Seed+Ace_酒場_第04話

Last-modified: 2013-12-26 (木) 00:39:10

一応注釈:キラ=キラ、シン=シン、ルナ=ルナマリア、レイ=レイ
ブレ=ブレイズ、エッジ=ケイ・ナガセ、スノー=スノー、アチャー=グリム、凶鳥=おやじさん、失恋=バートレット
蟹煮=オーカ・ニェーバ、アス=アスラン、モビ=モビウス1
なお、この短編の影響で◆.sUStvulOk氏のSSが始まった。


やってきましたサンド島。ここは、平和より最も遠い地、そしてその平和を守るラーズグリーズの本拠地である。

凶鳥 「時に君たち、トンネルは好きかね?」
シン 「トン」
レイ 「ネル」
ルナ 「ですか?」
凶鳥 「そう、トンネル。英雄と呼ばれるエースたちは必ずこのトンネルを通り、勝利を手にしている。
    言うなれば、英雄になるための登竜門というところだね」
キラ 「はぁ・・・(そんなことしなくても僕は英雄だけどね)」
凶鳥 「ちなみに、そこにいるブレイズは編隊を組んだままトンネルに飛び込んだ逸材だ。見所のある若者だよ」
ブレ 「というわけで、君たちには俺たちと一緒にトンネル飛行を経験してもらう。何事も経験だからな。
    シン君は一度経験があるようだが、それよりも刺激的な飛行になることを約束しよう」
シン 「何言ってんだアンタはーーーーっ!!」
ブレ 「こらこら。嬉しいからって、飛ぶ前からそんな興奮するもんじゃない」
エッジ 「じゃ、アナタは私の後ろね。ハ・ジ・メ・テなんでしょ?慣れれば癖になるわよ。」
ルナ 「何かエロチックな響きねぇ。ま、アタシも赤服だし。何てことないわよね」
スノー  「うむ、では君は私の後ろに。ほう、いい面(構え)だ。気に入ったぞ」
レイ 「・・・・・(ギル、なんだか尻の辺りがムズムズするよ。嫌な予感が)」
アチャー 「じゃ、アンタは俺の後ろっすね。しかし、そんなひょろっこいツラしてて大丈夫なんすか?」
キラ 「やめてよね。僕が本気になったらトンネルなんかが敵うはずないでしょ」
凶鳥 「ふむ、決まったようだね。では、始めようか。とはいえ、実機を飛ばすわけにも行かない。
    今はあそこは塞がれているからね。そこで、こんなモノを用意した」
シン 「これは?」
凶鳥 「これは『NEMO』。かの有名なフリーザ、もといサイモン博士が開発した超高性能シミュレータだ。
    見える風景からGまで、実際に飛んでいるのと同じ状況が味わえる優れものだよ」
ブレ 「現実と区別が付かないほどリアルだよ。同僚とも会話できる。もちろん疑似体験なんだけどね。
    時々電脳空間で飛ぶハメになったり、挟まる人が出てきたりするけど・・・まぁそれはいいか」
凶鳥 「それでは乗り込んでくれたまえ。設定は・・・そうだね、素人を乗せることを考えて機体は
    高性能機F-15S/MTDにしよう。その代わり難度はACE。ステージは勿論、M27『ACES』だ」
アチャー 「塞がってるって言ってたから予想してましたけど、ハミル㌧ネルですか」
エッジ 「いいじゃない。あの時はとても感動したわ」
スノー  「うむ。皆が平和を望む。それが象徴される戦場だったからな」
ブレ 「何よりあのトンネルがいい。・・・それじゃ親父さん頼む」
凶鳥 「よし、それでは、ポチっとな」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

