他列車の設定

Last-modified: 2023-06-18 (日) 00:19:22

他列車の設定について、本家解説の補足となるような説明をしていきます。本家の構文解説ページ(http://bvets.net/edit/route/train.htmlhttp://bvets.net/edit/route/map.html)と京成千葉線アドオンの他列車設定部分も併せてご覧ください。

他列車ファイルの設定

Structureセクション

車両ストラクチャを並べて編成を組成するためのセクション。

以下、mackoy氏作成の京成3000形を例として説明する。車両ストラクチャは、車両中心部に原点が設定されているものとする。
※予めストラクチャーリストファイルで車両ストラクチャを定義しておく。

  • まずDistanceを設定する。これには他列車の原点から、「自列車の進行方向前側」から見たときの「他列車車両の後部台車中心」までの距離を記述する。
    fileTrain.dat
  • 次にSpanを設定する。これには前後の台車中心間の距離を記述する。
    File not found: "Othertrain2.png" at page "他列車の設定"[添付]
  • さらにZを設定する。これには後台車からストラクチャ原点までの距離を記述する。
    fileKeihan3000_BZ.txt
  • これで一車両の設定が完了する。
    File not found: "Othertrain4.png" at page "他列車の設定"[添付]
  • あとはDistanceだけを18mずつずらしつつStructureセクションを複製して完成。
    File not found: "Othertrain5.png" at page "他列車の設定"[添付]
    • この例のようにDistanceを設定すると、併走の場合は編成先頭、対向の場合は編成最後尾に他列車の原点が来ることになる。なお、必ずしも例と同じようにDistanceを設定する必要は無い。

Sound3dセクション

他列車に対する走行音を定義するセクション。

以下、mackoy氏作成の京成3000形を例として説明する。
※予めサウンドリストファイルで転動音と加減速音を定義しておく。また、走行音は3D音声として鳴らすので、ここで使用する音声のフォーマットは必ずモノラルにしておく。

  • Function=Runで設定する転動音は複数設定が可能。先頭台車にはDistanceをワンポイントで設定し、連結面前後の二台車についてはDistance1とDistance2にそれぞれ隣接する台車中心までの距離を記述し、二台車を一つにまとめて設定している。
    File not found: "Othertrain6.png" at page "他列車の設定"[添付]
  • 一つの他列車に付き一つしか設定できない加減速音(Function=AccelerateとFunction=Decelerate)は、最後部台車と先頭台車の間の全車両で鳴るように設定されている。
    File not found: "Othertrain7.png" at page "他列車の設定"[添付]

  • 加速音は列車の起動時、減速音は停止時のみ再生される。転動音は列車が動いているときは加減速音が鳴っている最中でも常に再生される。
  • ここで鳴らすのは車外から聞く走行音になるが、実際に使用する音声は基本的には車内で収録した走行音を切り出して使用することになるだろう。車両連結面で収録したり音声加工などで工夫すると実感的になると思われる。

mapファイルの設定

他列車について絶対時刻を指定するのはTrain[trainKey].Enable構文での一回だけで、以後は加減速度と列車速度、停車時間のみを設定する点が先行列車とは大きく異なる。設定できる挙動は停車→一定加速度で加速→定速走行→(指定地点で速度変更)一定減速度で減速→停車。途中の速度変更を行う場合は(0,0,0,X=指定速度。60で直ちに60Km/hになる。)この構文の後、停車までは一定速度加速、減速は不可。(一定加速は停車からの発車時、一定減速は完全停車時のみ有効。)待避線ポイント通過を再現する場合、ポイント前一定間隔ごとに一定の割合で数値変更挿入すると良い。他列車の駅のおおまかな発着時刻は「時刻と位置」ウィンドウ上に表示されるダイヤグラムで把握することになる。

Train.Add構文

  • 通常はmapファイルの先頭の、距離程の無い部分に記述する。

Train[trainKey].Enable構文

  • この構文は省略可能。
  • 省略した場合、シナリオ開始直後に対向列車が動き出すことになる。とはいってもすぐに動き出すわけではなく、Train[trainKey].Stop構文で設定した停車時間の経過後に動き出すようになる。例えば京成千葉線の場合、13:21:00にシナリオ開始で千葉駅での対向列車停車時間が130秒と設定されているため、13:23:10から対向列車が動き出す。

Train[trainKey].Stop構文

  • この構文を設定した距離程に他列車の「原点」が停まる。
  • 併走の場合は他列車は距離程の数値の一番小さい部分のTrain[trainKey].Stop構文から動き出し、一番大きい部分のTrain[trainKey].Stop構文で停止しそのまま動かなくなる。対向の場合は、この逆となる。

京成千葉線アドオンでの設定例

※BVE5.4準拠

Train.Add('Oncoming', '3000.txt', 'Opp', -1);


23;

    Train['Oncoming'].Stop(3, 0, 0, 0);

1016;

    Train['Oncoming'].Stop(3, 20, 3, 70);

1841;

    Train['Oncoming'].Stop(3, 15, 3, 65);

2345;

    Train['Oncoming'].Stop(3, 130, 3, 50);

この構文で設定した他列車の挙動は以下の図のようになる。
fileyamate.e231.A.txt