「キラがムラサメに乗っていたら」

Last-modified: 2016-07-03 (日) 00:31:40

 オーブ上空を高速で飛行するムラサメのコックピットで、キラはプレッシャースーツのつなぎ目に
手をやり、何とか緊張を解こうとした。高高度飛行迎撃試験の最中である。普通地上の戦闘では
到達しないような高度にあがろうとしているのは、宇宙から大気圏を突入して侵攻しようとする
敵機を想定しているからだ。

 

 元から広いとはいえないコックピットの中には、観測のための機器が更に増設され、
分厚い宇宙用のパイロットスーツともあいまって、息苦しさを感じる。目の前には、 CGで補正され大まかに抽象化された前面ディスプレイと航行に必要な数値を示す
計器の数々が見えるだけだ。

 

 中々変化しないディスプレイと、数値の変化が激しすぎるメーターに嫌気が差して、キラは手元の
コンソールを操作し、計器を殆ど隅に追いやってしまうとディスプレイの補正を切った。 抽象化されていた情報が切り替わり、ディスプレイの解像度が上がったように外の視界がクリアに、
暗黒の宇宙と、丸みを帯びた地球が天地に広がっていた。

 

『落ち着かないのかい、坊主。段々ボタンをいじくるのが増えてきているぜ』

 

 ヘルメットの中に響いた音声に、キラははっとしてディスプレイを見た。端っこに寄せたいくつかの
ウィンドウのひとつに、黒地の背景で『SOUND ONLY』の文字が躍っている。観測機からの通信。 前面ディスプレイを注視する、丸まった海にへばりついた染みのように、支援の役目を帯びた
観測機がキラの機体より低空を飛行しているのが見えた。

 

「……こちら二鷹、現在フェイズ2が終了、異常なし。……落ち着いてますから、
坊主はやめてくださいよ、中尉」
『こちら三茄子、りょーかい。今度こそ"楽園"まで飲みについてきたら卒業させてやるよ、"坊主"』

 

 ノイズの向こうでキラをからかうことをやめようとしないのは、上官のミゾグチ大尉だった。
彼の元に配属されて以来、事ある事にキラを坊主呼ばわりし、要不要を問わず様々な知識を教え込もうと
積極的である。ちなみにえらく縁起のよいコードをキラの機体と支援機につけたのも冗談と軽口を こよなく愛するミゾグチ大尉であった。

 

 キラから見ることはできないが、支援機の操縦席で通信機を操作する大尉の顔は、悪戯をたくらむ
子供のように満面の笑みを浮かべているに違いない。公私の区別がついている大人なので、仕事中に
軽口以外を仕掛けてくることはないが、油断しているとひどい目に合わされそうになることが多々あった。

 
 

 小さなアラーム音とともに、外の光景を写すディスプレイにデジタル表示の時計が割り込み、
フェイズ3へ移行する時間が近いことをわざわざ知らせた。予定空域に予定通りに到達。キラは
コンソールを操作し、画面に再び補正を掛けた。失われるクリアな視界と、押し付けられる
大量の情報。急激にリアリティを失ったその画面に、キラは嫌悪感を覚えた。ゲーム画面のように
単純化された景色、パイロットシートに固定された体が感じるムラサメの振動だけが、キラに
そこが人殺しのための機械の胎内であると認識させた。

 

 切り替える直前のディスプレイに、漆黒の宇宙を写す画面の中、きらきらと星のような輝きを見た。
砂時計のような形をした人工の大地、プラント。キラにとっては同朋の故郷ともいえる場所。

 

「二鷹より三茄子へ、予定空域に到達しました。これよりフェイズ3に移行します。
カウントはそちらでお願いします、大尉」
『三茄子より二鷹へ、緊急事態だ。オーブの監視衛星が、衛星軌道上から大気圏へ突入しようとする、
所属不明の機影を捉えた。数は3だ。こいつはえらい事態だなあ、坊主」

 

