Seed-Crayon_5-337_3

Last-modified: 2008-07-19 (土) 19:51:42

嵐を呼ぶ!キョーレツ、コドモ王国誕生だゾ
【その3】

 

 ~翌朝…野原家のいつも(?)の風景~

 

アウル  「コラしんのすけ!何時までトイレに入ってんだよ!後がつかえてんだから早く出ろ!」
アスラン 「ううっ…僕、もう限界だよう」
しんのすけ「ふう~…もう騒がしいですな。朝のトイレはゆっくり済ますのが、おらの日課だゾ」
ひろし  「今日はちょっとフツーの朝じゃないんだから早く他の子にトイレを空けてやれ!
      …いっけね!俺もそろそろ出ないと遅刻しちまう!みさえ!後は頼んだぞ!」
みさえ  「分かったわー!そっちもお仕事、頑張ってね!」
ひろし  「おおっ!行ってきま~す!」

 

クロト  「その目玉焼きも~らい!」
レイ   「ああ~最後に食べようと思ってとっておいたのに~。ええ~ん!」
ルナ   「レイ、もう泣かないでよ…はい、私の目玉焼きあげるから。」
レイ   「…ぐすっあ、ありがと…ルナちゃん……」
シン   「へえ…ルナってお姉さんっぽいな」
ルナ   「あのねえ、私はお姉さんなの!メイリンが小さかった頃なんかに色々鍛えられたんだから!」

 

ナタル  「おねえたま~服のぼたんが上手く付けられないの…」
マリュー 「はいはい、ちょっと待ってて…あらボタンが上から1つ、掛け違いになってるわ。
      一度全部外して付け直すしかないわね」
ムウ   「(お互いに新聞紙を丸めたのを持って)行くぞ~!アカツキびーむさーべる乱れ斬りぃ!」
スティング「何の!カオスのガンバレル、一斉そうしゃだ!びびびびびっ!」
ムウ   「何の!しらぬいのドラグーンでびーむふぃーるど展開だ!びしっ!びしっ!はねかえしたぞー!」
マリュー 「うるさいわね!幼稚園の服にお着替えしてるんだから、遊ぶなら向こうでやってよ!」
タリア  「そうよそうよ!マーちゃんの言う通りだわ!」
スティング「うわ、おばさんが2人して怒ったぞ~」
マリュー 「おば…何ですってえ~~!ムウ!スティング!もう許さないんだから!待ちなさ~~い!」
2人   「へっへ~捕まらないよ~だ!逃げろ~~!」
みさえ  「ああ…もうあっちもこっちも大騒ぎだわ。どうしたらいいのよぉ~!」

 

 プップーーー!(幼稚園のバスのクラクション)

 

みさえ  「嘘!もうバス来ちゃった?みんな早く支度して!バスに乗り遅れるわよ!」
みんな  「はぁ~い」

 

よしなが 「き、今日は大変ですねみさえさん。こんなに人数が増えちゃって……」
みさえ  「ええまったく…まるでしんのすけがたくさん増えたみたいで…
      じゃあ先生、後はよろしくお願いしますね」
よしなが 「はい。それでは…」

 

 ブロロロロロ……(バスが発車した)

 

みさえ  「ふう、これでようやく一息つけるわ…」
しんのすけ「おうおう、みんな幼稚園に行っちゃったようですな」
シン   「しんちゃんと2人で朝に再放送されてるカンタムロボ見てたらすっかり出遅れちゃったな」
みさえ  「げーー!あんた達バスに乗らなかったの?という事は…
      とほほ、私がこの2人を自転車で幼稚園に連れてくのかぁ…」
Wしん  「まあまあ、人生苦もありゃ楽もあるゾ?多分」
みさえ  「やかましい!2人共、とっとと自転車に乗れ!」  

 

          *          *          *

 

 ~ふたば幼稚園~

 

