魔法

魔法

人間族の魔力持ち（始祖・主祖・従祖）、エルフ族、龍のみが使える特殊能力。
魔力を消費して発動する超常現象。

感覚によって行使する。無詠唱。（DQやFFのような呪文を唱える方式では無い）
その為、同じ魔法でも人によって差異があり、また魔力量でも威力や効果が変わる。

各個人で感覚が違うため、魔法を習得するには、複数人に発動して貰って、その時の感覚から差異を把握する。
感覚という文書では残し辛い要素だが、聖都では何らかの方法で資料として纏めているという。

新規魔法の開発は、一般的に極めて難易度が高い。
既存魔法の改良もまた難易度が高いが、回復魔法などの有用な魔法ほど長年人から人へと伝承される過程でブラッシュアップされている。
コスパが悪い魔法は使用者が少なく失伝しやすい。

ニューネリー市では魔法陣によって探知魔法を補助しているが、これがクオルデンツェ家特有のモノかは不明。

魔力放出と魔力による威嚇

純粋な魔力を体外に放出することを 「魔力放出」 と呼ぶ。
主祖が普段自然放出している低出力の魔力放出は蚊除けやフィールドの蛭除けになる。
また戦闘モードになった主祖は自然放出する魔力が増えてそれがバリアのような機能を果たし、ただそれだけでも従祖の死力を尽くした攻撃をいとも簡単に無効化する。

魔力放出には感情がのりやすい為、特定の対象にぶつけることで相手に心象を伝える事ができる。
悪意をのせれば 魔力による威嚇 になり、好意をのせれば何となく気持ちよくなる。

魔力放出は全方位に拡散するので指向性を持たせられないが、対象でない相手が受け取っても害意を感じ辛い。
しかし強い負の感情を食らうと気分が悪くなる他、極めて強い場合は狂乱したり失神したりしてしまう。

魔力でパスを作り通常より大量の魔力を放出することができるが、コスパが悪くすぐに魔力が枯渇してしまう。

魔力残滓

他者からの魔法攻撃を受けた事で生じる後遺症。
魔力の出力が不安定になって魔法が使いにくくなる。
魔力残滓が蓄積し続けると、最後には魔法がまったく使えなくなり隷祖と同じ状態になってしまう。
これは治療魔法では治らない。

怪我や病気知らずの主祖が対主祖戦を恐れる理由のひとつ。

なお魔法を受けて体に定着するまでの間であれば、解呪魔法によってある程度取り除くことが出来る。
解呪魔法は自分自身には使えないので、他人にかけてもらう必要がある。

また魔力による威嚇では魔力残滓は発生しない。

魔力の枯渇

魔法や魔力放出を過剰に行使し過ぎると、体内の魔力が枯渇して一時的にガス欠状態になる。
枯渇は時間経過によって回復するが、それまでは隷祖と同じ状態になってしまう。

魔法と軍事

魔力やそれによる魔法が存在するエルオ世界では、史実と違って魔力持ちが戦場の主役

一般に従祖が率いる隷祖の軍団が戦い、決定的場面で主祖が出撃して大勢を決める。

主祖が率いる軍の事を特に 「主祖軍」 と呼ぶ。
従祖と隷祖で編成された軍全体に身体強化魔法を掛けることで、超高速の行軍や耐性強化、士気向上などの大規模な戦術支援を行う事が出来る。

従祖は主祖と比べて魔力量が著しく劣るので、小隊や自身への身体強化を行い戦術兵器として振る舞う。

他人に強化魔法を掛けて貰うのは慣れが必要で、効果が切れるとその反動で著しい倦怠感を感じ、酷い場合には失神したりする。
隷祖に身体能力強化や士気向上を過剰に掛け過ぎると、恐怖を感じない恐るべき死兵と化す。

魔法一覧

一般的な魔法

• カーテンを開ける魔法
• 毒物の有無を鑑定する魔法
• 扉の錠を閉める魔法
• 冷たい廊下を温める魔法
• 魚が傷まない様に冷却する魔法
• 奴隷紋を起動させる魔法
• インチキ魔法キラキラ
• 演説時に声を拡散する拡声魔法
• 物体を把握するカルミア魔法
• 対象となる相手の記憶の一部を思い出させる魔法
• 鎮静作用がある精神魔法
• 愛の波動を含む好意の精神魔法
• いつも発動してる探知魔法
• 補助魔法陣で強化してある広域探知魔法
• 妊婦にも効果ありの主祖が使えば四肢欠損も治せる治癒魔法
• 光り方が色々ある照明魔法
• 精飲後のうがいや剃毛の際に使った水を出す水魔法
• バランスボール程の大きさの水の球や熱湯の球を生み出す魔法
• 麦茶に入れる氷や攻撃の為の氷槍を作る氷魔法
• 身体を軽くしたり人を吹き飛ばすほどの突風を作り出したりする風魔法
• 人にも馬にも使える身体強化魔法
• 他人の魔力残滓を定着する前に取り除く解呪魔法
• 緻密な金属加工を行う魔法

攻撃魔法

• カシアが関所を燃やすのに使ったりナンボナン戦でも使われたりした炎魔法

• 遠距離爆撃魔法
  炸裂する火球の誘導弾を投射する攻撃魔法
  魔力による迎撃や対抗が簡単なので、対魔力もちでは無く対魔獣における遠隔攻撃で使われる

• 爆撃魔法
  炸裂する火球を複数投射する攻撃魔法
  飛距離により減衰するので遠距離爆撃魔法よりも近距離で使われる

• 魔力の具現化魔法
  あたかもビームサーベル

エルフの魔法

• 相手に好意を伝える精神魔法
  魔力に感情の乗せるのとは違い個人相手に感情を伝えることができる。
  主に家族などに使用されていた。
• 不浄羽 - 大地を穢土に変質させる魔法
• 穢土の浄化魔法

聖統魔法

• 白の御手（聖統カトレアーク） - 塩を生み出す魔法

ゼスが使った魔法

• 成熟魔獣を誘導する魔法
• 軍が渡河できる規模でオビエト河を凍らせた凍結魔法
  (特別な魔法ではなく魔力量任せのゴリ押しの可能性)

失われた魔法

• 白色化の魔法 - 聖ナヴェンポスの一部地域の土で出来た器を白くする

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