 軽い口調で、ミゾグチ大尉が今回の試験で想定された状況を説明する。

 

『作戦本部より指令、二鷹は直ちにこいつを迎撃せよとの事だ。大役だなあ、なんなら今から
代わろうかい? 坊主』
「二鷹より三茄子へ、了解。…………ムラサメのコックピットは居心地がいいので、大尉には
席を譲りたくないですね。……加速を開始します」

 

 キラは、たまには言い返してやろうという気持ちになった。通信機の向こうのミゾグチ大尉は、
キラの軽口の中身より、むしろ言い返したという事実のほうに感銘を受けたようだ。

 
 

 連邦のストライクダガー相手に戦闘機で渡り合ったオーブ空軍のベテランパイロットは、ナチュラルの身でありながら
空戦におけるその技量はキラを凌ぎ、シミュレーターの中で幾度となくキラを棺桶へと送り込んだ。
自分の些か特殊な出自など、豊かな経験に裏打ちされた実力には意味が無いということを
実感させてくれたのだ。

 

(――知れば誰もが望むだろう!! ――君のようになりたいと、君のようでありたいと!!!)

 

 幻聴

 

 かつて殺した男の声を振りほどき、キラはやや意識的に力を込めて、コックピットの
コントロールスティックを握った。通信機の向こうで、ミゾグチ大尉がカウントを取る音が聞こえる。
ディスプレイ上のデジタルカウントがゼロを示すと同時に、キラはコックピット内に増設された、
本来ムラサメにはついていないスティックを押し込んだ。

 

 加速感。モビルスーツには到達不可能な超高高度まで機体を持ち上げるべく、外付けされた
航行ユニットが希薄な大気を吸い込み、速度を増し始めた。観測機とのデータリンクが繋がり、
ディスプレイの端に向こう側から見た機体の様子が映し出される。合金で構成され耐熱塗料を
分厚く塗りこまれた、巨大な鋼の鷹。それが後方に炎の尾を曳きながら加速していくさまを。

 

 モビルアーマー形態のムラサメに、より効率的な空力特性と推進力を与える装甲を追加し、宇宙から
降りてくる敵をその無防備な大気圏突入中に迎撃することを可能にした機体――局地迎撃戦用モビルスーツ、
ムラサメ改タカガリユニットは、オーブ本土に侵攻しようとする仮想敵を屠るべく、重力の鎖を
振りほどきはるか高みへと上昇を開始した。

 

(――他者より強く! ――他者より先へ! ――他者より上へ!)

 

 因果に縛られた男の幻聴は、重力に搦め取られて対流圏に置き去りにされた。

 
 

 ムラサメ改は、水平方向に稼いだ速度=運動エネルギーを、垂直方向の
高度=重力ポテンシャルへと変換する――ズーム上昇。高度を十分に
得ると、希薄な大気に停止寸前の外装エンジンを増槽ごと排除した。排除
した部分は、ここまでのデータと共に太平洋上に落下し、オーブ艦に回収
されることになる。

 

 キラは、計器の示す高度と速度の情報が想定の範囲内に収まっていることを
確認すると、手元のコンソールを介して最終加速用のエンジンに火を入れた。
わずかな逡巡の後、電磁的作用によって生成されたイオンが加速グリッドを
叩くかすかな振動と共に、キラの体がパイロットシートに押し付けられる。

 

 そのころ、簡単な図形の並ぶディスプレイに赤い三角のマークで目標の
情報が新たに更新された。ムラサメ改のセンサーと支援機からのデータリンクが、
劣悪な状況下で互いに調整し合い、相応の精度で以って三個の目標に座標と
速度六つの数字を付け加えた。

 

 サブモニターの中で、三個の目標に名前がつけられた。三つ、ほぼ一直線に
並んだ各目標は、先頭からアルファ、ブラボー、チャーリーと呼ばれることに
なる。情報が更新され、目標及びムラサメ改の予想される軌道が表示された。

 

