組織・勢力

Last-modified: 2023-02-26 (日) 21:07:32


レヴィオス王国

首都:王都レヴィオス 政庁:レヴィオス城


大陸東部の大国。
アンチ聖高会を掲げ、およそ80年前にレヴィオス王によって建国された。
レヴィオス王家を筆頭とする五大貴族を中心とした200家超の貴族家からなる貴族連合。


当初は5つ、現在は6つの爵位からなる爵位制度があるが、
全ての貴族家が対等という名目もあり、今は爵位の上下にあまり意味が無い。
爵位は「大公・公爵・侯爵・伯爵・子爵・男爵」

クオルデンツェ派

クオルデンツェ侯爵家を盟主とするレヴィオス王国西部の派閥。
ナンボナン攻略戦でクオルデンツェ連合軍に参加した貴族家は十数家。

クオルデンツェ侯爵家

本拠地:ニューネリー市 政庁:ニューネリー城


主人公の家。王国五大貴族の一角。
およそ300年前に高位司祭クオルデンツェ・ペルゼアスによって創始された司祭系貴族家。
レヴィオス王国随一の実戦経験を有する精強な軍事力と、開拓結社によって生産された新たな特産品による経済力を誇る。
ニューネリー市近郊のニューネリーフィールドは良質な岩塩を産出する。
西隣のシュピアゼイク家とは犬猿の仲。


元ジンカーエン帝国クオルデンツェ公爵家
宿敵でありつつもジンカーエン帝国の共同体の筈だったシュピアゼイク公爵家に嫡子とその嫁を暗殺され、復讐を遂げる為に仮想敵国であったレヴィオス王国に鞍替えした。
シュピアゼイク家撃滅を掲げ邁進している。


高位司祭クオルデンツェ・ペルゼアスは聖統プルオティスタ本家の出身。


  • 蚯蚓(みみず)
    クオルデンツェ家が有する諜報機関。当代当主を主とする。
    本来は秘密組織だが、ウィルクは開拓結社で類似の組織を作ろうとしたところ、蚯蚓側から接触があった為に存在を知った。
    組織名は土に潜んで情報を集める蛇の仲間という意味に由来する。
    クオルデンツェの象徴は蛇であり、エルオ世界では蚯蚓は蛇の未熟な姿だと考えられてる為。
  • 開拓結社
    ウィルクが覚えている史実地球の物を再現する為の公社
    ニューネリーシルクやニューネリー石鹸のような大成功作から、マスケット銃のような失敗作まで様々な産物を生み出している
    大陸各地に調査員を送っている
  • 雑務隊
    ウィルクが小遣いで雇った私兵団。前世知識の戦術や陣形、兵器を試す実験のために組織した。
    開拓結社社員の頑張りにより最近は雑用が減ってきているため、普段は軍部の武官の下で土木工事や魔獣狩りを行っていることが多い。
    マスケット銃を扱える唯一の部隊。
  • ナンボナン兵
    蛇の牙作戦のあとナンボナン市民の志願兵をリアライトの提案により常備軍化したもの。
    南方で広く普及している常備軍制度を参考に、雛形となったリックアーガ軍を目標として鍛錬を行っている。
    ナンボナン市への忠誠心から士気が高い。

    当初は有効性を疑問視した騎士家や武官からの受けは悪かったのだが
    蛇の顎作戦の時点においては有効な戦力と見做される精兵に成長した

シルオペア伯爵家

本拠地:ペニーバッハ市
クオルデンツェ家の少し後にシルオペア高位司祭が創始した司祭系貴族家。


元ジンカーエン帝国シルオペア家
クオルデンツェ家と共にジンカーエン帝国を離反しレヴィオス王国に参加した。


創始と同時に導師に任命されており、導師の地位を得られなかったクオルデンツェ家に目の敵にされていた過去がある。

エヴェナピス伯爵家

本拠地:ハーティノス市
ハーティノス市はメオ湖に面していて強力な水軍を有する。


元ジンカーエン帝国エヴェナピス家
クオルデンツェ家と共にジンカーエン帝国を離反しレヴィオス王国に参加した。クオルデンツェ家が祝福の子を支援してできた家。

ガリアナ子爵家

本拠地:アブラウル市
元来は帝国との国境を守るアテラハン派の王国貴族であり、財政を傾けて軍備を増強していた。
数年前、財政再建のためにミロードを養子に迎えて当主に据えるとクオルデンツェ派に鞍替えした。

ミロードは本来の契約であれば継承権の無い継子扱いだったのだが蛇の牙作戦時の立ち回りにより
本来の嫡子廃嫡と同時にミロードへ直系の姫を差し出す羽目となり御家簒奪されてしまう事になる

