【その7】(作者:10代目スレ692氏)
~翌朝~
レイナ「おばさま、おはようございます」
つる 「ああ、おはよう。レイナちゃんは今日もきれいだね~」
レイナ「まあおばさまったら……あ、おじさまもおはようございます」
銀の介「おはよう。どう?今日はオラと一緒にドライブにでもいかない~?」
つる 「よそのお嬢さん相手になにナンパしてんね!」
レイナ「まあ夫婦仲がとてもよろしいんですね。羨ましいですわ………ふふっ♪」
シン 「………」
キラ 「ああ、レイナさんはいつ見ても可憐だなあ~」
しん 「このまま春日部に帰るのがもったいなくなってきたゾ♪」
ルナ 「ふん!なによ男どもときたら、だらーっと鼻の下を伸ばしちゃって!」
シン 「………」
ルナ 「……どうしたのよシン?」
シン 「えッ?い、いやなんでもないさ」
その日の昼、シンはレイナ…もといレイを、誰もいない地元の神社の裏に呼び出した。
シン 「な、なあ最近様子が変だぞ?おまえ一体どうしちまったんだよ……」
レイナ「それが……自分でも自分のことが変だとは思ってはいるんです。
でもその、なんといえばいいのか…女性の姿をしている間は男性的思考や言葉使いが自然と出てこなくなりまして。
気が付くと女性になりきってる自分がいるのです」
シン 「なりきってる……?」
レイナ「つまり、ですね」
レイナはそう言ってその場で横に一回転した。
するとそこには普通に男の服着てるレイがいるではないか!
レイ 「こうやって本来の自分に戻ると、女装時のレイナの性格・言葉使いは完全に消えてしまう……というわけだ」
シン 「き、着替え早ッ!歌舞伎役者かお前は!」
レイ 「いつの間にか身についた。今の俺なら服と女装道具一式さえあれば3秒でレイナに変身できる」
シン 「う、う~む。なんとまあえらく無駄な特技を体得したもんだ……」
レイ 「とうっ」
また一回転して再びレイナになった。
レイナ「こうなったら私、早乙○乱馬くんみたいなものだと思って割り切ろうと思いますの。
レイとレイナは同一人物であるけれど同時に別人でもある、と」
シン 「…………はあ」
レイナ「それでは私、畑のお手伝いに戻りますね。それではまたあとで……」
・・・・・・・・・
・・・・・・
・・・
シン 「レ、レイが壊れた……いやふっきれたとでもいうのか?
うーむ、これでこの先大丈夫なんだろーか………?」
※ ※ ※
そんなこんなで盆休みも週末になり……
アスカ父 「もう帰るのか。もっとゆっくりしていけばいいのに……」
アスカ母 「また来年も帰ってらっしゃいね。出来れば年末も帰ってきてほしいけど♪」
シン 「い、いやだ……もう二度と帰ってくるもんか!こんな鬼の棲む家なんかにぃぃ!」
マユ 「畑でとれたお野菜たくさんくれてありがとうね!これでマユ達はあと10年は戦えるよ♪」
イザ―ク 「お、けっこうアルバイト料入ってるな」
ニコル 「ううっこれで滞納していた家賃をやっと払える~」
ディアッカ「よーし帰ったらパーッとやろうぜグレィトッ!」
アスラン 「くう~……まさかメイリンが参加するイベントが801オンリーだったとは~」
メイリン 「まあまあそう気を落とさずに。そのうちいい事ありますって♪」
しん 「んじゃあじいちゃん、ばあちゃん元気でね~♪」
銀の介 「おお。また遊びにこいや♪」
キラ 「うわ、ラクスすっごい日に焼けたねー」
ラクス 「ええ?た、大変ですわ私の白い肌が……畑でトマトの収穫とか手伝ったりしてたからかしら?」
エル 「なに言ってるの~キラお兄ちゃんもすごいまっ黒だよ?」
ギル 「ナタル君たちは?」
タリア 「仕事があるからって先に埼玉に帰ったわよ。あー私も帰ったらお店の仕事が山積みだわ~」
コニ―ル「大人は大変だな」
ステラ 「スイカたくさん貰った。帰ったらネオやスティング達といっしょに食べよ」
ルナ 「はあ、盆が明けたらまた仕事かあ~」
レイナ 「私はまだ旅の予定がありますのでここを出発して色々な土地を見てまいります。またいずれ春日部にて……」
ひろし 「帰り渋滞してなきゃいいけどなあ」
みさえ 「Uターンラッシュに巻き混まれたくないわね~」
むさえ 「さーて、そんじゃあ……」
むさえ 「みんな春日部に帰るわよ―――!」
みんな 「お~~~!」
こうしてWしんと野原一家、種キャラ達の里帰りは幕を閉じたのであった。
(おしまい)
【おまけ】
~春日部・またずれ荘前~
風間君 「アスランさん何処へ行っちゃったんだよ~もう三日もこんな所で野宿だよ……
お腹空いたよ~暑いよ~蚊に刺されて痒いよ~萌えP助けてよ~」
哀れ風間君はアスランが帰ってくるのを一人待っていたのだった………
アスラン「バイト代もたんまり入ったし、アニメDVDを買いまくるぞぉ~ルンルン♪
……しかし、何か忘れているような。萌えグッズはリュックサックにしまったし……はて?」