556 ◆GHLUSNM8/A氏_外伝その一

Last-modified: 2011-09-09 (金) 00:43:47
 

外伝 「マザコンなのか、イザークさん?」

 

「イザーク、結局のところお前はどうなんだよ?」
「ディアッカ、人の情事に首を突っ込むな」
「兄貴は知らないんですよ。こいつマザコンだから、はやく女を知らないと親離れできない」
「だれがマザコンだ!!!」
「(兄貴…?)とにかく、嫌なら話さないでもでも良いぞ」
「(本当は面白そうだから聞きたいけど…)そうですよ。アスランもそう思いますよね?」
「ああ、そうだな」

それでもディアッカはイザークに詰め寄る。アムロ達は呆れかえっているようだった。

 

「…はぁ。面倒な奴だな、本当に」
「お、諦めたか」
「聞いても詰まらんぞ?俺は誰も抱いていない」
「なぁんだ、結局チェリーかよ。ここぞって時に度胸がねぇよなーイザークは」
「な、なんだとぉ!?」

 

イザークの瞳に火が宿る。彼は今までない以上に怒っていた。
彼は自らの力に絶対の自信を持っており、それゆえに自尊心を傷つけられることが許せないのだ。
ディアッカの放った「度胸がない」という言葉を火種に、イザークという名の炎が燃え上がる。

 

「ま、マジになんなって!
 女が言い寄ってきたら心の壁も壊れちまうだろ、男なら!これはそういう話だ!」
「だれが娼婦なぞ抱くか!!」
「お前も年頃の男なんだ、彼女の一人や二人と寝たことぐらいあるだろう?」
「確かに、小さい頃は使用人の女に寝かしつけてもらったことぐらいはある!
 だがなぁ、14になってからは…14になってからはなぁ!!」
「ひっ」

 

「母上としか同衾したことはない!!!」

 
 

アムロ「…」
アスラン「…」
ディアッカ「…」
ニコル「(うは、マザコンとかテラきめぇwwwww)…」

 

イザーク「っは!?」

 

「すまねぇ、イザーク。俺は踏み込んじゃいけないとこに入っちまったんだな………」
「ち、違うぞディアッカ!これはその…」
「歌はいいね…乾いた心を潤してくれる………」
「アスランは俺を見ろ!」
「大丈夫、イザークは何があろうと僕の友達です!(ホント最高の友達だよwwww)」
「ニコルがいつも通りなのは何故だ!?」
「それでもコーディネイターか?」
「貴様ぁぁぁ!反撃かーーー!?」

 
 

アムロは思った。
(母をなくしたらこいつ、絶望のあまり地球に隕石を落としかねないな………)