クロスデスティニー(X運命)◆UO9SM5XUx.氏 第063話

Last-modified: 2016-02-20 (土) 02:12:36

第六十三話 『俺が忠誠を誓うのはただ一人』
 
 
==========================

しっかりと名乗ることができた。緊張のあまり真っ白になりそうな頭を、シンは必死になって押し戻す
自分が恐れているのは、大統領という肩書きだけである。ジョゼフ・コープランドという男を恐れているわけではない
そう言い聞かせ、どうにか正気であろうとする

「大統領閣下におかれましては—————」
「挨拶はいい。用件を言ってもらおうか」

必死になってシンが覚えた挨拶は、ジョゼフ本人によって否定された
それだけでパニックになりそうになる。すると、ユウナがシンの肩を軽く叩き、前に出た

「オーブ代表、ユウナ・ロマ・アスハです。幾度か、父がお世話になりました、大統領」
「ウナト氏のご子息ですか。このたびのことは、まことに遺憾でありました」
「はい。しかし、今日の私はウナト・エマ・セイランの息子として参ったわけではございません
  オーブ代表としての発言を許されたい」
「しかし・・・・すでにオーブは、あなたを代表と認めてはいないようだが?」
「プラントにとって、いまだに私は代表であります。それにいつでもオーブは取り戻せるのですよ」
「戯言を聞きたいわけではないのですがね」
「ガンダムダブルエックスの修理が完了するのですよ。『ユニウスの悪魔』と言った方が、通りがよろしいですかね?
  それがもうじき、我々オーブの手に戻る」

ユウナの発言に、シンは驚いた。ガロードも目を丸くしている。ここでDXの名前を出すとは思わなかった
ジョゼフ大統領は、痛いところを突かれたかのように、顔をしかめている

「脅しですか、アスハ『代表』?」
「まさか。ただプラントから要請があって、
  ここアルザッヘル基地をつぶせと言われれば、我々は従わざるを得ないかもしれません」
「奇妙なことを。DXはザフトのものではないのですか?」
「あれは、タカマガハラ第一部隊ヤタガラスの所属です。命令権はオーブ代表たる私にあります
  もちろん、サテライトキャノンの砲門をどこに向けるかもですよ?」

言いつつ、ユウナはガロードとジャミルに目配せをしていた。余計なことを言うな、ということだろうか
ジョゼフはかなり不機嫌そうな顔になった

「バカにしないでもらおうか。こちらの物量も、並ではない」
「大統領。私は可能性をつぶやいているだけですよ。宣戦布告をしにきたわけではありません
  ただこれからのことを、真剣に考えて欲しいだけです」
「これからのこと・・・・?」
「シン。さぁ、デュランダル議長の親書を大統領にお渡しして」

シンはユウナにうながされ、親書を大統領の秘書に渡した
ユウナの巧妙なやり方に驚く。彼は事前にやんわりと大統領を脅したのだ
確かにこのやり方の方が、いきなり親書を渡すより、ずっと真剣に物事を考えてくれるだろう
少なくとも、今のデュランダルが偽者だという事実を、笑い話だと切り捨てることはないはずだ
それにこの時点でジョゼフの頭には、アメノミハシラには抜き差しならない戦力があると、すり込まれたはずだ

ジョゼフが親書に目を通している。読んでいくうちに、彼の顔色が少しだけ変わった
変化は本当に少しだけで、感情を押し殺しているのだとシンは気づく
政治家というのは本当に大変な職業なのだと、改めて感じた

ジョゼフが親書に目を通し終え、ため息をついた

「すぐに判断はできることではありませんな。時間をいただきたい」
「どうぞごゆっくりご判断ください。しかし事は重要機密です」
「わかっている」
「わかっておられると思いますが、おそらくこれが唯一のチャンスです
  どうか国民のため、賢明なるご判断を、大統領」