ファンテル男爵家

クオルデンツェ派とゼルドミトラ派の間で蝙蝠ムーブする弱小貴族だった。
エルシニア禍後、クオルデンツェ家に庇護を求めた。

レヴィオス派

レヴィオス王家を盟主とするレヴィオス王国建国以来の古参派閥。
二十数家の小貴族家で構成されており、爵位は高いが土地は狭い。

レヴィオス王家

王国五大貴族の筆頭。
コーポビア平原と大陸屈指の良フィールドを占有することで建国するに至った。
しかし、2年前に魔獣の対処を怠り、結果的に大陸全土でエルシニアの禍が発生したため、大きく権威を低下させた。
司祭勢力がとにかく大嫌い。

ペルエル地方貴族家

パドラ公爵家

ルーシュナ地方筆頭貴族家。

バンシボル侯爵家

ルーシュナ地方筆頭貴族家。
隣接する旧ターレン領の領有を狙っている。

モルミア侯爵家

ルーシュナ地方貴族家。

ベルクローラ侯爵家

ルーシュナ地方貴族家。

オグロ侯爵家

ルーシュナ地方貴族家。

リゲルオン伯爵家

ルーシュナ地方貴族家。

ミレンドルヴァ派

ミレンドルヴァ家を盟主とするレヴィオス王国東部の派閥。
独立独歩、閉鎖的で保守がちな気風。
地下資源に恵まれた土地で金や宝石類を産する。

ミレンドルヴァ大公家

王国五大貴族の一角。紋章は五枝の燭台に刺さる三本の蝋燭と右に向けられた両刃剣。
初代レヴィオス王の実弟によって成立した言わばレヴィオス王家の分家。歴史が浅く未開拓地が多い。
つい最近までレヴィオス家と内戦をしていた。

  • ルオタッド
    オルシアンが率いる平民部隊。祝福の子も複数参加している。

アテラハン派

アテラハン家を盟主とするレヴィオス王国北部の派閥。武を尊ぶ傾向が強い。

アテラハン侯爵家

本拠地:ザレアゼリア市 政庁:ザレアゼリア城


王国五大貴族の一角。紋章は向かい合う二頭の嶽馬とその間に立つ両刃の剣。
霧の大地を抑える武門の家で、王国最強の呼び声も高い。脳筋気味。
王国建国に貢献した古参で、レヴィオス家と比較的友好な関係にあり、飢饉の際には食料支援を受けることもある。
金や銀などの貴金属は採れないが、鉄や銅のような卑金属は採れる。石材は数百年前から最高級品。
最近、レヴィオス家の要請で増援を派遣し、ミレンドルヴァ軍を押し返したため、発言力が増した

  • アテラハン分家
    山岳地帯に点在する小規模な拠点を任されている。
    山がちな領地を統治するのに欠かすことのできない存在。
  • 嶽騎隊
    アテラハン嶽騎隊とも呼ばれるアテラハン軍の精鋭部隊。

ゼルドミトラ派

ゼルドミトラ家を盟主とするレヴィオス王国南部の派閥。

ゼルドミトラ侯爵家

本拠地:ジザフォーク市 政庁:ジザフォーク城

王国五大貴族の一角。紋章はお月見をする狐と両刃剣。
飢饉が発生した際にはクオルデンツェ家から食料支援を受けることもあり、比較的友好な関係にある。
教皇位動乱時に穢土で汚染された土地が多くこれといった特産品はない。最大の産業は奴隷売買。

その他貴族家

王国南部貴族には近年王国へ帰順した元独立貴族家も多く、五大貴族の派閥に属さない家も珍しくない。

イレイサ男爵家

クオルデンツェ派とゼルドミトラ派の間で蝙蝠ムーブする弱小貴族。


ジンカーエン帝国

首都:帝都ジンカーエン
大陸西部の大国。乱世で乱れる大陸西部を統一した英傑ジンカーエン帝によって建国された。
100家超の貴族家が所属している。レヴィオス王国と違い皇帝を中心とした絶対王政を敷く。
現皇帝の求心力が著しく低く、帝国西部と東部で帝国が割れる寸前にある。
 

東部貴族

シュピアゼイク公爵家

東部貴族の大派閥 「旧ヴォイストラ派」 の盟主
司祭系貴族。
約350年前に、最高司祭まで上り詰めたシュピアゼイク・アーガロスが、聖都での派閥争いに負けオセロリア市に左遷されることになった際、司祭の地位を捨て貴族となることを選んで始まった家。
聖高会からヴォイストラ地区の導師を任じられたため、導師のみが紋章への使用が許される片刃の剣が紋章に描かれている。
乱世の時代にヴォイストラ平野を統一しヴォイストラ家と家名を改め、ヴォイストラ平野西部の山岳貴族家を従属させヴォイストラ王国を建国した。
その後、ジンカーエン帝国の侵攻を一度はライシュリーフで跳ね返した(実際にはジンカーエン帝はライシュリーフ城を落とすきはなかった)が、ジンカーエン帝の力を知り姫を差し出して降伏し、名を戻してシュピアゼイク公爵家となった。
なお、シュピアゼイクは当時の司祭名(洗礼名のようなもの)であり、地名や家名では無い。

