Tradition/フリージア

Last-modified: 2022-06-01 (水) 00:20:04

基本情報

  • イデア名:Freesia(フリージア)
  • 身分:人間?

奇病に人生を振り回された、薄幸の少女の伝承。
本人に非はないのに、一方的に人間の都合で葬られ、(恐らく)望んでもいないのに街を滅ぼしたことになっている。
また、「奇病」「魔女扱い」の記述から、魔法使いではなく人間であると推測される。
奇病の伝承は、自傷を伴う魔法攻撃として表現されている。

 

最終弾であるLost Dreamにて、辺獄に堕ちた魂の看取り手として再登場した。

収録弾

Tradition

No.08 ガウラミアズマ(フリージア)

 

靴職人の徒弟が、フリージアと出会って恋に落ちた。フリージアは少年を歓迎するものの、触れ合うことだけは頑なに拒んだ。少年は夜を待って少女の家に押しかけるが、少女に触れたその手はおぞましく爛れてしまった。フリージアの奇病はすぐ町中に知れ渡り、いきり立った町民たちは彼女を家ごと焼却する。すると少女の遺体から毒の蝶が大量に飛び出して、町は一夜にして滅んだのだと云う。

No.84 羽ばたきの刃(フリージア)

 

大人たちが忘れた夢を再利用して架けられた橋を渡れば、フリージアの待つ地獄はすぐそこだ。振り返ってはいけない。幻想を信じる者たちの憎しみを買う。眼下に流れるのは銀河。空に浮かぶのは成就し損ねた想いの残骸。人が真実に愛想を尽かせたとき、現実を向き合う価値なしと断じたとき、蝶のナイフで自害を果たせればこの辺獄への扉は開かれる。ここでは現実は一つではない。だから争いは起きない。他者すべてから重んじられる主役の座が一人ずつ個別に与えられ、それぞれがフリージアと運命的な再会を果たす。彼女を命がけで愛した少年を模した魂たちが、無数に並んだ玻璃の瓶のなかに揺らめいている。