ユウナが歩を進め、大統領に握手を求めた。苦々しそうにそれをジョゼフは握り返している
すると、ユウナはシンに目配せをしてきた。なんのことか、判別がつかない

「代表?」
「さぁ、大統領に別れのご挨拶を、親善大使シン・アスカ」

そう言われて初めて、大統領と握手をしろということがわかった
シンは歩を進めて、遠慮がちにジョゼフへと手を伸ばす

「君は若いのだな、シン・アスカ」

ジョゼフが握り返してくる。微妙な強さがあった

「プラントは15歳で成人ですから」
「コーディネイター、か?」
「はい。お嫌いでしょうか?」
「好きではないな。血のバレンタインばかりが言われるが、
  エイプリル・フール・クライシスでいったい何人、ナチュラルが死んだと思っている?」

シンははっとなった。エイプリル・フール・クライシスとは、ザフトがニュートロンジャマーを散布したことにより起こった
地球の深刻なエネルギー不足事件である。これによって凍死者、餓死者などが続出し、
地球総人口の一割が死んだと言われている。これは血のバレンタインで死んだ人間とは比にならぬ数の死者だった

「・・・・未来が、簡単ではないことは、わかっています」
「コーディネイターがいる限り、エイプリルフールは忘れ去られんよ」
「それでも・・・・戦争は終わるべきでしょう?」
「まぁ、な」

会見はそれで終わった。大統領の部屋を出た時、どっとシンの体が疲れを訴える
それほど長い時間いたわけではないのに、肩は張り、腰は凍てついていた

「まったく、最後に大統領と話し始めたときは、なにを言い出すかひやひやしてたよ」
ユウナがシンに笑いかけてくる。やはりこういう場所では、政治家は強い。ユウナは平然としているのだ
「なかなか埋まらないんですね、コーディネイターとナチュラルの溝は」
「お互い、殺しすぎたからねぇ・・・・」
「どうしたらいいんでしょうか?」
「待つしかないよ。憎しみを知らない世代が生まれて、成長し、それが世界を埋め尽くせば、溝は自然に消える
  だから僕たちはもう、戦争をしてはいけないのさ」
「そうでなければ」

急にジャミルが口をはさんだ。何事かと思って、シンは振り返る

「ジャミルさん?」
「お互いに気が済むまで、傷つけあうしかないだろうな。そして滅びかけて、ようやく人はみずからの愚かさに気づく」
「・・・・・・・」

ジャミルの言葉が、胸に突き刺さる。こうやってナチュラルだコーディネイターだとやっていれば、いつかこの世界も、
AW世界のように荒廃しきってしまうということだろうか。それだけはシンも避けたかった

「おい、それよりメシ食いに行こうぜ。腹へってしょうがねぇや」

ガロードが場違いな声を出す。シンはふぅっと、ため息をついた

「おまえは簡単でいいなぁ、ガロード」
「おまえが悩みすぎなんだよ。だいたい、俺は難しいことなんてわかんねぇんだぞ」
「いばることかよ、それ」
「いばることかどうかはわかんねぇけどよ。あんまり難しいと、人にわかってもらえねぇぞ」

ふと、その言葉が、シンの頭に響いた

==========================

さすがに連続して、ネオジェネシスを放つという判断は下さないようだった
ハイネはほっとするような、苦々しいような気分になる
偽者が我が物顔で好き放題しているのを見るのは、辛い

「ほう。宇宙空間を漂流していた、と?」

ハイネが報告すると、宇宙要塞メサイアの司令室で、デュランダルは喜色を見せた

「はい。メサイア近くの宙域でただよっていたのを回収しました
  パイロットはいなかったようですが・・・とりあえず報告をと」
「なるほど。レジェンドか。使えるのかね?」
「損傷は受けていますが、それほど問題はありません。整備と簡単な修復を行えば、すぐにでも」
「デスティニーと共に、所属不明のMSだが、高性能機であるのは確かなようだね?」
「ええ。DXを落としたMSですから。ただ空間認識能力を必要とするようです」
「これは幸先がいいな。レジェンドを修復したら、すぐにレイへ回してあげてくれたまえ」
「わかりました。整備班にはそう伝えておきます、議長」
「レイ、喜びたまえ。君に素晴らしい贈り物ができそうだ」