蟹煮 「ララーララー、我々の美声を聞きたまえ。こちr(ry」
シン 「すごい、さっきまで敵同士だったのに、こんなに味方が・・・」
ルナ 「これ、実際にこうだったんですか?」
エッジ 「そうよ。あ、あれがユークの女パイロット。まさかここで一緒に飛べるとは思わなかったけどね」
キラ 「僕とラクス達が議長と戦ったときも似たようなもんだったじゃない?」
アチャー 「全然違うっすよ。あんな桃色思想家と隊長を一緒にしないでくださいよ」
レイ 「しかし、寸前まで対立していたものがこうも足並みをそろえることが出来るのか?」
スノー  「それは国家元首と兵士の質の差だな。君達のアレは戦争じゃない。素人の茶番劇だよ」
ブレ 「おしゃべりはそこまでだ。トンネルが開いた。飛び込むぞ」
ACES 「Roger,that!!!」
種組 「ちょ、ま・・・開ききってな・・・・うおおおおお!!」
ブレ 「慌てるな。順番に開いてくから」
シン 「あれ、何かピーピー鳴ってますよ。狙われてません?」
エッジ 「あれがハミル㌧よ。まぁ、当たらなければどうということはないわ」
ルナ 「何か壁にミサイル当たってるんですけど・・・」
アチャー 「撃ってきた。それ、回避!さすがにもう余裕っすね。あれ?キラ君大丈夫っすか?」
キラ 「・・!!!・・・??!!??!(←手も足も出ない状況で一方的に狙われた経験がないため、ビビってる)」
スノー  「手足もがれたパイロットの気持ちが分かったろう?」
レイ 「・・・気、気にしてなんかいないんだからっ!!」
ブレ 「よし、コントロール破壊完了。増速するぞ」
シン 「せ、狭いからかスピード感が・・・。すっげぇ怖ェ」
ルナ 「・・・しかもまだ後ろから撃ってくるし。ストーカーって嫌よねー」
エッジ 「貴女意外にタフね。女は度胸ってところかしら?」
ハミ㌧ 「・・・・・・・・・・・・・・」(←あの長広舌ね)
シン 「後ろのやつ、何か言ってますよ」
ブレ 「気にするな、俺は気にしない。プログラム上の演出だ」
レイ 「それは俺のせりh」
失恋 「よぉ、ブービー、俺も混ぜろや」
ブレ 「バートレット大尉。大尉も『NEMO』に?しかし何でまた。少佐とデートって言ってませんでした?」
失恋 「それがな、あいつ新しい部署を立ち上げるとかでスカウトに行っちまったんだよ。公安9課だか何だか。
    でなぁ、基地ブラついてたら面白ぇことやってるって聞いたからよ。」
アチャー 「それで乱入っすか。寂しいっすね」
失恋 「うるせぇぞ、グリム。あとで譴責だ。提督も海に出ちまってつまらねぇんだよ」
レイ 「よく喋る人だな・・・」
失恋 「おう、お前らが例の鼻タレどもか。よし、一つ教育してやろう。ブービー。今日は趣向を変えてみるぞ。
    脇に寄らねぇでスプレッドのまま正面から突っ込んで来い。タイミングは任せる」
ブレ 「はぁ・・・なるほど!分かりました。各機、聞いてたな?そのまま着いて来い」
エッジ 「This is Edge.Roger that.面白そうね」
スノー  「Swordsman,roger.腕が鳴るな。これが編隊飛行の醍醐味だ」
アチャー 「Rog!やってみます」
シン 「おいおい、全然わかんないぞ。どうなるんだよ。何か嫌な予感がするんだけど・・・」
失恋 「それ秒読み開始。3・・・2・・・1・・・」
ブレ 「Break...now!!!!」
ACES 「イィィィィヤッホゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
種組 「GYAAAAAAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」

説明しよう!彼らの取った行動、それはすれ違う瞬間にロールを打ち、二機ずつ左右に散開。
その間をバートレットがすっ飛んでくという、まさにラーズグリーズクォリティ!

