Tradition/シルヴェーヌ

Last-modified: 2021-12-26 (日) 10:47:36

基本情報

  • イデア名:Sylveinne(シルヴェーヌ)
  • 身分:退魔騎士

敬虔な修道騎士。「滅却浄光」という魔術を用いて裁判のようなことをしていた。
ただし、「滅却浄光」が罪なき者を傷つけないという点を検証したのかどうかについては言及がない。

収録弾

Tradition

No.49 ディスペルワイス(シルヴェーヌ)

 

金貸し殺しの嫌疑をかけられた老婆に、シルヴェーヌが一通りの口上を述べてから指先を向ける。指先が青く燃え上がる。修道騎士たちのなかでも随一の速度と制動を誇る滅却浄光が老婆を包み込む。滅却浄光は罪なき者を傷つけることはなく祝福としかならない。罪があれば人とは言えないので滅却浄光をが人を殺すことはない。ただの老婆に見えた者はおぞましい叫び声をあげ、時間をかけて苦しみながらみじめな燃えかすとなった。

 

後日、金貸しを殺したのは別の男であるという証言があがり、シルヴェーヌはその証言者を呼び出して口上を述べる。

No.64 露払いの白刃(シルヴェーヌ)

 

罪に耐えよ、という主命をシルヴェーヌは忠実に守る。修道騎士の錬成は、罪悪の理解と超克という二段階で行われる。説諭と鞭によって罪悪を身体に刻み込まれた上で、必要とあらば罪をも犯す。小さな悪を伴う大きな正義を、今や彼女は迷いなく遂行できる。大半の者は試練半ばで心を壊すが、生き残ればその分強靭な騎士が生まれる。シルヴェーヌは壊れなかった。彼女の頭上では鐘の音が鳴り続けている。教皇の御脚を油で清めた時の光景を、彼女は永遠に想起し続ける。