CCA-Seed_125氏_第03話

Last-modified: 2007-11-10 (土) 19:07:48

ミネルバの食堂にて
仕官食堂でアムロが遅めの昼食を摂っているとタリアが近づいてきた。
「ご一緒してよろしいかしら」
「ええ、どうぞ」
アムロの対面に腰掛けると帽子をはずして
「貴方がこの艦に乗艦して2週間になるけど…、どう?あの子達とはうまくやれてる?」
「まあ、なんとかやれてますよ」
「そう、それはよかったわ。あと、今は少なくとも半舷休息なんだし、私に敬語を使わなくてもいいのよ。歳は同じだし貴方の方が実戦経験も豊富なのだから」
「しかし、それでは…」
「私がいいと言っているんだから遠慮はしないで‥。それに私の対等の話し相手といったらこの艦にはあなたしかいないんだから」
「…貴女がよければ」
「ええ、そうして頂戴。……ねえ、ひとつ質問してもいい?」
「?」
「アナタ、どうしてこの艦に乗る気になったの?前に言ったわね、自分の技量を活かせるからだって。でも、普段のアナタを見てるとそれが建前にもなってない事ぐらい私にもわかるわ。
…本当の理由って何?」
「…あの子達を、無事に生き延びらせたい。少なくとも彼らが一人前になるまでは。これでは駄目かな」
「あの子達ってシンたちの事?彼らはもう…」
「確かに腕は一人前だ。しかし、腕だけよくても戦争は生き残れない。心が死んでしまえばそいつは唯の戦闘マシーンだ。俺はあの子達に、特にシンにはそうなってほしくない」
「シン?」
「彼は純粋に力だけを求めているようだ。誰かを守るための力、それは間違ったことじゃない。しかし、その誰かを守れなかったとき彼がどうなるか、俺は考えたくない。
そうならないためにも俺はこの艦に乗ろうと決めた。偽善といわれたらそれまでだけどね」
「………」
<艦長。至急ブリッジにお上がりください、まもなくカーペンタリアに到着します>
「あらもうこんな時間、行かなくちゃ」
「時間をとらせてしまいましたね、すいません」
「いいのよ、私から話し掛けたんだし。いい話も聞けたしね。
あ、そうだ。どうかしら、明日には全クルーに休息が与えられるのだけど、一緒にディナーでも」
「?それは…」
「あくまでプライベートに、よ。もっと色々アナタの話も聞きたいわ。それとも他に予定がある?」
「いえ、特には」
「それじゃ、そういうことで。仕事はなるべく済ませておいてね」
「……了解」

ミネルバの廊下
てくてくてく  キュピーーン
ルナマリア「は!!!」
メイリン「どうしたの、お姉ちゃん」
ルナマリア「なんだか出し抜かれた気が…」
メイリン「??」
ルナマリア「いますぐアムロさんのところに行ったほうがいいような気が……」
メイリン「???」

ルナマリア…しょーもないところで<ひらめき>、しかも眉間じゃなくてアホ毛の所で感じてるし。
      しかもキュピーンってなんだよキュピーンって。ピキーンだろ普通。