ブレ 「成功」
失恋 「よーしよし、華麗に決まったな。それでこそ、だ」
シン 「なななな何考えてるんですか!このクソ狭いとこで!!」
エッジ 「何言ってるの。いい機体飛ばしてるんだからこのくらい当然よ」
ルナ 「すごいすごい!何か癖になりそう!!」(←アホ毛ピンコ立ちで大興奮)
レイ 「きいきききき気にすすすっるうるななな。おおおrr俺は」
スノー  「それでも玉付いてるのか?無理して喋ると吐くぞ。そら、今度は正面からお出ましだ」
アチャー 「あれ?キラ君目が虚ろっすよ。あぁ、種割れってヤツですか。この状況で流石っすね」
キラ 「・・・・・」(←実はとっくに気絶済み)
シン 「ああああああ前から来てる来てる警報鳴ってる撃たれる撃たれる!!!!」
ブレ 「よし・・・では、各機、槍を放て」
エッジ 「Edge,Fox3」
スノー  「Swordsman,Fox3!!」
アチャー 「Archer,Fox3!」
ブレ 「スプラッシュ。余裕だな」
シン 「噴煙と爆炎で前が見えない見えない!!!!」
ブレ 「落ち着け。そういうときのための種割れじゃないのか?」
エッジ 「ちなみに今すれ違ったターミネーターはあの黄色中隊のカラーリングよ。勿論、中身は違うけど」
ルナ 「・・・・!!!・・・・・!?!??」(←興奮しすぎて鼻息荒い)
ブレ 「最後のハードルはいつもどおりに。ナガセは左、スノー大尉は右。グリムは下。俺は上から抜ける。
    その後は等間隔で縦列。アフターバーナーの点火は各自のタイミングでな」
スノー  「最後の見せ場だ。かっこよく決めようか」
アチャー 「クリア!さぁ、あとはこのまま!」
シン 「あぁぁっぁぁ閉まってる閉まってる死ぬ死ぬ死ぬマユマユマユマユお兄ちゃんもうすぐそっち行くから」
ブレ 「現在マッハ0.95。流石に音速を超えるわけにはいかんな」
エッジ 「はい、これでもうあとは抜けるだけね」
スノー  「久しぶりのトンネルだが、中々いい具合だったな」
アチャー 「長い長いトンネルを抜けると、そこは雪国だった、と」
ブレ 「グリム。そういうセリフはお前には似合わんぞ。・・・ともあれこれで終わりだ。親父さん、お願いします」

・・・・・・

凶鳥 「お疲れさん。ログを見る限り、いい飛行だったようだね。バートレット効果かな?」
失恋 「よせやい。こいつらはこのぐらいは飛べるだろ。どうだ、鼻タレ小僧ども。面白かったろ?」
シン 「はぁ・・・(アレが面白いって、この人たちどういう神経してるんだ?」
ルナ 「すッごい面白かった!ねぇねぇシン!今度は二人で飛びましょうよ。自分で操縦して」
エッジ 「ペアで飛ぶんならいい見本がいるわよ。エスパーダの人達に教えてもらったらどう?」
シン 「(もう勘弁してくれ)」
スノー  「このキンパツも見所あると思ったんだがなぁ。俺の(ウホ)勘も鈍ったか?」
レイ 「・・・・・・・・・・・・・」
アチャー 「あ、キラ君も気がついたっすか。気絶するなんて、意外に大したことないっすね」
キラ 「何のこと?言いカガリはやめてよね」
失恋 「カガリって何だ、カガリって。ズボン濡れてるぞ」
キラ 「ウソ!?」
失恋 「ウソだ。ダーッハッハッハッハ!それでもエースパイロットなのか?円卓行ったら1分もたねぇぞ」
ブレ 「ともあれ、これで体験飛行は終了だ。お疲れ。他にHAWKで島ったトンネルとか、A-10で8492とか色々
    面白いことあるんだが、どうだ?」
シン 「全力で拒否します」
ブレ 「それは残念」

今日のアスラン
なぜかいつの間にかサンド島に行ってしまった4人に取り残され、一人ガントレットのはめに。
単機だからという理由でメビウス1が相手になったわけだが。

モビ 「ほらほら、避けてばっかじゃつまんないぞ。たまには後ろを取ってみろ」
アス 「そんな、こと、言っても、何だこれ、無茶苦茶、じゃないかアッー!」

無限ミサイルとモビウスターンの前に手も足も出なかったとさ。

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