ただし貯めた魔力を解放するには魔力による刺激が必要なので、隷祖には扱う事ができない。

かつては鉱石から精製する技術はマムシュレッド連邦が独占していた。
なおアジュートは魔力をもたない為、ただの宝石装飾品として扱っている。
また、聖将エフィアルは、「水晶のように透明で、光を通すと影が虹色になる、実家から持ち出した家宝」をもちいて従祖を主祖級にしている。

エルシニアの禍

大魔獣エルシニアによって発生した疫病災害のこと。物語開始の2年ほど前に発生。
魔力持ちの中でも特に主祖を死に至らしめる疫病により、全大陸規模で主祖数が激減してしまった。

 

開拓結社の発明品など、ウィルクの制作物

異世界史(書物)

ウィルクが書いた本。6巻まで刊行されている。
ガリア戦記やコンスタンティノープルの陥落など、ウィルクが前世で好きだった世界史の書き溜めを再編したもの。
ランテ司祭曰く「つまらない本」
ヴィダルド曰く「ルネッサ司祭も読めば面白さがわかる本」「貴族が書いているのだとしたら本当に面白い、興味深い本」
カルミア曰く「面白いというより不思議な書物」

ウィルクの名前のアナグラムをペンネームとして与えた小説家、という架空の人物を著者として偽装している。

マナラル鏃(やじり)

コハリィたちの母親の遺品であるマナラル結晶を磨り潰して作られた失敗作。
隷祖が魔法を込めた矢を打ち出せたら強いんじゃね?という考えの元製作された。
込められた魔力の解放には魔力による刺激が必要で隷祖では扱えないことが判明した。
またマナラル結晶を粉にしたことで、貯められる魔力も従祖の魔法一発分になってしまった。
てんで役に立たない。

トランプ

富豪や貴族への売名としてウィルクが作った現実世界と同じトランプ。
薄くなめらかな紙の開発に手間取り、せっかくだからと良い絵描きに絵を付けさせたため、芸術品のような仕上がりになってしまった。
これではファニイとババ抜きで遊べないからと、とにかくトランプとして使えるものを開発した結果、動物の牙を加工した麻雀牌のようなトランプが完成した。クオルデンツェ一家でトランプ遊びに興じるさまは、さながら麻雀一家のように見えるという。

マスケット銃

ウィルクが史実のものを再現した滑腔銃。
「新兵器マスケット銃の力で他領を侵略して大切に育てられた姫様たちを犯しまくるぜ!」計画の為に作られた。
しかし、マスケット銃程度の威力では従祖兵相手でも弾が筋肉を貫けないという残念な事実が判明した為に頓挫
初期型の形状から、基地では「長蛇」と呼ばれている。
一応、戦争時に肉壁となる平民(隷祖)には効くので、今でも細々と火薬と銃の改良を続けさせている。

白の器

古焼きの再現を目指して作られた焼き物。
現実のボーンチャイナ(骨灰磁器)を参考にして作られたものだが、牛骨では上手くいかず、最終的に厚毛兎の骨を使って作られた。
色温度が高いと思われる古焼きと比べると、柔らかな白色をしておりウィルク評では「陽光の白」「ホットミルクの白」といった印象のもののようだ。
大貴族次期当主キローデ君(10歳)の目利きだと、古焼きと見誤る程度の出来である。

ニューネリーシルク

レヴィオス王国で作られたシルクのうち、ニューネリー産のものを指す。
マムシュレッド連邦からレヴィオス王国に持ち込まれた蚕は若干緑がかった糸を吐き、繁殖力が弱く、糸も少なかったが、繁殖力と糸量についてはウィルクの魔改造により大幅に強化された。
色はそのままなので真っ白な最高級品には劣るが、ある程度の量を供給できるようになった為、本場シルクの代替品として重宝されている。
ルークセはこれを融通する事により、政略的に様々なメリットを得られたようだ。

ニューネリー石鹸

ウィルクが前世知識を利用して作った固形石鹸。
元々使われていた石鹸はあったのだが、使いにくかった為、自作した。
今ではクオルデンツェの主要産業の一つまでとなっている。
平民用の安石鹸からニューネリー市の紋章が刻まれた高級石鹸まで、数多くの石鹸が広く使われている。

