「連合兵戦記(仮)」間章 戦火に包まれる地球圏 南アメリカ侵攻

Last-modified: 2014-03-06 (木) 19:53:27

血のバレンタインから4日経過した2月18日 当時のプラント最高評議会議長 シーゲル・クラインの発表した
地球連合非参加国に対して優先的に物資を供給する「積極的中立声明」を南アメリカ合衆国と大洋州連合が受諾
この二ヵ国が受諾した理由としては、プラント理事国に対しての長年の経済的不利をプラントとの同盟関係構築で
挽回できると考えたからである。
この時、南アメリカ合衆国は、地球連合の報復処置を精々、軌道航路封鎖と経済制裁程度だと鷹を括っていた・・・
その判断ミスは、1日と立たず自国民の命と国土によって支払われることとなった。

 

その翌日2月19日 地球連合は、南アメリカ合衆国に宣戦布告

 

宣戦布告より1時間後、大西洋連邦の空母機動部隊による南米大陸の航空基地に対する航空攻撃が行われ、大西洋連邦との共同管理となっていた
パナマ宇宙基地をパワードスーツを主軸とする特殊部隊が奇襲、その隙を突く形でパナマ駐留の大西洋連邦の装甲師団が侵攻
奇襲攻撃によって装甲車程度の兵力しか残されていなかった南米軍パナマ宇宙基地守備軍は、20分で降伏した。

 

同日午後5時頃、親大西洋連邦派を主体とする反体制派が南アメリカ合衆国首都
ブエノスアイレスでクーデターを起し、現政権のメンバー全員を逮捕、殺害した。
親地球連合の傀儡政権(親大西洋連邦派が主体)が樹立された。
親連合政権はプラントに宣戦布告を共に、戦争の被害復興と治安維持の名目で
地球連合への加盟と大西洋連邦の占領統治を受け入れると発表した。

 

20日、大洋州連合は、地球連合の行為を侵略行為であると非難すると共にプラントの支援を表明、
最初の「親プラント国家」となった。

 

地球連合(大西洋連邦主体)の南アメリカ合衆国侵攻は、旧西暦、再構築戦争期を入れても
史上まれにみる電撃作戦であったが、大西洋連邦軍は、元からパナマ制圧から先の作戦計画は無く
フォルタレザ地区宇宙センター等を除けば南アメリカ合衆国唯一の宇宙との玄関口であるパナマを制圧すれば、
戦争は自陣営の勝利に終わると判断していた。
そしてパナマ宇宙基地制圧作戦で大西洋連邦のパワードスーツ部隊を主軸とする特殊部隊の奇襲攻撃は、その迅速さで衝撃を与えた。 
この時、特殊部隊を輸送したのは、ステルス性能の高い大型輸送機であった。

 

また当時、第八艦隊所属のハルバートン大佐は、マスドライバーを有する宇宙基地の様な重要拠点に対する奇襲攻撃をプラントが行う可能性とMS開発による
地球連合MS部隊の創設、それによるプラント奇襲作戦を提案したが、それが上層部に
相手にされることはなかった・・・・

 
 

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