鉄《クロガネ》SEED_インターミッション_2

Last-modified: 2008-02-28 (木) 01:25:39

「議長!! あなただけでもお逃げ下さい!!」

 

シャトルの機長は後ろに座る男に向けて叫ぶ

 
 

10分程前…… アーモリー・ワンで建造中の新型戦艦を視察を終え、
男、ギルバート・デュランダルを乗せたシャトルはアプリリウス市に戻る途中、
突然正体不明のMSの襲撃を受けたのだった。
そして現在、15機いた『ザク』の護衛部隊は、たった3機のアンノウンにより全滅の憂き目にあっていた。

 

「いや、ここで脱出しても、周りに彼等がいる……
どちらにしろ助からんよ。」
「しかし!!」

 

男はさも冷静に機長に返す。
直後、最後まで粘っていたザクがビームの直撃を受けて爆発する。
アンノウンは彼の乗ったシャトルに向けてライフルを向ける……どうやら目的は拿捕ではなく破壊のようだ。

 

「私の運命も、ここまでか…… これも遺伝子に決まっていたのか?
 それとも、私が遺伝子にばかり目を向けていた神からの罰か……」

 

男は覚悟を決め、目を閉じた……

 

突如、シャトルの周りにいたアンノウン達が、爆発を起こす!!

 

「議長、外を!!」

 

機長にそう言われ、シャトルの窓をのぞくと、
またもや見たことのないMSが、アンノウン達を撃破していた。

 

「彼等は一体……」
「さぁ……私にも判らんよ。」

 

それが、彼と協力者達と、『影』との初めての邂逅となるのだった……

 

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