園長先生 「……え~そういう訳でして、少しの間だけですが、みんなと一諸にこの子達が幼稚園で過ごす事になりました。
      仲良くしてあげてくださいね」
一同   「は~い!」

 

まつざか 「なんか一気に子供が増えましたけど…組み分けはどうするんです?よしなが先生」
よしなが 「ええ~と、新たに『ぷらんと・れんごう組』『あ~くえんじぇる組』の2つを作るらしいです」
まつざか 「先生は?誰がやるんです?」
よしなが 「あ~くえんじぇる組は上尾先生が、
      ぷらんと・れんごう組はひまわり組と一諸に私が担当する事になりました」
まつざか 「ふ~ん…ま、私の担当するばら組に迷惑がかからなければそれでいいんですけど。
      でも上尾先生で大丈夫かしら?」
よしなが 「だ、大丈夫じゃないですか?あの人もこの幼稚園で色々経験して成長したようですし…」
     (少なくともまつざか先生に任せて子供達に悪影響がでるよりずっとマシだわ)
まつざか 「今…何か言いました?よしなが先生?」
よしなが 「い、いいえ?別に何も言ってませんけど?」

 
 

上尾   「は、初めて私が組を1つ、担当するのね…だ、大丈夫かしら…うまくやれるかしら…
      ううん!しっかりするのますみ!きっとやり遂げてみせる!
      そう……子供たちをきっと立派な 極 道 にしてみせます!」
2人   「いや、それ違う」(やっぱり不安だ…この先生…)

 

          *          *          *

 

キラ   「ただいま~。ああ、今日も1日疲れたぁ…」
ラクス  「おかえりなさいませキラ。ところで…フレイさんって人、知っています?」
キラ   「えっ!…だ、誰?その人…し、知らないなあ…」
フレイ  「ひどいわキラ!私達、昔はあんなに愛しあった仲なのにっっ!」
キラ   「うわあフレイ!ど、どうしてここに居るの?!」
ラクス  「あら、フレイさんと私はよく近所でお買い物をしたりする仲ですのよ?それで今日話がキラの事になって…
      知りませんでしたわ。まさかキラがこの方と将来を誓いあった恋人同士だったなんて……」
キラ   「ち、誓いあってなんかないよ!フレイとは状況に流されるままにずるずるとああなっちゃっただけで!」
フレイ  「ひどい!私との事は遊びだったのね!婚約者のサイと別れるまでして、あんなにキラに尽くしたのに…」
ラクス  「キラ…?どういう事か、説明していただけますか?」
キラ   「そ、そんな…ぼ、僕は、その…あの…」

 

???  「ちょっと待ったあーー!」

 

キラ   「アスラン!」
アスラン 「待たせたなキラ。俺が来たからにはもう安心だ!
      よく聞け女共!キラはお前達の事なんか何とも思ってないんだ!何故なら…
      キラは俺とずっと一諸にいるって子供の時に2人で誓ったんだからな!」
キラ   「アスラン!何言ってんのーーー?!」
ラクス  「そうですわ!何を言っているんですかアスラン!キラはわたくしの旦那さま、つまりわたくしのモノですわ!」
フレイ  「何、勝っ手な事言ってんのよこのピンク!キラは私のモノよ!私を絶対守るって2年前言ってくれたもの!」
ラクス  「あ~ら2年前って…そんな大昔の約束なんかとうの昔に時効ですわ!」
フレイ  「キ~!何よ、私とやろうっての?いいわよ受けてたつわ!かかってらっしゃい!」

 

アスラン 「さあキラ。このスキにこの場から離脱しよう」
キラ   「え?い、いいのかなあ…このまま2人をほっといて」 
フレイ  「こらそこのデコ!どさくさにまぎれてキラを連れて行くんじゃないわよ!
      あんたはただでさえデコに光が反射して眩しいんだから下向いて歩いてろ!このハゲ!」
アスラン 「何だと~!デコデコ言うなあ!ハゲって言う方がハゲなんだぞ!」
ラクス  「デコであろうとブルジョア娘であろうとキラは絶対にわたしませんわ!さあ、かかってらっしゃい!」