デュランダルが近侍しているレイに声をかける。レイは冷静な顔つきで、うなずいていた

どういうわけか、レジェンドを回収した。それをレイに回すという決定に対し、特にハイネは異論がない
それより問題は、デュランダルの出方である

「ハイネ。オーブ軍の様子はどうだね?」
「降伏勧告には応じないようです。オーブ艦隊はコロニーメンデルで、修復などを行っているようですが」
「叩くべきかな」
「補給を邪魔するだけで、オーブ艦隊は干上がると思いますが?」

ザフトはあまり強攻策は取るべきではないと、ハイネは思う。だいたい、あれだけの大艦隊を、
補給線の確保もせずに宇宙に上げていること自体、無謀なのだ
後は適度に補給を止めてやるだけで、オーブ軍は悲鳴をあげる

「オーブを攻めようか」

かすかに目を閉じ、デュランダルは笑った。凄惨な笑みだと、ハイネは思った

「メンデルを攻めるのですか?」
「まさかね。手薄なオーブ本土を制圧するのだよ。せっかくラクスの勢いを止めたのだ
  いくら精強な軍隊でも、国を制圧されてはどうにもなるまい」
「・・・・ユウナ代表をどうなさるおつもりで?」
「捨てて置く。彼はデスティニープランが好きではないようだからね」
「わかりました。ザフト地上軍に対し、命令を伝えます」
「作戦名は、オペレーション・フューリーだ」
「フューリー・・・・。激怒、という意味でしょうか?」
「そう、私は激怒しているのだよ。オーブという国にね」

くっと笑って、デュランダルは立ち上がった。彼はモニタを切り替えると、遺伝子配列の図を展開する

「議長、これは?」
「ハイネ。君の遺伝子だよ。解析してみたのだ」
「・・・・・・結果はどうなったのでしょうか」
「軍人が最適だと出たよ。良かったな、君は適職についているようだ」

歌手ではなかったのだなと、ハイネはつぶやいた。誰にも聞こえない声だった
デュランダルはそれに気づくことなく、遺伝子を見上げている

「議長。ミネルバは地上に送りますか?」
「いや、私がプラントから離れられんのでね・・・・。しばらくは宇宙にいてもらうことになるだろう」
「なにか?」
「クライン派がいくらかざわついているようだ。そろそろ彼らも、まとめて消してしまうべきかもしれないね」
「・・・・わかりました。では、プラントに戻られるのでしょうか?」
「うむ。サザビーもアプリリウスまで連れて行く。そうだな、その間、君の作戦をミネルバに取ってもらうとしようか」
「俺の作戦ですか?」
「うむ。メンデルに向かう、オーブの補給部隊を各個撃破してくれたまえ
  ミネルバがこういう動きを見せれば、地上部隊への陽動にもなろう」
「良案です、議長」

ハイネは深々と頭を下げた。偽者に頭を下げる苦々しさも、いくらか薄くなっていた

==========================

ミネルバが発進する。レイとデュランダルは、メサイアに残った
敵はオーブ軍である。それも、ラクスとキラだった

「で、どーすんだよ隊長さん」

ディアッカが椅子に座って、足を投げ出している。その横では、シホがベッドに行儀よく座っていた

ここはミネルバにあるイザークの自室である。そこに三人が集合していた
イザークは額にしわを寄せる。判断がつかない、というのが正直なところだ

「ネオジェネシスを平然と撃つような人の下に、いていいかと悩んでいる」
「ふーん。正義は、ラクス・クラインにありってヤツ?」
「やっていることは、オーブが正しいと俺は思う。納得いかない部分もあるが・・・・・」
「でも、裏切りですよ、隊長」