「二鷹より三茄子へ……目標、確認。これよりフェイズ4――最終接近段階に
入ります。データリンクは未だ健在。……未だそちらの情報が頼りですね」
『おお、先刻からうんともすんともしゃべらないから、暇で眠っちまったかと
おもったよ。ま、あと少しだけアドバイスしてやるから、どうやって声をかける
かは、坊主が自分で考えるんだな。三茄子より二鷹へ、大事なのは距離感だぜ』

 
 

 現時点では、加速中であるムラサメ改の観測よりも、データリンクを介して
与えられる支援機側からの情報がより精度に優れ、信頼性があった。しかし
これからムラサメ改は更に高度を上げ、電離層を抜けた高度で目標を迎撃
しなければならない。その高度では、ミゾグチ大尉のエスコートはなく、
キラは自前でどの目標に接近し、攻撃を行うかを判断しなければならない。

 

 高度を下げつつある三個の目標を、下から追いかけるような形でムラサメ
は高度を上げ接近していった。十分に接近し、かつ攻撃を行えるよう姿勢を
安定させていられるのは、刹那に近い時間でしかない。いかなるパイロットの
腕を以ってしても、一度の接近で攻撃可能な目標は二体まで、と想定された。

 

「……こちら二鷹。エンジンは順調ですけれど、そろそろデータリンクに
限界が来ました。まもなく通信が途絶します」
『おう、坊主の声にも残念なことにノイズが走ってきたぜ、』

 

 段々と観測機側の精度がノイズ交じりとなって下がり、代わりにムラサメ改
側、自前のセンサーがより正確な測定を行えるようになってきた。

 

『坊主、最後に何か欲しいアドバイスはあるかい? 今ならどんな子でも口説ける
必殺の文句を教えてやるぞ』

 

 キラにはミゾグチ大尉が本気で女性を口説いている像は思い浮かばなかったが、
どんなときでも余裕の態度を崩さないその雰囲気に、かつて世話になり――世話に
なりっ放しのまま宇宙に散ってしまった上官の事を思い出した。

 
 

『SOUND ONLY』を示すウィンドウに向かって、何か言い返してやる気になった。

 

「口説くほうは大尉に任せるとして、僕はそろそろオトシに行きます。電離層の
下で待っていて下さい、ご老体」
『――お!! 坊z――――』

 

 何か言おうとしたミゾグチ大尉の声は、砂嵐の向こうに紛れて消えた。代わりに
かろうじて残っていたデータリンクが、1キロバイトのテキストデータを送って
よこした。曰く――

 

『後は自分の目だけを信じるんだな、キラ=ヤマト"少尉"』

 

 肝心なところで一歩先を行かれた――データリンクは途絶えた。キラは電子の
孤独の中で、今も動くレコーダーに向かって報告する。

 

「……こちら二鷹、データリンク途絶。機体に異常なし。フェイズ4に移行」

 

 試験前のブリーフィングにおいて、キラは目標の中に核武装したモビルスーツ、
若しくはそれを突入させるコンテナが含まれているとの説明を受けた。それに
ついては確実に落とせというわけだ。この試験は、ムラサメ改にカタログどうりの
局地迎撃能力があるかどうかと共に、それを操るキラ自身にも十分にムラサメの
ポテンシャルを発揮できるかを試していた。壮年を迎えた作戦指揮官の口調に、
若輩のモビルスーツパイロットである自分を値踏みする響きを感じた。無理も無い。

 

「観測機器、外部展開完了。安定装置の稼働を開始……目標、射程範囲まであと
35から40秒。エンジン良好」

 

 ディスプレイの中で、三個の赤い三角が段々と接近してきているのがわかった。
機体の随所に取り付けられた各種のセンサーが、ミリセカンド刻みで情報を更新し、
キラが自分で入念に調整したプログラムが、各目標の軌道を計算し、ムラサメ改の
挙動に微小な調整を加えさせた。

 

