Tradition/ヴィルジニー

Last-modified: 2021-12-18 (土) 18:02:41

基本情報

  • イデア名:Virginie(ヴィルジニー)
  • 身分:人間

過剰すぎる自己愛の為に、自分へ好意を寄せる人間すら傷つけてしまう女学生。

収録弾

Tradition

No.94 迸るジルベスタ(ヴィルジニー)

 

「ほんと迷惑。なんで私なのっておもう」

 

とヴィルジニーは同居人であるアニフィに愚痴をこぼす。フットボールでチームを優勝へと導き、学園の期待と羨望を一身に集めるフェルナンデス。学園内の見えない階級に唯一束縛されない彼は、純粋なるより好みでヴィルジニーへの求愛を繰り返す。取り巻きを連れて学舎の廊下を練り歩くレナス。ヴィルジニーは耳を掴まれ、フェルナンデスとの深刻な不釣り合いに同意させられた。婚期の遅れを若い娘への叱責で埋め合わせていると噂の学寮長エリーゼ。折に触れてヴィルジニーを指導室に呼びつけ、男よりも素晴らしいものを教えようとする試みが真相を物語った。そのすべてが煩わしいことをヴィルジニーが噛み締めていると、背後から抱きしめられた。アニフィだ。

 

「ヴィルジニーは私が守る。あいつらのこと許せる? 許せないよね。絶対に許せるわけない。自分たちがどれだけ薄汚いかも知らない害獣のくせに」

 

知った口を聞くな、と絶叫してヴィルジニーはアニフィを切り刻んだ。慣れない運動のため息切れと紅潮に見舞われながら吐き捨てる。

 

「ヴィルジニーのことを一番好きなのは私なんだから」