嵐を呼ぶ!クレ種お花見大会2007!だゾ
【その1】
ラクス 「まあ綺麗。もう桜も満開ですわね♪」
シン 「桜かあ~……そういや去年の今頃にマユが春日部に来たんだっけか。月日がたつのは早いもんだ」
むさえ 「ねえ、隣りのおばはんから回覧版が回ってきたんだけど」
みさえ 「どれどれ……?あら、お花見大会のお知らせだわ」
しん 「おお~今年もみんなでどんちゃん騒ぎですな~♪」
キラ 「……去年は僕達、調子こいてさんざんな目にあってるから今年は大人しくしてるつもりだけどねー」
シン 「ま、要はみんなで楽しくやれればそれでいいと思いますけど」
ラクス 「場所取りはどうします?」
ルナ 「んじゃあ私とステラでやるわ」
みさえ 「じゃあ後は料理とか用意するだけね。ほらほら、そうと決まったら男共は買出しに行ってくる!」
キラ 「やれやれ……僕たちはこうやってこき使われるわけね……」
シン 「それが春日部クオリティですから」
しん 「それじゃあ出発おしんこ~♪」
シン・キラ「……お~~」
* * *
みさえ 「ガスの元栓締めた?電気は……ん、大丈夫のようね」
ひろし 「そんじゃあみんなでお花見に行くかあ!」
しん 「出発おしんこ~♪」
むさえ 「お~♪」
お花見大会当日。まあそんなこんなでみんな一緒に花見の場所に向かう、野原家の一行であった。
ムウ 「お、こんばんわ~」
マリュ―「みんなもこれからお花見に?」
むさえ 「まあね~。夜桜を眺めながら1杯ってのもいいもんたい」
アウル 「よう。シンにしんのすけ」
シン 「……ひ、ひひひ……へへへ……ははは……にひひひひ~~」
アウル 「な、なに薄ら笑い浮かべてんだよ。気持ち悪りぃな!」
しん 「シン兄ちゃんったら夕方からこっち、ずっとこうなんだゾ。」
シン 「いや~それがさ……今日のお花見の為の買出しに昨日、キラさんと一緒に商店街に買出しに行ったわけよ。
そしたら福引きの券をたくさん貰ってさ~♪」
アウル 「ああ福引き……で?ハズレのポケットティッシュばかり貰って気がおかしくなったってのか?」
シン 「その逆さあ!これを見よ!2等賞のニン○ンドーDSライトの本体が、
ニン○ンドックスとかいう犬のソフト付きで当たったんだ!」
アウル 「あー! いいな新型かよ!」
シン 「お花見から帰ってきたらさっそくこれで遊ぶんだ~♪ るんるんるる~ん♪」
しん 「と、まあちょっとキャラ変わっちゃったんだゾ」
ステラ 「でも気持ちはわかる気がする……ステラもDSほしい」
と、まあそんなこんなで歩いて十数分。しんのすけ達はお花見の場所へ……
しん 「とうちゃ~く♪」
ひろし 「お、もうみんな集まってるじゃないの」
みさえ 「しかし……今さら言うのもなんだけど、今年の場所取りは目立つわねえ」
ルナ 「いいでしょ~これなら町のどこからでも見れるしね!」
春日部でも1、2を争うほどに大きな桜の木。
その横に木に負けないほどの巨大な物体があった……それは
むさえ 「……インパルスを肩車するデストロイ……」
しん 「おお~。まるで親子みたいだゾ」
ルナ 「家族みんなで楽しむお花見をイメージしてみたの」
ステラ 「これっくらいの~おべんと箱に~おにぎりおにぎりちょいとつけて~♪」
ギル 「おお来たか君達。場所の確保はもう大丈夫のようなのでMSをどけてもらえないか?」
ルナ 「あ、はーい!ステラ行くわよ」
ステラ 「きざーみしょうがに、ごま塩ふって~……」
* * *
ギル 「えーそれではみんな揃ったかな?
今年は私が音頭を取らせてもらう事になったので初めに挨拶を……」
しん 「ひゅ~ひゅ~♪待ってました~!」
シン 「別にそんなのいいのに。俺、今日ばかりは早く家に帰りたいぜ……ん?」
マユ 「わ~いいな、いいな~コニちゃんもDS買ってもらったんだ~。」
コニ―ル「だからコニちゃん言うなってのに……カガリ姉に買ってもらったんだ。いいだろ~」
マユ 「いいな~エルちゃんも持ってるのに、これで持ってないのはマユひとりだけかあ~……」
エル 「フレイさんは買ってくれないの?」
マユ 「さ、さすがにそれは……お姉ちゃんと言っても他人だからそこまで甘えられないし……
お父さん達はそこらへん厳しいから買ってくれないし、マユのお小遣いじゃとてもとても……」
シン 「……」
マユ 「エルちゃんもコニちゃんも持ってるのに、マユだけ仲間はずれ……しょんぼり」
シン 「……」
マユ 「しょんぼり……」
シン 「……くッ! ええい!マユこれッ!」
マユ 「え?お兄ちゃんこれ……」
シン 「うるさい!うるさい!ステラー酒持ってこーい!」
ステラ 「はーい。ネオ特製のどぶろく~」
マユ 「(ごそごそ)……あ~DSの新しいの!色もピンクでエルちゃん、コニちゃんのと同じソフト……
お兄ちゃんありがとう!」
シン 「(自棄酒飲みながら)あー!あー!聞こえない聞こえなーい!」
しん 「あいからわず素直じゃないゾ」
シン 「ぷはー……くう! お、憶えとけしんちゃん。
兄貴ってのは妹の為に、血を吐くような思いで自分が我慢しなきゃならない時が必ず来るんだ!
必ずな……!」
しん 「ほうほう」
マユ 「お兄ちゃん本当にありがと、ね?」
シン 「見たかしんちゃん! これだ!この笑顔に兄貴はいつも損をするんだッ!」
しん 「もう~シン兄ちゃんってば素直じゃないゾ?」
マユ 「ほんとにね~」
ギル 「……あの……まだ私の話の最中なのであるが……」
シン 「(ヤケクソ気味で)じゃあさっさとかんぱーい!」
みんな 「かんぱーい♪」
ギル 「うおッ? 私のセリフ取られた?!」
(つづくゾ)