メイド服

ウィルクが御用達の服飾商会に作らせた女性使用人の制服。男性ウェイターの着る服に似た、ウィルク曰く色気のないデザインの旧型と、いわゆるメイド服のデザインをした新型がある。
侯爵家にふさわしく、流行にあった服を用意することができず悩んでいたミニットは、ウィルクが制服を作ったことにいたく感謝していた。
そもそもの話、ウィルクがコレを導入する迄『使用人の制服』自体が存在せず、使用人の服に実家の財力が反映されてしまっていた

ブラジャー&パンティ

服飾商人に作らせた。

カステラ

ウィルクが唯一再現できたお菓子。
前世の小学生時代に調理実習で作ったことがあるもの。
材料と大まかな作り方しか覚えていなかったため、再現に数年かかった。


農作物など

食品

エルオ大陸の大部分で栽培されているメジャーな穀物。大地の恵みの象徴であり、転じて貴族のシンボルともなっている。
レヴィオス王国やシュピアゼイク家の旗以外にも王国貴族の1/3程が家紋に麦を使用している。
ゼルドミトラなど王国の大部分では10月から11月に種をまき夏頃に収穫する冬小麦が栽培されている。

麦茶

ウィルクが最も好んでいるエルオ大陸の飲み物。本来は貴族の茶会で出るようなものではない。
だがウィルクに付き合わされることの多かったプルーメやファニィにとっては馴染み深いものとなっている。
魔法で作った氷を砕いて入れ、冷やして飲むこともある。

お茶

エルオで一般的な飲み物。

ソコラの村で生産されているお茶は、紫陽花に似た背の低い植物の花や葉が原料となっている。
最高級品は夏に咲く花だけを乾燥・発酵させたもので、朝日に染まる雲のような色合いとジャスミン茶に似た豊かな香りが特徴。

主祖は酒に酔わないため、強い酒よりも甘い酒が好まれ、高級酒として扱われている。
ニューネリー周辺には隸祖でも酒に強い人間が多い。
杏露酒に似た味の琥珀色の高級酒、スイカ果汁のようなすっきりした甘味の高級酒、葡萄酒などが登場。

果物

葡萄酒の原料となるブドウや王都名物であるビワっぽい果物などが登場。

砂糖

茶会のお供。五月社交の子供会ではゼルドミトラ家の持ち込み。

キノコ

エルオ大陸には菌床栽培の技術がなく、自然のものを採集するしかない。
人気のある美味しいキノコは結構良い値段がする。干し椎茸によく似たキノコが登場。

あぶら豆

大豆に似た見た目の搾油作物。豆は搾油効率が高いがとても不味い。
マムシュレッド地方から伝わった植物だと言われるが真偽は定かでない。
ニューネリー近傍で植物油と言えばあぶら豆を搾った豆油を指す。
最初のニューネリー石鹸は豆油で作られた。

オリーブ

見た目と味がオリーブの実と同じ植物の実。
油はニューネリー石鹸の高級品に使われている。

ひまわり

太陽を象徴する植物として、太陽の大精霊ウォーテントサーマを崇拝するゼス教聖高会で重用されている。
油が典礼で使用される他、種は雑穀とともにパンに使われ、搾油後の絞り滓や葉や茎は堆肥や飼料として利用される。
ニューネリー市の位置するリデア平野はかつて大陸屈指のひまわりの名産地として名を馳せていた。
ひまわりの生産拠点として設置された開拓村を前身とする小都市がいくつかあり、市章にひまわりを用いている。
乱世で司祭の権威が失墜した現在では搾油効率の低さから豆油に置き換えられた。

肉類・魚介類

動物を参照。

繊維

シルク

過去にはマムシュレッドに独占されていた素材。
直近のマムシュレッド内乱により難民がレヴィオス王国に逃れ、その際に蚕を持ち込んだことによりレヴィオス王国でもシルクが作れるようになった。
ただし、レヴィオス王国で作られるシルクは若干緑がかっている為、最高級品では無い。
最高級品の真っ白なシルクは現在でもマムシュレッドが独占している。

