地球と月を結ぶ航路上に1隻のシャトルがいた
「ふう・・・今回も大変そうですね・・・」
1人、シャトルの中でとあるデータを見ながら嘆く青年がいた
(まったく、プラントのせいで大損です。僕まで月に行くことになるなんて・・・)
「あーそこの君、シャトルの修理状況はどうなってますか?」
「ハ、ハイ!あと1時間程度で応急処置は完了いたします!」
「わかりました。多少遅れても気にしませんから確実な処置をするよう伝えてください。あと、出発するまで誰も入ら
ないようにしてくださいね。」
「わかりました!至急伝えてまいります!」
プシュー ドアを抜け部屋の外に青年が出て行く
「ふう・・・まったく、コーディネイターはなにを考えているんだか・・・アレは理事国の税金で作ったものです。そ
れを占拠するなど・・・まったく」
画像データを見ながら
「大体キルレシオが1:5ぐらいですか・・・ベテランパイロットが乗ってこれでは目も当てられませんね・・・」
ふと、目の端に光るものが見えた
「ん?なんでしょう?あの光は?」
(小さい光が徐々に明るく、大きくなっていく!?)
「なんだ!?この現象は!?光が大きく!丸くなっていく!?なに!?なんだ!?この・・・光?いや!粒子!?粒子
の輪とでもいうのか!?」
粒子の輪から大量の粒子が放たれ・・・
「こっちに粒子が向かってくる!?なんなんですか!?いったい!」
大量の粒子がシャトルを通過する
「これは・・・?暖かい・・・?落ち着く・・・?声?誰かの声が聞こえる?アリエナイ・・・」
そして次の瞬間、粒子の輪から眩いばかりの光が溢れた
「光が収まったようで・・・な!?人型の機械!?・・・アレがデータにあったものですか!?」
(いや、落ち着きなさい、あんな現象を起こす機械などコーディネイターでも作れません。ではプラントのものではな
い・・?それに動く気配がありません。)
「考えても仕方ありません。危険ですがこちらから接触しましょう。」
そのように考え、すぐに行動を起こすためシャトルの通信室に移動をし始めた