シホが辛そうな声をあげる。その声もまた、イザークの胸の悩みを大きくさせた
デュランダルこそが新しい時代を創るのだと信じた
それに前大戦で戦犯になりそうなところを、デュランダルに助けてもらったという恩義もある

しかしだ。最近のデュランダルは無茶苦茶である
遺伝子がすべてを決定しないと言いながら、デスティニープランの導入には躍起になっているし、
挙句の果てにネオジェネシスである。とてもついていけなかった。これではたちの悪い独裁者だ
第一、Dプランの雛形はこういうものではなかったはずだ

イザークは覚悟を決めた。このままでは、確実にプラントはおかしくなる
下手をすればコーディネイターの未来などどこにもなくなる

「・・・・ラクス・クラインは、プラントの歌姫だ」

==========================

ミネルバはコロニーメンデルの近辺で、網を張っていた
網にかかれば、ミネルバの機動力である。補給艦では逃げられない

ハイネはミネルバのブリッジに上がっていた。艦長席に座るタリアは憂鬱そうである

「艦長。体調が悪いのでしょうか?」
「いいえ。そんなことはなくてよ、ハイネ」
「そうですか・・・・」

タリアとデュランダルは、かつて恋人同士だった。子供ができぬという理由で、
タリアはデュランダルとの結婚を諦めたそうだが、今も関係は続いているらしい
ザフトでは、タリアは自分の体で艦長の座を手に入れたと中傷する者さえいたのだ

しかし、今のデュランダルは偽者である。おそらく、タリアの体にすら触れていないのではないかと、ハイネは思う
当たり前だ。いかに巧妙に真似ても、性交の細かいクセまで、真似られるということはあるまい
タリアを抱けばおそらく、彼女自身違和感に気づく
だから関係を遠ざけているのだろう

「敵機接近! オーブ軍補給艦です!」

通信士のアビーが、叫んだ。タリアはうなずき、命令を出す

「コンディションレッド発令。モビルスーツ発進用意。アーサー、ミネルバは艦隊戦の用意よ、急いで
  それじゃあMS隊の指揮をお願いね、ハイネ」
「了解です、艦長」

ハイネはうなずき、ぐるりとブリッジを見回した
それはちょっとした確認だった

それから早足でMSデッキに向かい、黒色のMS、ストライクノワールに乗り込む

「ジュール隊、用意はいいか?」

点呼を取る。イザーク、ディアッカ、シホ、全員が乗り込んでいるようだった
機器の確認を終え、ノワールがカタパルトデッキに向かう

『ハイネ機、ストライクノワール、発進どうぞ!』
「補給艦を叩くのも、立派な任務だ。ハイネ・ヴェステンフルス、ストライクノワール、出るぜ!」

カタパルトがうなりをあげ、ノワールを押し出す。ブルデュエル、ヴェルデバスター、カオスが続いてきた
遠方に、光の明滅がある。すでに肉眼で確認できるほど、補給艦は近づいてきていた

『MS隊、攻撃開始!』

タリアの声。ハイネはためらいもなく、補給艦を落とさんと、ノワールを起動させた時だった

ジュッ・・・・。ビームが、ノワールの肩をかすめた。撃たれたのは後ろからである
ハイネはとっさに振り返った

「イザーク!? どういうつもりだ・・・・誤射か!?」
『ハイネ、俺たちはこれから、オーブにつきます』
「なん・・・・だと!」

ハイネは歯噛みした。ブルデュエルの周りに、ヴェルデバスターとカオスが寄り添う

『降伏してください。でなければ、ミネルバもあなたも落とします』
「正気か、イザーク! ディアッカもシホも同じ意見なのか!?」
『いや、だってさぁ、イザークが言うんだもん。仕方ないでしょ?』