 キラは前面ディスプレイの表示を次々に切り替えながら、三個の目標の挙動に
全力で注視した。目標の側からもキラ=ムラサメ改の事が見えていて当然であれば、
当たりと外れとでわずかな動きの違いが出てくると考えてよかった。

 

 実際に大気圏に突入しようとしているのは、勿論本物ではなく、オーブの衛星
から放出された無人の小型探査機で、キラが打ち落とさなければ極早い段階で消滅する
代物であったが、いくつかの電子装置とプログラムを経由して、モビルスーツ用の
投下ポッドに見えていた。趣味の悪いことに、一直線に並んだポッドのうち、両端の
二つ――アルファとチャーリーはザフトのもので、真ん中の一つ――ブラボーが連邦
のそれであった。キラは試験を考えた人間の悪戯心を感じた、現在世界をほぼ二分する
勢力を、まとめて仮想敵に持ってくる。

 
 

 三つ並んだポッドの全てを攻撃することはできない、すべてを攻撃範囲に置くように
ムラサメ改の軌道を調整することは不可能だった。ムラサメ改に搭載されたコンピュータ
が軌道の選択=どの目標を攻撃するかの判断を求めると、キラは迷わず真ん中のブラボー
を選んだ。加速とベクトルの調整を繰り返しながら、接近。

 

「……おかしい、どのポッドにも、殺気を感じない。シミュレーションだから? いや、
動きに必死さが無い」

 

 キラは、ふと湧き上がった疑問を口にする。ここまで手の込んだ試験をする割には、
ポッドの動きに変化が無い。小型の探査機といえども、最後に推進剤を噴かして
悪あがきを演出するぐらいはできるはずなのだ。手元の解析では明らかに真ん中の
ポッドが中に重量物=モビルスーツをつんでいるという結果が出ている。

 

「……正直にこれを落として終わりなのか? わざわざここまでさせて? センサーの
故障は……ない。前後の二つ、動きに違いが無い――フェイク? でも――センサーは
――――そうか!!」

 

 キラはある結論に達すると、ムラサメ改を急減速させた。必死でくみ上げた姿勢制御用
のプログラムは、パイロットの無理な要求にも応えてベクトルを変える。これで接近可能
な目標は一つに減ってしまったが、今必要なのは近づくことではなかった。

 

「!!制御システムをセミオートにチェンジ!! ――各部光学カメラ展開!! 
クロスサーチ!!」

 

『後は自分の目だけを――――』

 

 音声認識に指示を出しながら、両手両足で全く別々にコンソールを操作し、ペダルを
小刻みに踏みかえるという難事業――歌いながら左手で将棋を指し右手で日記を書き両足
でタップダンスを舞う事に匹敵する――をこなしながら、キラは体勢を安定させ、空間の
一点を光学カメラで重点的に走査した。

 
 

 ムラサメ改の機体数箇所に取り付けられたカメラが、真空に近い領域における矛盾
のような物を見つけ出した。レーダーも無効化するある粒子が超高高度の大気に
あぶられて、本来ありえるはずの無い揺らぎを生み出していた。一個のカメラとセンサー
でざっと走査しただけでは看破しようの無い隠蔽システム。

 

 ミラージュコロイドによって全てのセンサーから消えていた無人機が、いまははっきりと
四つ目の目標――デルタとしてディスプレイに記された。アルファからチャーリーまで、
三つのうちどれかを追っていれば、絶対に交差できない軌道に、だ。

 

 キラは再び操作系統をムラサメ改のOSに返すと、四つめの目標に向かって接近する
挙動をとらせた。同時にフェイズ5への移行を宣言する。

 

 加速、接近。地上のスケールでは地平線の遥か彼方、宇宙の尺度では目と鼻の
さきという、攻撃の射程距離までムラサメ改の機体を近寄らせると、安定装置を
全開で起動させた。機体各所の姿勢制御装置が機体に安定をもたらし、"僅か"数キロ
先の目標を狙撃することを、可能とする。パイロットシートのキラは、装置の起動と
共に全身を包んでいた振動が取り払われたのを感じ、満足感を覚えた。ムラサメ改
――連日連夜オーブの技術仕官と顔を突き合わせて調整した機体のポテンシャルは
予想以上の物がある。