シュピアゼイク司祭の出身は聖統プルオティスタ本家。

協商貴族

ヴォイストラ平野の西方にある山岳地帯・アラフ地方に位置するシュピアゼイク派(旧ヴォイストラ派)の貴族家たちを指す。
山岳地の上、耕地面積も少ないためどの家も力は弱く、乱世を生き残るために「アラフ貴族協商」を組み連帯して生き残った。
シュピアゼイク家がヴォイストラ平野を統一したのちは協商全体でシュピアゼイク家の傘下となりヴォイストラ王国の貴族となった。
地域ネットワークとしてのアラフ貴族協商が消滅し、シュピアゼイク家もろとも帝国に組み込まれた現在も彼らを指す言葉として「協商」という言葉が使われている。

  • エベルク家
    協商貴族に属する貴族家として名前があがった。

北部貴族 (回廊貴族)

大陸北西部から中部に連なるキーボルフ山脈に沿う形で広がる帝国北部の平野部はキーボルフ回廊と呼ばれ、この地を治める貴族家は「回廊貴族」と呼ばれる。
かつては大陸西部の二強であったフリアエレス家(アルペオ公国)、シュピアゼイク家(ヴォイストラ王国)に挟まれつつも独自に生き残っていたが、ジンカーエン帝とその一派がフリアエレス家を滅ぼすとその対応に追われることになる。
しかし、使者として北部を訪れたクオルデンツェ・カシアは北部貴族に対し御家存続を提案。彼らは熟慮の末に帝国に下り現在に至る形になる。

ノンガイト伯爵家

ライシュリーフ地域に隣接する帝国北部貴族(回廊貴族)家。エルシニアの禍で多大な被害を受けた。
帝国離反後、急速に領地を拡大し続けているクオルデンツェ家を警戒している。

西部・南部貴族(党派貴族)

ジンカーエン帝やカシアに付いてジンカーエン党を為し、帝国建国に貢献した主祖たちを祖とする勢力。
彼らの多くは戦乱の時代、様々な理由で行き場を失くしその日暮らしを過ごしていた主祖・従祖であり、
ジンカーエン帝の掲げた大陸統一の夢を今も追い続けている。
この経歴から分かるように貴族としては新興の者ばかりであり、歴史ある名門貴族に対してはジンカーエン党に属していたクオルデンツェ家を除き快く思っていない。


聖ナヴェンポス

首都:聖都マグアオーゼ 政庁:コルパ大聖堂


ゼス教聖高会による宗教国家。
かつてはエルオ全土を支配する大陸統一国家だったが、今は見る影もなく凋落している


始祖ゼスが興したゼス教を主体とする組織をゼス教聖高会という。略称は聖高会。
聖高会の信者は聖教徒、ゼス教の信者は教徒と呼ばれる。
聖都マグアオーゼを本拠地とし一時代を築いた。
200年前から始まった戦乱から荒廃し、王国や帝国の成立を経て大きく没落。
かつての趨勢を取り戻そうとしている最中だが、思想信条により大きく三派に分かれてしまっている。

司祭のフルネームの基本形は、家名+名+位階+役職+司祭名。
組織は、教皇+19人の最高司祭からなる聖人会によって運営されている。
現在の聖巫は信仰の象徴であり、実際の権力は持たされない。

信仰派

信じるものは救われる!という派閥。
筆頭はローナ。所属は、シンシア、ファイス、など。
頭の中はお花畑な派閥かもしれないが、ゼス教における「奇跡」が本当に信仰によって起こされるものの場合は話が変わってくる。
物語開始時点では一番弱い派閥で、第二部の頃にはローナとその一派が、仇敵であるゼルドミトラ・レヴィオスに亡命してしまっている。

武闘派

愚かな貴族を打倒して、かつての栄光を取り戻そう!という派閥。
低位司祭や聖軍関係者、特に前線に立つ若い武官などに影響力が強い。
独立貴族家間の戦争の仲裁などで存在感を発揮している。
筆頭はテロトリス。所属はエフィアル、ディアナ、など。