衣服・敷布・硬貨入れ・バッグなど広く使われている。

木綿

ガンオラス商会でラーヴェの着せられていたローブが木綿製。


工芸品・美術品

古焼き

過去に聖ナヴェンポス付近で作られていた白い陶磁器の総称、ウィルク曰く「静謐なる病院の白」だとか
現在では製法が失われており、現存するものは貴族の白好きと相まって貴重な骨董品となっている。
よって扱いには細心の注意が必要であり、教育を受けていないオルシアンみたいな人間には出せない。
製法は長らく謎であったが、「218話 子供会① 蝋燭」にてローナより

クオルデンツェ家にはかつて失われた魔法……白色化の魔法が伝わっていたのですね。
あの魔法は聖ナヴェンポスの一部地域の土を用いて作った器しか白化できないものでしたが…(以下略

という発言によって、白色化魔法とやらで作られていたことがわかった。

マムシュレッド焼き

マムシュレッド連邦の特産焼き物である絵付け皿の事
地質的に良い粘土に恵まれ無い環境であった為に絵付けに拘る様になった経緯があるらしく
一般富裕層には人気があるのだが『古焼き大好き貴族等』から絵付け皿は余り評価されていない
ウィルクは此れについて「貴族は白い器に穢れ無き大地を映している」と推測している


その他

神様

創世神はいる。同作者のなろう短編「異世界転生社」に出ている倉田リサ(クラタリッサ)がそれ。
ウィルクは転生時に彼女に会っており「今度は幸せなところに生まれたい」的な願望を叶えてもらいクオルデンツェ家に転生する。
しかしウィルクはその経緯を全く覚えていない。
ついでに言うとこの設定は知らずとも本編を読むのに全く支障は無い。

人間が変異した、凶悪な力を持つとされる架空の怪物。
エルオ大陸における迷信のひとつ。
なお「鬼」という表現はウィルクの日本語訳による。

日本語

ウィルクは日本語で日記を付けているが、一部でも読み書き出来るのは今の所イブのみ。
また「侯爵嫡男好色物語」はウィルクが日本語で訳している体の物語。

尻穴貴族

貴族の社交界でしられている(笑い)話。
尻の穴に入れることが正しい性行為だと認識したまま成長した青年貴族が正妻を娶った晩に大惨事になった。

作品の進捗

当初は10章構想で、#34「農村茶摘娘がおいしくいただかれた」までが1章、#174「クオルデンツェ家の後継者」までが2章、「第二部 レヴィオス王国」が3章だった。
現在は1章と2章が「第一部 クオルデンツェ家」に統合され、全九章の予定となっている。

章立てしてたら多分、1章完といったところでしょうか。章立て設定しませんが。

1章(仮)では1ヶ月半くらいしか作中時間が経過していませんね。

2章(仮)はそれに比べるとそこそこ作中時間が経過する予定です。

(2016年04月23日活動報告「半端な感想返し」より)

幼馴染いとこちゃんは、主人公母の妹の娘というポジションなんですが、そもそも母が出てこない……。

なんとか話にからめたいのですが、うまく差し込みできる場所が無い。

今を2章(仮)とすると、3章(仮)以降で出る予定です。

3章(仮)でいきなり幼馴染が登場すると後付感が満載なので、なんとかいまのうちに名前だけでも出したいところです。

(2016年04月30日活動報告「月間1位!!!」より)

投稿開始時に用意していたプロットでは10章でした。

しかしその後、色々とこねくり回しまし、今は全9章を想定してます。

常に色々とこねくっているので今後も変わるかもしれません。

(2020年04月29日活動報告「祝・10万pt(前)」より)


コメント

  • 開発結社の敷地問題で実戦投入予定のマスケット銃は書き加えた方がよいですかね。 -- 2021-06-06 (日) 16:41:43
  • 漫画版で実戦投入済みやったね -- 2023-01-02 (月) 10:20:57
  • 使用人、上級は従祖で下級は平民、というのを追記した方がよいかと。 -- はまちょう? 2023-01-24 (火) 14:33:56
  • ルークセの愛妾でありオディの実母でもあるメイド長は隷祖だが下級使用人なのか? -- 2023-01-27 (金) 17:16:08
  • 上級使用人は騎士家の縁戚(#72性交の考え方)隸祖も含む(#92祖) -- 2023-01-28 (土) 00:38:24