第★話「みんなでお祭りに行くゾ」
【プロローグ】
野原家。
しん 「それじゃちょっくら行ってくるゾ~」
みさえ 「ちょっと待てい。しんのすけ……あんた今何を着ている?」
しん 「なにって?ご町内の盆踊りの練習にいくんだから……もちろん浴衣でしょう!」
みさえ 「……絵がないから分かりにくいけど、それのどこが盆踊りの浴衣じゃーい!
あんたサンバカーニバルにでも行くつもり!?」
しん 「……踊れ!アミーゴぉ♪」
みさえ 「さっさと着替えてこい!」
むさえ 「ふーん盆踊りかあ。もうそんな季節なんだねえ……
そういや私も子供の頃、町内会のおじさんがくれるアイスのタダ券につられて盆踊りに参加したっけ」
ひろし 「俺もそんなもんだったよ……
あれ?そういやシン君とルナちゃんの姿が見えないな……自分の部屋にいるのかな?」
みさえ 「ああ、あの2人も盆踊りの練習だって。さっき議長さんに連れられて出かけたわ」
ひろし 「デュランダルさんと……?じゃあ彼等は町内会とは別に盆踊り大会をするのか?」
※ ※ ※
その頃。春日部の某所では……
♪空は~飛べないけど~(あ、よいよい) 翼~ならある、のさ~♪(よいやさっ)
ギル 「こらそこ!手と足の動きがバラバラだぞ! もっとこう全体とあわせて、かつリズミカルに!そうそう……」
クロト 「う、ぐ……ぐぐ! でェェーーーい!もうやってられっか!
なんで俺たちが盆踊りなんざやらなきゃいけねえんだよ! それもMSで!」
レイ 「そ、そうですよギル。盆踊りするにしたってせめてフツーにやってもいいんじゃ」
アウル 「第一なんだよあのダセェ曲は!
種死第4期のOP『Wings of Words』を勝手に盆踊りバージョンに改変すんなよ!」
ギル 「別にいいではないか。
だいたい昔から夏の季節になれば、アニメのEDなどが盆踊りバージョンになるのはお約束!
いなか○ぺ大将を見たまえ! あれなんか夏限定で絵も歌も、OPまるごと盆踊りと化しているぞ?
我々もこれを機に、子供たちにも愛されるガンダムアニメへと生まれ変わるべきなのだ!」
シン 「愛……愛される……子供達にも……愛される?
ぎ、議長! もしそうなれば不良在庫になってるインパルスのプラモを子供達が喜んで買ってくれますか!?」
ギル 「ああ! バカ売れ間違いなしさ!」
シン 「お、俺やります!必ずやMS盆踊りをマスターして愛されるアニメに、主人公に生まれ変わってみせます!」
ギル 「うむ!その意気だ、シン!」
ルナ 「なんか……シンって必死ねえ……?」
アスラン「まあTVアニメ史上、あいつほど視聴者から愛されない主人公はそう居ないしなあ……」
ステラ 「うん……良かった。みんな喜んでいるみたい。
そうだよね……この子達(MS)はステラ達の分身のようなものだもの、
たまには暗くてじめじめした格納庫から出て思いっきり踊ってみたいよね?」
まあそんな訳で……春日部限定でしか見れない巨人達の盆踊りは、もうしばらく続きそうなのであった。
※ ※ ※
~一方こちらは『あ~くえんじぇる☆』~
ムウ 「ふ~ん……お祭りか。祭りといえば花火に盆踊り、あとは……屋台の夜店でりんご飴とか型抜きとか」
マリュー「ムウって子供の頃はいいとこのおぼっちゃんだったんでしょ?型抜きなんてよく知ってるわねえ……
ああ、そういえばうちも夜店出すんでしょう? なにをやるつもりなの?」
ムウ 「そうだなあ……他にもわたあめ、輪投げ、絶対に一等が出ないくじ引き、お面屋とかまあ沢山あるが……
うちはそうだな、貸衣装屋でもやってみようと思うんだ。ほれ、うちには商売柄いっぱい服があるだろう?」
マリュー「へえ?貸衣装屋、かあ……ムウにしてはえらく独創的なアイデアじゃない?
なんか京都の映画村みたいでいいかもね♪」
ムウ 「だろう? よし、決まりだな!(ふう……これで大手を振ってステラに色々着させられるぜ!)」
マリュー「私達の他にも夜店を出す人がいるみたいね。たとえば……アズラエルさん。
そのまんまおでんの屋台をやるらしいわ」
ムウ 「ほう……?あそこのおでんは美味いからなあ。それは強敵(?)かもしれん。他には?」
マリュー「決まってないわ」
ムウ 「ん?」
マリュー「とりあえず出店しそうなのはディアッカ君とかバルドフェルドさん。
イザーク君にニコル君とかも、もしかしたら……
あと夜店じゃないけどミーアさんがドサまわ……いえ地方巡業から帰ってくるって聞いたし、
某人気漫画家のサイン会とかも予定されているとか。まあ、まだ少し先のお話になりそうだけどね」
ムウ 「そうか……出来れば皆(スレ住人)の知恵を借りたいところだな」
マリュー「そうねえ。なにか場を盛り上げる、いいアイデアがないもんかしら?」