嵐を呼ぶ!クレ種お花見大会2007!だゾ
【その3】
お花見大会が始まって1時間強……男は頃合いを見計らいつつ、遂に断を下した。
ムウ 「(よし女どもはかなり酒を飲んでいるな)……よし!みんな注目~!」
マリュ―「はえ?……ひっく。なに~~?」
ムウ 「機は熟した!俺、いや俺たちは去年のリベンジをしたい! また脱衣ジャンケンで勝負だー!」
キラ 「ぶッ!(ジュース吹いた)」
よしなが「きゃ~!てことはまた美少年たちの裸を肴にお酒飲めるのかしら~~♪」
上尾先生「わ、私あのときの写真まだ持ってます。
さ、サイトに公開したらな、な、なんと!10人も私のサイトにリンクが……!」
むさえ 「なんかよく知らないけど楽しそうねえ~?」
みさえ 「見てるぶんにはね♪」
二コル 「ち、ちょっと!どういうつもりなんですか!
去年、野球拳もちかけて男はみんな返り討ちにあったんですよ?」
ムウ 「心配すんなアルマフィ君!誰が野球拳で戦うといった?
今回の脱衣ルールにおけるジャンケンは……こいつを使うッ!」
そう言うとムウは、2つの道具をみんなに見せた。
キラ 「なんですそれ……洗面器に……新聞紙を棒状に丸めたもの?」
ムウ 「ジャンケンのローカル・ルールであるだろう!ジャンケンして、勝った方が棒で相手の頭を叩く!
負けた相手は洗面器で頭を防御!防御が間に合わなず頭を叩かれた方の負けってヤツだッ!」
マリュ―「へえ~おもしろそうねえ~~♪」
キラ 「で、でもムウさん、僕じゃマリュ―さん相手にとても勝てる気がしないんですけど……」
ムウ 「弱気になるなキラ。インチキなしで公平にジャンケンすれば、お前だって10回に1回は勝てるだろう?」
キラ 「そりゃまあ」
ムウ 「ジャンケンの腕ではマリュ―でも、反応の早さじゃやはりお前の方が上なんだぜ?
洗面器で的確に防御しつつ、少ない攻撃のチャンスを生かせ! そうすれば必ず勝てる!」
キラ 「……分かりました。やってみます!」
ひろし 「レディ―ス&ジェントルメン!これよりサドンデスのジャンケンバトルを行うぜえ!
洗面器と棒を使ったジャンケンで戦い、負けたヤツは問答無用で下着一枚にひん剥かれる脱衣ルールだ!」
むさえ 「まずは私が相手しちゃるけん、かかってらっしゃい♪」
ムウ 「行けキラ!こっちは最初っから本気モード全開で勝ちにいくぞッ!」
キラ 「了解しました!」
ひろし 「んじゃいくぜ~ジャーンケーン……」
キラ 「ぽん!ぐー……勝った!」
むさえ 「あ、パーかあ。負け」
スパーンッ!
むさえ 「いたッ?!」
キラ 「……まずは一勝」
ひろし 「おお!こりゃすげえ。キラ君、目にも止まらぬ早業であっという間にむさえの脳天を唐竹割~!
さーみんなお待ちかねのフィーバータイムだぜえ~~♪」
むさえ 「え?ええ~?と、ちょっとその、まだ心の準備が……」
シャムス「見苦しいぞー!さっさと脱げ~♪」
虎 「D・V・D! D・V・D!」
しん 「なになに?どうしたの~?」
みさえ 「子供は見ちゃいけません!ああもうどうしたら……」
マリュ―「……あら~?これはちょーとまずいかも」
ラクス 「あのキラの早業を見るに女性陣に勝ち目は薄いかもしれませんわね……
まあ後できちんとキラにはお仕置きしときますけど」
ムウ 「さあむさえ君。早く脱いでもらおうか!」
むさえ 「いやそのあわわ」
二コル 「うーむキラさんの反応速度の異常さを見るに、確かに去年のリベンジできそうですよこれは!」
キラ 「この調子でマリュ―さんにラクス、フレイ、ルナマリアさんにステラにセレーネさんをみんなみんな下着一枚に……
ううっは、鼻血が………フリーダ――――ムッ!!」
??? 「あらあら。みなさん、すごく楽しそうですね?」
キラ 「ええ!そうなんですよ楽し…………あ」
キラが振り向くと。
そこには桜色の和服を着た少女が立っていた。
流れる金髪、優雅な身のこなし、どことなく感じられる清楚な気品。その少女は――そう春日部の生けるレジェンド。
しん 「おお~!レイナおねいさん~~~!!」
キラ 「え……ええ~~~~!な、なんでここにレイナさんが!フリーダーム?!」
レイナ 「うふふ♪」
ギル 「お、おいレ……いやレイナ君! 急にじょそ……いや着物なんか着てこの場に現れるとはどういう」
レイナ 「だいじょうぶですよ叔父様~♪レイナはぜーんぜん酔ってなどいませんわ~…………ひっく」
ギル (おもいっきり酔っぱらってるじゃないか!うう、レイに酒なんか飲ませるんじゃなかった……!)
ひろし 「おお~!これは意外なゲストの登場だあ!ねえねえレイナちゃんどうかな?
ここにいるキラ君達とジャンケン勝負してみない?」
みさえ 「ち、ちょっとあなた!」
レイナ 「えージャンケンですか~……うふふ、面白そうですねえ~♪」
ムウ 「ひろしさんナイスッ!!」
キラ 「ぼ、僕が勝てば……伝説の美少女が下着一枚のあられもない姿に……!
ストライクフリーダー―ムッ!」
ひろし 「えーじゃあ2人ともそこに向かいあって正座を……そうそう。
では勝負いってみよ~!ジャーンケーン……」
キラ 「ぽん!チョキ?負けた!ひとまず防」
すぱ――――――――――んッ!
キラ 「ぶッ?!」
レイナ 「隙あり、ですね?うふふふふ♪」
シャムス「あ、あれ? あの茶髪、いつの間に撃ち込まれたんだよ?!」
ムウ 「み、見えなかった……そ、そうだ伝説の美少女は剣の腕も超一流だったんだ!確かレイナ剣狼伝せ」
レイナ 「次はどなたですか?」
二コル 「……え?」
レイナ 「勝負にかこつけて女性を裸にしようというあなた方の事ですもの、
まさか……キラ様が負けたらそれで終わりとは、言いませんですわよね?」
ムウ 「え、いや、そのあの……」
レイナ 「今宵、この遊戯に参加した殿方全員……ぱんつ一枚で家に帰ってもらいませう♪」
キラ 「フ、フェイズシフトダウ―――――ン?!」
その後。レイナの手によってキラにムウに虎にひろし、さらにシャムスまで身ぐるみ剥がされたそうな。
女性陣のピンチを救ったレイナ・デュランダルはラクスやマリュ―達と仲のいい友達となり、再会を約束して宴を後にしたとか。
ちなみにムウはレイの気配を感じられなかったらしい。
さすがのエンデュミオンの鷹も酒が入ると勘が鈍るものなのか……
レイ 「何やってんだ……俺……」
後になって酔いが冷めて。レイはまたしても自己嫌悪におちいったりもしたが。
まあ、めでたしめでたしってことで。
(つづくゾ)