メイリンの日記_2日目
朝、アスランさんを起こしにいった。ブザーを鳴らしても無反応だったので、カードキーをユウナ代表から借りて、勝手に入ってしまった。
寝顔がかわいい。私の夢を見ていてくれたらいいな、と思っていたら、
「カガリ…」
私の夢は非現実です。
むしゃくしゃしたので、耳元で『メイリン』と100回くらい囁いたら、アスランさんは起きた。
寝汗でベトベトになりながら。
アスランさんが顔を洗っている間に枕に目を向けてみた。
「きゃー!!」
と思わず叫んでしまった。
「どうした!?」
「な、なんでもありません…」
私が見たのは無数の抜け毛。今度、アデ○ンスに連れていってあげよう。
それからお仕事
(中略)
夜、誰もいない大浴場でアスランさんの背中を流してあげた。
なんだか新婚みたいだなぁと、一人妄想にふけてしまった。
しかし排水孔の抜け毛が私を現実に戻した。
「私…」
「…?」
「アスランさんが、どんなに変わっても、好きですからね」
私がそう言うと彼の表情が曇った。まるで罪悪感に悩むような表情だった。
私にはその意味が分からなかった。