901◆GbvohmL8bU_第14話

Last-modified: 2014-08-03 (日) 04:19:38

「そろそろ予想ポイントか」

 

降下予想ポイント付近に到着したフラッグ。
本部からの誘導と自身のレーダーを頼りに付近を探索する。

 

ピピ
「レーダーに反応。そちらに向かう」
『了解。まだテスト中なのだから無理はするな』

 

方向転換をし少し移動するとカメラが物体を捉えた。
それは将来“メテオブレイカー”という名前で世界に知られるものと同じ形をしていた。
「目標を捕捉。画像データを送る」

 

その画像データを受信した本部では
「なんだこれは・・・ドリル?がパラシュートを使って降下している?」
何かを考えているアズラエル。
(この画像・・・どこかで・・・?たしか)
「あー君、ユニウスセブンでのミストラルが撮した最後の画像を表示しなさい」
「かしこまりました。少々お待ちください・・・お待たせしました。メインモニターに表示します。」
「これは・・・」
モニターに映った画像はアズラエルの予想通り現在降下中のものと同じに見える
「ティエリアさん・・・」
「どうした?」
「正直、コーディネイターは頭がいいと思ってました。
ですが、コレを見ると勉強はできるが抜けている。という印象しかありません。」
「うん?・・・ああ、このドリルを作っているのをバレないようにするためコロニー1基を技術者もとろも破壊したと?
あとは戦意高揚のためか・・・通常なら通常ではありえないが・・・軌道上から大量にばら蒔いているから否定が難しい。
で、刹那への指示はどうする?」
「・・・破壊でいいでしょう。下手に鹵獲しようとして地面に潜られたら手が出せません」
「了解。と、いうわけだ刹那。破壊してくれ」
『了解。目標を破壊する』

 

ドリルの周囲を旋回していたフラッグが体勢を整える。そして
「連射照準。ロックオン。」
試験的に導入した音声認識システムが自動でロックオンをかけるが、まだテスト中のため時間がかかってしまう
約2秒後ロックオンが完了。すぐさまリニアライフルを発射する
ガガガ!

 

目標となったドリルに弾が当たり破壊していくが、装甲が厚いのか多少のダメージしか与えられていない。
「単射照準。ロックオン。」
やはり単射でもロックオンに時間がかかってしまうが、その時間をチャージに当てているのでそこまで気にならないようだ。
「チャージ完了。狙い撃つ。」
ドン!
連射のときと音も違う
目標に命中した弾丸は一撃で貫き真っ二つにしてしまった。
『任務完了。これよりパラシュート側を鹵獲する。』
『刹那!?』
『変形!』
こちらも音声認識で変形を開始する・・・が
ピーピーピー!
『・・・変形中にエラーが発生。腕と頭は展開できたが足がそのままのようだ。
腕が動くのでこのまま鹵獲する』

 

呆然とする本部。一部のおやっさんが
「あのバカやりやがった!」などと叫んでいるが気にしない

 

『目標との距離50、40、30、20、10、5、キャッチ成功』

 

安堵の表情を浮かべるアズラエル。
「では、そのまま戻ってきてください。落下した方は地上班に回収させます。
あと、ティエリアさんが後で説教だと言ってましたよ。」
『・・・了解。帰投する』

 

ふと、空気がゆるんだときそれはおこった。

 
 

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