ディアッカの気楽そうな声が返ってくる。ハイネは胸の中が苦くなった
いつかやるとは思っていたが、本当にこいつらやりやがったというのが、本音だった

「クッ・・・・はっはっは、笑わせるなよイザーク。俺に降伏しろだと?」
『あなたの腕は知っています。でも、俺たち三人に勝てると思っているんですか!』
「本当におめでたいな! まぁいい・・・・・」

すぐさまハイネは、アメノミハシラに簡単な通信を入れた
すぐに計算する。どれだけの時間が必要なのか
それほどの時間は必要ではないはずだ

ブルデュエルが正面に、カオスが側面に回っていた
ヴェルデバスターは、ぴたりと照準をミネルバに合わせているようだ

『正気なの、あなたたち! イザーク!』
タリアが悲鳴のように叫んでいる。おそらく、信じられないのだろう
無理もない。イザークは、デュランダルに対して大きな恩義がある

『もう決めたのです、俺たちは。デュランダル議長にはついていけません』
「だから俺を落とすのか、イザーク」
『落としたくありません・・・・。できれば、俺と一緒にオーブへ降伏してください
  ラクス・クラインなら、ちゃんとあなたを扱ってくれるはずです』
「笑わせるなよイザーク! 俺が忠誠を誓うのはただ一人、ギルバート・デュランダルだけだ!」
『わからず屋が・・・・ならここで散れッ!』

ブルデュエルがビームサーベルを引き抜き、斬りかかってくる
ストライクノワールもすぐにフラガラッハを引き抜き、受け止めた

瞬間に、ハイネは笑う

「おい、イザーク。俺がおまえたちの裏切りに気づかないと思ったか?
  なんの対策も練っていなかったとでも?」
『なに・・・・?』
「お披露目には早いが、やれぇ、アビー!」
『了解しました』

ミネルバから冷静な通信士、アビーの声が返ってくる

==========================

タリアは驚愕していた。イザークの裏切りは、ほとんど考えられなかったのだ
いくらハイネでも、一機だけではジュール隊を防げまい
降伏もやむなしかと、考えた時だ

通信士のアビーが、冷静な手つきでパネルを叩き、最後に人差し指でボタンを押した
次の瞬間、目に入ってくるもの

『ああー、いいー・・・・もっと、もっとぉ・・・・』

「は・・・・・?」

思わず、タリアの目が点になった。ブリッジのモニタに映ったのは、女の裸である

「フォンドゥヴァオゥ!? な、なぜ私の秘蔵エロゲコレクション、『運命stay騎士』の映像がぁぁ!?
  こ・・・・これじゃ、こっそりブリッジでエロゲやってたのがばれて・・・・」
「アーサー、あなたちょっとこっち来なさい」

とりあえず問答無用で、タリアはアーサーの腹に三発、いいのを入れた。アーサーが悶絶し、泡を吹いて転がる

「ちょっと! どういうことなの! アビー!」

瞬間、ストライクノワールから通信が入る

『おっと、アビーを責めないでくれタリア艦長。彼女には俺が頼んだだけだ。後、ヨウラン、ヴィーノもナイス仕事!
  ちなみに、ミネルバの管制アプリと、ジュール隊MSのソフトは、すべてアーサーのエロゲに書き換えたからな』

ハイネの得意げな声が入る。同時に、ジュール隊の声も聞こえる

『な、どうなってるんだこりゃ・・・・! あはんあはん言うばかりで、MSが動かん!』
『うわ・・・すご・・・・こんなことまで・・・・』
『グゥレイトォ、ハイネの方が、役者が上だったのかね・・・・』

ジュール隊のMSが、いきなり動きを止めている

「なんですって! ハイネ、あなたなにを考えて・・・・!」
『おおっと、動かないでくれ。戦艦ミネルバはハイネ・ヴェステンフルスが乗っ取ったァ!』

ストライクノワールが、ビームライフルショーティーの銃口を、ミネルバのブリッジに向けた