運命と最強_第12話

Last-modified: 2007-11-19 (月) 13:30:42

八神家

 

「う・・ああ・・・・」
カナード・パルスはベッドの中で目を覚ました。
ベッドから起き上がり、軽く体を動かす。
「体に問題は無い・・・か・・・」
そしてシャマルに教えてもらった通り、魔力を放出してみる。
「魔力は全開したみたいだな・・・・これなら」
全開したことを確認し、早速シグナム達に念話を入れるが
「・・・・誰も通じない・・それに・・・」
カナードは妙な違和感に気づく
「なんだ・・この感覚は・・・・・」

 
 
 

????????

 

「誰・・・ですか・・・」
朦朧とする意識の中、プレアは尋ねた。
すると、プレアの目の前に突然、
『僕だよ・・・プレア・・・・プレア・レヴェリーだよ・・・・』
プレア・レヴェリーが現れ、そう言い放った。
「あ・・あ・・・・・」
その光景に、驚きよりも恐怖が支配する。
そんな姿を見て微笑むもう一人のプレア
『何を怖がっているんだい?僕は君だよ・・・・・とても正直な』
その言葉を放った後、もう一人のプレアは消え、そしてドレットノートに変化が起こった。

 

             メキメキメキメキメキ

 

ドレットノートから脱皮するかのように、ドラグーンを装備したドレットノート{Xアストレイ}が現れた。

 

        『XXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXXX!!!!!!!!!!!!!!!!!』

 

生まれたことを喜ぶかのように雄叫びを上げるXアストレイ。
『さぁ・・・・・・やろうか』

 

その言葉を放った瞬間、近くにいたゲイツをサーベルで切り裂いた。
『ひと~つ』
切り裂かれたゲイツの近くにいた2機のゲイツにライフルを放つ。
『ふた~つ、み~っつ』
楽しそうに数えながらゲイツを破壊するプレア。
「やめて・・・」
プレアは止めるが
『なんでだい、君は・・僕はこういうことをするために生まれたんじゃないか・・・』
そう言い、プリスティスでゲイツを破壊する。
「ちがう・・ぼくは・・」
プレアの言葉を無視するようにゲイツを破壊していくもう一人のプレア。
打ち抜き・串刺し・切り裂き・殴り倒し
「やめて・・・やめて・・・やめて・・・」
プレアは懇願するがそれを無視し破壊を続ける。
そして生き残ったのは4機となり、退却をするが、
『ふふっ・・・・逃がさないよ』
Xアストレイはドラグーンを展開、そして
『さようなら』
ドラグーンの砲火がゲイツを襲い、次々と破壊していく。
「あ・・ああ・・・」
目の前の光景に唖然とするプレア。
『それじゃあ・・・・つぎはあれだ・・・・』
そう言い、Xアストレイが向く方向には
「あれは・・・・アースラー!?なんで!?・・・・まさか・・・」
プレアは最悪の事態の考えた。そして、その考えは的中してしまう。
『ばいばい』
Xアストレイはドラグーン、プリスティスを展開
「やめろー!!!!」
ドラグーンとプリスティスの集中砲火が、アースラーを破壊した。

 

:海鳴市

 

結界内

 

「この駄々っ子・・・言う事を聞け!」
闇の書の意思と戦闘を開始したなのは達、しかし、闇の書の意思の強さに苦戦する。
どうにか結果以内に取り残されたすずか達を助け、説得を試みるが
自らを「ただの道具」と称し、いつわりの願いを叶えることだけをこなそうとする闇の書の意思に
フェイトはソニックフォームを発動し、自分達の思いを伝えるために攻撃をしかける。だが、
「お前も、眠れ・・」
闇の書の意志は、そんなフェイトの攻撃を受け止め、フェイトを収集してしまう。
「フェイトちゃん!!」
叫ぶなのは
「すべては、安らかな眠りのうちに」   
闇の書の意志は、そう呟くのみだった。
「・・・・・エイミィさん!!」
直にエイミィに連絡を取るなのは
「状況確認・・・プレア君同様、フェイトちゃんのバイタル健在!闇の書の内部空間に閉じ込められただけ」
ほっとるなのは、だが
「まって・・プレア君のバイタルが!」
多少パニックになりながら報告するエイミィ
「プレア君が!!?」
その名前に反応する闇の書の意思
「あの少年か・・・・あの少年には申し訳ないことをした・・・・」
「プレア君をどうしたんですか!?」
闇の書の意思を見据え、なのはは尋ねる。
「あの少年は、私と主がユンゾンしている時に介入した・・それが原因なのか、私でも関与できない壊れた場所にさまよっている」
「・・・それって・・・どういう・・・」
理解できていないなのはに、闇の書の意思は答えを言う。
「フェイト・テスタロッサは夢を見ているだろうが、、彼はおそらく・・・悪夢を見ているだろう・・・」

 
 

闇の書の内部空間
 
「・・・あ・・・あ・・・・」
アースラーが爆散する光景を見て、力なく放心プレア。
そんなプレアの姿を見て、心底残念そうな顔をするもう一人のプレア。
『やっぱり君はダメだ・・・自分の存在価値を偽って生きてる君は・・・・』
Xアストレイは動けないドレットノートに向けて、ライフルとドラグーンを向ける
『君は・・・・この夢の中で・・・永遠に眠っていた方がいい・・・』
そう言い、ドレットノートに向けてライフルとドラグーンの一斉砲撃を放った。
攻撃が直撃し、爆発が起こる。
『さような・・・・・もう一人の僕』
本来なら爆煙が消え、ドレットノートの残骸がさらけ出される筈だった。

 

               だが

 

『・・・・・なぜた・・・・』
信じられない物を見るもう一人のプレアと
「・・・えっ・・・」
同じく信じられない物を見るプレア

 