 

 ・・・・・・・・・
 ・・・・・・
 ・・・

 

ネネちゃん「リアルおままごと第3弾、ネネ原作の『ヤマト家の不倫騒動の巻』は大成功ね!
      アスラン君を加える事でここまでエキサイトするとは思いもよらなかったわ」
マサオくん「でも何か恐いよ、ネネちゃん…3人とも半ば本気になってるよ~?」
ネネちゃん「本物の浮気の現場なんてこんなものよ。実際に見たことはないけどね。
      さて…お隣はどうなっているのかしら…?」

 

 

シン   「ただいま~。今帰ったぞ~」
ルナ   「おかえりなさい、シン…ところでステラさんって人ご存知?」
シン   「え?何でお前がステラの事を知ってるんだ?」
ルナ   「今日うちにその人が訪ねてきてね。
      なんでも以前その人と裸で焚き火にあたったり、抱き合ったりしてたんですってね~?」
シン   「ああ…そんな事もあったなあ。ステラ、まだ居るのか?何か久しぶりに会いたくなったよ。
      お~いステラ~どこだ~?」
ルナ   「ち、ちょっとシン!あんた私と結婚してるのに昔の女が訪ねてきたのよ?
      どうしてそう平然としていられるのよ!」

 

ステラ  「あ、シン…おひさ~(もぐもぐ)」
シン   「よ、久しぶり!あいからわずよく食べるなあステラは。はっはっはっ」
ルナ   「よく食べるな。じゃないでしょ!ああ…炊いたご飯、全部食べちゃって…」
シン   「ステラは昔からよく食うからな。一日でご飯8合は平気で平らげたもんさ」
ルナ   「オ○Qかい!もう……で?あなた、うちに何しに来たの?
      まさか今さらシンと私の仲を裂こうっていうんじゃ…!」
ステラ  「ううん、お腹すいたからここに来ただけ」
ルナ   「(ガクッ)お、お腹すいたって…ち、ちょっと……」
シン   「まあまあ、ステラは昔からこういうヤツなんだよ…なあ、ステラは今何やってんだ?」
ステラ  「この近くにあるお裁縫の専門学校に行ってる…でも私の家からは遠くて…」
シン   「そうか…じゃあ、俺の家で居候するか?ここからなら通学も楽だろう?」
ステラ  「え…いいの?シン…」
ルナ   「ち、ちょっとシン!新婚ほやほやの私達が、なんでこの子を部屋に住まわせなきゃいけないのよ!」
シン   「いいじゃん別に。ルナだって引っ越したばかりで、まだ友達出来なくてさびしいって言ってたじゃないか」
ステラ  「ステラ、ルナの作るごはん好きだな…美味しいもん」
ルナ   「うっ…わ、分かったわよ!この子と仲良くすればいいんでしょう!
      わ、私だって……この子、嫌いじゃないし…」
シン   「決まりだ!3人で楽しくやろうぜ!」
ステラ  「うん!ステラ、シンもルナも大好き……」
ルナ   「はあ…ま、いいか。こういうのも悪くないかもね」

 

 ・・・・・・・・・
 ・・・・・・
 ・・・

 

ネネちゃん「あっちは……何かほのぼのしてるわね。何でかしら?」
風間くん 「あの面子で不倫をテーマに荒れろって言う方が無理なんじゃないかな」
ボーちゃん「リアル、という意味では、これはこれであり、だと思う」
ネネちゃん「ち、違うわ!不倫ってのはもっとドロドロしたもんよ!あんなの認められないわ!」

 
 

キラ   「うわ~ん!幼稚園の裏でラクスとフレイがうさぎのぬいぐるみにパンチ入れてるよう~!
      あんなのいつもの2人じゃない~!」
ネネちゃん「ね?これが正しい不倫の姿よ」
マサオくん「何か間違ってるような気もするけど…」

 
 

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