  • 私設団体
    ある最高司祭が顧問を務め、エフィアルが支援している私設団体。
    調査団を運営している。
  • 第一調査団
    霧の大地の探索と調査を行っている。レキナと後輩君が所属している。
  • 第二調査団
    穢土と瘴気への耐性が高い魔力感覚が鈍感な馬鹿が配属される。
    ディアナや後輩君が育った孤児院の出身者は概ねこちら。

実務派

きちんと領地を治めて、一歩一歩確実に復興していこう!という派閥。
聖ナヴェンポスの復興に尽力し、経済面で独立貴族家と協力関係を築きつつある。
所属しているのはルネッサ、ランテ、など。

穏健派

クオルデンツェ家を介した交渉によるレヴィオス王国との和解を考えている派閥。
所属している最高司祭が何人かいる。


マムシュレッド連邦

アジュートの様々な部族を時の勇者が統一し、代替わりと騒乱、そして次なる勇者による再統一を繰り返す国家。
そのため実のところマムシュレッド連邦とは国名では無く、「多数の部族を統一したマムシュレッド地方に位置する王朝」を便宜的にそう呼んでいる。
現在の王朝はナギ王朝と呼ばれている。



養蚕と純白の絹、精彩な絵付けの陶磁器の産業がある
聖ナヴェンポスの冊封国


リックアーガ連合国

オーヴィル家を盟主として成立した大陸南部湾岸地域の新興国。
当初は自由都市群の一貴族家だったオーヴィル家が、平民兵を活用した常備軍制度により隆盛し数年前に建国に至った。

オーヴィル家

リックアーガ連合国の盟主。
塩田でとれる上質な塩くらいしか産物のない小領だったが、当主交代とその後の大改革によって急成長した。


自由都市群

上記の勢力に属さない、その他の貴族領地、小国家のようなものの総称。
大きい領でもガリアナ領程度の小領で、都市ひとつしかない領もある。

乱世で司祭を見限った貴族志向貴族家と聖都再興を信じてやまない司祭志向貴族家(トルロ)に大別される。
乱世で数が減り少数派となっている司祭志向貴族家(トルロ)は信仰派に近しく、反貴族でまとまる武闘派とは距離をとっている。

別名「都市国家」「都市国家郡」。*1
自由都市郡との表記もあり。*2

シャロエット家

オーヴィル家に敗北した家。リアライトを騎士に誘ったが断られた。

ユーディオン家

メオ湖に面した領地を持つ。
シュピアゼイク家の実質的な傘下。
陸上の防衛力は最小限である一方、強力な水上戦力を有する。


エルフ

スレイド族

イブやラーヴェの部族。
霧の大地のフィールド内の村で生活していた。
オルシアンの部族に村を襲われゲリラ的に抵抗していたが、成熟魔獣の出現により散り散りとなった。
イブ達のグループはレヴィオス家の北方大遠征にカチ合い壊滅した。


過去に存在した組織・勢力

操の民

現聖ナヴェンポスのある土地を中心として支配していた民族。読みは「あやつりのたみ」
操の民の母語が古代語。礼儀正しく賢い民族だったらしい。
それまでなされていなかった主祖同士の交配に積極的であったため、強大な力を有していた。
主祖の血統を維持する思想を生み出し、強固な支配体制を築いた最初の民族。

出身部族を率いた始祖ゼスが武装蜂起し、滅亡。
後にゼスは滅ぼした事を深く悔いた。

クオルデンツェ家分家

内地統一に貢献した分家の主祖がヴォイストラ王家に唆されて独立を宣言し反乱を起こした自称分家。
ジンカーエン軍主力を率いて舞い戻ったカシアに粛清された。
数少ない生き残りは全員影家に入った。

ヴォイストラ王国

ヴォイストラ平野にかつて存在した王国。
ジンカーエン帝国に自主編入された。

アルペオ公国

アルペオ地方にかつて存在した公国。フリアエレス家がアルペオ地方の盟主として樹立した。
公国と言っても国と言えるほどのまとまりがなく、そのせいでヴォイストラ王国との同盟もお流れになっている。
乱世末期、後のジンカーエン帝によるアルペオ地方攻略戦に敗北し滅ぼされた。
滅亡から約30年後、残党が帝都にサーリフの乱を引き起こした。

ターレン家

ルーシュナ地方貴族家。バンシボル侯爵領の隣。エルシニアの禍で滅亡した。

オセロリア市を支配していた貴族家

約350年前、ゼス教聖高会に対して反乱をおこし討伐された。

ニューネリー市を統治していた貴族家

三百数十年前、ニューネリーフィールドから発生した第二位魔獣カリエステーベとの戦いにより親族に多数の死者を出し滅亡した。


コメント


*1 2022年10月の修正更新で「独立貴族家」「自由都市群」に統一。
*2 2022年10月の修正更新で誤字として修正。