 

 超高高度で、地に足を着けたように安定を得たムラサメ改が、飛行ユニットに格納
されていた長距離狙撃砲を取り出し、両手で保持する。高速で巡航しながら、薄い大気の
抵抗をまるで無きが物のごとく、長大な槍にも例えられそうなレーザー砲を構えた。

 キラはスティックを硬く握り締め、狙撃の最終調整に入る。安定装置で殺しきれない
微妙な振動を、殆ど勘で補佐しながら、相対距離が尤も近づく瞬間、発射までの
カウントを取った。

 

「発射まで後3秒!!
――――――2!!
――――――1!!」

 

 前面ディスプレイの中央、ロックオンを示す四角の中心に、いましもミラージュコロイド
の隠れ蓑を脱ぎ捨てつつあるポッド=無人機を捕らえたまま、キラは理想的なタイミングで
スティックのボタンを押し込んだ。

 
 

 前面ディスプレイの中央、ロックオンを示す四角の中心に、いましもミラージュコロイド
の隠れ蓑を脱ぎ捨てつつあるポッド=無人機を捕らえたまま、キラは理想的なタイミングで
スティックのボタンを押し込んだ。

 

 長距離砲に格納された共振器(キャビティ)の中でポンピングを受けて励起されていた
反転分布媒質が、電気的刺激を受けて一揃い、単一波長の電磁波を極短時間の間に放出する。モードロックによって非常に短く、強い振幅を得たパルスレーザーは光速の牙で以って
ポッドの装甲版を食い破り、内部に搭載されていた構造体をミリセコンドのうちに蹂躙した。

 

 機体の状態を表すモニターの中で、凡そ30メガワット時に届く電力が、一瞬のうちに
消費されたことを示す。実際にムラサメ改が放ったレーザーは実験用の極微弱なもので
在ったが、撃破判定を受けた無人機はシミュレーターの中で爆散した。

 

 シミュレーターが、撃破したポッドの中からNJCと放射性物質の反応を検出した、
と報告する。当たり、というわけだ。息を止めてその表示を確認したキラは、大きく
呼気を吐き出すと殆ど身動きが取れない操縦席の中で軽く首をほぐした。狙撃モードを
解除したムラサメ改が、自動で狙撃砲を格納し、巡航形態に復帰するに任せる。後は
キラが例え眠っていても、ムラサメ改はオーブ本土、オノロゴの基地に帰還する筈だ。
実際のところ、キラでなければならない部分は、試験が始まる前に終わっているのだった。

 

 そして、自分の試験は終わった。四体の目標のうち3体は取り逃がしたが、最も危険な
一体=核武装/核駆動のモビルスーツは撃墜した。

 

 もう一度、大きく深呼吸を重ねながら、キラはコックピットのスティックを握る。最後の
フェイズ、高真空からの帰還、再突入の段階が残っている。

 

 ふと思い立って、自動操縦のムラサメ改の胎内で、前面ディスプレイの表示を切り替えた。
電離層を脱ける直前に見た景色と比べて、天は黒の深みを、地は丸みをましている。

 

 ――帰還する

 

 その言葉には、未だ違和感が拭えずに残る。自分の故郷は高真空の宇宙に浮かんでいる。

 

 "少尉"と呼ばれたからには、基地に帰ったら即、飲みに連れて行かれるのだろうな。
悪戯小僧のような笑顔でキラを待ち構えるミゾグチ大尉を脳裏にありありと想像しながら、
キラはディスプレイの表示を変えた。

 
 

新人スレ旧まとめ 別世界ver「キラ二人目 in自由 補正付き」「超高度迎撃試験 」