              そこには

 

『なぜだ・・・なぜ出てくる!』
アルミューレ・リュミエールを展開し、プレアへの攻撃を防ぎきった
『「ハイペリオン」』
ハイペリオンガンダムがいた。

 
 
 

海鳴市上空

 

二つの光が上空でぶつかりあう。
苦戦するなのはに対し、レイジングハートはフルドライブモード「エクセリオンモード」を起動するように伝える。
だが、なのはは破損の危険性があるエクセリオンモードを起動することを反対するが
レイジングハートは機動命令を下すように伝える。
なのはは、はやて・フェイト・プレア、そして闇の書の意思を助けるためエクセリオンモードを起動
闇の書の意思と、壮絶な空中戦を繰り広げていた。

 

376 名前:運命の子と最強を目指した少年[sage] 投稿日:2007/06/08(金) 01:26:44 ID:???
「一つ覚えの砲撃・・・通ると思ってか・・・・」
両腕に黒い魔力を掲げながら問う闇の書の意思。
「通す!レイジングハートが力をくれてる!命と心をかけて答えてくれてる!」
カートリッジを二発ロード、レイジングハート・エクセリオンに桃色の翼が生える。
「泣いてる子を、救ってあげてって!!」
なのはは、エクセリオンモード突撃形態・ACSを起動
「アクセルチャージャー機動!ストライクフレーム」『OPEN』
突撃槍と化したレイジングハートで高速突撃砲・エクセリオンバスターACSを放つ。
闇の書の意志はシールドを張り、突撃を防ぐが
「とどいて!!」
なのはの願いだ通じたのか、魔力刃がシールドを突き抜けた。そして連続でカートリッジロード。
「ブレイク!!」
捨て身の零距離砲撃を放つ。

 

        はずだった

 

闇の書の意思は即座にシールドを解除、そのため
「えっ・・・」
シールドという壁が無くなったため、そのまま突撃するなのは。
闇の書の意思は、なのはの突撃を体を捻り避け、そしてレイジングハートエクセリオンの柄を持ち、
力任せに先端を真上に持ち上げた。そのため、
エクセリオンバスターACSの強力な魔力砲は、上空目掛けて放たれた。
「あ・・・ああ・・・・」
呆然とするなのはに対し
「相手のシールドを小細工無しで真正面から貫く・・・・発想は悪くない・・・」
闇の書の意思は拳に魔力を流し
「だが・・・ツメが甘い!!!」
無防備ななのはに、シュヴァルツェ・ヴィルクングを放った。
「あああああああああああ!」
レイジングハートは即座にシールドを張ったが破られ、闇の書の意思の拳は、なのはを吹き飛ばした。
「・・・・げほっげほっ・・・」
苦痛に苦しみながらもレイジングハートを構えるなのは
「・・・まだ立ち向かってくるか・・・・」
全く感情を見せない顔で問う闇の書の意思
そんな闇の書の意思に対し
「・・・戦うよ・・・皆を助けるために・・・」
苦しみながらも、はっきりと言い返すなのは。
「そうか・・・・おまえも・・もう眠れ・・」
そう言い、両腕に魔力を流し込み、なのはに突撃する闇の書の意思、その時

 

        ガガガガガガガ

 

ザスタバ・スティグマトの弾丸が、なのはと闇の書の意思の間に放たれ、進行を阻止した。

 

「カナードさん!」
「カナード・パルスか・・・・」
カナードの姿を確認する二人
「(・・・奴は何者だ・・高町なのはと争っているということは・・・俺達の味方か?)」
そう思い、闇の書の意思を見据え
「さて、何がどうなっているか説明してもらおうか・・・・」
現在の状況を尋ねた。
「邪魔をするな・・・・私は、主の願いを(違う!!」
闇の書の意思の言葉を遮り、叫ぶなのは
「はやてちゃんは・・・そんなこと望んでいない!!」
なのはの言葉に反応するカナード
「どういうことだ・・・・説明しろ、高町」
なのはは今までの出来事をカナードに話した。
なのはの話を聞き終えたカナードは闇の書の意思を見据え
「闇の書よ・・・・お前はそれが正しいと思っているのか?それが本当にはやての願いだと?」
カナードの問いに闇の書の意思は無表情に答える。
「何を言う・・・私の願いは主の願いをかなえること。主の願いは安らかな夢に眠るこ(違うな」
闇の書の意思の言葉を遮り否定するカナード。
「何が違う、数ヶ月しか共にしていないお前に、主の何がわかる・・・・」
カナードを睨みながら問う闇の書の意思
「一つだけ、一緒に生活して分かった事がある」
闇の書の意思を見据え
「あいつは・・・はやては、どんなことがあろうとも、夢の中に逃げたりはしない」
はっきりと答えた。
「はやては、どんな辛く苦しいことがあろうと、自分自身と、自分の大切な奴のために必ず立ち上がる奴だ」
今度は闇の書の意思を睨みながら言葉を放つカナード。
「今の貴様は、はやての願いを偽って叶えようとしてるに過ぎない・・・ようは自己満足だ」
『自己満足』という言葉に眉をひそめる闇の書の意思。
「俺は貴様を止める、はやての願いを歪んだ形でかなえないために」
ザスタバ・スティグマトを向け
「そして、お前自身が、間違いを犯さないようにするためにな!!」
言い放った。
「・・・・言ったな・・・・カナード・パルス・・・」
闇の書の意思は魔法陣を展開、戦闘態勢にはいる。
「その言葉・・・口先だけでないことを照明して見せろ・・・・」
その言葉に小さく笑うカナード
「ああ・・俺はプレアのような話し合いは元から苦手だ・・・丁度いい!!」

 

       はやてを慕う者同士の戦いが、今始まる。